HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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MILES DAVIS “TIME AFTER TIME”
2025/12/10

MILES DAVIS “TIME AFTER TIME” COLUMBIA (日本はCBS/SONY)

1985年、渋谷のジャズ喫茶メアリージェーンにいた時、店のバイト君がやってきて、マイルスのカッコいいレコードが出たと騒いでいた。
それが、マイルスが演奏したシンディ・ローパーの「Time After Time」であった。
驚いたのなんの。
80年代、マイルスはエレクトリック、ファンク、ロックとアメリカ音楽界の最先端にいようとしたのか、当時の尖った新しい音楽を追求していた時である。
その時に、まさかのポップス、それもシンディ・ローパーとは。
レコード屋に走った。
まったく、崩すことが無く、シンディの曲のまま。
印象はなんと素敵な演奏であろうか。

マイルスはちょうどプリンスとか、マイケル・ジャクソンなどポップスにも興味が動いていた時であったらしい、LPの中にはマイケル・ジャクソンの「Human Nature」も収録されている。
しかし、シンディの曲は断トツであった。
元々、私は青春時代をポップスとともに生きてきたのであるから、ドンピシャであった。
これはLPの中にも入っているのだが、12インチの方は演奏時間が長いので、私は知り合いに電話して買うように勧めたのである。

82年の代ヒット曲、シンディの作った曲が、音楽の第一人者であるマイルスの心を動かしたことが、感動するのだ。
ヒットソングを演奏して、時代を代表する演奏になったのだ。
人によっては、どちらが良いかと論争する人もおられるが、どちらでもよろしい。
シンディの曲をマイルスが演奏してシングル盤にもなったことが嬉しい。

音楽の世界にこんなことが起こるのか?
いや、嬉しかった!

DEODATO “PRELUDE”
2025/12/07

DEODATO “PRELUDE” CTI 6021 (USA)

プレリュードと聞くと、私はバブルの頃のホンダの車を思い出してしまう。
前輪駆動はちょっと気に入らなかったけれど、扱いやすいし、平べったいスポーツカーでいい形だった。今日はそんな話しではない、それは置いといて。

フルネイムはエウミール・デオダートでブラジル出身、アメリカに渡り成功した音楽家で、フュージョンのミュージシャンに分類されていた、といった方が正しいかもしれない。
以前は、米国盤であっても中古屋でよく見かけたが、最近はあまり見なくなった、かと言って、高額になったわけではない所が、この趣味の世界の面白いところである。
盤には珍しいことに、RVGと並んでVan Gelderの刻印もある。
流石に音質は抜群で、メリハリはあるし、大迫力でもある。
私は最近では家で、このレコードをよく聴くことが多い、気持ちが晴れ晴れするから。

さて、よく聴くと素晴らしいアルバムである。
デオダートのアレンジ力に感心してしまった。
オーケストラも大きいがメンバーも一流。

A-1 ALSO SPRACH ZARATHUSTRAの凄さであるのだが、この曲を聴くと、だれでも「2001年宇宙の旅」となってしまうのであるが、さらに元はリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」である。
それがデオダートは2001年の「ツァラトゥストラはかく語りき」を使ったと記載がある所も面白い。
ただ、2001年の映画の方も、音楽監督もいなかったはずで、既成のクラシック音楽を使ったと聞いていたが、カラヤン指揮の方か、又はベームの方か、私はよくは分からない。まあ、いずれも名演奏である事は間違いない。
いずれにせよ、クラシックの名演奏を大胆にもデオダートは立ち向かったのである。
曲は原曲に忠実に静かに入って行く、彼のピアノが入る、徐々に高揚して行くという算段。
それぞれのソロ楽器の演奏と集団での音の繋がりは見事。
ビリーコブハムのドラムも良く効果を出していると思う。
エレクトリックな楽器とブラスの絡みも頷ける。

これだけでも、十分なのだが、Bラスには、ドラムブレイクから最高なジャズファンク「September13」が待っている。
見事な作品もあるものだ。
と言っても私は、かつてはスモールコンボの演奏でなければ、ほとんど耳を傾けることもなかったのだが、レコード屋になると、なんでも聴くせいか趣味が広がる。
レコードは良いねえ。

