HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

パスタ
2006/06/15

イタリアのある地方の街で、イタリアの友人とパスタを食べていた。
途中でレストランの主人がやってきて、友人となにやら話し込んでいる。
私のことも話している。通訳してもらうと、「お前はスパゲティーの食べ方が大変上手である。イタリア人のようだ。日本でパスタを食べたことがあるのか」という話だった。日本ではパスタは家庭の夕食にも出ると言うと感心していた。
 「それに比べるとドイツ人たちは、パスタの食べ方も知らない。全部小さく切ってから、すくって食べるんだ。店に来てもらっても、食べてる姿を見るとがっかりする」とバカにしていた。

 店の女の子もやって来て、少し話が盛り上がった。
女の子が日本で有名なイタリア人は誰だというので、昔の映画俳優から始まって、歌手、サッカー選手など名前を挙げると満足そうだった。
ついでにイタリアで有名な日本人はと聞くと、中田ではなく「小野リサ」と言われてびっくりした。大人気なんだって。

魚料理
2006/06/01

 イタリアの人は友人になると大変親切である。
私の友人は、私が現地に行く度に、美味しくて安いレストランを探しておいてくれて、私が駅に到着するや否や、今度はこんな良い店だからと説明しながら、ランチに行こうと先立って案内してくれる。
 一度など美味しい魚料理があるからと。自慢げに「たこ」「近海のいわし」「小エビ」などをオーダーしてくれた。確かに日本などタコを食する国は少数であって、現地でも珍味である。タコなどそれはそれで、そこそこ美味しく食べた。食べ終わったあとで、彼が「ところで、日本人だから魚は好きだよね」、やっぱり本当のことを言った方が今後のためだと思って「いや、実は肉がすきなんだ」「ソーリー、てっきり魚好きだと思っていたよ」とがっかりしていた。なんでも日本人は全員が魚が大好きだと思っていたらしい。

 その少し前にオランダで美味しい鰊(ニシン)があるから食べにいこうと連れて行かれたのが、鰊の屋台。そこの親父が私の顔をみるなり、日本人は猫の生まれ代わりだと言い張って、私が店にいる間じゅう、「ミャオ、ミャオ」と鳴きまねていた。私にも鳴けと言い続けて鬱陶しかった。
ニシンの方は、食べた瞬間、生臭みが口いっぱいに広がって、吐き出してしまった。私も日本人だから魚は食べられないわけではないが、わさびとかしょう油などが欲しいものだ。
周りの人も、親父もがっかり顔だった。
私も申し訳ない気持ちでいっぱいであった。 
 

ボサノバ
2006/05/30

 最近はボサノバの「ELIS REGINA」を聴くことが多い。
お気に入りは「IN LONDON」「ELIS & TOOTS」。
彼女の歌は、聴くほどに不思議な魅力がある。才能であそこまで持っていくんだろうな、と感心する。

 うっとうしい梅雨の時期や、夏の暑い昼下がりには、ボサノバがいい。
ボサノバが流れれば、なぜか涼しげでサラリとした空気が漂う。
昔はボサノバと言えば、ゲッツとジルベルトばかりが、その代表として紹介されていたが、最近はブラジル音楽も紹介されていて大変心強いかぎりだ。
一国で生まれた音楽が、世界的な普遍性を持った、類い稀な音楽文化である。

危ない町
2006/05/01

オランダの首都アムステルダムは、ヨーロッパの大都市の中では少し危ない町かも知れない。
基本的に海外旅行に行けば、どこも危ない場所であることには変わりはない。大きな町には必ずと言っていいほど、近づくのをためらわせる一角があることも事実だし、もちろんわが街、新宿にもだ。
しかし、アムステルダムはもう少し危ない気がする。
現に知り合いで暗闇を通ったら、殴られて金を取られた、とか脅された等という人が他の都市に比べてやや多い。
電車の中で数人に囲まれて殴られてお金を取られた人の事を、現地のオランダ人に聞いた。最近、ここでは周囲の人は見ないふりをしているそうだ。それは日本では普通のことだが、日本より正義があって悪に立ち向かおうとする意思が強そうに見えるヨーロッパ人の中では珍しいことである。
そんな市民の姿勢にも危ない町というのが反映したのだろうか。
飾り窓があったり、マリワナが解禁になったりで、街の中心部の夜は、はやり危なさが際立ってきたような気がする。
そのあたりの話は詳しくないが、ここではコーヒーを飲む店がカフェで、マリワナを売っている場所がコーヒーショップと言うらしい。

旅行と同業者
2006/04

新宿に店を開いて以来、海外買い付けを主な仕入れルートにして、力を注いできた。
世界規模でのインターネットによる個人オークションが活発になるに連れ、当店にも影響が出て、仕入れはますます厳しくなってきた。
それにもめげず、モノがあると聞けば、世界のどこにでも出かけて行くポリシーを貫いて来た。当然同業者との軋轢もあるし、反対に友情もある。
成り行きでまさかと思う人と仲たがいをしたり。この人とは、と思った人と仲良くなったり。海外を旅していれば、まさに思わぬ事、あってはならぬ事の連続だ。それも楽しまないと。

