HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| 振り込み詐欺 | - 2010/11/24
- 午後、今いないはずの次男から電話。
キャッシングでお金を使ってしまったので、すぐに振り込んでくれという内容。 確かに声は次男に似ている。 「振り込みは明日で良いですか?」と私がいうと 「今すぐに行けるでしょ」 「ま、行けば行けるけど」 「じゃ、すぐに入れて!」 なんだか、振り込み詐欺に掛かっている心境である。
本人でも、本人でなくとも、金が出ていくことに変わりはない。 ほんとに振り込み詐欺ではなかろうか?とちょっと思う。
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| 挨拶 | - 2010/11/23
- 最近、朝の散歩で新宿2丁目の公園の辺りを通るのがちょっと楽しい。
オカマのクラブ街として有名な通りなので、誤解されては困る。 ここの公園が工事中で、そのガードマンが通用門の前を行き来する人々、皆仁和にに大きな声で「おはようございます」と声を掛けている。 最初、いきなりで驚いたが、最近はこちらも返せるようになって来た。
なんだか、ちょっと期待して通ってみる。
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| FRIEDRICH GULDA | - 2010/11/21
- FRIEDRICH GULDA "AT BIRDLAND" RCA-VICTOR LPM1355
ジャケットはご覧の通り、まるでクラシックのレコードそのもので、オイオイと声を掛けたくなる。ジャズならもう少しましなデザインが無かったのかと? しかし、内容は抜群なので要注意。
フレデリッヒ・グルダはクラシック界の重鎮である。 ベートーベン弾きとして最高の地位を極めた類稀なる大芸術家である。 それが選りに選ってジャズに触手を伸ばすとは、伝統を重んじるクラシック芸術音楽界にあってなんたる不始末、であったに違いない。
クラシックにもカデンツァという独自の世界が、ジャズほどでは無いにしろ存在する事もあるようで、その部分で彼なりに悩みもあった。その時ふと通りを歩いていた彼の耳に入ったのが、クラブから漏れ聴こえたジャズという音楽であった。クラブに足を踏み入れた彼は自由度の高さに興味を持ち、ジャズの様式を学習した。元来世界トップクラスの名人故、アッという間にステージで演奏するほどになった。 そして、彼のコンサートではアンコールが起こると、舞台にはドラムスとベースが運び込まれ、ジャズが演奏された。 観衆の中には怒って帰る人続出した。そのうちにアンコールの呼び声が掛からなくなったが、臆する事なくアンコールという30分以上のジャズ演奏が行われた。中には興味を持って聴き入ったお客もいたようで、やがてジャズの演奏家としても名が知れ渡った。 という話である。すべて雑誌だか、人の噂として知っているだけなので信憑性はない。
彼のジャズのレコードはたくさんある。 私も興味を持って、ベートーベンのソナタ全集も聴き、ジャズのレコードもすべて集めて聴いた。感想をいうと一言でいうと非常に面白い人である。 努力家であることは当然で、真っ当で、疑問に正直にぶつかる人であったに違いない。また目立ちたがり屋でもあったろう。芸術家であれば当然だ。
さて、このレコード、はじめにバードランド名物の例の司会者の挨拶がある。何となくアート・ブレイキーのBN1521・2が始まってしまうような気になってしまうが、気を取り直して聴こう。 完成された立派なジャズが演奏され、「Night in Tunisia」を経て、A面の最後に「Dodo」が演奏される。 実にノリの良いテムポの良い演奏で、アイドリース・シュリーマン、フィル・ウッズ、セルダン・パウェルのソロも絶好調である。 この曲はクラブジャズとしても人気になった事もあるが、最近ブームも落ち着いたので価格も落ち着いた。一安心である。
ジャズ創世記のアメリカ出身者のように、耳から入ったジャズメンと、ヨーロッパのように理論から入ったジャズメンがいる。 マニアとしては前者の方に肩入れをしたい気持ちがよく分かるが、グルダを聴いていると理論から入ってここまでのジャズを演奏するという事の素晴らしさは認識せざるを得ないのである。
このレコードは双方の垣根を取り払った名盤ではなかろうか。
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| cm | - 2010/11/20
- 忙しいし、食事もままならないので、ふと机に置いてあった粉末の青汁を飲む。
「うーん不味い」 でも、もう一杯とは言わない。
青汁のテレビのコマーシャルが結構好きだ。 私のような年齢のおじさんが出てきて、苦労して店をやっているが、働き過ぎて閉店した。だが青汁に出会って健康を取り戻し、元気が出てまた再開している。傍らにはいつも長年連れ添ったカミさんと青汁....。 という決まったストーリーのコマーシャル。 判っているのだが、見ていて思わずホロリとしてしまう。
今度買おうと、つい思ってしまう。
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| 姫りんご | - 2010/11/16
- 近所の八百屋の店先で、ふと目に留まったひめりんご。
買ってきて並べた。 なかなか良い。 食べるのはもったいない。
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| JAZZ JAPAN | - 2010/11/12
- 雑誌、「ジャズ・ジャパン」が出来て3冊が出た。
廃刊になったスイング・ジャーナルにいた数人が、かつての会社で出来なかった紙面作りをやりたいと背水の陣で臨んだジャズの専門誌である。
その心意気に打たれて、たかが数万円の広告費しか払うことが出来ないが、役に立てばと思い小さな広告を出した。 最初の時など、お客様からレコード屋の広告はハルズだけで、目立って良かったね、などとお客様にカラカワれた。 他の店は挨拶に来ないとか、どうせ続かないとか言って、経過を見つめているようだ。
