HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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開店の案内
2025/11/20

11月20日(木)

都合により、13時の開店となります。

よろしくお願い致します。

“Marcel Marceau Presenting, Swing Im Bahnhof”
2025/11/16

Clarke-Boland “Marcel Marceau Presenting, Swing Im Bahnhof” Columbia
S 62681 (Germany)

クラーク・ボランド楽団の、非常に珍しいアルバムがもう一枚。
しかし、2枚同時に出るのも不思議だ。

このアルバムは、ジャケットを一見して、はて誰が作ったであろうか?そして何処か?
と不思議なジャケットである。

まず、上段に大きくMarcel Marceau となっている。
マルセル・マルソーは無言劇の世界ナンバーワンの役者であった。フランスにおいて、白く塗った顔に横縞のシャツといった雰囲気で、世界中に人気になり多くの模倣者を世に送り出した、戦後のパントマイムの創始者である。来日したこともあり、テレビに出演し、人気を集めた。日本のパントマイムの元ネタはほとんど彼である。
Swing im Bahnhofとは「駅でスイング」ということになる。
このビクトリア時代の優雅な駅舎ローランツェック駅を、そのまま残し立派な建物として文化センターにしようということで催しが行われたものである。
そのマルセル・マルソーがフランスから、クラーク・ボランド楽団とともにやってきたのである。
ここまでで、解説も終わってしまう。
ライナーに、ドイツ人のメンバーがいないドイツのジャズ・バンドと書かれている。

演奏は1965年、メンバーはMusic for small hoursと同じである。
従って、演奏は実に小気味の良い、モダンなジャズが繰り広げられるのである。
アメリカジャズにヨーロッパの洗練、親しみやすい口調で語りかける、しかも、バリっとしたジェントルマンな演奏で、全曲、クラブのDJが喜ぶ、最高のノリである。
曲は組曲のようにかなり続いているので、どれがどうとはっきり言えないが、個人的にはA-3のCon Alma
B-3 Insensatezなどが好みである。

本当に良い演奏だ。
また、音質が非常に良好で、流石にドイツの録音というべきか!

“MUSIC FOR SMALL HOURS” Clarke - Boland 6tet
2025/11/16

CLARKE-BOLAND SEXTET “MUSIC FOR SMALL HOURS” COLUMBIA
SMC 74324 (Germany)

これは珍しいオリジナル盤。
Kenny Clarke-Francy Boland楽団はヨーロッパにおいて非常に人気を博したジャズ・バンドで、67年録音。
当アルバムは、当時日本ではほとんど知られていなかった。なぜかというと一つ理由があって、どうもこれは一般販売用ではなくライブラリーというものであって、テレビや映画に自由に使用しても良いとしたレコードではなかろうかと、後からそんな結論付けられたこともある。だが、実態は不明である。
とにかく、日本のコレクターである我々にはお目に掛ることが出来ない作品であった。
従って、ジャケットもまさにそんな簡単な作りで、赤いマジックでタイトルが殴り書きされたような単純さ。
それが、結局余計に人気になったのである。

演奏について
A-1 Ebony Sambaはルイス・ボンファの曲で実に気持ちが良い、クラブでも大いにウケたのである。
A-3 Tin Tin Deoはも一級のクラブチューンでDJに騒がれた。
B-1 Wives & Loversはバカラックの曲でハイセンスなアレンジ。
B-3 Lorreine はSadiのヴァイブとサヒブのフルートの共演が見事。
B-4 Day by day Jimmy Woodsがバックのリズムに乗って、歌を聴かせる
B-5 Love Hungry は打って変わってボランドのムードあるピアノ
その他、ジャズボッサの男性ボーカルが数曲入るが、好きな人にはたまらない。
一枚のレコードにDJが喜ぶ曲が3曲以上もあるのは珍しい。
もちろん高音質である

彼らの作品は言ってみれば、アメリカのジャズにヨーロッパの洗練さを加えた作品でもある。
プロデュースは、やり手のジジ・キャンピで作品をあちこちの国に売りまくった人である。
彼のセンスは抜群で、特にドラムのKenny Clarkeのみでなく、パーカッションとSadiのヴァイブ,コンガなど、上手く曲の底を支えて、ノリのあるビックバンド・ジャズを作り上げた人である。

Gianni Bass - Maynard Ferguson 高校教師
2025/11/15

Gianni Bass - Maynard Ferguson “La prima notte di quiete” CBS S65403 (Italy)
作・編曲・指揮 Mrio Nascimbebe

イタリア映画、アラン・ドラン主演の、「高校教師」のサントラ。
アラン・ドロンは60年25歳の時、フランス映画「太陽がいっぱい」で世界的に大ヒットし、その後62年には「太陽はひとりぼっち」、翌年には「地下室のメロディ」と映画作品は日本においても次々とヒッし、洋画界の中にあって上映の切れることがなかった人気俳優であった。
この作品は72年、年齢も35歳、中年の高校教師を演じている。
映画の筋としては、ありがちな生徒と教師の許されざる恋愛の物語。
アラン・ドロンの不思議なところがあって、役は決して良い役ばかりではなく、かなり犯罪者であったり、汚れた役であったりするのだが、ここでもちょっと人生に疲れた教師役、それでも一際光る所が彼の真骨頂。
スターは一番良い役をやるものであるが、それでも彼の人気が最高であったのは、世界一の美男によるものと言われたものである。

