HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

本に
2012/02/05

時々、読んでくれている知り合いに、日記を本にしたらどうかと言われた。
売れることは無いだろうから、せめて自分のためにという事なのだそうだ。
売れない事は解っているが、本には出来ない。
印刷物には出来ない。
なぜかというと誤字脱字が多いから。
残念!

日記なので、読み直しはしない。
入力して変換ミスがあっても読む人は大体判るに違いないと思い込んでいる。
偶に親切で指摘してくれることがあるので、そんな時にちょちょっと直すくらいだ。
大体、私のは本にするほどの物ではない。開き直っている内が華かも。

小村雪岱
2012/02/04

ずっと「小村雪岱」の『日本橋桧物町』という本を探していた。
それがやっと見つかった時のこと。
ちょうど去年の今頃、それが不思議な事にスェーデンはストックホルム。
日本ではなく、1万キロも遠く離れた、日本語でない国にあったのが不思議。

泊まっているホテルの周囲を散歩していると、ふと日本語の看板がある。
こんなところに日本語の看板だから寿司屋かと思いながら入ると、雑貨や本も売っている。
暇つぶしによいかと思って見ていたらそこの本棚にひょっこりあった。
それもバーゲンコーナーの50円くらいのコーナーで。

うれしくなって、日本から持って来ていた本5・6冊を全部差し上げてきた。
しかし不思議だ。


小村雪岱(こむら・せったい)
明治の川越生まれで、戦前の日本画家・挿絵・舞台美術など手がけた。
日本橋檜物町に住み、江戸から受け継いだ街や人の風情をきれいな文で書いていて、読んでいると自分が恥ずかしくなる。

「たい」という字が袋ではなく岱なのだな。
田山花袋は袋なのに。
関係ない話になった。

エスプレッソ
2012/02/03

2・3日前の事。
近くのコーヒー屋に朝の散歩ついでに寄り、エスプレッソを注文した。

いつものお姉さんは、ちょっとお待ち下さいと、まず、一杯を抽出したがそれは、そのままにして置く。
おやっと思い観察。
挽いてあったコーヒーはすべて別容器に取り去ると、新たに豆を挽く。
曳き立ての新鮮なコーヒーを詰めてようやく入れてくれる。
プシュー、カチッと音が響いたような気がする。

その味の美味しい事。
私は三口で飲む。抹茶の時のように。
しっかり苦いが切れの良い苦味で、胸が上から下へすっきりする。
底に残った半溶けの砂糖を小匙ですくう。
美味しいコーヒーと心意気に感謝。
良いバリスタになれるよ。

なんだかイタリアに来たような気持ちだ。
エスプレッソはこれでなくちゃ。

スキャット
2012/02/02

一昨日、NHK深夜TVで由紀さおりの大ヒットの映像を見た。
坂本九ほどではないにしても日本人もニューヨークでヒットするのは久しぶりだ。
最初はネットのダウンロードだけのヒットだったのが、日本の報道が勘違いしてビルボードで1位などぶち上げた、それをテレビで見た日本人が遅れてなるものかとCDを買いだしたのが今回の成功だとか。
いずれにせよ素晴らしい事。
ヒット曲「マシュ・ケ・ナダ」を聴いたのだが、日本語でイチ、ニー、サン、シーと数を数えるのだが、おかしくて思わず吹き出してしまった。
どうしてイチ、ニー、サン、なのかな?

しかし、こうなると私は「伊集加代子」のスキャットを聴きたい。
私の願いは、伊集加代子に「Metti una Sera a Cena」(註)のスキャットをやって欲しい。

因みに伊集加代子は、かつての、子供は見るなと怒られたあの「イレブンPM」のスキャットの人である。
インスタントコーヒーのシャバダーのスキャットも。
子供のアニメなのに父親が泣いたと言われた「ハイジ」の主題歌も。

(註)
「Metti una Sera a Cena」はイタリアのサウンド・トラック、邦題「ある夕食会のテーブル」。
Ennio Morriconeのサントラ傑作で、スキャットはイタリア人歌手Eddaの傑作である。


(youtubeではたくさん見つかる、インストルメンタルのはお薦めできるが、取りあえずスキャットだからこれを)

http://www.youtube.com/watch?v=xCq43OK92ws

送りん婆
2012/02/01

寒くて、何となくやる気も出ず、近くの喫茶店に行って本を読んでいた。
朱川湊人という作家の「花まんま」という文庫本。
読んでいたら「送りん婆」という言葉が出てきた。話しの中ではあの世に送り出す婆さんの事らしい。

