HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| コーヒー屋閉店 | - 2010/06/30
- 裏のコーヒー屋が本日を以って閉店。
オーナーは3回ほど代わってはいたが、昭和40年代からの老舗で、年季の入った大きなカウンターや、太い木を使った落着いた内装は、ドアを開けると気持ちが良かったので残念である。 レコード屋巡りで疲れたお客様方が、棒の様になった足を癒し、座って美味しいコーヒーを所望して、一服していく店としても有名だった。
私は12年前この店を借りた際、店舗の前店長からの引継ぎ事項で休憩はここと決められていた。べつに守る義理もないが、継続して通っていたので、色々な思いが断ち切れてしまうような気がして淋しい。 オレが行く、午後のデイ・サービスの施設が消える。
店内が狭い割りに家賃が25万でもうやっていけないという話だったが、さすが新宿なのか、もう次の店子の候補がいて、ラーメン屋の場合は33万でもいいからと、借りる勢いだそうだ。 業界の勢いの差が出た。
昼食後一度行ってコーヒーを飲んだのだが、最後くらいは見届けようと、仕事が終ったあと、もう一度コーヒーをいただきに寄った。 いつもと違って、お得意様が沢山来られていて賑やかで、毎日がこんな風だったらきっと閉店しなくて良かっただろうにと知り合いと話した。 オーナーの淋しさを想うと胸が痛む。
知り合いが、なんだかセンチになるねと話した。 私の頭の中で、センチメンタル・ジャーニーが鳴った。
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| わが道 | - 2010/06/29
- 新宿3丁目はナンバーワンデパートの伊勢丹があり、駐車場に入りたい車が、明治通りから靖国通りにグルッと待つ。
なので常に左車線が渋滞。
今朝もちょうど10時頃だから入庫待ちが沢山いる。 靖国通りの青信号が黄色になった瞬間、シルバーのベンツが何故か交差点の中に突っ込んだ。でも前方は渋滞している。 そこで交差する明治通りの信号が青に変わった。 ところがベンツが車線を跨いで止っているので、一台も進む事が出来ない。
観光バスの運転手が一回クラクションを鳴らしたが、後はみな大人しく待っている。 そのまま信号が変わり、しばらく動きが無いまま明治通りには長い渋滞が出来た。
近くにいた私はベンツの運転席を覗き込んでしまった。 そこには普通の奥様が。 私にはとても出来ない事をやってのける練馬ナンバーの奥さまは立派だな。
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| チケット | - 2010/06/28
- 昨日の続き。
増尾のチケットと一緒に入っていた、もう一片のチケット。
マイルスのコンサート。 開催が10月2日であるから1981年だった。マイルス復活コンサートの一環だ。 場所は、新宿西口広場特設会場 雨天決行、気合十分って当たり前か。 S席 6500円。 まだ新宿の高層ビルが全部立つ前だったので、空き地でこんなことが出来たのだろう。 チケットを見ると、後援=新宿区。協賛=味の素kkアルギンZ、道理で当日ドリンクを配っていたような記憶がある。協力=新都心新宿PR委員会、新宿新都心開発協議会、西新宿をよくする会、と訳の解らない会の名前が連なる。
この時の記憶は実に鮮明である。 なぜなら私が知っているライブ中で最悪のコンサートであったから。
まずマイルス本人が調子悪そうだった事。 PAの機械が壊れたのか、スピーカーから出る音が途切れ途切れになり、仕舞には、ほとんど聴こえなくなった。 それでもまだ後方で場内整理の係員だけは元気で、ハンドマイクで立ち止まるなとか、歩けとかいう音だけが勇ましく響いていた事。 寒かったせいか、臨時トイレの数が不足していた事。 その内に、演奏が30分ほどで打ち止めに。
いま考えても不愉快なコンサートだった。 でもチケットを大事に取ってあったのだから、許しちゃってんだな優しいから。 結局、演奏はほとんど記憶に残っていないんだ、これが。
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| 73年のチケット | - 2010/06/27
- 店の棚を整理していたら、昔買った雑誌の間からこんなチケットが。
増尾好秋の73年ライブ 場所 渋谷 ジャンジャン 日時 1973年10月6日、開園12時30分
12時30分って事は、深夜の12時半で、そういえば深夜の演奏だった記憶がある。 渡辺貞夫が一緒やっていた事。 立見席しか買えないほど混んでいた事。
ネットで当時の記録を調べてみると、渡米していた彼がソニー・ロリンズと一緒に演奏する事になり、ロリンズ来日で帰朝するので、そのライブ演奏だったのだ。深夜1時から4時まで演奏が行われて、後日放送もされたようだ。
私の記憶では、ナベサダだけでしばらく演奏していて、リーダーなのだが遅れて増尾がやってきた気がする。 演奏はナベサダも抜群に良かった事、流石に本人のギターは溌剌として素晴らしかった事が記憶にある。他のメンバーの出来も良かったと記憶しているが、共演者は覚えていない。
演奏が終ったあと、始発電車がまだ無かったか、一緒にいた数人とどこかで何かお茶でもしたか、ぶらぶらしていたような気がする。 深夜でも聴きに行っていたのだから、当時、増尾のギターが余程評判が良かったに違いないし、私自身もジャズに気合が入っていたんだな。
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| わが道 | - 2010/06/26
- ここの道路の歩道を、遠くから叫びながら歩いてくる人がいた。
近くに来るまで見ていた。
彼は「下がりおろう、○○のお通りであるぞ」。 と叫んでいる。 するとその瞬間みな、道を空けるのであった。 私も慌てて、端に寄って道を空けた。
彼が去った後も立ち止まったまた、皆は彼を見送っていた。 さぞ立派なお方だったに違いない。
江戸時代か?