音楽の話、作曲・指揮マリオ・ナシンベーネ。
演奏はジャンニ・バッソとメイナード・ファーガソンとの、米・伊大物の共演。
演奏はジャズの雰囲気は切らさず、聴きごたえある傑作である。
メイナード・ファーガソンはトランペットの名手、綺麗なハイトーンも聴かせ見事な音楽を伝える。
我らのバッソは、非常に上品な音色でまるでクラシックのテナーを思わせる所もあって、さすがの巨匠と言える出来。
淡々と曲を奏でる。相当な芸術作品である。
ジァンニ・バッソのファンには是非お聴きいただきたい。

ジャケットはアランドロンと生徒役のソニア・ペトローヴァが寄り添った素敵な絵柄。悲しげな感じも素敵。


(売れてしまいました)

新入荷リスト
2025/11/14

お世話になっております。
11月15日(土)
ホームページの新入荷リストを更新です。
何卒よろしくお願い致します。

政治家の梶山静六
2025/11/07

随分と昔の話になる

テレビのワイドショーで、同席した評論家から、なぜ社会保障政策が進まないと、突っ込まれたのだが、梶山静六は、「それは、何かをするとなると、それにかかる費用と、同額の人件費がかかる、だから言ってみれば半分は人件費のである」と言って、居合わせた人たち皆、驚いた。

公務員の仕事とはそうやって、金を掛けるものだと、国民に知らせた。
以来、そういういい方は無くなった。
だが、真の政策の姿を語ったのだと思った。

それに、梶山静六さんは、1988年、政治家で初めて北朝鮮の拉致の疑いを語ったひとでもある。
当時は社会党の土井たか子などが強く否定していたので、それに面倒なことは避けていて、とても、拉致問題などやりたがらなかったのだ。
梶山静六は正直で中々の男ぶりだった。

昔の政治家は面白かった。

JAN HUYDTS “TRIO CONCEPTION”
2025/10/29

JAN HUYDTS “TRIO CONCEPTION” PHILIPS P.48084L (Holland)
Mono Original

入荷したレコードの値段を付けていて、こんな盤が出てきて、久しぶりだと考え深いものがあった。
コロナ渦以前はよくヨーロッパにも出掛けたので、あちらのコレクターからも時々入手の機会もあったが、最近はヨーロッパ盤の良いものが入りにくい。

値段を付けるために試聴をしたのだが、あまりの出来の良さに、そのまま手を休め、お茶を入れて聴き入ってしまったのであった。
まず最初は、音の良さ、バリっとしてメリハリがあって、高音質な音でまず一本取られた。
私もジャズレコード・マニアではあるが、一方でオーディオ・マニアでもあるから。
63年、数少ない彼の代表的一枚である

一曲目の「枯葉」。
ピアノのヤン・ハイツはきっと原曲のシャンソンの何人もの歌手の歌を聴いていたのだろうな、としみじみ思ってしまった。
最近はシャンソンの枯葉の風情までなかなか出てくる演奏はないから。
それでいながら、彼の演奏は斬新な方向へ、違和感なく観客を持って行く。

演奏曲はスタンダードが多く、出だしは気持ちが集中してよい。
そこから彼の音楽に引っ張り込まれるという寸法だ、実に構成も上手い。
B面になってIt could happen to youだと思ったら、ライナーに It could write a bookになっていて驚いてしまった。記載があるからそうなんだろう。しかし、私はどっちの曲かはっきりしないうちに終わってしまった。
まあ、いいか。曲目は大した問題ではない。
演奏が大事だから。

それと、ベースのPeter Trunkの演奏が素晴らしい。音も太くてこれぞジャズと言える、良い感じであった。
それから、裏にドラムのJoe Nayのサインがある。65年という字と「楽しんでください」「心を込めて」と書かれていた。自分に頂いたわけではないが、なぜか嬉しい。

しかし、久々に良い作品を聴いた。幸せだ。


*販売済です。

アッキーナの写真
2025/10/28

店の棚を整理していたら、出てきた。

雑誌、JAZZ JAPAN の表紙。
モデルはアッキーナ

何年前のことだったか、当店で雑誌の撮影をしたいというので、面倒だなと思っていたのだが、モデルがアッキーナと聞き、もう、われら親子二人で大掃除、隣の事務所も着替えに使えるように、何度も掃除機をかけて、迷惑が掛からないように、きれいにして待ったのである。

アッキーナは本当に可愛いくて、壊れそうに細くて、もうフアンになってしまったのであった。
あの頃、アッキーナは、今の高市首相のように、働いて、働いて、働いて、頑張っていたんだなあ。
今はどうしているのか?

通販リスト
2025/10/26

通販リスト更新いたします

テレビからラジオ
2025/10/24

家内は、骨折して療養生活になってから、日曜日の朝はラジオに親しんでおり、まずイルカの「ミュージック・ハーモニー」、薬師丸ひろ子のDJ、次に三宅裕司の「サンデー・ヒットパラダイス」と来て、途中からTBSラジオに鞍替えして、安住紳一郎の「日曜天国」と続く。
それもスマホからJBLの小さなスピーカーに、音を飛ばして、朝食時も聴き入っている。
テレビは不要かもしれない。

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