HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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世界にない、ギャンブル王国。
2026/01/09

日本は世界にない、ギャンブル王国。
街中にパチンコ屋はあり、テレビでは競艇、競馬、競輪のCMが有名人を使って流されるのだが、こんな放映が許されるのが、私は不思議でならない。
ギャンブル、賭け事。
年末にはドラマで、ザ・ロイヤルファミリーが放映され、多分有馬記念にぶつけたなあと思ったら、案の定、有馬記念の馬券の売上げは前年比約3割を超え、713億円と対前年を大幅に超えた。
一方、競艇のCMの多さは激しく、有名俳優がこれどもかと出演する。これも売り上げの増加は想像できるが、、2024年度総売上2兆5000億円、2025年度は2兆6,000億円と、かつての汚らしいおやじたちの客層だったのが、一挙に変化し、売り上げは過去最高記録を更新中。
しかし。笹野高史さんまで出演しているのには驚いた。

しかしだ、こんなにギャンブル天国で良いのか、公共の電波でギャンブルを奨励してよいのか?
テレビでもパチンコ番組など普通にあるので、別にどうという事もないが、日本ほどギャンブルを宣伝し、賭け事に誘う国も珍しい。
きっと日本人のマナーや良心を亡くしたいのだろうね。

それで不思議なのは、横浜市でカジノ建設を訴えたら、市民が大騒ぎで、結局潰されたが、あれは朝鮮系のパチンコ屋の差し金と、その流れのマスコミの行為だったようだ、と噂になった。
そうでなければ、競艇の宣伝に怒るはずだもの。
まあ、そんなものかもしれない。

Netflix映画「TOGO」で、あれこれ
2026/01/08

年始にNetflixで見た映画「TOGO」。
1925年アラスカのノームでジフテルアの流行があり、血清が必要となったが楽観していたフェアバンクスから飛行機輸送が激しいブリザードで中止され、フェアバンクスの近隣のニナナから1000キロ以上離れたノームまで、犬ゾリで運ぶという物語。
主人公の親父が、感動の戦争映画プラトーンのエリアス軍曹と言えば、頷く人もいるはず。この老兵ともいえる渋いおやじである。
動物好きにはたまらない話であるが、映画の中で、まずトーゴーという名前は偉大なる将軍にあやかったという会話があって、「はー?東郷元帥じゃないか」と心は弾む。

グレート東郷は1905年日本海海戦でバルチック艦隊を撃破、世界の予想を裏切り、ロシア側38隻中20隻沈没,拿捕5隻,戦死者約5,000名,捕虜6000名。日本側水雷艇3隻沈没,戦死117名という、近代海戦史上あり得ない最高の海戦であった、その東郷平八郎はグレートトーゴーと呼ばれ、欧米諸国に支配されていたトルコはじめアジアなど多くの国の国民が溜飲を下げ、結果、有色人種の独立機運にもなったのである。その東郷の名前が遠くアラスカにまで伝わっていようとは思わなかった。だが、ウラジオストックからノームの方が距離は近いなあ。
休題閑話。横道が長くていけない。

ところで、この映画のトーゴーと飼い主レナード・セパラは、ネイティブから海水の氷の不安定さを指摘・反対されながら、氷の湾をショートカットするのだが、案の定、氷は割れその中を勇敢に走る。
ふと、このシーンから思い出す、シーンがある。
それは、植村直己の北極横断を描いた、飯森広一の漫画「ああ北極の犬たちよ」を思い出す。
彼もまた、海水の氷を甘く見て犬たちの制止も聴かず突っ走り、海に投げ出されるという失敗をする。
そんな話が重なって、私は改めて、植村の冒険心と飯森広一の漫画の素晴らしさに感動したのである。
再び、休題閑話。

おもしろい映画だった。

ベルリンの日野皓正
2026/01/05

白木秀雄“SAKURA・SAKURA”SABA (Germany)
本日入荷のアルバムは、なんと日野皓正がリーダーで、帯には大きな文字で「ベルリンの日野皓正」となっていて、ジャケ写は日野の演奏中の写真が使われているではないか。
私は非常に怒っている!何しろ、このアルバムのリーダーは白木秀雄なのであるから。
このアルバムを日本で再発したのは内ジャケには1970年9月となっているが、まだ白木は生きている。
しかし、ひどい仕打ちだなあ、寝コロンビア、いや日本コロムビア!
申し訳程度に、裏ジャケにドイツのオリジナル盤の写真を使ってお茶を濁したのか?
音楽の世界は恐ろしいもので、ちょっと落ち目になると、自分の作品も他人の作品になる。売るためとは言え、会社も会社で、あからさま過ぎる。
私としては、これほど腹立たしいアルバムも無い。
しかし、これほど気に入っている内容のアルバムも無い。
原盤の方には、白木クインテット+ 3 koto Girls(3琴ガールズ)となっているのが微笑ましい。
これは65年、ベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演した時の日本代表として招待されたもので、白木と日野皓正、村岡健、世良譲、栗田八郎と琴3人というまことに日本的な編成となっている。

