HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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忙しい
2010/10/17

今月は、従業員が買付に出張なので私が留守。
零細企業であるから一人がいないと、留守は大変。

食事に行く時間もない。一日中拘束されるので10分間閉店の張紙をして郵便局に行くだけでも気分転換で、なんだか嬉しい気分。
って、小っちゃいなオレって。

しかし、この歳をして働き者だとつくづく思うのである。

こんなレコードは?
2010/10/15

HAN BENNINK - WILLEM BREUKER "NEW ACOUSTIC SWING DUO" I.C.P 001
度々、入荷しているこのレコード、さまざまな絵柄があって、専門のコレクターが海外にいることは前に述べた。残念ながら日本にはいない。美術品としてレコードを集めている人がいないからであろう。

ところで、今回は絶品である。
何がって、ジャケットの絵にストーリーがあるからである。

このジャケットをよく見ると、上部に何やら紙が貼ってある。
この紙は手紙で、それもクレームレターなのだそうだ。
オランダ語なので読んでもらって来たので、忘れない内に、要約だけ書こう。

手紙の内容。
ICPの1番をオーダーしてお金も送った。しかし、何日待ってもレコードを送ってこないではないか。私もあいそが尽きたのでお金を返すか、それともレコードを送るかしてくれ、と。

それに対して、ICP側の返事がこのレコードである。
まず、上部に彼の手紙をドーンと貼った。そして下部に男根を書き込み、その横にカラフルな紙風船を書き込み、下に豚の判子。
ごちゃごちゃ言うんじゃねー!という訳である。

HANのサインが無いので誰が書いたかは不明である。
しかし、この圧倒的な存在感はなんだろう。
凄いパワーだ。


ドーナツ屋
2010/10/14

通りがかりに伊勢丹でお昼のおにぎりを買おうとしたら、催事コーナーでドーナツを売っていた。
可愛いお姉さんが美味しそうなので、違う!ドーナツが美味しそうなので買うことに。地域が神奈川県と表示されていたので、「どこなの?」と聞くと、「はい、たまプラーザです」と可愛い返事。
「ありゃ、自宅の青葉台の近くじゃん。知りませんでした」というと。
「だめですね」とたしなめられた。
ま、行動半径の小さな親父としては仕方のない事。

帰りついでにお気に入りの三越のドーナツ屋を覗くと、こちらは、なんと既に撤退。

しかし、考えると最近ドーナツ屋がエライ多くないか?
まるでアメリカ本土のような様相になって来た。ドーナツ屋の前には必ずパトカーがいて、美味しさ = パトカーの台数!って感じになるのかな。
真面目な日本ではパトカーが停まることはなさそうだ。もしそんな事があればニュースになって、警視総監が辞職してしまいそう。

それを考えるとやっぱりアメリカっていい国なんだ。

LARS GULLIN
2010/10/13

LARS GULLIN "QUARTET VOL.1" METRONOME EP
大して素晴らしいデザインというわけでもないこのEP。
収録されている「DANNY'S DREAM」が、個人的に大好きな曲なのだ。

そもそもスエーデンのジャズメンなど大して詳しいわけでもないが、彼の名前と音楽はアメリカでも10インチの時代からレコードになって発売されているので知ってはいた。
それが、この商売を始めてから、スカンディナビアン航空を頻繁に利用するようになってから、機内の音楽番組のジャズ・チャンネルで時々耳にするようになってから、オヤと思い、この曲の存在をはっきり知った。
それで、現地の知り合いに収録されたレコードの事を尋ねると、「イージー、そんなのいっぱいあるよ」という事でいただいたのがこのEP。
以来、むこうに行けば探している。

EPは余程売れたのか、良く見かけるけれど、一様にジャケットがボロボロ、盤はジリジリと雑音だらけ。
きれいなものはほとんど見かけない。
それで私は現地の人に頼んでおくことになる。

この曲は、ピアノレスのギターを入れたカルテットで54年5月の演奏で、静寂さを湛え、優しさに溢れた演奏は聴く人の心を打つ。それでいて、芯の強さはしっかり感じることができる。
彼の人柄がよく出たとしか言いようのない美しい演奏なのである。

こんな演奏を聴くたびに、スエーデンのジャズファンの彼への思いを考えたりして、彼はジャズに殉職した人だったに違いないと、いつも勝手に思っている。

名刺
2010/10/12

知り合いのデザイナーさん、私の名刺を見て、「うん、もう少し遊びがなくてはいかん。」と言って作ってくださった。

いや、派手な名刺。
名刺の真ん中には穴があいている、レコードマニアならピンとくる、スピンドル・マークの穴を空けるという懲りようで、おまけに名前の後ろにはなんと花押が。
戦国武将のようになってしまった。

