HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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JAZZ JAPAN
2010/11/12

雑誌、「ジャズ・ジャパン」が出来て3冊が出た。
廃刊になったスイング・ジャーナルにいた数人が、かつての会社で出来なかった紙面作りをやりたいと背水の陣で臨んだジャズの専門誌である。

その心意気に打たれて、たかが数万円の広告費しか払うことが出来ないが、役に立てばと思い小さな広告を出した。
最初の時など、お客様からレコード屋の広告はハルズだけで、目立って良かったね、などとお客様にカラカワれた。
他の店は挨拶に来ないとか、どうせ続かないとか言って、経過を見つめているようだ。

沈みがちの今のジャズ界、せっかくこうして新しい雑誌が船出したのだから、みんなで応援してあげたいものである。

Albert Ayler 入荷(3)
2010/11/11

Albert Ayler "Spirits" DEBUT-146
デンマーク・DEBUT・レコードの最後に出た作品であるが、これはヨーロッパで活躍の後、ニューヨークに戻ってすぐに録音したものである。
共演者がヘンリー・グライムス、サニー・マレーとなっている。
Sonny Rollinsの時はソニーだが、Sonny Murrayの場合はサニーという所がオカシイがまあ良しとする。

この作品から、彼の音楽の芸術性はジャケット芸術にまで飛び火していると、私は考えるのである。
以前にも書いたが、「Bells」や「Spiritual Unity」のプロモーションのジャケットの作りを知っている人なら、すぐにピンとくる作品群なのである。
その中の一枚として私の中では最高傑作になる。

まずジャケットの縁が布張りなのである。作品に重みが増す。
まさに「いい仕事だ」。
ジャケットの絵は天使が吹くサックスからほとばしる万物、花・美女の首・悪魔・Spritsのタイトルなど、彼の自由がすべて出ているとでも表現しているのであろう。
裏ジャケのライナーはタイプ打ちそのままのシンプルさである。

その辺りの手作り感は、音楽・美術双方の美を追及した彼の姿勢が出ていて、見るたびに、今となっては切ない。
ジャズの世界において、彼は破壊者として捉えられているようである。
しかし破壊こそ自由であり、その粉砕された音は自由な彼によって再構築された。
彼の内なる心により彼のサウンドは新たなる美を持ってレコードに封印された、眞の自由なスタイルを持った音楽であった。
このレコードからにじみ出る美を見よ!

Albert Ayler (Ghosts)
2010/11/10

Alber Ayler "Ghosts" Debut DEB144
昨日に続き、もう一枚。
DEBUTの144盤。
これは、ヨーロッパでデビューした後、その後一度アメリカに戻り、ESPなどに録音してから、またコペンハーゲンにて吹き込んだもので、以前に比較し、より自信に満ちた演奏が聴ける。
イマジネーションが満ち満ちているのがよくわかる。
個人的にも大好きな作品である。

DEBUTの3枚の中で、もっとも変哲もないジャケットである。
しかし、GHOSTのタイトルの文字は安いスリラー映画のようで、黒地に彼の演奏中の写真を紫で抜くとは、そのイージーさが実に好きである。
それこそフリージャズの真骨頂。私にお気に入りと言わず何といおう。

こちらの作品はドン・チェリー、ゲイリー・ピーコック、サニー・マレーとフリージャズの重鎮となるべき人達がすでに顔を揃えている。恐るべき人脈である。
ジャズの自由、フリージャズの道は着々と切り開かれて行ったのである。

9時半閉店
2010/11/07

昨日の続きと言えば続き。

当店はかつて10時入店までOKだった。
いや、10時閉店といっても〆などの業務上、11時近くまでいることが多いので、遅い事を知っている人は平気で外のドアを開けて入ってきた。
レコード屋冥利に尽きる店であった。

