HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| BENGT HALLBERG “BENGT HALLBERG” | - 2022/12/10
- BENGT HALLBERG “BENGT HALLBERG” PHILIPS P08201L (HOLLAND)
久しぶりに好きなアルバムが入荷したので嬉しくなってしまった。 スエーデンでレコードを探していると、よくこの人のアルバムに出会う。それが当アルバムは本国ではほとんど見かけず、オランダで時々見かけるので、不思議な一枚でもあった。 オランダ人のオジサンの言うには、演奏旅行でオランダに来て録音する話があったわけで、どうせフィリップス・レコードだし、スエーデンよりオランダの方が売れるので、そうなったとの話。真偽の程は分からないが、 多分、そんな所か。 演奏は一曲目の「Dinah」はちょっとユーモアを強調して弾む感じの曲調なのだが、それ以降はいたって淡々と、しかも、若干の緊張感と真面目さを漂わせた、スイング感もある誠に好ましく、相対的に静かな、良い演奏である。 仕入れして来たこのアルバムを試聴する時には一服という事にして、コーヒーを飲みながら聴くことにしていた。
ジャケットがまた素敵なのである。 素敵って別にデザイン等凄い訳ではない、ただ一つ物語性が良い。 それは舞台が、クラブなのであろう、演奏会のある昼間に彼が早く来て練習をしている。真面目な彼は早めに来て練習をするのだ。 その時ちょうど、ホールを掃除していたオバサンがいて、それが掃除の手を休めて、モップに顎を載せて聴き入ってしまった、という一風景である。 だが、このジャケット写真を眺めながら、演奏を聴いていると、演奏と写真が不思議にぴっとりとハマって、私の心に大きな満足感がひたひたと押し寄せて来る。
毎日毎日、来る日も来る日もホールを掃除して、人の練習を聴いていれば、誰がどのくらいの腕前か、一目いや一聴でわかってしまうのである。 仕事の手を休めた事のないオバサンも、思わず聴き入ったのである。 ジャケットを見ていると、何と顔も写っていないのに、オバサンにスポットとが当たっているのである。 聴き入っているのが判る。 「オバサン、流石に分かるね」と感心してしまうのである。
オバサンによって音楽の素晴らしさを無言で語らせている。「あんた達、買って損はないよ」と。
こういうアルバムに出会うのであるから、ジャズって本当にいいなあ、と思うのである。
|
|
| マスク社会から抜け出せない | - 2022/12/09
- 日本人は今後もマスクを外す事ができないだろう。
散歩に行けば、誰もいない川っ淵でもマスクをしている。
将棋の対局、永瀬拓矢王座と佐藤天彦九段。 佐藤九段がマスクを外した。 これを永瀬王座が「反則」と指摘。 佐藤九段の負けとなった。 しかし、連盟も本当にダメな組織だが、マスクで失格を迫った永瀬もつまらない人間だね。 マスクって、現在の日本においてはあらゆる点において、最重要項目なんだね。
三年間、日本人はマスクをし続けて、コロナは消滅したか? マスクとワクチンをし続けてコロナは消滅したか?
