HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| 窓の外をデモが歩く | - 2011/05/01
- お客様が試聴をして、ジャズの話をしていたら、外からデモ行進するリーダーの大声とざわめきが聞こえた。
そうか今日はメーダーだった。 労働者の祭典だった。
きつい労働条件と言えば「女工哀史」。 長野県の岡谷あたりの製糸工場での過酷な労働による悲惨な話である。 本と映画の「ああ野麦峠」が出来たのは、もっと後の昭和40年頃の事であろうか。
私が東京に出て来てから、会う人に時々、「長野県人はとても酷い人の使い方をするものだ」と、嫌味を言われた事もある。 それほどに、日本の人々に衝撃を与えた本だった。だが、日本中どこでも同じような境遇だった。 同じ類で、最近は蟹工船が若者に人気だそうだが、軟弱でどこに行っても務まらない若者が読んで感動するものではない。
ところで、私が小学生の頃、近所のお婆さん達に聞いた話。 それはちょうど5,6年生の頃に、田舎にも労働運動が広まりつつあり、その良い教材として、ちょうど女工の過酷な労働条件が書かれたこの本「女工哀史」が流行ったからである。 そんな生き証人達の近所のお婆さん達にせがんで聞いたはなしである。 さぞ苦労したに違いない。
私の近所のお婆さん達も間違いなく岡谷の製糸工場に働きに行っていた。 まだ十代の女の子だった頃である。 近くの部落からも誘うように働きに行ったし、また人集めにも来たらしい。 岐阜県側からも沢山働きに来たようだ。 野麦峠そのものの舞台である。
その話の中心部は。 「飛騨から来た衆は弱くてすぐに身体を壊す。オラ達ゃマメなもんで、食べ物は美味いし、ウチにいるより仕事は楽だった。年期が開けてお金をもらって帰って来た時は、死んだ婆さまが喜んだに」
その時の、私の落胆。 みんな苦労したと思っていたら、自分の家にいるより楽だったとは。
それほど、当時の田舎の生活は苦しかった。 同じ働きに行ったとしても少しでも楽な暮らしが出来ていた岐阜県側の人たちには過酷で、更に貧しい長野県の田舎の女の子には楽だったとは、なんともやりきれない思いだった。
本に書かれた事は、本当なのだが、すべて本当かというとそうでもない事が世の中にはあるという事に気が付いて、子供ながらショックだった。 でも、こんな事を書くと、私はとんでもない非道な人と言われそうだが、そういう環境だったという事で許していただく。
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| いつものコーヒー屋 | - 2011/04/29
- いつも行く近所のコーヒーチェーン店。
最近顔見知りになっていたお兄さんがいない。
気になっていたので、それとなく古そうな店員さんに消息を尋ねると何と、すでに辞めていた。 彼は以前、イタリア系のコーヒー・チェーン店にいて、私が毎朝通って行くと彼がエスプレッソを入れてくれたので、顔見知りになった。 それがある日近所のチェーン店のカウンターにいたで、驚いたのだった。 時々声を掛けられる程度の間柄ではあるが、愛想の良い人柄でコーヒーを買いに行くのが楽しみだった。
身体の調子が悪いとかでお辞めになったようだ。 これからもどこかのコーヒーショップで会えたらいいな。
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| ボビーに首ったけ | - 2011/04/27
- 古くからの友人が店に来て、仕事の用事で出かけたついでに寄ったレコード屋で欲しかったレコードを見つけたと言っていた。
レコードとはEP「ボビーに首ったけ」。 それが4,500円もしたので、日本盤だったので買わずに帰ってきたと。アメリカ盤の方が日本盤より安いのだから面白いものである。
暇だったので二人で、YOUTUBEで探して楽しんでしまった。 彼は私より4つ位下で横浜出身、私は長野県の田舎、でも同じような時期に場所が違っても、それぞれ音楽を楽しんでのだと思うとおかしい。
Marcie Blane "Bobby's Girl" Seville records
マーシィー・ブレイン 日本題「ボビーニ首ったけ」は全米で大ヒット。 ドイツはじめヨーロッパでも大ヒットで、日本では伊東ゆかりでヒットもした 。当然当時のアメリカの占領国というか、そういう国でヒットするわな。
ネットで調べていたら、イギリスではSusan Maughanが歌ったが、彼女はジャズナンバーも歌っているので、当店でもLPを扱った事がある歌手で、やっぱり若い時にポップスを歌っていたんだと感動。 本家のマーシー・ブレインの方はイントロもしっとりしていて語りがあり、歌もしっとりと入って行く。それに比べスーザンの方は元気いっぱいのイントロの後、いきなりボ〜ビ〜ズ・ガールとサビが来るので、ずいぶん印象が違い面白い。
しかし、スーザンはその後も歌手歌手活動を続けたようだが、本家のマーシィーの方はヒット曲は1枚だけで芸能生活を終えたようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=2Cfz33QIsdY YOU TUBEの映像は映画「アメリカン・グラフティ」で、大した映画でもないが、懐かしさがいっぱい。