この頃、ベーレントはワールド・ミュージックとジャズの融合という企画を行っていて、この日本とジャズの他、インドネシア、インド、アラブ、スペイン、アフリカなど新しいジャズの方向性を探っていた。
その作品はどれも非常に斬新であり、高い芸術性を保った素晴らしい演奏ばかりであるが、油井正一とベーレントのコンビによって、この日本人グループがナンバーワンの評価であったようだ。

エア・インディアの飛行機をバックにした空港の記念撮影の方はドイツ原盤のジャケ写であるが、当時の日本人としては華々しい活躍を暗示した良いジャケットである。日本航空でなくともいいや。

2000年前後、クラブ・ジャズ・ブームでこの白木の「祭りの幻想」1曲が、ヨーロッパで大人気となり、やっと日本でも日の目を見たと言うべきか、このレコードの価格が急騰した。
それから白木人気が広がり、今の日本ジャズ・ブームに広がったと言っても過言ではない。
今でも、現地の人たちに、「MATSURI NO GENSO」とはどういう意味だ?と聞かれることがあるが、実は私はこの意味を訳せないので、適当に「祭りが懐かしい」って事かも?と濁している。

ところで、この作品に参加した琴の3人。
今更であるが、白根きぬ子、野坂恵子、宮本幸子の三人はその筋の方に聞いた所、とんでもない立派な方々であった。
あの当時、ジャズとの演奏を要請された時、琴の協会では、演奏も立派で、他のジャンルとも渡り合えて、なおかつ将来性のある3人を選んだのだと、私も感心した次第である。
確かに琴の演奏も素晴らしく、日本を背負った、いかに気合の入った作品かと思いが伝わるのである。

本年もよろしくお願い致します。
2026/01/04

本日から営業開始いたしました。
本年もよろしくお願い致します。


ここのところ当店も、年末年始休暇をいただいているのだが、かつて、つい8年ほど前までは、31日の夜はオールナイトでやっていたのである。
しかし私も寄る年波には逆らえず、また仕入部長も今は子供が二人、年末の深夜に家を空けるわけにも行かない。
店を取り巻く環境も時代も変わってしまったのである。

ここ新宿も20年ほど前までは、店主もお客も若くて元気があり、どこでもオールナトであったと、近隣の店主に聴いたことがある。お客もあっちこっちでお酒を頂き楽しかったという。
レコード・マニアの良い時代であった。

そんな事を思い出しながら、店を開けた店主であった。

謹賀新年
2026/01/01

あけまして
   おめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

本年もありがとうございました
2025/12/30

本日が2025年の最終営業日となります。
本年もたくさんの素晴らしい音楽を共有して頂き感謝の念が尽きません。
来年も何卒よろしくお願い致します。新年四日からの営業となります。

Chick Corea “Return to forever”
2025/12/29

Chick Corea “Return to forever” ECM 1022 (Germany)

私はこのレコードを発売されていたのは知っていたが、買ったのは75年になってからである。それは所詮、流行に逆らえないから。
聴けば、従来のジャズにない気持ちの良さ!チックのエレピ、ジョー・ファレルのソプラノ,スタンリー・クラークのエレキベース、フローラの声など、「爽やか高音」が活躍して気持ちの良さは従来の作品とは比べるまでもない。以後フュージョン全盛へ向かう。
今、聴くとフュージョンのレコードはどれも非常に音が良い、たくさん売れたので、音作りに金を掛けられたのである。いやいや、音質の良さに改めて敬意を表したい。
当時のジャズ入門者に取って最高の演奏となった。
ここからの新たなジャズ環境はジャズファンにとっては面白くないが、大衆には新しい潮流となり、大体マニアは新参者の方が、世界を知らないだけに態度は大きく、どちらが本家か分からなくなり、従来ジャズファンはおとなしくなった、訳ではないが、両者は別れたのだ。
またジャズ喫茶の中には一挙にフュージョンに移行しバーになった店もあった。
鳥が海の上を飛んでいるだけの、青い写真のアルバムの音楽は、それほどの衝撃を与えたのである。
いや、今聞くと、やっぱり衝撃的だ。

