HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| 姥捨山 | - 2011/05/16
- 子供の頃、私の故郷はもちろん貧しかったので、近所のお婆さん達は皆一様に口を揃えて「嫁の世話にならないように死にたい」という事と「コロッと逝きたい」というのであった。その時についでのように「地獄の沙汰も金次第」という台詞もいつも耳に入っていた。
この3つが老人の願いなのだと、当時、子供心に人間の一生の最後はこんなものかと考えた。 私たちは大人になったら、自分の親たち世代にそういう思いをさせてはいけないと思った。 幸運な事に、高度成長期があり、今までは世の中が豊かになるにつれ、そんな台詞は聞かれることがなかった。
それが最近、「ピンピンコロリ」と都会の老人の間から漏れ聞こえるようになった。都会と科学の発達で、地獄の沙汰については無視するようになって来たようだが。 豊かなのにおかしな話である。
そこに来て原発事故が深刻になるにつれ、老人を福島に移住させろとか、老人に福島の野菜や肉を食べさせろとか、原発で働かせろという意見がネットなどで盛んに見られるようになった。 こういう意見が多いという事は現代の若者が、いかに老人が邪魔かと考えている、良い見本である。 たしかの老人の年金や社会保障の為に犠牲になるのはまっぴらであると言った意見は堂々と通るようになったし、立派な知識人の中にも出て来た。 若者を老人の犠牲にしてはならないと。
そう聞くと、私など先輩たちの土台になり、自分たちの子供はじめ若者を甘やかし、一生懸命に働いた結果が、やっぱり邪魔者扱いだったのかと思うのである。
ならば、老人はどうせすぐに死ぬのだから何でもいいだろうと国や社会が言うならば、私達年配者は、福島でもどこでも行ったら良いかも知れない、と本当に思う。 一層、私たちが力を出し合って「オールド・ジャパン国」を作って見ようじゃないかという気もする。どうせ後が無いなら、若者に媚びへつらうくらいなら、老人だけで助け合って行くだけでなく、老人ホームや病院も作り、農業もし、会社も作り、工場で生産もし、ウラン温泉でもウラン饅頭(?)でもなんでも作って見ようじゃないかと思う。 国や社会に迷惑を掛けないで、自主的かつ前進的な姥捨山になろうじゃないかと思う。
昨日もお客様に言われたんだ、子供にお金を残しては碌なことが無いって。 だれかやる?
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| NIGHT IN MANHATTAN | - 2011/05/15
- LEE WILEY "NIGHT IN MANHATTAN" COLUMBIA CL6169 10INCH
なかなか味わいの深い、10インチのヴォーカル・アルバムである。 このレコードが出て来たのも、何かの縁だと思い、これも取り上げることにした。 それは2日前に書いた、GRANT GREEN のレコード「STREET OF DREAMS」であって、「STREET OF DREAMS」という曲はいい曲だなと思っていたら、なんとこちらのリーワイリーのレコードの冒頭の曲が、この「STREET OF DREAMS」だったので、何てタイミングの良いことであろうと、自分で嬉しくなってしまった。 何故かというと、この曲を演奏しているレコードがあまり思い浮かばないし、実際、あまり無いのではなかろうかと思うのである。
この曲は「When I Fall in Love」や「My Foolish Heart」有名なVICTOR YOUNGの作曲によるもので、とても良い曲である。ちょっとしっとりし過ぎなくらいに落ち着いて地味な曲なのが、余計に良い。
ブルージーでソウルフルなグラント・グリーンからリー・ワイリーでは、関連着けるにしてもちょっと行き過ぎな感じもしないでもないが、まあ良しとしてもらう。
10インチの「NIGHT IN MANHATTAN」は、1951年のBOBBY HACKETTとの共演でハケットの哀愁に満ちたトランペットが素敵で、二人が遭って語り合っているような音の運びは見事で、そこに重ねた彼女の洒落た歌い方は本当に洒落ているとしかいいようがない。 当時のアメリカだけでなく日本の歌手までもが、みな彼女のように歌いたがったのだろう、と思わせる洗練さである。 今、聴いても私は郷愁で胸が震えそうになる。と言ってももちろん当時、実際見たことも聞いた事も無いのだが、なぜか郷愁に誘われる。 知っている気になれるから不思議である。