先日もパリで、フランス在住のAさんという日本人のある有名なディーラーが「ハルズはもう直ぐつぶれる」と噂している話も聞いた。
私の友人が笑って言った。「彼は日本においても有名なレコードディーラーだ、その彼が貴方の事をライバル視しているのだから、一人前に成長した証拠として喜ぶべき事だよ」と。
納得して、また闘志が湧いた。と同時にみんなライバルだけど人格を尊重しようと思った。
そうでないと寂しすぎる。

似ている
2006/04

オランダ人のおじさんが言った。
不思議だけど、日本人とスエーデン人は似ている、という。
なぜならば、レコードを買う時に、売りと買いの価格が折り合わないとする。
そんな時、両国民とも「ウーンどうしよう」と、もじもじしているのだそうだ。
高いからいらないとか、負けろとか。瞬時に出ないそうだ。
日本人のそういう態度は当たり前になっていて彼にも理解できるのだそうだが、スエーデン人のは不思議だといっていた。
日本人として、どう返事していいか、迷ってしまった。

レコード探し
2006/03

イギリスに住んでいるあるレコード・ディーラーに聞いた話。
ある日、自宅に電話が掛かってきてた。
彼が出ると相手は「ウイントン・マルサリスです」と名乗った。
彼は驚いて。「あの?」
「そうだ、あのだ」
信じられないが、本人であることを信じた。
「ブルーノートの、あるレコードを探している。ニューヨークの友人に聞いたら、君が持っているという。友人に君の電話番号を教えてもらったんだよ」
ようやく納得して「わかりました、でも高いですよ」
「いいよ」
という調子で話がまとまり、後日、仕事のついでに先方がロンドンの彼の自宅を訪ねることになった。
ある日「ビー、ビー」とベルが鳴った。
「ウイントンだ」
「あの?」
「あのだ」
を繰り返したそうだ。
家にあんな有名人が来たら驚く。

チッチェー
2006/02

コペンハーゲンの空港に着いて、機内から空港施設の人ごみに出た瞬間、私の後ろから、若い女性が「チッチェー」「チッチェー」と盛んに言っている。
「チッチェー」って何だ ?
好奇心を悟られないように、注意深く猫のように耳を後ろに回して、聞き耳を立ててやっと分かった。「外人の顔が小さい」と言っているのだった。
思わず「チッチェーじゃなくて、小さいって言え」と言いそうになった。
彼女達は出口まで、歩いている間中、「チッチェー」「チッチェー」とさえずっていた。

トレンイタリア(イタリア国鉄)
2006/02

イタリアで、時刻表に記載されている電車のチケットを買うために窓口に行った。係員が今日はその電車は運行停止だから、一時間ほど後に出発する電車に乗れという。
仕方なく、ホームでベンチに座ってぼんやり待っていると、向い側に私が行きたい駅が書かれている電車が止まっている。
乗客の一人に大声で、この電車は、その町に行くかと聞いたら、行くはずだと言う。
慌てて乗ったらすぐに出発した。私が乗りたかった時刻表通りの出発時間だった。

ボローニャで、ミラノまでの急行「ユーロスター」のチケットを買うために窓口に行った。
15分後に出発予定の列車だった。窓口の係員は1等車も2等車も満席だから、ちょうど1時間後の電車のチケットなら取れると言うので、それに従った。
でも私は、「ここはイタリアだからひょっとするぞ」と考え、私が乗りたかった電車のホームで待っていた。すぐ電車は入って来た。注意深く見ていると、案の定、席はまばらに埋まっているだけ。空席が充分あるのを確認してから列車に乗り込んだ。
車掌に切符を見せたら、空いている席に座って良いよと言われ、気持ちよくミラノに帰ることが出来た。
イタリアは面白い国だ。

読書
2006/02

元来私は本が好きである。サラリーマン時代はいつも本を読んでいたが、今の仕事に入ってからは、年中無休だし、営業時間も長いので、全く本を読まなくなった。本どころか新聞さえも禄に読んでいない。
買い付けの出張ではもちろん本など持って歩かない。だから海外に来て暇なときは、言葉も分からないテレビをただ眺めているだけの生活になってしまった。
つい半年ほど前、出発の際一冊の文庫本を買って読んだら、時間つぶし大変都合が良かった。以来、だんだん持っていく本の数が増えた。
行き帰りの飛行機の中でも本に夢中になっていると時間のたつのも早い。
本は重いので旅行にはちょっと問題はあるが、まあ良しとしよう。ただし好みが、ノンフィクションや歴史モノになっていくのは、多分年齢のせいだと思う。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

 Copyright 2025 HAL'S All right reserved. Initial up at 2001