ECMの初期はアイヒャー自身がフリー出身のせいか、フリージャズの音楽でスタートしたが、チック・コリアとキース・ジャレットのソロピアノ作品で売れると、徐々に両者を全面に押し出し、さらには当アルバムで、ビジネスの調子を付けた一枚となった。

チック・コリアは宗教サイエントロジー信教から理想と創造という事が理念にあると思われ、その心象の表現は独自のものとなっていた。
覚醒、安息、といった宗教性と芸術性の高さの両立はとてつもない器用さであろうか。
音楽もただのフュージョンとは異なり相当癒し系の側面もあるし、ジャケットデザインは海の上を鳥が滑空しているどこか宗教的でもある。我々はどうしたって宗教には弱いなあ。

サイエントロジーはトム・クルーズで有名だが、アメリカ芸能人のかなりの人たちが信者になっている。何しろ新宿の当店の近くのビル全部に日本本部が入って驚いたのである。
宗教には勝てない。

Chick Corea “Return to forever”
2025/12/28

Chick Corea “Return to forever” ECM 1022 (Germany)
今日は気を取り直して、レコード作品の話。
1970年代はジャズを取り巻く状況としては相当、くそ面白くない状況であった。
我々青年はジャズ喫茶でひたすらハードバップは勿論コルトレーンやマイルスなど60年代までのジャズを聴いていたのだが、なぜか一挙にフュージョンという音楽が大衆の前に出てきたり、片や正反対の方向のフリージャズになったり、リスナーも大変だったが、ジャズ音楽家も左右に振れる時代でもあった。
思えば、かつてジャズの雑誌といえばスイングジャーナルであったが、日本においてもジャズ界が徐々にフリージャズに染まっていく事を非常に憂慮した当時の経営者加藤氏は、フリージャズへの対抗策として、臨時増刊号74年「幻の名盤読本」を世に示したのである。
見事なタイミングで、雑誌に背中を押され、勢いに乗って給料やボーナスや会社の出張費などで捻出し、廃盤購入に充てたのである。景気も上向いていた時期でもある。
私などは、そのお陰で今がある。
あの時の情熱が今になっても衰える事なく、かつては己のための蒐集から、今はお客様のための仕入れとなった。
モトエ。

72年東京のジャズ関連の店頭にはReturn to foreverが飾られた。私は購入しなかった、フュージョンだから。買えばよかったのに。いや、お金もなかった。

と、ここまで来たが、なぜか脇道が多いというか、まだ Return to foreverの話に行かないなあ、音楽の話はまた明日になるかなあ。

“Return to forever”コーティング話に.......
2025/12/27

Chick Corea “Return to forever” ECM 1022 (Germany)
久しぶりに家でレコードを聴こうと、このアルバムを引っ張り出すとコーティングが剥がれてボロボロではないか。なんという悲しさ。
ECMのレコードは初期の内は特に、コーティングが下手であって、今やほとんどのオリジナル盤のジャケットカバーのコーティングが剥がれてしまっている。
実に残念である。

さて、1955年頃から始まったアメリカのレコード・ジャケットのコーティング技術は恐るべきもので、その魅力はコレクターになった人なら誰でも感じていることであろう。
私が以前、買い付けでヨーロッパに行き、現地のレコード関係者と話していた時、ヨーロッパ各国ともブルーノートやプレステイジのようなコーティングに憧れ、相当頑張ったという、だが、イタリアのコーティングは皺が寄ってしまったりと、散々な結果であったと、あの米国のように厚い紙にコーティングする技術は真似ができなかった。
仕方なく薄い紙にコーティングを施したのだと。
それなのに70年代に入っていてもECMのように、経年で糊が剥がれてしまうのだ。

ところで、50年代のコーティング技術はコストの問題で、アメリカ音楽産業から放棄されるのである。なんと愚かなことであった事よ。
最近、そっくりにコーティングを施した再発有名レコードを見るが、少しだけ嘆かわしい。
もはや廃盤でのみ、その美しさを鑑賞するのみである。
私も、かつてブルーノートやプレステイジのコーティングされたレコード集めから始まったのである。
可愛いものだったなあ。

ちょっと待てよ!
今日はコーティングの話ではなかった筈が、話が外れてしまった、チック・コレアのRetuen to foreverの話は明日になってしまった。

年末年始の営業について
2025/12/27

12月31日から、1月3日まで、年末年始休暇といたします。

よろしくお願い致します。

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