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| BEN WEBSTER | - 2011/04/24
- 入荷したベン・ウェブスターのレコードを試聴していた。
気が付いたら先にB面から聴いていた。 見た目も綺麗な盤で順調に聴ける。 A面にひっくり返してと。 2曲目の「Over the Rainbow」で、突如チリチリとノイズがはいる。その後のはずーっとチリチリと小さな音が入る。 超音波洗浄機で洗ってみたが、やっぱりノイズは取れない。 小さな音とはいえ、このレコードの最も良い曲、目玉の曲にサーフェスノイズがあっては具合が悪い。不思議なことだが、きっと前のオーナーがこの曲ばかり聴いていたのであろう。気持ちは分かる。
あ〜、また私が購入することになるレコードが出てきてしまった。 こうして、お客様に売れない傷物ばかりが個人的なコレクションになるんだな。 残念。
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| 香水 | - 2011/04/22
- シャツでも買おうと、近くの小田急百貨店に行く。
試着していたら売り場のお姉さんに、「良い香水つけていらっしゃいますね」って言われて、オジサンしどろもどろ。 「猫や犬に好かれるんです。」 お姉さん「?」
いつも早朝、近くを散歩していると、時々ある犬に出会う。コーギーと日本犬の雑種の老犬で可愛い。これが私のアフターシェーブ・ローションが気に入っているらしく、鼻をクンクンさせて動かない。 飼い主がもう帰るよ、と無理に綱を引っ張られ、ヨロヨロと去っていく。
猫も結構気に入ってくれる。 ただ、どんなアフターシェーブでも良いわけではない。 国産のはほとんど駄目で、ヨーロッパのちょっと年配向けのが良いみたい。 年寄りの臭いと一緒くたになって、犬猫にモテルんだな。
動物にモテたかったら試してみて。
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| Chet In Europe | - 2011/04/21
- CHET BAKER "QUARTET VOL.1" BARCLEY 84009
入荷
今回は廃盤店として自慢できるレア盤である。 内容、レア度、ジャケットデザイン、価格、どれをとっても申し分ないコレクターズ・アイテムである。 この作品第1集から、第3集まである。ジャケットにトランペットを構えたキリリ引き締まり、キッと見開いた眼差しのチェットの顔が印象的である。 彼とて若いときの音楽に対する心構えがいかに素晴らしかったかという証拠である。次の2集の方は同じ時の写真であろうか、同じシャツを着ている。 横顔で頬が膨らんでいると同時が目が飛び出さんとするかのようなこちらもキリリとした横顔で、トランペットは彫金が見える素晴らしい写真である。 2集には人気曲の「SUMMER TIME」等が収録されているので価格は更に高額になる。 1集は赤を基調にして、2集は黄色が基調に、3集は青が基調となる。 3集は斜め後ろ上部からのショットの写真でチェットの像がダークブルーの闇から浮かびあがった良い写真で、また非常にレア度が高いので、最近はこれまた高額となる。更に綺麗な物が無いのもこの作品の特徴である。 お金の話ばかりで申し訳ない。こういう所が、レコード屋が尊敬されない理由である。まいいか。
因みに、これらの中から抜粋して作ったPACIFICの米国盤は、あれはあれでジャケットの作りからしても、文句ない作品に仕上がっており、これら4枚を含めて完結したというコレクターの方もいらっしゃる。 なるほどである。 いや間違えた、EPを一枚忘れていた。それを加えないといけない。 最近は、FRESHSOUNDの再発のBOXセットに未発表の曲をEPにしたものがあり(これは同じEPのデザインで緑を基調にしてある)それも入れろという話も無いわけではない、だが後刷りなのでちょっとモチベーションは下がるのは仕方がない。
こんなレコードが、ドンと入荷して本当に嬉しい限りである。 もう、中古レコード屋ではなく、骨董屋の領域である。
こういう事を書くから嫌われるんだな。まいいか。
ところで演奏? 古い作品に対して、どうのこうのは今更不要。 傑作である。
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| JAZZ AT OBERLIN | - 2011/04/20
- DAVE BRUBECK-PAUL DESMOND "JAZZ AT OBERLIN" FABTASY 3245
入荷。
このレコード、アメリカの高級なというか落ち着いた家のドアに寄り掛かった写真4人分と、ベースだけを置いた写真の合計6枚を組み合わせた、一軒アパートのように見える写真のジャケットである。
演奏はアメリカの白人のジャズの上品さが、そのままストレートに出た、好アルバムで、音楽的な不満は一つもない。 実に良い演奏である。 今回な赤盤なので、コレクターにとっても大変に嬉しい逸品なのである。
ところで、このレコードのタイトルは、「JAZZ AT OBERLIN」 となっていて、ライナーにはOBERLIN CALLEGEで演奏された。
駄洒落の親父と言われる、私。 オーバーリン? オーバーリン?
