HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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年の瀬
2009/12/29

年の瀬も押し迫ったので、朝ちょっと街を散歩。
ションベン横丁は朝から呑み助がたむろしていて好景気か?

そういえば、この辺りは戦後のドサクサで、勝手に縄を張って住み着いてしまった地域だな、と思いながら、以前の住民はどうしたのだろうと考えていた。
昼食に行った店で女将さんとそんな話をしていたら、「あら、ウチだって元はね三越の横の、ほら喫茶店だか軽食だかやっている店があるでしょ。それで元々ね天麩羅屋をやっていたのよ、ちょっと疎開して帰って来て見ると、他人が小屋立てて住み着いていたのよ...」。

女将さんの話は長いので、かいつまんで話をまとめる。
区役所に行っても何処に行っても、とにかく戦争で、いやちがった空襲で役所も焼けてしまったので、自分の土地を証明するものが何も出てこない。
とうとうそこの土地を諦めた。

途方にくれていると、昔の馴染みが、今の場所を買ってくれた。
それで「ここで商売をしろ」
「そうは言っても、そんなお金はウチには払えません」
「気にするな」
「それなら一生天麩羅代をタダにいたします」
という訳で、そのお客様は時々お食事を召し上がりに来ていたようだ。
で、現在に至るという感動の話。

この新宿辺りは、そういうスバシコイ人たちは、長野とか山梨の人が多かったので、戦後、そっちの地方の人は山猿といって、半分馬鹿にして嫌ったと聞いたことがある。
そういえば、私も東京に出て行くときに、出身を聞かれたら長野というなとお祖母ちゃんに言われた。

仕事納め
2009/12/28

昔の会社時代だったら、今日で正月休みが始まる浮き浮きする日。
でも私は、まだまだ休めません。
不景気だから頑張らないと。
月月火水木金金の精神だな。って古い。
戦時中の事なのど、今の人には何の事だか、分からないだろうな。

そういえば前の会社の先代社長の口癖は「稼ぐに追いつく貧乏なし」だった。
一生懸命に働いて稼げば、貧乏も追い付くことがない、だから働けという怠け癖を、戒めた古いことわざ。

でも、マージャンの時によく使っていたな。

Art Pepper
2009/12/27

Art Pepper "Meets the Rhythm Section" Contemporary C3532
コンテンポラリーの人気ナンバーワンの作品。
一般的には「You'd be so nice to come home to」が人気だが、私は「Imagination」の方が好き。だって曲自体がこちらの方が風情があるし大人という感じがするから。
裏ジャケのタイトル文字が青いのが原盤とされているのだが、しばらく前に2回目とされていた赤い文字のジャケットでも1,300ドルも付けられたので、こっちが本当ではなかろうか、などという人も出現した。
50年も前の事は、もう分からない。


このレコード11月の買付で2枚入荷した。
その内の一枚は、少し状態が良かったので、11月の終りに通販リストで販売した。
もう一枚は、箱を開けた時にちょうど居合わせた人がいて、彼が買いたいといっていたので、掃除したりして綺麗にして待っていたが、来ない。
買いたいと言っていたのだが、一月以上待っても来店しないし、幾らで売ると話がまとまった訳でもないので、今回のリストにアップ。

そして今日売れた。
売れた後1時間後、元々買いたいと言っていたお客様が来られた。
なんという皮肉。

でも、なぜかウチの店はいつもこういう状況。
物の出会いは不思議。

Lars Gullin
2009/12/26

LARS GULLIN "The Artistry of Lars Gullin" Sonet-1 (Sweden)

輝かしいソネット・レーベルの1番。
このレコードはコレクターの魂に触れる。
ジャケットはアルバム形式で中に数枚のページのライナーがあり、いくつかの写真が掲載されてスエーデンにおける50年代のジャズ・シーンを垣間見ることができる。最後のページはレコード収納する入れ物になっている、という楽しい仕掛け。
分厚く風格が伝わってくる表紙は、演奏中のクラブの中でのショットであろうか、バリトンサックスの上部に手を置き、更にその手の上に顎を乗せて、カメラをしっかり見つめている。
確かにハンサムで、若々しく自信と希望に満ち溢れた、実に表情の良い写真である。


見開きの1ページ目に1000部のプレスであることが記されていて、ナンバーリングがされている。
最後のページには、ペンで丁寧に書かれた本人のサイン。

このレコードは1000部しかないのに、かなりのレコードにプレスミスがあり、盤面が凸凹があるという、残念な状態の物が多いが、それでも皆喜んで持っている。
それはモノラル針とアンプにモノラル・ポジションがあれば、問題なく聴くことができるから。

というようなわけで、状態の良い物は非常に珍しい。

一度、スエーデンの老コレクターと売買の話になったが、ジャケも傷んでいたし傷もあったので、あまり良い値段を付けなかった。
するとその人は、安く売るくらいならラスガリン博物館に寄付する、傷があってもめったにお目に掛からないレコードだから、と言って仕舞って帰った。
なるほど、ラス・ガリンはスエーデンのジャズ・ファンの宝なのだと、甚く感心した。