それならば私は「見送りババア」という言葉なら知っている。
ずっと前の事、ある社長とキャバクラに行った。
我々は4人いたのだが、ちょうど週末で混んでいたのか、私の隣には30歳半ばを過ぎた落ち着いた女性が座ってくれた。
珍しくキリッとした感じで個人的には、気に入っていた。
それを見た社長が、マネージャーを呼びつけて、強い口調でしきりに話している。
マネージャーが「解りました、早く替えるようにいたしますが、今日は混んでいるのでしばらくかかるかもしれません」と頭を下げている。要するに社長は、キャバクラは若い子が横に付いてくれるのが当然だと考えているようで、私に気を使って、若い子に替えろと交渉しているのだった。

でも私は、話が合わない若い姉ちゃんよりも、落ち着いたお姉さまの方が気が楽だし、特にその彼女は今時珍しい大人の雰囲気であった。ってやっぱり大人だから当り前か。いやいや今日日大人になっても子供のような馬鹿は多い。
ゆっくり出来る彼女の方が個人的には良いし、替える必要がないので、これで良いと言った。
それにも拘らず社長「いやいや、気を使って、無理しなくてもいいですよ」と。
そうこうしている内に社長が切れてマネージャーを呼びつけ、すぐに替えられないとはどういう事だ、こんな「見送り婆」を付けてどういう気だ、と大声で怒りまくった。
その時、その女性は顔色一つ変えることなく、ごめんなさいと一言言って、さっと立ち去ったが、すっくと立ち上がり、姿勢よい去り方が見事で驚いた。
こういう所には気合が入った女性がいるものだと感心したと同時に、その時初めて「見送り婆」という役柄を知った。
客が帰る時に、盛大に見送るための要員というか、マネージャーと言うか。

私の話は、なぜ小説からキャバクラに変わるのかな?

何?もう一度、あの後一人で行ったんだろうって?
行かねーよ!
女の子が白けないように話しかけて、笑わせて、疲れた頃には財布も空。
キャバクラはもう沢山。
 

喫茶店 月光茶房
2012/01/31

青山の近くを通りかかったので、キラー通りにある喫茶「月光茶房」に行く。
ここは私の好きな通り「外苑西通り」に近いのが良い。
ただ、この辺りは駐車料金がコーヒー代より高いから気合を入れて行かないと。
階段を降りると中庭がある、暫くぶりの風景だ。
相変わらず清潔な店で、誰がデザインしたのかと聞きたくなるアーティスティックな店内。
もちろん店主の才能。

カウンターに無造作に立てかけてあった、新しく購入されたレコードを見せていただく。
BUDDY DEFRANCO “ART TATUM-BUDDY DEFRANCO QUARTET” VERVE
TONY SCOTT “PLAYS GYPSY” SIGNATURE
TOMAS STANKO “MUSIC FROM TAJ MAHAL & KARLA CAVES” LEO(Finland)
HENRI TEXIER “A CORDES ET A CRIS” JMS (France)
等があったので、センスの良いチョイスですねと褒めたら、「これは昨日ハルズで購入したものですよ。」と、いわれた。恥じ。
そういえば昨日は体調が悪い事にして早引けしたので、お会いして無かった。

仕事中で忙しそうだったけれど、どうでも良い事を、さんざん話しかけて邪魔をして帰ってきた。
邪魔をするのは楽しいものだ。

こうして外からの目線で考えると、ウチのレコードのラインアップも悪くないと、一人でうれしくなった。
自己満足で...

http://home.catv.ne.jp/ff/pendec/

新入荷
2012/01/29

レア盤の新入荷がありました。
リストの最初の部分に掲載してあります。
STAN GETTZ "AT THE SHRINE"
CHARLIE PARKER "SEXTET" DIAL 207 10INCH
LESTER YOUNG "IN PARIS" BARCLAY

LESTER YOUNG
2012/01/28

LESTER YOUNG “LE DERNIER MESSAGE DE LESTER” BARCLAY 84069 (FRANCE)