桜美林大学じゃないの?と、お客様に話していたが、みな取り合ってくれない。 あまりのシツコさに、従業員がじゃ調べれてあげるよ、とネット検索してもらったら、あらら、駄洒落親父も伊達に歳は取ってない。 まさに、オービリンであるらしい。あくまでだが。
びっくりした。 でも関係者、卒業生の方々、もし間違っていたら、ごめんなさい。
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| 将来の展望 | - 2011/04/19
- 東京電力が原発事故の収束に向けて計画を発表。
原発賛成派からは概ね歓迎され、反対派からは現状隠しの甘い計画と言われている。 将来の計画を示す事はいずれにせよ困難である。困難ではあるが、国民は早く収束することに掛けている。
以前の会社の友人の話。 会社でも疲れて、休日は常に家でごろごろしていた。 ある時、奥様からお話がありますと言われ、渋々聞くと。 生活も会社での出世もあまり期待が持てそうもない。 父親がゴロゴロしていては子どもに対する教育にも良くない。 ついては、あなたの将来に対する展望を聞かせてくれ、と。
「俺は将来の展望と言われても、そんなの無いし。毎日を生きていくだけで必至なんだよね。それなのに将来の展望って、なんて答えるんだ」 とこぼしていた。国会答弁で日本の首相になった気分だったそうだ。
その会話の時、そういう答弁を求められた人はまだ他にもいて、みんなで大笑いになった。奥さんはいつも旦那の将来に掛けているんだな、と。 だけど、期待されてもな。
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| 燃料 | - 2011/04/18
- 水道水が飲めないから、売っている水を買おうと思っていると、知人からもう東京の水道は安全だから、飲んでも平気だよって言われた。
今尚、福島の原発は収束していないのに、いつから安全になってしまったのだろう? そうこうしている内に、周辺の県の野菜が安全だから明日から都内のスーパーに並ぶ、とテレビのニュースで言っていた。 正直な気持ち、あの辺りのホウレンソウを消費者の奥様方は買うのだろうか? 私は買えない。申し訳ないが、買う事は出来ない。 知り合いの一人は刑務所で食べさせたらいいかも、などと言う。 ま、そういう次元の話になってしまう。
ところで、原発の事故の状態はなにも進展していないようだ。膠着状態といってケンカの最中と言っても良い状態が続いていると考えて良い。放射能は出続けていると考えてよい。
ところで、こんな話を知っているだろうか?
3号機はMOX燃料を燃やしていたのではないか? 聞きなれないモックスとは。 原子炉は通常ウランを燃やす設計になっている。所がそこでプルトニウムも一緒にした燃料を燃やすのだそうだ。プルトニウムとウランを一緒にしたものがモックスと呼ばれるものだそうだ。 豆知識程度だが、広島に落ちた原爆はウランだが、長崎に落ちた原爆はプルトニウムだったことは知られているだろうか。 ウランは恐ろしいが、プルトニウムというのはもっと恐ろしい事にウランの20万倍の人体に対する破壊行為を行うエネルギーを持っていて、あまりの恐ろしい規模に米国は研究すら禁止したと聞く。
それを日本では白昼堂々と燃やしている。いや深夜もだけど。 白昼堂々と言った方が、より悪そうで、解りやすいかと思って。 深夜こっそりと言った方が悪そうか?
昼だ夜だと言えば、そういえばこんな題名の曲がある。 「THE NIGHT WE CALLED IT A DAY...」 しっとりした良い歌。今ウチにあるのは、キャロル・キッドが歌ったものだが、チェットベイカーも歌っている。 そういえば、この歌の題名は「もう終わった恋」という事らしい。 疲れ切って、夜も昼も、もう無いと。
話が飛ぶなー。
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| ついに、レコードが | - 2011/04/17
- いや、何年ぶりであろうか、被害に遭ったのは。
店がビルの3階にある小さな店で、入り口も狭い。 なので当店は入りにくい店である、という事は一度入ると出難いという店でもある。 一日の来店客数が極めて少ない。 また、お客様はほとんど、極めて長い年数に亘って来客して下さっている方が多いので、気心が知れた方が多い。 そういう店であるから、犯罪行為はほとんど無い。
無いわけではないが、前回遭ったのは少なくとも10年も前にあっただけ。 それ以来、無い。
それが先週、残念ながら起きて仕舞った。 レコードを取られてしまったのは、私が忙しさにかまけて売り場にいなかったからで、店の業務の基本的になっていない。 通販リストを作るためにパソコンの入力を行っていたのだが、締切が迫っていたので、ついカウンターから離れたのが悪かった。 でも、今までは、そんな事があっても誰も悪さなどしなかったけれど...。 残念である。
ウチは来客が2人とか3人なんて日がざらにある。 そうするともう犯人が特定できてしまったようなものだ。だから、こういう事があると、その人を見るたびに、永遠に疑いの目見てしまうようになることが最も嫌だ。 こういう事は、取った取られただけでは済まない悲しいものが付いているのだ。 犯罪はイカン。
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