HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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ネズミ
2011/10/27

節電で、このビルの照明を落としているせいか、暗い場所が増えた。
階段下のごみ置き場も真っ暗。
そのせいか最近、毎日のように3匹のネズミが出る。
今日もゴソゴソと音がしているので、そうっと近づくと、急に察したのか驚いたのか、ハッと顔を上げ、互いにしばらく目を合わせたまま。
いや、なかなか可愛い顔だった。
注意して観察していると、基本的に3匹は一日中ここで残飯を漁っている。
身体も大きいし太っている。

この辺りは、以前は野良猫が3家族ほど生息していて、エサを運ぶ人、掃除をする人等がいて、街としては面白い場所だったが、なぜか猫嫌いがいるらしく、野良猫退治に力を注いだ立派な人々のお蔭で、殆ど野良を見なくなった。
ま、その結果は当然、ネズミの増加。

しばらくネズミ君の活躍が見られそう。

コーヒー業界用語
2011/10/25

タリーズのお姉さんたちが仕事中の会話で、「COD」がありません、などという言葉を時々聞く。
なんのことかと尋ねると「Coffee on todayと申しまして、本日のコーヒーの事なんですよ」。続けてお姉さんは親切に、首をちょっと傾けて「コーヒーは一日に2回異なるブレンドでお売りいたします。
とご親切に説明。
ありがとう。

私はCODとはcash on Delivery(現金引換え)の事しか知らずに生きてきた。
それでは、「ハルズは商売でレコードを売ってけしかん」というクレームを受けるはずかも。
世の中、お金だけではない! と判っているつもりだが。


「鬱の朝 コーヒー苦し 口苦し」 

店の写真
2011/10/23

当店の店内がジャケット写真に使われた。
イェーイ!

「DISCO2」という知り合いのグループのEP。
音楽?
インスト・ヒッピホップ・ブレイクビーツという当店及び、当店に関係のあるお客様に置かれましても、あまり馴染みの無い音楽ジャンルかも知れない。
だが、音楽のネタはジャズ・ソウルからピックアップしているので、あながち無関係とも言えない所はある。

ウチの狭い店舗の写真をというだけあって、苦労して脚立を掛け、カメラも人も高い位置から撮影しながら、パソコンで出来具合を確認しながら、作った苦労のジャケ写。苦労の割には報われなくて、レコード会社ではあえなくボツになったものの、製作者の強い希望でEPに復活したようだ。
いったいこの写真のどこが良いのか製作者に聞くと、店の親父があくせく働き、客が動いているのがとても良いと。ふーん!

面白い事に、通常当店の壁に掛かっているレコードはその筋のネタ物のレコードに変えてある。
またこのEPのネタは写真のどこかにあるという念の入れ方。

これからも海外の有名サンプラーに負けないよう頑張って欲しいものだ。

このEPはそのうち、店内でも扱うつもり。
(註)ジャケットは二つ折りにし、盤を挟む形となる。

GIORGIO BURATTI
2011/10/22

GIORGIO BURATTI "JAZZ FORMS FOR EXPORT" DURIUM D30-070 ITALY

イタリアに行ってきたので、ついイタリア盤の話。
このレコードのタイトルが「JAZZ FORMS FOR EXPORT」なに?「輸出のためのジャズ・フォーム」とでも訳したらよいのか?
アメリカからの輸入としてのみ存在していたジャズを、これからは俺たちがその音楽形式を模索し、再構築し、造り、そして外に出そうではないかという意気込みがもろに出た意欲作品である。
それほど、彼はこの作品に対し熱い思いをたぎらせ、世に問うたのだ。
いつまでもミンガスのフォロワーなどと下らぬ批評などいらぬと、彼自身の存在を世に問うたのである。

ジャケットを見られたい。
何処を掘ってもローマ時代の遺跡が出ると言われるイタリアだけあって、建造物の雰囲気に重厚感がある。
石造りのビルの外階段、それもそうとう大きな階段に5段置きにメンバーを立たせたアイディアと力の入ったジャケット、そして茶色の色合いは音楽の重厚感をも増す。彼は真黒いサングラスで目を隠し、パイプを咥えベースに両手を着いた、男らしい出で立ちである。アメリカのジャズメンたちの紙巻タバコに比べパイプのカッコ良い事。
思わず引き寄せられる立派なジャケットである。

音楽の事は評論家が嫌というほど書いているので、遠慮する。
一言、彼のガツンガツンと鳴るベースはミンガスに負けない、見事なサウンドである。オリジナルを聴けば十分解る。

リーマン・ショック以前は15万以下では買えなかった逸品である。
その後に続く震災、原発事故、なんという世の中であろうか、という小市民の私のボヤキは置いといて。

当時イタリア・ジャズ界に置いても社会主義思想は浸透していて、相当な数のミュージシャンがそういう状況下であったらしい。特に彼は思想的に激しい方であった。
ある日、ロマーノ・ムッソリーニからセッションと録音を誘われて、ロマーノの自宅に行くことになった。
ガチガチの左翼の彼は、ロマーノの父親があの第2次大戦の3つの悪の枢軸の一つ、イタリアのムッソリーニ首相の息子という事を知らなかった。
それもそのはず、当時ロマーノはマスコミなどの問いにも明快な回答を避けていたし、知り合いにも伯父とか祖父・親戚などと曖昧にしていたらしいのだ。
そして自宅に入ったジョルジオが見た物は、立派なお屋敷の玄関ホールの正面に掲げられた、そのムッソリーニの肖像写真。
それを正面に見た彼は、写真とロマーノを見比べ、一言も発する事もなく、踵を返し玄関から出て行ったそうだ。

