| 江利チエミのテネシーワルツ | - 2025/11/24
- 江利チエミのテネシーワルツ。
1952年 SP盤
私は江利チエミのテネシーワルツの78回転SP盤を持っているのだが、残念ながらヒビが入っている。まして、販売する事など出来ぬ。 死ぬ前に、きれいな盤を入手したいと思っているのだが、さてこれから、どうなるのか。
盤はキング・レコードから発売されたもので、解説の小さな紙が付いている、またラベルには彼女の写真もある。 彼女は子供の頃から進駐軍のクラブで歌っていたのであるが、噂によると兵隊さんから、1950年発売パティ・ペイジのTennessee waltzのSP盤を貰った事で,この曲がとても気に入り、本人の希望もあって録音・発売に至ったという。 1952年の発売というから、まさしくSP盤がオリジナルである。といっても私が持っている盤がオリジナルかどうかは不明であるが。
それで、我が家にも一台ある手回し蓄音機で聴くと、蓄音機の音というものはかなりの大音量であるし、堂々として、鳴り響く。 SP盤はとても音もよいし、立派な歌声で、歌も14歳の少女と思えぬ実力。 当時、美空ひばりがチエミの事を大変気にしていたというのも頷ける。
これを我が家の通常のステレオ装置にて78回転で聴いても、ちょっと迫力は欠ける、これだけは、やむを得ないところである。
本家のパティ・ペイジは大人の雰囲気で悲しさや懐かしさ、そして哀愁を切々と歌っているし、またアメリカのテネシー州であった悲恋はどうしたって本家にはかなわないのだが、それにして、チエミはうまい具合に歌ったものだと感心している。
盤は割れてヒビが入っているが、とりあえず聴くことは出来る。 まあ、完全に割れてしまうまで楽しもう。
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