また昔、彼をよく見たことがあるという年配の人が言っていた。
彼は背も高くガッシリした立派な男で、惚れ惚れするようなハンサムでナイス・ガイだった。
音質も素敵だった。
彼はアメリカにも行き、本場のジャズメンと渡り合った、スターだった。
それがクスリのせいで、見る見る痩せていき、無残な姿になった。
クスリが余程合わなかったに違いない、と残念がっていた。

ところで内容は、50年代の彼の作品の集大成。
室の高い演奏、柔らかなサウンドを聴くことが出来る立派な作品である。

内容・レア度共に最高の一枚。
私も、この仕事を辞める時に、一枚買うんだ。
ウチの店でだよ。

Tennessee Waltz
2009/12/23

店の在庫を漁っていると、なぜかTennessee Waltzのレコードが出てきた。
ついでにyoutubeも聴いていて気が付いた。

「テナシー」と唄うんだね。
でも、曲を紹介する時には「テネシー」とはっきり言っている。
なんで、唄うと「テナシー」なんだろ?

まいいか、どうせ「a」「e」「o」などという発音は苦手だし。
そうだ[L][R]も苦手だった。
結局全部かも。


お汁粉
2009/12/22

夜、急にお汁粉を食べたくなった。
深夜遅くまでやっているスーパーで缶詰の小豆を買ってきて、鍋にあけ水をちょっと加えて煮た。
しばらくして御椀にヨソッて食べた。
その瞬間、「苦い」味が口に広がった。

缶の表示には砂糖としか表示されていなかったから、「サッカリン」が入っているなんて思わなかったのに。
ちゃんと書いて欲しかったな。

子供の頃、おばあちゃんが小豆を煮ている時、教えてくれたんだ。
「サッカリンは最後に入れるの、煮込んでしまったら、サッカリンは苦くなって、食べられないから」って。

ヘンな事は知っているんだ、私は。

貧困
2009/12/21

民主党のマニフェストの一つ貧困撲滅。
殺されるのかと思った。
だって私は貧困だから。
貧困の者が順番に殺されると、私は何番目だろうか?

撲滅っていうから、びっくりしたなもう。

救済
2009/12/20

派遣切りのニュースも最近は聞かれなくなった。解決しているわけではないだろう。

今年の始めだったと思うが、「なぜ仏教はこういう困った人達を救う活動を行わないのか」という問いかけがあった。すると、それに対してある仏教関係者から、「仏教とはそういうものでは無い」との見解がだされた。
それが逆目に出て、仏教は駄目だと世間のヒンシュクを買っていた。
理由はキリスト教がそういう活動を行っているからだと。

仏教やお寺の味方をするつもりは無い。
ただ私が見た所、キリスト教がどこもそういう活動を行っているとも思えない。ニュースなどによく映し出されるのは、そういう救済活動を行っている所が教会であるのではなくて、そういう活動の人がキリスト教の信者だったという考え方が正しいような気がする。

ここの近くのお寺を見ていると、朝も早くからせっせと何かしているが、よく観察していると、お墓のお参りや、死者のために祈っているのが、仏教という気がしないでもない。それはそれで、有り難いことなので良しとする。仏教には元来「愛」などという精神は無いと思った方がいい。もっと内向的な発想ではなかろうか。

また、キリスト教の教会の前に日曜日毎に、浮浪者や失業者が並んで炊き出しを行っている風景は見たことが無い。結局、どの宗教もそういう事をしていないと思った方がいいようだ。
公園などで行っているのは、そういう目的を持った団体である。

なので、仏教だけを攻撃目標にするのは間違っていると思うが。
もっと言えば、公園での炊き出しも、公園周辺の家々からは猛反対の意見もあるのだそうだ。理由?浮浪者が近所に来るから。
そうなのだ、お寺に浮浪者が沢山来たら、檀家は反対で揉める事は想像に難くない。

あれ、いつの間にか、派遣と浮浪者が一緒になってしまった。
ヘンだな。

派遣の問題で、嫌な気分なのは、どうも彼らが仕事や勤務先のブランド力を選んでいる結果が、この「弱者扱い」報道であり、更に、そこに付け込んだ政治家の胡散臭さ・気持悪さが付きまとうからだ。

カーチェイス
2009/12/19

昨日、近くでカーチェイス。
初めて見た。

突然、パトカーがサイレンを鳴らして走って行った。
間もなく、ブルーの軽自動車が、クラクションを鳴らしながら、歩行者が沢山歩いている信号内に突入。
その横断歩道を歩いていた人たちが、慌てふためいて逃げ惑う。
コーナーを猛スピードで廻っていく車。
その後を追うパトカー。
にぎやかな事。
もう一周。

しばらくしてパトカーがウロウロしていたから、捕まえる事が出来なかったようだ。
情けない!

看板
2009/12/18

近所のカフェの前を歩いていると、強風に煽られて看板が飛んだ。
「こりゃ危ないわ」と持ったので、拾って店の前に持って行って、立てかけなおす。
やりながら店の方に、「あの客、勝手に看板をいじっている」と思われた嫌だなと、ちらっと思う。
風などで倒れた自転車を直す時もそう思うときがある。

そう思うのは、きっと私が弱い人間なんだろう。

困った人がいても、何があっても、決して手助けをしないという事は、こういう感じが、ちっともしないから楽でいい。

人間どっちが良いんだろう。
いや、格好つけずに、正直に行動した方がいい。

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