HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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SLIDE HAMPTON
2010/03/08

スライド・ハンプトン(SLIDE HAMPTON)UMEA BIG BAND SLIDE HAMPTON IN MONTREUX SWEDEN GAZELL GMG-1225.入荷

アメリカの黒人はヨーロッパに行くと大変大切にされたので、非常に気分が良かったらしい。当然作品の出来も良くなる。彼もまたその一人である。

70年、スエーデンのユメアで行われたジャズフェスティバルの出演者達で急遽編成されたビックバンド。
アレンジ及びコンポーズは大将スライド・ハンプトンが行った。
その演奏が非常に好評で、伝説的な演奏としてマニアに有名になった。

その勢いをかってスイスのモントルーに出演する事になり71年初夏、彼らはUMEA・BANDの名前で出演をはたした。
ここでもまた、大好評の演奏をしたらしい。
それらの演奏を国民に聴いて頂こうと企画されたのがこのレコードである。

モントレーと言いながら、A面は70年のUMEAの録音。B面はモントレーの録音である。それしか音源がなかったとも言える。1曲はイエテボリの演奏を追加してある。

しかしさすがに、いづれも甲乙付けがたいノリノリのビッグバンド・ジャズである。
UMEAでの演奏はギターのグスタフソンが一人でバンドのサウンドをグイグイ引っ張り、これでもかと乗っていかせる感じが良く出ている。
素晴らしいプレイヤー達に感謝したくなる出来である。

もちろんモントレーの1曲目から期待を裏切らないビッグ・スイングである。
このレコード日本ではあまり有名にならず、私も海外に買付に行くようになって、現地のコレクターに教えられて知った。

それがなぜか踊れるという事になりクラブジャズで有名になったが、最近はそちらのブームでは落着いたのか、欲しいと言われなくなった。
これからは品薄になることも無いであろう。

こういうのは大音量で聴くと、本当に気もちが良くなれる。
それが高いか安いかは、私には答える事が出来ないが。

Albert Ayler - Bells
2010/03/07

Albert Ayler 「Bells」ESP 1010 アルバート・アイラーのベルズ入荷。
これは凄いレコードである。
圧倒的なのである。
レコードコレクターの私にとっても最高のコレクションとして印象にあった。
ESPの最初は凄い。

盤は、裏面に赤いインクで直接BELLSと印刷してあるので、A面しか聴く事が出来ない。
ジャケットのつくりは凝っていて、銀紙に黄土色のインクで円模様を印刷し、周囲に白で参加者の名前、住所、レコード番号などが印刷され、中央に上下向かい合わせにBELLSと印刷してある。それを波黒地のジャケットに貼り付けてある。
カンガルー・ジャケットのつくりになっていて何かブックレットでも作って入れようとしたのではなかろうか。

このあたりのESPは音楽活動とジャケットを作る芸術活動を同時にこなそうとでも考えたのであろうか。
オーネットコールマンのタウンホールの初期レア盤も同様のカンガルー・ジャケットである。
また、アイラーのもう一つのレア盤スピリチャル・ユニティーの初期盤のベースの印刷に使われた黄土色は、このベルズ印刷にも使われたインクと同じである。
これらの初期の20枚とも50枚とも言われているレア盤は、どうも同じ時期に作ったものらしい。
そういえば、スピリチャル・ユニティーにだけブックレットが付いているのが不思議である。

このレコードはこの後、黒地のシルクスクリーンに白や黄色でBELLSと印刷したジャケットも時々見かけて有名であるが、それと銀紙の方を比較すると、全く比較にならない問題外の芸術作品である事がよく分かる。
別物だと思いたい。いや、認めざるを得ない。

この辺りは、フリージャズのコレクターなら、いやジャズのコレクターなら一度は入手したいレコードであろう。
私もかつて、給料の3倍を支払って購入した記憶がある。

見ていると自分で欲しくなってしまう。
いかんいかん
しかし、銀紙の破れもなく、これほどに完璧にキレイに残っているのは珍しい。

Red Rodney
2010/03/06

レッド・ロドニー(Red Rodney)、幻の名盤「RED RODNEY:1957」入荷。
彼は赤毛なのでレッドロドニーというステージネームであるが、本名は「Robert Roland Chudnick」といういかめしい名前だった。
かれは40年頃ころから演奏し、パーカー等と共にBEBOPの先駆者としても知られるが、彼もまた当時の演奏家らしく、クスリと縁が切れなかったようで、何度も音楽活動の中断を余儀なくされている。
でも、後年は立ち直ったか意外に長生きだった。

で、このレコード。
写真を良く見ると、向かって右側の手、即ち左手の指には煙草が挟まっている。
そうなのだ、私がいつもいう煙草のジャケットに駄作なし。
ここでも証明されている。

今回のレコード、ジャケットの上の方に、本人の自筆サインがある。
「ONE OF THE FEW ORIGINALS」と言葉が添えられている。
「数少ない作品の最高の一枚ですかね」という意味かな、とお客様に説明していると、従業員が「違うだろ。数少ない本物のプレイヤーの一人だ!という自信に満ちた、意味でしょ」と怒られた。
あ、そうかい、分かりました。

ま、そうだな。
自信に満ち溢れた、当時の彼の演奏が聴ける貴重盤である。

今回の購入の際、このレコードはある評論家の先生が持っていて、ロドニーが直接渡したものであると、売ってくれる人が力説していた。
なので、ほとんど聴いていない、綺麗な盤だ。
裏ジャケにはテープの跡がほんの少しだけあるが、気にはならないだろう。