予防接種を止めよう
2025/12/06

コロナの予防接種も依然として予約は凄まじい勢い。
またインフルエンザの接種も大変な人が希望しているそうだ。

私の経験、毎年インフルエンザ予防接種をしていながら、何度もインフルエンザに罹った。
先生は型が違ったかなとか、予防接種のお陰で軽く済んだでしょ、とかいうけれど、罹ったことには変わりなく、薬も処方されることも変わりない。

振り返れば、コロナ感染の最初期の第1次(2回接種)までは患者の症状から理解できるけど、其の後はあまり意味がないと、専門の先生は言っていた。

アメリカにどういう契約をされたか知らないが、ファイザーだのモデルナだのと買わされ続け、政府が国民に押し付けていると思った方がよい。
やりすぎた結果、ウイルスに似た細胞が体に居つき、ウイルスを作り出しており、また、簡単にウイルスを受け入れやすい体質になっている、と研究者もいる。
健康な人は、普段は絶対にマスクをしてはならない。どんどん抵抗力がなくなるし、呼吸が口呼吸になったり、浅い呼吸になってしまう。
昔から、マスクをし過ぎるのも良くないといわれている。

もう、予防接種はやめて。
予防接種は治療でもないし、絶対的な防御でもない。

あなたがウイルスを作ってばらまいているかも。

通販リストの更新
2025/12/06

通販リストの更新いたしました。
若干、価格を変えた物もあります。

よろしくお願い致します。

おたふく豆
2025/12/05

スーパー成城石井に行った時、思わず買ってしまう。
「おたふく豆」のこわれ豆。
おたふく豆は、ソラマメを甘く煮たものである。
それの煮崩れた豆を詰め合わせたもの。

安価で量が多い。
こわれていようが、美味しければ全く気にしない私には、実にありがたい。

Modern Jazz Playboys “彼奴を殺せ“
2025/12/02

Modern Jazz Playboys “彼奴を殺せ“ Epic NS-65 (日本)
45回転 EPオンリー 

フランス映画Un temoin dabs la ville「彼奴を殺せ」ひらがなに直すと「きゃつをけせ」、というタイトルで、59年のフランスのヌーベルバーグの作品。
サントラはバルネ・ウイランが演奏。B面はフランスのヌーベルバーグ映画「墓にツバをかけろ」のサントラ「褐色のブルース」で映画ではアラン・ゴラゲールの演奏。

ヌーベルバーグは当時、日本でも新し物好きな青年層に大いに受け、次々と公開されていく。
「死刑台のエレベーター」などは映画もさることながらマイルスの音楽も大ヒットしたのである。ジャズファンの中には、サントラなんかやりやがって!とヘソを曲げた人も少数いたが問題ななることはなかった。ちなみに今でもマイルスのレコードは全部持っているが、死刑台のエレベーターだけは持っていないと豪語している人もいる。いい音楽なのにね。
私など、当時から欲しくて大騒ぎしていたのに。

さてその頃、日本でもこの曲を演奏したのだが、モダン・ジャズ・プレイボーイズというグループが演奏したのである。
実は、このEP、日本よりもフランスのコレクターに非常に人気であった。
それは、本家より演奏が良いと評判になったから。
メンバーは三保敬太郎、宮沢昭、渡辺貞夫、金井英人、猪俣猛というメンバーであった。
中々の好演奏である。
当時すでに外国の映画音楽なども日本人は負けないほどの実力もあったということである。

ついでの、彼らはちょっと面白いソノシートも制作している。EPとはちょっとメンツを変えているらしいが、詳しいことは不明。ここでは死刑台のエレベーターのテーマを演っていて、これが、なかなかの演奏なのである。
ソノシートというところが不可思議であるのだが、当時の経済状態ではレコードを買うこともままならなかったのである。
私など、ソノシートを買ってもらっている友達がどれだけ羨ましかったのか。貧乏な昔は忘れたい。