ついでにこの中でとても気に入った曲があって、それは「ANY TIME, ANY DAY, ANYWHERE」という曲なのだが、それもやっぱりVICTOR YOUNGの作曲で、才能が溢れる人の曲はなぜか心にジーンと響くもので「うーん」と唸ってしまった。
また、ジャケットが可愛い。 ちょうと10インチの大きさにぴったりハマっているのが素敵だ。 昔は良かったね。うん。
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| 人気漫画 | - 2011/05/13
- ニュースで「こち亀」が1700回記念だといっていた。
もう正式名称も忘れてしまったので、改めてネットで検索した。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、昭和51年から少年ジャンプに掲載されて今に至る。 きっと日本記録の長寿連載に違いない。
思わず手が伸びてしまった。「こち亀」のネタ。 昭和51年からだと言うから、という事は、私の青春、いやサバ読みすぎか、まあ、ちょっと過ぎから始まり、私ももうすぐ棺桶というのにまだ継続中というのが凄い。 この漫画、最初は下品でヘンな話ばかりで、嫌な漫画だと思っている内に、徐々に取り込まれていくという、実に危険な?漫画なのである。
私の好きな話は、部長がお腹を壊していたのだが、無理やり寿司屋に連れて行き、自分だけ食べて「う〜ん、思わずお口の中がパラダイス」という台詞。 大いに感心し、以来、寿司屋に行った時の私の口癖となった。
もう一つの話は、車好きでどうしようも無かった親父が改心したので、中川がフェラーリ社だったかに特注で家族用のスパーカーをプレゼント。その車で母親が小学校に子供を迎えに行くと、そこに居合わせたベンツで来ていた見栄っ張りの同級生の母親が、あまりの高級感にギョエっと眼が飛び出て驚く。 よく見るとスーパーカーに洗濯物を翻して竿が刺さっている、それを見て中川が、やっぱり合わなかったかなと後悔している話。 読んでいて、ベンツごときで高級面しているオバさんをギャフンといわせる所や、あり得ない超高級スーパーカーに洗濯物を干すという痛快さがいい、それをまた反省するところも良い。
バブルの頃は漫画にも並はずれた勢いがあったのだ。
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| GRANT GREEN | - 2011/05/11
- GRANT GREEN "STREET OF DREAMS" BLUE NOTE 84253
まず、このレコードの写真を見る。 この写真を見て、うまく作ったなと皆思う。 中にはやっぱり、本当にこんな場所があるのかなと思う人もいてもおかしくない。 それで、しばらく前に来られたお客様とそんな話になって「ここって本当にありましたよね」という話になった時、お互いに、絶対あったはずだという結論に達した。 今日ステレオ盤が入荷してきたので、ジャケットの写真を撮ったついでに、思い立って訪ねてみたのだ。そうグーグル・トラベルなんだけど。 あの街の地図を追いかけて行けば、きっと写真があるに違いないとにらんだから。
すると、やっぱりあった。 次の写真の通りである。 標識も、標識を付けられたポールも昔のままかどうかは分からないが、兎に角1400 GTANT 500 GREEN となっている所など全く一緒。 因みに後ろの店はグラント&グリーンという名前である所が恐れ入る。
いや、生きている内に行きたいない。
しかし、こんなジャケットを作るにしても、アイディアを絞り、情報収集も怠っていない努力に、心から感動してしまう。 私などこうして後からジャケットを見ながら、追っかけていても本当に面白く、興味は尽きない。 聴くことが重要であることは当然だが、聴くだけがジャズでもない事が解ってくれると思う。 追加) サンフランシスコのこの辺りは。ノースビーチと呼ばれる地域で、文化的にも当時の50〜60年代で、ビート詩人たちが関係していて、たしか近くの通りにその当時いた詩人の名前を取って、JACK KEROUACH通りにしようという運動があったという話もでてきた。 そちらの通りも、運動が実ってどうも本当に出来たらしい。 通りと言っても小さな小道のような通りなので、STREET等とは言わないと思うが、そういう良い環境のこの辺りを歩くと良い。きっと。 遊びで行きたいな、と本当に思う。