だけど、せっかく花押を作っていただいたのだが、自分で書けない。

THE HOLLIES
2010/10/11

来店のお客様、暇で話が弾んでしまった。
話の中で、67・8年、当時中学生だったがおませな同級生がいて、有名ポップスバンド「THE HOLLIES」が渋谷のヤマハに来て店頭ライブをやるというので、一緒に見に行ったら、本当に演奏をしてくれてお驚いたと言うのを聞いて、こちらも驚いた。
昔はいい話が転がっていたんだね。

そうそう、ホリーズというバンドはビートルズにちょっと似たバンドで日本では「バスストップ」という曲が大ヒットした。
「バスストップ」といえば平浩二でこちらも中々の名曲だが、あちらのバスストップも相当の名曲であった。
思わず懐かしさが湧き上がる。

私が知っている歌は

Bus stop  wet day  shes there  I say
Please share my umbrella

Bus stop  bus goes  she stays
love grows
Under my umbrella

バスストップ
雨の日 やっぱりあの娘がいて
一緒に入りませんかと傘かけた

バスストップ
バスは行ったが彼女は残る
愛が育った傘の仲

あれ、演歌のような訳詩になってしまったが、あまりの古さに自分でも唖然。
でもま、そういうような歌だな。

ああ、私にも甘酸っぱい思い出が....。

演奏
2010/10/10

午後、ふらっと入ってきた音楽家の方、今日は大きな筒を布の袋に入れて肩に担いでいる。
「それってあの....」私が楽器の名前を忘れて口ごもっていると、
「そうですよ、ディジュ」
ディジュリドゥまたはイダキというオーストラリアの先住民族の5万年も前から伝わっているという、白アリが幹に穴を空けてしまったユーカリの木を切って作られている管楽器である。

「悪いけどちっと演ってよ」とねだる。
「良いですよ」と快く受けて、さっき演奏してきたばかりだと言いながら、布袋からそろそろと取り出し、演奏して頂いた。
ブオブオ・ブオブオという音が絶え間なく出る。
いやいや、さすが倍音が素晴らしい音色。
循環奏法を目の当たりにして感動。
ちょうど一人いたお客様も感心して聞き入ってしまった。

ありがとう。
今日はいい日だ。

阿部薫
2010/10/09

阿部 薫 "1972 Winter" Sound Words 入荷

噂によると、どうもブートのようだ、なのでジャケットはない。
白ジャケにサラッと、黄色のラベルが貼られた盤が一枚入っているだけだ。
しかし、数の少なさ、秘密のような知名度の少なさにより、そのレコードの価値は秘宝のように保たれて来た。
先年、再発のCDが発売されても尚、価値は保たれて来た。
それほどの珍盤である。

演奏は彼の中でも突出して良い部類に入る。
さらに言えば、どうやって撮ったのか知らないが、音質が非常に良い。
まるでアセテート盤を聴いているような感じの高音質。
感心する。

ま、二度と入ることは無さそうだ。








Ben Webster
2010/10/08

Ben Webster "music for loving" Norgran MH N1018 入荷

まずはジャケットの方を先に見ていただきたい。
これもまたデビット・ストーン・マーチンの絵のジャケット。
青いタイツ姿の女性を描いた美人画とでも言おうか。
よく見ると美人であると、はっきり言えるわけではないが、そこはかとなく伝わってくる雰囲気で美人画と言い切る。
彼の絵はジャケットにすると本当に生きてくる。
それに大変珍しいレコードである。

このレコード、両面とも5曲づつで、前半3曲はウイズ・ストリングスで、後半2曲はテディー・ウイルソン、ジョー・ジョーンズのトリオバックにしたワンホーンカルテットという構成になっている。
いづれもウェブスターの柔らかで、豊かで、切ないサウンドのムード・テナーが満喫できるようになっている。
ムード・テナーに酔って終わる趣向である。

やはりジャズはテナーに尽きると言った人がいるが、まさにそういう感じを思わせる作品である。
この作品例によって、その後題名を変えられてVERVEで再発される。
Sophisticated Lady MGV2026



ピザ屋のおじさん
2010/10/07

そう言えばスェーデンで、昼に入ったピザ屋のおじさん面白い事を言っていた。
「お前はパソコンを使うか」
「うん」
「ここの国では、若者は今日の食事の心配より、コンピュータを買うのが先なんだよ」
「ふん」
「日本はどうだ」
「同じだ」
「世界中そうなんだ」
「あはは」
あちらでも、携帯やパソコンで若者が持金のかなりの部分を使ってしまっている事に嘆いている大人がいた。

おじさんは、何よりも食べることが重要だと力説していた。
御もっとも。

今の方は馬鹿らしいと思うに違いないが、苦しい時代を生き抜いて来た、我々にしかわからない人生哲学だから。


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