2025/11/27

近年、日本においては圧倒的にJ−POPが人気になった。
かつては、洋楽がかなりの比重を占めていたと思うが、韓国以外は外国勢が相当落ち込んでしまった。
それも理由は分かる、日本人にとって歌といえども、日本語の歌詞はすーっと心にしみる。
良い歌詞であれば、情景から曲の心まで理解できる。情景が目の前に広がる。
メロディよりも歌詞が大きな比重を占める。

かつてのように、洋楽がヒットしていたのは、言葉は理解出来なくても、それなりに曲が良かったからである。
アメリカのPOPSの明るさは我々に希望を与えてくれた。
映画音楽も映画の中の映像を通して曲の雰囲気が伝わり、なにもかも我々は理解したのだが、それは我々も理解するだけの悲しい心を持っていたのだなあ、と思うのである。

歌は世に連れ!

日本の名曲「鈴懸の径」
2025/11/26

北村英治さんが、「鈴懸の径」を演奏しないのは有名な話である。
昔は、鈴木章治と共演もした映像もあるから時々はやったのだろう。
しかし、近年はほとんど演奏しないようだ。

名曲「鈴懸の径」は戦前から灰田勝彦が歌ったらしく、3拍子で風情があって、徐々に学生の間から広がり、特に戦後になって若者から支持され歌われるようになったのである。
友人の母親も、また私の母も、この歌が大好きだった。私も子供心にこの歌が大好きだった。
ちなみにこの歌が好きで、立教大学にあこがれた人もいたという。

ジャズとして4拍子にして 鈴木章治が演奏して、これが大ヒットしたのは50年ちょっとの話。
灰田勝彦版に負けず、ジャズの方もヒットは続き、ピーナツ・ハッコーが来日し、曲を気に入り鈴木章治と共演しレコードも売れたし、また本国に帰った後も、この曲を吹き込んでいる。
日本が誇るジャズ、しかもクラリネットの名曲である。
スズキのショウちゃんばかり人気になり、北村英治さんもさぞ悔しかったかもしれないが、せっかくの日本を代表する名曲、あの世のショウちゃんに、意地を張らずに演奏すれば良いのに!
最早、意地を張るような歳でも無かろうに。

https://www.youtube.com/watch?v=IkN1Cm0CGlk

https://www.youtube.com/watch?v=1Cdgmcafuno

通販リストの更新
2025/11/25

11月25日、ホームページの商品リストを更新いたしました。

よろしくお願い致します。

江利チエミのテネシーワルツ
2025/11/24

江利チエミのテネシーワルツ。
1952年 SP盤

私は江利チエミのテネシーワルツの78回転SP盤を持っているのだが、残念ながらヒビが入っている。まして、販売する事など出来ぬ。
死ぬ前に、きれいな盤を入手したいと思っているのだが、さてこれから、どうなるのか。

盤はキング・レコードから発売されたもので、解説の小さな紙が付いている、またラベルには彼女の写真もある。
彼女は子供の頃から進駐軍のクラブで歌っていたのであるが、噂によると兵隊さんから、1950年発売パティ・ペイジのTennessee waltzのSP盤を貰った事で,この曲がとても気に入り、本人の希望もあって録音・発売に至ったという。
1952年の発売というから、まさしくSP盤がオリジナルである。といっても私が持っている盤がオリジナルかどうかは不明であるが。

それで、我が家にも一台ある手回し蓄音機で聴くと、蓄音機の音というものはかなりの大音量であるし、堂々として、鳴り響く。
SP盤はとても音もよいし、立派な歌声で、歌も14歳の少女と思えぬ実力。
当時、美空ひばりがチエミの事を大変気にしていたというのも頷ける。

これを我が家の通常のステレオ装置にて78回転で聴いても、ちょっと迫力は欠ける、これだけは、やむを得ないところである。

本家のパティ・ペイジは大人の雰囲気で悲しさや懐かしさ、そして哀愁を切々と歌っているし、またアメリカのテネシー州であった悲恋はどうしたって本家にはかなわないのだが、それにして、チエミはうまい具合に歌ったものだと感心している。

盤は割れてヒビが入っているが、とりあえず聴くことは出来る。
まあ、完全に割れてしまうまで楽しもう。

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