沈みがちの今のジャズ界、せっかくこうして新しい雑誌が船出したのだから、みんなで応援してあげたいものである。
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| Albert Ayler 入荷(3) | - 2010/11/11
- Albert Ayler "Spirits" DEBUT-146
デンマーク・DEBUT・レコードの最後に出た作品であるが、これはヨーロッパで活躍の後、ニューヨークに戻ってすぐに録音したものである。 共演者がヘンリー・グライムス、サニー・マレーとなっている。 Sonny Rollinsの時はソニーだが、Sonny Murrayの場合はサニーという所がオカシイがまあ良しとする。
この作品から、彼の音楽の芸術性はジャケット芸術にまで飛び火していると、私は考えるのである。 以前にも書いたが、「Bells」や「Spiritual Unity」のプロモーションのジャケットの作りを知っている人なら、すぐにピンとくる作品群なのである。 その中の一枚として私の中では最高傑作になる。
まずジャケットの縁が布張りなのである。作品に重みが増す。 まさに「いい仕事だ」。 ジャケットの絵は天使が吹くサックスからほとばしる万物、花・美女の首・悪魔・Spritsのタイトルなど、彼の自由がすべて出ているとでも表現しているのであろう。 裏ジャケのライナーはタイプ打ちそのままのシンプルさである。
その辺りの手作り感は、音楽・美術双方の美を追及した彼の姿勢が出ていて、見るたびに、今となっては切ない。 ジャズの世界において、彼は破壊者として捉えられているようである。 しかし破壊こそ自由であり、その粉砕された音は自由な彼によって再構築された。 彼の内なる心により彼のサウンドは新たなる美を持ってレコードに封印された、眞の自由なスタイルを持った音楽であった。 このレコードからにじみ出る美を見よ!
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| Albert Ayler (Ghosts) | - 2010/11/10
- Alber Ayler "Ghosts" Debut DEB144
昨日に続き、もう一枚。 DEBUTの144盤。 これは、ヨーロッパでデビューした後、その後一度アメリカに戻り、ESPなどに録音してから、またコペンハーゲンにて吹き込んだもので、以前に比較し、より自信に満ちた演奏が聴ける。 イマジネーションが満ち満ちているのがよくわかる。 個人的にも大好きな作品である。
DEBUTの3枚の中で、もっとも変哲もないジャケットである。 しかし、GHOSTのタイトルの文字は安いスリラー映画のようで、黒地に彼の演奏中の写真を紫で抜くとは、そのイージーさが実に好きである。 それこそフリージャズの真骨頂。私にお気に入りと言わず何といおう。
こちらの作品はドン・チェリー、ゲイリー・ピーコック、サニー・マレーとフリージャズの重鎮となるべき人達がすでに顔を揃えている。恐るべき人脈である。 ジャズの自由、フリージャズの道は着々と切り開かれて行ったのである。
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| 9時半閉店 | - 2010/11/07
- 昨日の続きと言えば続き。
当店はかつて10時入店までOKだった。 いや、10時閉店といっても〆などの業務上、11時近くまでいることが多いので、遅い事を知っている人は平気で外のドアを開けて入ってきた。 レコード屋冥利に尽きる店であった。
それがビルの都合で、9時半になった。
此処は24時間出入り自由だった。それをいいことに近所の人たちの通路になっていたり、夜になると居住者のいない事から、浮浪者が寝泊りするようになったり、風俗店まで入居するなど、荒れた様相を見せるようになった。 これではビルのセキュリティー上問題もあろうと、新しい理事長さんが考え、9時半にドアを閉めることにしたのだ。 もちろん9時半を過ぎてしまった場合は電話をいただければ、コード番号を伝えて入って来ていただく事も可能なのだが、お客様がだんだんそういう事をしなくなった。
一時は朝7時から夜8時まで閉館という意見がオーナーさん達の間で支持されたらしいが、私は「店の死活問題だから、なんとか後ろにしてくれ」と理事長さんに談判した。 その結果10時は譲れないが9時半なら、とこの時間にしていただいた関係上、これ以上は文句は言えない。
実際のところ10時閉店の頃でも、遅く来る人でも大体9時には入店するので、大した変化にはなっていないと思っているが、淋しさはある。 それより朝11時に開けろという意見があるが、こちらは銀行回りだの、開店準備、さらに私用の仕事や雑用など考えると今の人員では、これが精いっぱい。 さてどうしたものか?
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| 来客 | - 2010/11/06
- 夜ちょっと出かけた。
一旦店に帰って点検をして帰ろうと思い、店のビルの入り口についたのが10時。 ちょうどそこに知った顔のお客様がいた。時々遠くから来られるお客様。 入り口がしまっていてどうしようかと悩んでいたようだ。 「ウチの店に来られたのですか?もしそうでしたらどうぞ」 「時間外なのに悪いね」 という会話で、一緒にエレベーターで3階のジャズの天国・当店に。 当店はかつては10時入店まで営業していたが、ビルの都合で9時半になってしまった。 つい昔の癖できてしまうのだそうだ。
すぐ帰るから、15分で帰るから、と何度も言いながら、一生懸命に購入するレコードを探していた。 試聴したり、仕事やオーディオの話をしながらいて、結局は小一時間もいただろうか。
遅い時間に開けてくれたからと、無理やりに探した様子も見えたが、購入していただいた。 そういうお客様の気持ちが伝わってきてなんとも嬉しい。 嬉しそうに帰って行くお客様を見送りながら、エレベーターの前で、私もまた、店をやっていてよかったと思った。
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