それがビルの都合で、9時半になった。

此処は24時間出入り自由だった。それをいいことに近所の人たちの通路になっていたり、夜になると居住者のいない事から、浮浪者が寝泊りするようになったり、風俗店まで入居するなど、荒れた様相を見せるようになった。
これではビルのセキュリティー上問題もあろうと、新しい理事長さんが考え、9時半にドアを閉めることにしたのだ。
もちろん9時半を過ぎてしまった場合は電話をいただければ、コード番号を伝えて入って来ていただく事も可能なのだが、お客様がだんだんそういう事をしなくなった。

一時は朝7時から夜8時まで閉館という意見がオーナーさん達の間で支持されたらしいが、私は「店の死活問題だから、なんとか後ろにしてくれ」と理事長さんに談判した。
その結果10時は譲れないが9時半なら、とこの時間にしていただいた関係上、これ以上は文句は言えない。

実際のところ10時閉店の頃でも、遅く来る人でも大体9時には入店するので、大した変化にはなっていないと思っているが、淋しさはある。
それより朝11時に開けろという意見があるが、こちらは銀行回りだの、開店準備、さらに私用の仕事や雑用など考えると今の人員では、これが精いっぱい。
さてどうしたものか?

来客
2010/11/06

夜ちょっと出かけた。
一旦店に帰って点検をして帰ろうと思い、店のビルの入り口についたのが10時。
ちょうどそこに知った顔のお客様がいた。時々遠くから来られるお客様。
入り口がしまっていてどうしようかと悩んでいたようだ。
「ウチの店に来られたのですか?もしそうでしたらどうぞ」
「時間外なのに悪いね」
という会話で、一緒にエレベーターで3階のジャズの天国・当店に。
当店はかつては10時入店まで営業していたが、ビルの都合で9時半になってしまった。
つい昔の癖できてしまうのだそうだ。

すぐ帰るから、15分で帰るから、と何度も言いながら、一生懸命に購入するレコードを探していた。
試聴したり、仕事やオーディオの話をしながらいて、結局は小一時間もいただろうか。

遅い時間に開けてくれたからと、無理やりに探した様子も見えたが、購入していただいた。
そういうお客様の気持ちが伝わってきてなんとも嬉しい。
嬉しそうに帰って行くお客様を見送りながら、エレベーターの前で、私もまた、店をやっていてよかったと思った。


タクシーで
2010/11/05

乗ったタクシーの運転手に聞いた話。
 やくざを乗せていて、右折禁止の場所で白バイにつかまった。
白バイ隊「免許証を置いて、そのままお客様送り届けてから、ここに戻ってきなさい」
タクシー「はい」
帰ってきて、「あの客が右折しろっていうんですよ。おまわりさんも顔見たでしょ」。
「いやいや、2種免許持ってるんでしょ、だめなものはだめでしょ」
「・・・・・」
警察の言うことはもっともだけど、だがしかし、後ろに乗っているヤクザの言うことに逆らえるか?そういう人間がいるであろうか?

でも警察は解ってくれなかった。

その運転手、免許の点数があと2点だそうだ。
信号や標識の見落としがあったのだそうだ。
なぜだろうと考えていてふと気が付いた、この運転手さん走るスピードが速い。
それで、「きっと速いから標識を見落とすのではないですか?」と言ってあげたら納得していた。

先日の洋ナシ
2010/11/03

先日、まだ固いままだった洋ナシ。
今朝、思い余って切ってみた。
固いままだった。
歯応え十分!
買ってからもう10日。いやそれ以上。

捨てた。

中国
2010/11/02

旅行会社時代、国交回復で中国旅行が解禁となった。

ある時、客の髭を剃ったあと、捨てた剃刀が忘れ物として送り届けられた事があったらしい。しかしその時、私は嘘くさい話だなと同僚に言うと、そんな風に言うもんじゃないと、良い話だと窘められた。実際その話は社内でも大受けだった。