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| DIZZY REECE | - 2011/05/10
- DIZZY REECE "ASIA MINOR" NEW JAZZ 8274
このレコードについては、たしか昨年だったと思うが入荷したので、私の愛聴盤であると日記にも紹介した記憶はある。
ところが、こんなレコードが入荷してしまっては、また紹介しないわけにはいかない。 今度は英国のESQUIRE盤なのである。 ジャケットは米国盤と異なる。彼がトランペットを咥えてイカツイ顔の写真で、そのジャケット左側の空白部分にASIA MINOR, DIZZY REECEとちょっと引き気味に書いてある。そして右下には例によって斜めにEsquireと記載されている。なかなかの出来である。 ヨーロッパ諸国がなぜ米国ジャケットを好んで使用しなかったか、権利関係、国民性に合わないなど諸説あってはっきりしないが、単に自分たちのオリジナリティーでデザインし直したかったという意見が、かなり信憑性が高そうである。 いずれにせよ、ほとんどお目に掛かることがない珍しい逸品である。
盤は例によってNEW JAZZのVan Gelderスタンパーである。 音質は極めて良好である事はいう事もない。
選曲も良く「The story of love」「Summertime」等上出来である。
番号 ESQUIRE 32-185
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| リストの順番 | - 2011/05/10
- お客様からちょっと興味ある質問が来た。
ミュージシャンの名前の順番がなぜ、ファミリーネイムにならないか?という質問。
突かれるとちょっと困る、なぜなら実はこれ、コンピュータ・システム構築の時に非常に悩んできた問題だから。 MIles Davisを「D」の列に入れたら気持ちが良い。 しかし、今は「M」の列に入っているケースが多い、なぜかというと、EXCELを使う人はもう解っているのだが、並べる「キー」が頭の文字で並べ替えるのでそういう事になる。 どうしても「D」に入れたい時は、Davis, Milesと書き換える事もあり、却って見づらくなった場合もある。 昔は人間が考えながらタイプを打っていたので、そんな悩みは無かった。 コンピュータになったので、そうも行かなくなった。もしどうしてもと言えばシステムを作り上げないといけないので費用がかかる。
さらにロックのグループが入ってくるともっと、ややこしくなる。 The Beatlesは頭で行くと「T」の枠になるが、「B」の方が良いと言う意見も出てくる。 さらに、Louis Van Dykeの場合は、中の「V」で並べるか、「D」で並べるかと悩む。 そういう事をすべて満足させるためのシステム構築は費用が掛かり、金のある大企業だけが顧客を満足させられる事になるのかもしれない。 当店もジャズながら、色々意見もあったがどうしようもなく、ファースト・ネイムのイニシャルから並べている。
また、店内の商品の並びもジャンルが多岐にわたる総合店などはシステムと同様、あっさり頭の文字で並べているようだ。
長年コレクターをやって来た思い入れがあればあるほど悩みは深いが、どうしようもない問題でもある。
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| チラシに興味 | - 2011/05/09
- お客様がレコードを処分された時に、一緒にいただいたアート・ブレイキーのコンサートのパンフレット。1月2日から29日の長丁場で全国縦断となっている、考えるとどうも67年ころではなかろうか。あの時の私の青春に戻ると、「だらだらした演奏しやがって」と評判があまりよろしくなかった時かもしれない。
61年来日の時はテレビで放送され田舎にいた私のようなガキもジャズに興味を持ち、正座して画面に見入った。日本中にファンキーブームが起き、彼らは毎年来日するようになったのである。しかし、残念ながら彼らはすでにモーダルな演奏に踏み込んでいて新しいジャズの模索をしていたのであるが、それが、来日するたびに日本のプロモ−ターからあの時の雰囲気でモーニンとキャラバンとチュニジアの夜でドラムソロは云々と言われているはずで、もう観客と演奏者の間のギャップは埋まるはずがない。 それはもう当然の事。