それが書きたかったのが、今日の日記。

AT THE PRELUDE
2011/10/21

RED GARLAND "AT THE PRELUDE" PRESTIGE 7170

昨日に引き続き、ガーランド。
同時に二枚入荷した事だけではなく、以前、毎晩ジャズのレコードを買いまくって聴きまくっていた頃、一日おきに両者を互い違いに聴いていたレコードでもあり、個人的に思い入れが強く、どうしても書かずにいられなかった。

ジャケットが実に上品である。
写真の顔がクラシックの演奏家だったなら、もう立派なクラシックのレコードとして通用するであろう、よい雰囲気である。
実に良い写真である。
色合いが黒であるが、黒は黒でも、やや淡い感じの黒を使った所に、これまたダークな雰囲気が滲み出ている。

彼はニューヨークのクラブ、プレリュードによく出演していたようで、ここでも手慣れた感じの演奏がある。
リラックスした中での、歌心がある気持ち良い演奏が続く。
いかにもジャズらしく、しかも優雅で上品さとセンスに溢れ、しかもブルージーさを失っていない、流石の作品である。
冒頭の「SATIN DOLL」「PREDIDO」「THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU」「BYE BYE BLACKBIRD」と、見事に彼の唄は流れて行き、あっと言う間にA面が終わる。
何度聴いても、心地よさが失われないサテンドールなど、見事な作りである。

この頃から、彼はジャズ・シーンの中で決して居心地が良かったとは言えない状況下にあったようだ。
ジャズ界自体もビジネス的にも厳しさも出て来ており、ミュージシャン自身にも経営センスが求められるようになっていた。
彼はあまりそういう面倒なことが好みでは無かったようだ。

そういう意味でも実に彼の心が伝わる、良い作品なのである。
いや、ジャズって、本当にいいですね。

「我が傍に ジャズありて秋 孤独かな」

WHEN THERE ARE GREY SKIES
2011/10/20

RED GARLAND "WHEN THERE ARE GREY SKIES" PRESTIGE 7258

私がオリジナル盤のコレクションを初めた頃、一番初めに集めたかったレコードがガーランドの作品群である。
私は基本的にレッド・ガーランドのレコードは皆好きである。スローな曲、ミディアムテンポの曲における、あの音が重なる独特な音色は、夜一人で聴いていると、とても気持ちが良い。
それらの中で、特にこのレコードがたまらなく好きだ。

でも、このレコードのジャケットは7200番台半ばのせいかコーティングもされていないので、ガッカリしてしまいそうだが、そんな心配は無く、良く見るとザラッとした紙質が却って暗い空を連想させる。
また川面をを眺める彼の写真の上にタイトルがピンクの帯になっているのものの、アメリカの当時のピンクの色は、ややくすんだ感じで、ロマンチックな風情が表されている。

彼は55年からマイルス、ロリンズ、コルトレーンという当時の一流所と幾多のレコーディングに付き合い、50年代代表作にオール・アメリカン・リズムセクションと我々が呼ぶところの、ジャズの土台として頑張り通し、ジャズに貢献したものの、豊かさにはまだ道は遠く、60年台の声を聞き、すでに疲れ果てていたのであろうか。
そして62年、この作品のレコーディングになった。

まず「空がグレイだったら」というアルバム・タイトルに惹かれて、聴きだすと一曲目の曲がそういうタイトルなのかと思いながら聴き入る。ロマンチックな曲調で疲れ切った心に一滴の安らぎが与えられよう。ふとジャケットの解説を見ると曲名が「SONNY BOY」。
なるほど、この曲は少年への慰めの言葉だったのかと納得。
3曲目の「ST.JAMES INFIRMARY」なども抜群の出来だが、とにかくSONNY BOY一曲で、一枚分のパワーを頂くというか、さもなければ吸い取られたというか、すでに身体から精気が吸い取られ、アルバムタイトルと曲のタイトルが混然一体となって、我が心の中はもぬけの殻となる。

演奏が終わり静かに針を上げれば、やがてその後、えも知れぬ心地よさと幸福感が広がるのである。
聴かれよ!

買付から帰国しました
2011/10/19

欧州買付から戻って参りました。

イタリアの珍しいレコードなどこれから入荷です。

是非楽しみにしていて下さい。

お昼
2011/10/17

ここの所、朝から開店時間にかけてちょいと忙しくて、昼ごはんが3日連続で下のコンビニのおにぎり一個か蒸しパン一個。

寂しいけど、まあ良いかと思いながらレジに並んでいると、やってきたいつも見るカフェの綺麗なお姉さんに、「あら」なんて、しっかりおにぎり一個で並んでいる所を確認されてしまった。

これから見栄を張れないな。

まあ、いいか。


占い
2011/10/16

今朝の新宿2丁目を通ると、全身ピンクの網タイツの厚化粧の男性であろう方が、いた。
朝からは珍しいと、思わず見入ってしまった。

テレビの運勢占いで、「別れの後に新しい出会いが」と言っていたのって、これじゃないよね。

怖い、怖いよ、新宿は。

鶏頭の花
2011/10/15

新宿のとあるお寺の境内。
大仏の目の前。
コンクリの石畳の間から、すっくと立ち上がった一本の鶏頭。
見事に花を咲かせている。

大仏様の目前で、まるで花を捧げるために生えて来たかのようで非常に微笑ましくもあり、その勢いに敬服。

私もこうありたい。

「鶏頭の 如来を前に 鶏冠立つ」


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