ホテルの中国人従業員たちの評判は実に良かった。
客の忘れ物が、奥地のホテルから幾多の人の手を経て、日本の旅行会社宛に送り届けられたりすると。中国は素晴らしいと大絶賛の事。

中国の旅行会社もまた共産党の一部である、そういう状況下では従業員など手柄を立てることに必至。
だいたい近代化の遅れた中国でも、いやそういう国の人たちだからこそ剃刀の刃の傷み具合など一目で分かる。それをわざわざ送り返す所がいかがわしい。
中国はそういう類の親切の押し売りを積み重ね、日本中で中国旅行の販売に弾みがついた。

だが、その後そういう偽忘れ物事件が多数相次いだので、丁重に断ったような噂を聞いた。

私が一度仕事で行った中国旅行のガイドさん達は、後進国の純真な人達かと思っていたら、なかなかどうして、いかにも向こうの都合で動く人達ばかりだったのだ。
中国は上から下まで子供まで全員、国家の意志で動く人の群れだと思った次第であった。

私は旅行会社から始まって今まで、本当によく海外旅行に行くのだが、日本人は世界一純真な国民ではなかろうかと思うのである。

WALKING IN SPACE
2010/11/01

QUINCY JONES "WALKING IN SPACE" A&M(CTI)3023

当店でも3000円に行かない安いレコードである。アメリカ盤の初期のプレスであっても。
どちらかと言えばジャズファンから軽視されている作品の一枚であろうか。
ジャケットもちょっと軽い。ジャケが軽ければ、音楽が軽いのはジャズの常識。敬遠するのはわかる。
しかし、このレコードは大傑作なのである。
最初聞いた時に、私はついに新しいジャズができたのだと感心した。

当時すでにマーキュリーの副社長。
副社長、副社長、いやなんというグッドサウンドであろうか。サラリーマンにとって社長でなくても最高の出世である。
それがジャズのアレンジャーが副社長。

ところが69年クリード・テイラーの勧めがあったかどうかは分からないが、A&Mに吹き込んだ作品。当然力作でなければ仕事などするはずもなかろう。
新しいのだから、もちろん電気は目一杯使わせていただきたい、という意思が表れている。結構。だがその割にはシンセ、エレキベース、ギターとの3人。だが全編通して、リズムの跳ねると思えば重厚感ありという、良い感じが貫かれている。

冒頭の「DEAD END」「WALKING IN SAPCE」「KILLER JOE」と観客に息もつかせぬ勢いで迫るナイス・サウンドと女性コーラス。
心地よいメロディー・ライン。

ジャズのファンにとって悪名高いフュージョンのハシリという人もいるが、それでもこの作品の、凝ったサウンドの出来の良さは揺るがない。

是非、米国盤が安く手に入る内に買って聴いて欲しい。
高いレコードだけが名盤ではない。


洋ナシ
2010/10/31

4日前に大手スーパーで買った洋ナシ、ラ・フランス。
依然、堅いままでまだ柔らかくならない。
確かに購入時は、柔らかくなったら食べて下さい。と書かれていた。
思い余ってさっき食べたが、堅かった。
それが冷蔵庫に入れているわけではないのに、4日たっても堅いとはどういうことだろう。

実はヨーロッパの出張でしょっちゅう堅い洋ナシを食べているので、平気なのだが、柔らかくなってから食べて下さい、と書かれている洋ナシは種類がそういう食べ方をした方がよいのであろうと想像して、堅いままではなんだか気持が悪い。

その前に他のスーパーで、黄桃のちょっと大きなのがあったので購入したが、やはり、5日経っても柔らかくならず、たまらず食べたが、堅いとかいうことではなく、明らかに未熟。その後2日経った時には皮に皺が出てきたので残りは捨てた。

洋ナシの方は残り一つ、いつ食べごろになるのか楽しみである。

そういえば、思い出した。
去年は新宿の某有名デパートで買った4個入りの洋ナシ、切ると3つにスが入って食べられなかった。私は洋ナシにツキがないのだろうか。

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