今後はもっと異なった方法を考えて行かないと。
|
|
| プレイヤー(ガラード301) | - 2022/12/08
- ガラード301の事で、昨日書いた事について、ちょっと書くべき追加があった。
私の301はベニヤの板に乗せていた、と書いたのだが、ベニヤという材質の良し悪しについてここでは追求する場では無いとして、ボードに載せていたこと自体それが悪い事とも言えないので、説明しておこうと思った。
昔、古い説明書で読んだ事があるのだが、セッティング方法があって、301本体をキャビネットに直接付けないで、サブボードに取り付け、サブボードとキャビネットの間にゴムなどを入れ、フローティングにする事となっていた。
それで今までの箱は、私はオーディオ仲間と相談し、当時の説明があった内容を尊重し、綺麗では無かったが「板」に取り付け、それを浮かせてセッティングしていたのである。 ちなみに301や401のガラードが売られていた当時のキャビネットは、本体をボードで浮かせる構造であった、物が目についた記憶がある。
ただ、その理由は測りかねる所があって、それはハウリング対策だったのか、それとも音質に柔らかさを出すためだったかは、私には分からない。 そして、最近はそんなキャビネットもまず見ることはない。 もし、上手く出来るものならば、そうしたほうが良いだろうとは思っている。 今回は、あえて直付けにしたのだが、どんなものかしばらく聴いてみる事にしたが、気に入らなければ、これをフローティングに直す事もするつもりである。
ただ、フローティングは材質など含め、それに浮かせる材質もスプリングかゴムか、色々方法があって難しいものである。
|
|
| 我が家のレコード・プレイヤー | - 2022/12/07
- 私の持っている、レコード・プレイヤーは何となくばらばらな感じであった。
やっつけ仕事のように、ガラード301がベニヤの合板の上に乗っていたり、ロングアームはキャビネットに収まり切れなくはみ出していたり、SMEのアームの重りが後ろに垂れ下がってしまっていたり。 キャビネットは自作しようかとも考えていたのだが、最近はそんな元気もない。 かといって近年の値上がりはオーディオ界も同様でキャビネットも高額になってしまって悩んでいた所、知り合いの修理屋さんが引き受けてくれ、ようやく完成に至った。 アームもオーバーホールしていただいた。
トーレンス124の一台は回転の立ち上がりがやや遅いので、アイドラーを交換したのだが、まだ改善していないので、プーリーがすり減ったのであろう。残念ながら、まだプーリーは入手出来ていない。もう少し時間がかかりそうである。
それでも、非常に満足するところまで来た。
|
|
| アンティック・ラジオ | - 2022/12/06
- アメリカの古いラジオ。
50年代かと思われる。 幅23cm 高さ18cm 奥行15cm
会社 Emerson 真空管式
本国では、かなり人気らしく、結構な値段が付いているのだが、日本では骨董的にラジオは対象になっていないらしい。 どなたか欲しい人はいないのだろうか? 1万円くらいを想定しているのだが........
肝心のラジオの受信状況は、なぜかアメリカというせいかFENだけ微かに聞こえたが、ほぼ不可という事になろうか。 知り合いのアンプの修理屋さんに見せたら、修理費5〜6万ほど掛かるという話であったので、修理は諦めた。 値引き可
|
|
| Chet Baker | - 2022/12/01
- 仕事の帰りにラジオを付けたら、ちょうどチェット・ベイカー特集であった。
紹介されたアルバムは「Sings」であった。
「That Old Feeling」や「It's Always You」等など、まるでカーオーディオをセットしたかのような雰囲気であった。
チェットの歌は良いねー。 ほかの歌手が持っていない、現代的なサラット感はあるし、それでいてちゃんとブルース感もある、心に沁みてくる歌である。 声が可愛い。 本職の歌手ではないという理由からとノリノリで歌うことが無い、それが余計に素敵である。 最後の曲「Look For The Silver Lining」で、うまく収めてあった。
歌はどんなに努力しても、持って生まれた才能に追い付くものではない。
家に帰って、シングスを引っ張り出して聴いてしまった。 一枚でほかのレコードを何枚も聴くような満足感がある。
心の中が、いっぱいになる。
|
|
| 枯葉がたくさん | - 2022/11/30
- 朝、散歩に出掛けると近所のおばさんがせっせと道路に溜まった落ち葉を掃いている。
その家の庭には大きなケヤキがあって、おばさんの話によると、11月20日から12月15日まで、私は日課として毎朝掃除をすることにしているのだと。
「大変ですね」と、声をかけたものの、私は頭の中で、きっとロンドンだったら、道路にはどんどん枯葉が積り、人々はその落ち葉を踏みしめて仕事に行くのだろう、と考えていた。