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| 我が道 | - 2010/06/25
- 店の前の大通りで、細い小道に右折で入ってきた車がいた。
この辺りは新宿駅近くだから、駅裏とは言えさすがに通行人が多いので、なかなか道を空けてあげる人もいない、ちょうどそこ来た私は止った。 すると何人かも止って、ようやく道を通してあげる体制が整ってきて、皆立ち止まった。10人ほどもいただろうか。 ようやく車が通りかかった瞬間、そこに後から来た若い女性、その状況を無視するかのように、たった一人悠々と車のフロントの前を横切って行った。
その間、周囲の人々は彼女を見送るだけ。 その後、車がようやく通過。待っている時間がすごく長く感じたのは私だけではあるまい。KYという言葉だけでは済まない我がままさ。
いや、状況に流されず、一人の行動を貫いた、若い女性の立派さは胸を打った。 もう少し美人だったら応援したかも。
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| SLIDE HAMPTON | - 2010/06/24
- SLIDE HAMPTON "EXODUS" PHILIPS B77.915L フランス盤
最近、なんだかスライド・ハンプトンのレコードが気に入っている。 この人、アメリカで演奏していた頃より、ヨーロッパで演奏していた方が全然楽しそうだし、ノリも良い。アレンジも冴えている。 面白い人だ。
今回は、EXODUS、エクソダスは戦後の映画で、私達もユダヤ人の同情で一生懸命に見に行った。その主題曲。 ところがこのレコード面白くしているのは、主題とはちょっとずれていて、例えばメンバーのリチャード・ウィリアムスがいて、60年のキャンディド・レーベルでやった「I REMENBER CLIFFORD」を再演していて立派なトランペットを聴かせてくれていたり、ラストの「STRAIGHT NO CHASER」ではノリの良い所をたっぷりと聴かせてくれるのだ。
ジャケットの写真の彼は実に真面目そうなキリリとしまった良い顔をしている。いい男だな。
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| これがインパルスジャズだ! | - 2010/06/23
- こんなの入荷。
「これがインパルス・ジャズだ!」キング・レコード SR3093/4 2枚組みの日本企画盤である。いかにもちょっと垢抜けない、これだけ見たらただのオムニバス盤。
ところがドッコイ、このレコードとんでもないレア盤なのである。 ただ、オーネット・コールマンが好きでなかったら、ここから先は読む必要は無い。 オーネット好きにはたまらないレコード。なぜなら、インパルスからEPのみ発売された「マン・オン・ザムーン」という盤がある。 それのLPとして発売された唯一もものである。
その他にも、エリントンとコールマン・ホーキンスの未発表「ソリチュード」が収録されている。
もっと書きたい所だが、この辺りで.....
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| 教育者 | - 2010/06/22
- 朝、店内を掃除していると本棚の下の方から出てきた本。高峰秀子のエッセイ集。掃除の手も止まって、読んで行くと「ほんとうの教育者」という題が。結局、教育者としては周囲全体としてお茶を濁された感じだった。
そういえば親戚のおばさんの両親は、見事な教育者だったような気がする。別に教師だったわけでも無いが、実に教育者的だったような気がする。
その娘の話。 中学1年の1学期が終った時、通信簿をもらって来て母親に見せた。 英語の点が低いので怒られるかとハラハラしていたら、母親が。 「○○子さん、よく頑張りましたね。」とホメテくれた。 ホッとしていたら翌日から、家庭教師が来て英語を毎日家で勉強したそうで、それ以来英語は得意になった。
社会人になって毎日、なんだかんだで帰りが遅くなった。ある日、最終電車で帰り見つからないように家にそうっと入り、自分の部屋のドアを開けてホッとした瞬間、目の前の自分のベットに両親が座っていて、「心配していますからね」とだけ言われたそうだ。 それ以来、早めに帰るようになったと。
怒らなくても、やっぱり反省点があるんだと子供が、自分で考えてしまうような行動を上手く取れる親って、そんなにいないものだ。
これが教師になったらそうは行かない訳で、学校嫌いなオレには想像もつかない。なんたって飼い猫の教育も出来ないんだから。
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| 映画 | - 2010/06/21
- 最近、つくづく映画を見ていないと思う。
この仕事では夜10時頃まで店にいるので、映画どころかテレビのゴールデンタイムも見る事もまず無い。 時々お客様がこんな映画を見てきた等と話をしてくれると、無性に見たくなる。 人生たまには映画くらいは見たいもの。 それは日本国憲法に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と書かれているのだから、ここは文化的な生活の一つとして実践しないと。
だが全く映画を見ないわけではなく、海外出張の行き帰りの飛行機の中で結構有名な物は見ている。ただ、私はもう有名ハリウッド映画は正直沢山だ。 ヒット作イコール良作とは限らないから。いやほとんど≒だな。 と立派な事を言いつつ、飛行機の中で「ハチ」を見ながら思わず秋田犬の健気さに、不覚にも泣けてしまったおじさんであった。
秋田犬は芸などしないのだよ。という台詞にも泣けた。 そうだ、日本よいつまでもアメリカのポチではいかん。
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