帰国
2010/03/05

帰国するとき空港で、チェックインの係員から「貴方がもし、明日のフライトで良いのであればキャッシュで700ユーロ差し上げます。ホテル代もお支払いいたします。」と誘われた。
プアな私は心が動揺したが、いかんいかん、そんなお金に目がくらんでいけない、早く帰って仕事しなければ、と思い直してノーと言って帰ってきた。

昔、オーバーブッキングで飛行機に乗れなかった場合、裁判でお客側が勝っていたが、20年ほど前にアメリカで航空会社側が勝って以来、ビジネス上の当然の行為とされるようになった。
間際のキャンセルによる収入減を回避する手段として席数より多めに予約する事が認められたのだ。

航空券にはオーバーブッキングがあるかもしれない旨書かれている。
そうでもないと、会社の経営も大変なのだろう。
それでも、経営危機に陥った日本の航空会社の例もある。
世の中は厳しい。

地震
2010/03/03

こちらで時々CNN等のニュースを見ていると、チリ地震の略奪の場面が映っている。
前回のハイチの地震でも略奪のニュースがあった。
以前、ニューオーリンズのハリケーンでもそういう場面が映し出されていた。

それを考えると、日本の神戸地震などではそういうニュースは無かった。
意識的に悪いニュースを流さ無いのかと思っていたが、どうもやっぱりそういう事はなかったようだ。
それどころか、指定暴力団が炊き出しを行って市民を励ましているニュースが、ヨーロッパでも驚異的な人の良さとして紹介されたと聞いた。

どうも、考えるに天災などがあって、食べるものが無くなったら略奪は人間として当然の行為であると、白人社会では考えている節がある。

それからすると、やっぱり日本人は素晴らしいし、素晴らしい国だ。


フロントガラス
2010/03/02

今回の出張で何回タクシーに乗ったであろうか。
そのうち4台の車のフロンドガラスにヒビが入っていた。

雪国はすべり止めに、道路に砂利をまく。
多分その小石がタイヤに挟まっていて、広い道路にでてスピードが上がったところで、後続車目がけて飛ぶに違いない。

そういえば私は過去2回フロントガラスを割った事がある。
その度に車屋さんから「池田さんは飛ばしすぎだから」とからかわれていた。
ところが、その車屋さん本人が高速道路を80キロで走っていて、ガラスが割れた。
お陰で、スピードが出ていなくても割れるものは割れると、皆納得した。
私の汚名も晴れたのだった。

移動
2010/03/01

オランダに移動なのだが、朝から大雪。
重い荷物を持って歩くわけにも行かず、タクシーを呼ぶ。

時間通りに飛行機に乗り込むが、座ったまま大雪で1時間以上出発が遅れる。風もあるので遅れているとアナウンスがある。

見ているとやがて、見慣れない特殊な車が来て、不凍液らしいものを機体に掛ける。黄土色した液体だ。
しかしいつも思う、マイナス30度になったり、大雪になったりする国で無事故で運行をしている素晴らしさは例えようもない。
SASは素晴らしい航空会社である。
それも時間通りに飛ばすことでも知られている。
非常に真面目な国民性ゆえであろうか。

レコードフェア
2010/02/27

現地の友人が入場券を確保していてくれたので、今回はスムーズに会場に入る。
いつもは売りに精を出している知り合いは、今回は買いに廻っていたので、その分いくらかは仕入れに関しては低調だが、それなりに購入できた。

10時過ぎ、一般の入場者が増え会場が込んできたので、早々に引き上げる。
途中、雪が多く小さな車輪のカートでは、上手く引っ張る事ができない。
おまけにちょっと低くなっている道路があり、水溜りになっていたので、カートごと水の中に入ってしまう。
タクシーを呼べばよかったと後悔。

結局、へとへとになりながら地下鉄で中央駅まで行き、そこからタクシーに乗る。最初から乗るのと同じ効果だったのだ。

水に濡れたので、レコードにウォーターダメージにでもなっていないかと心配していたが、ビニールの袋に入れていたので助かった。

今日は要領が悪かった。反省。

タクシー
2010/02/26

早朝、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらう。
中で待つように指示される。
そこに白人の姉ちゃんが来て、自分の携帯でタクシーを呼んでいる。

やがて1台来た。
すると姉ちゃんさっさと出て行って、運転手となんだか言い合いしている。
経験からすると予約券を見せろと言われているようだが、強引に乗り込んだ。
走り去ったあと、もう一台の黄色のタクシーが。
仕方ないので、私が出て行くと、案の定運転手は貴方ではないという。
ようやくフロントにお兄さんが出てきて、収拾がつき、こちらに乗ってくれと言われる。

嫌だね、わがままな白人女は。
確信犯なんだから。

電車
2010/02/25

ストックホルムから特急で2時間のところにある、コレクターの家を訪問する。
席も大きく、1等は食事も出るしコーヒーなど飲み放題で、非常に快適な特急電車で、以前、ウチも開店当時は行く度によく特急電車を利用していた。

今回は例年にない大雪とかで、かなりの本数の電車が運行中止になっているが、とにかく電車の切符を買って乗る。
雪のため徐行続きで4時間かかる。
現地に着いたものの大雪で、レコード屋などとても行けたものじゃない。
明るい内に早く来るようにと、知り合いの家からも心配して電話が掛かってくる。
タクシーに乗って行き、入り口が分からずウロウロしていると、雪の中からコッチコッチと呼ぶ。

肝心のレコードはほとんど無し。
空振りだったのだが、これほど苦労が報われない空振りも珍しい。
沢山あれば一泊して帰るつもりだったが、早々に引き上げる。
帰りも長時間掛かる。
高い電車代も考えるとちょっと悲しい。

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