そして、その落ち葉は決してただ忘れ去られたように無視されたわけではなく、12月になってこれ以上、葉も無くなったと思えた日に、大掛かりな道路清掃の車と一員がやって来て、見る見るうちにきれいになって行く、そして、それを合図のように、しばらくすると雪が舞うのである、と。
日本のわずかな植木があるために、どれほど周囲の家に気を使うのか? 家の庭でさえ気を遣うのだから、公園の木になるともっと大変だ、
近所の植木から話は飛ぶ。 外苑の銀杏も切られるとか、騒いでいた。 文京区では長年道路にあった銀杏が切られると、市民が嘆いていた。 ロンドンなら決して木を切るなどという選択肢はない。
木を切っているうちは、後進国だね。
|
|
| ふるさと納税 | - 2022/11/29
- 家内がテレビで見た、岐阜県飛騨市の猫譲渡が画期的だと騒いでいたので、興味が湧いて調べてみた。
そもそも保護猫はどこの組織でも、老人には譲らないと伝家の宝刀の如く、威張っている。 ところが、飛騨市においては、老人に猫を飼ってもらうという。 そうすると必要が生じて、猫と老人の見守りを同時に行うというのである。 画期的な取り組みなのであった。
私は思うに、老人にはペットが必要である。 老人には、やはり老猫や老犬がいると精神的にも大変良く、飼うという仕事も増えるし、規則的な生活リズムを保つことが出来るという事は証明されている。 私も猫か犬が欲しいが、保護猫や犬が沢山いて、どこの施設も保護しきれなく殺処分している、にも拘わらず、老人だという理由で門前払いされているという、わけの分からない理由なのが現在の状況である。
老人は長生きしないから渡さないそうである。 だが猫の寿命は15年、老猫で10歳ならば、残り5年ほど、それなら私だってまだ5年以上は生きそうだ。
ふるさと納税など、した事がなかったが、飛騨市の「猫ふるさと税」はお返しがないのだが、手法が嬉しいので、初めて参加してみた。 ちょっと生きがいにもなった。
|
|
| 外国のお墨付き | - 2022/11/27
- まだ、日本は観光地のユネスコ登録で必死になっている、いつまで続くか?
歴史的遺産に便乗して、観光資源としての客集め。
最近、日本酒もイギリスでIWCとかいうコンテストもあって、そこでの好成績をネットで訴えているのも多々目にする。 日本酒をワイングラスで飲もうとか。 我々は日本の酒をこれからはイギリス人などに選んでもらうことになったのかな?
日本酒も遠くなった感じがする。 これからはワインの時代かな。 自分に自信が持てないのか、お墨付きが欲しい日本人。 実に不思議。
|
|
| 諏訪の事 | - 2022/11/23
- 仕事があって、岡谷(諏訪)へ行った。
私は仕事の場合、絶対に観光はしない事にしているのだが、今回は許してもらう。 これはチャンス到来とばかりに、念願の諏訪大社を巡ったのである。 諏訪大社は4つあって、湖の東と西に上社と下社があり、更に上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮となっている。まず本宮と前宮、それから下社春宮、秋宮と回った。
私の従弟の神様に関する情報によると、家内の守護神が大国主命だと言う。 それで本来は出雲が主な神社となるのであるが、其の辺りの事では、奥さんは諏訪大社に行けという。諏訪と出雲は「近い」からという話である。
諏訪大社は出雲の国譲りの話があって、天照皇大神が出雲の大国主命に国を譲るように、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)を遣わせた。 大国主命は反対しなかったが、その子の建御名方神(たけみなかたのかみ)が抵抗したが力比べに敗れ、結局、諏訪に行くこととなり、代わりに出雲に天に届く高い社を作って祀ることになったというのである。 ついでに述べると、学者の中には国譲りの話を史跡から解明しようとしている人もいる。 それは欧州においては、かつて単なる寓話としての概念しかなかったギリシャ神話をさらに丁寧に調査した結果、歴史を証明する事にもなった事実が多々出てきたからでもある。 そういう意味では、歴史の研究から見ると、日本ほど神話として記録が残っている国は珍しく、戦後のアメリカの教育で神話・神事すべて否定する事を強制されてから、歴史研究は自由をもぎ取られたままだそうだ。そんな話は置いといて、モトエ。
従って、私の家内の場合は諏訪がよろしいという事であった。 何しろ池田家には諏訪から嫁が来るのだそうだ。 そう言われると、親戚を見ると頷く事が多いのも不思議である。
私は家内の事ながら、諏訪の神々を回ってとても気持ちが落ち着いた。 最後に向かった、秋宮では、私の長野の親戚の材木屋から、材木を納入した記録も見ることができた。これも何かの縁、と嬉しいことであった。
途中、昼食で立ち寄ったレストランの玄関前に彫刻家・清水多嘉示(シミズタカシ)の大きな彫刻を目にした。清水は私の義兄が武蔵野美術大学で師匠だった人だし、我が家にも小さいながら彫刻もあるので、これも縁かと驚いたのであった。
良い出張であった。 仕事は? うーん、という事で……。
|
|
  
|