で、アートブレイキーのコンサートの話は置いといて、実は中にあったチラシに興味津々。 当時新宿に君臨したファッション・リーダー的ショップ三峰のチラシで、そのショップが提案する「服装計画」なるものである。写真は表で二つ折りになっている。 表のアイビールックとなっているのは、ジャケットは三つボタンの中掛けと親切で、シャツがオックスフォード+ボタンダウン、靴がスリッポン・ウィングチップとなっている。アイビーだね〜。 めくると中にアメリカン・コンチネンタルとなっていて、ジャケットはお腹周りをちょっと絞ってありボタンが二つでサイドベンツ、ネクタイはウィンザーノット、靴はプレーントゥ等。解り易くて親切である。 反対側にはインターナショナル・エグゼクティブとありステンカラーのコートを推奨している。ジャケットは伝統的なシルエットで上品さを醸し出している。 裏にはレジャー・ウエアーとあり、アスコットタイやカーディガンを推奨していて、日曜日もカジュアルな装いで御洒落にも気を使うように指導されている所が微笑ましい。 見れば見るほど面白くて、しばらく見入ってしまい開店準備の時間が遅れそうになってしまった。
今に続く西洋のファッションを解りやすく紹介していて、副題が「from IVY to Executive」となっているのが当時の気概を表している。 正にファンキーブームの音楽とアメリカンスタイルなファッションは一緒にやってきたのだと、思うと感慨深い物がある。
これってジジイにしか分からないものだったか?
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| 引きずる、ツキのなさ | - 2011/05/08
- 従業員の報告によると、
昨日、昼ごろ来店し購入されて帰ったお客様、夕方もう一度来られ、同じものが既にあったからと理由をつけて、返品に来られた。 残念だが仕方がない。
ここの所、こんな感じの接客が多い。 勢いがつかない。 きっと私のパワー不足が大きな要因に違いない。
昼も、百貨店で赤飯だと思い込んで購入したが、食べていたら中からアンコが出てきてガッカリ、甘党の私でもかなりの甘過ぎであった。 二つも買ったのに。 今朝から、昼に赤飯を食べるんだ、と決心していただけに残念無念。 口の中が甘甘でどうしようもなくて、駅近くのバーガーキングでハンバーガーを食べて、結局食べ過ぎ。
GWも今日で終わり、明日からの平静を取り戻して仕事に励みたい。 身体の方もようやく復調してきた。 明るく、前向きに行こうと思う。
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| GWの渋滞 | - 2011/05/07
- 法事があって群馬県に出かける。
GWの連休の最後なので、東京に戻る夜の時間帯は大変な渋滞であろうと予測し、対策としてガムや水を持ったりして出かけた。
式が終わり夜7時過ぎ、関越道に入るもなぜか道路はガラガラ。 いつか混むはず、いつか混むはずと思いながら、結局何事も無く帰り着いてしまった。 平日より空いているGWの週末。 こんな不思議な事もあるのだろう。
きっと都民の感覚においては、GWは5月5日でしっかり終わっていたのだと痛感。 人間の動きは面白い。
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| ツキがない | - 2011/05/06
- 先月のレコード万引きがあってガッカリしたと思っていたら、今度はお客様にゆうパックで送ったレコードが運送途中で破損。
万引き事件の方は、警察に何度も相談に行き相談の結果、被害届を出した。 被害がかなり大きいので、警察でも時間を見て調べてくれることになり、どうやら某所に売りに行った事は分かった。 その後は警察に任せる事に。
破損した荷物は非常に悲しい。 なぜなら最初の頃、当店は佐川を使用していたが、紛失、破損と続きクレーム処理もいかにも事務的であったし、調べると大きな荷物も小さな荷物も一緒くたにして運送して事がわかりこれはダメだと断った。 次はヤマトだったがこれもお兄さんと何かがあって断った。 それで最も信頼性の高いのは郵便局の「ゆうパック」という結論に達し、以来ゆうパックを使用している。それなのに、盤が破損するほどの壊れ方だという。 レコードの上に何か重い物を落としたらしい。破損した箱にビニールテープをペランと貼って配達したようだ。
運送の途中でそうなったようなのだが、どこでそうなったのか、解らないという。 そんなもんかな。 信頼していたのに。
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