さて、さてちょっと気取って、いや改まった感じで話を進めたい。

これはジャズ史上、非常に重要かつ貴重で、稀少価値の高いアルバムである。
米国でもこの数年後にVERVEで発売されているので、そちらでも聴く事は出来る、一応。

何故貴重かと言うと、死のわずか2週間前の録音で、かつフランスでの録音であるから。
訳知り顔の解説も今更だが、ちょっとだけその辺りを延べておいた方が、話が分かりやすいので説明をしておこう。
レスターヤングは晩年、といってもまだ40歳台であるが、荒んだ生活などにより、また大量に飲む酒のせいで、身体の健康が損なわれており演奏にも影響が出ていた。
それでもジャズへの執念は燃やし続けており、56年にはPres and Teddy (Verve)、The Jazz Giants '56 (Verve)、と吹込む。サウンドは弱くなり、切れ味は落ちたものの、洗練されたフレーズやサウンドは魅力いっぱいである。57年にはニューポートにも出演、GOING FOR MYSELF(VERVE),58年にはLAUGHIN TO KEEP FROM CRYIN’ (VERVE)を吹き込む。
ソロは短くなりがちだが音楽への執念は旺盛である。
そして59年の春2月から3月、パリへの演奏旅行である。
しかし途中で何も食べられなくなるほど衰弱し、急遽ニューヨークに帰ったホテル:アルヴィンの一室で3月15日の早朝亡くなったのである。
当時の旅行も大変な身体への疲労が蓄積したのであろう。49歳であった。
したがってこの作品が死の2週間前の、まさに人生最後の吹込みという事になる。

写真は力なく演奏の順番を待つかの姿を捉えており、首にかけたテナーのマウスピースのカバーを左手に持って、演奏に取り掛かろうとした執念が伝わる、良い写真である。
もしかしたら演奏が終わり、マスピースにカバーを付ける瞬間の写真かもしれない、でも私は前者の方にしたい、いやあって欲しい。裏ジャケの顔の笑った写真がまた良い、悟った笑顔といおうか。
彼のジャズ゙への執念が見せたこの作品は、フランス勢の演奏家達の切れ味が良く、盛り立てる。このレコードは音質も素晴らしいのである。
ソロは洗練さが十分にあって演奏は、私の心に染み入る。

この作品を聴いて、やれ力が無いなどと鬼の首を取ったように言う事は避けたい。
大統領と呼ばれた大物の、ジャズ人生最後の男の演奏はこれほどまでに執念を感じさせるものであろうか、と意識せずにはいられない。
こんな作品が他にあろうか?

彼のあだ名は「プレス」即ちプレジデントで、大統領と呼ばれたジャズメンは彼しかいない。

因みに、かれの葬儀に駆け付けたBILLIE HOLIDAYは、この4か月後59年7月17日に亡くなっている。病院には行ったものの廊下のベットに放置されたまま死後のそのままだったそうである。

一時はプレス、レディーと言われた二人であった。
この二人がもっと幸せであって欲しかったと、今更ながら私は過去に向かって悔やむのである。


PEGGY LEE
2012/01/26

PEGGY LEE “BLACK COFFEE“ DECCA DL 5482 10inch

このレコードを最初に買ったのは40年も前だった。 もちろん米国盤であった。
自分で、それで良いのかと思っていたら知り合いから、原盤は10インチで、それもカラフルな印刷の軽薄なものではないと言われ、ついでに10インチの原盤は写真もだが、落ち着いた良い音だと何度も念を押された。
ボーカルは軟弱だからオレには不要だと言いながら、実は悔しくてずっと探したが、出会う盤みな状態は悪く、時々あっても1回目のプレスでは無かった。
そう、必ず綺麗なものが出た時は、2回目の方である。

そして、ようやく今回巡ってきたものが、綺麗な初回プレスであった。
なんだかんだ言っても、きれいな物は良い。

因みに12インチの後出しの方は写真が異なっていて、コーヒーカップは派手になり、隣にはタバコではなく、簡易エスプレッソの器具が置いてある。その奥にあった白いバラが赤く変わっている。テーブルクロスは白いものの、なんだか時代が随分進んでしまった様子がしてちょっと嫌な気分がある。コーヒーはただ苦いだけの様な気がする。
やはり昔の方が絶対良い。

昨日の深夜、ちょうど修理で上がって来たばかりの、相場30万以上の、通称「ツノ」と呼ばれている旧タイプのオルトフォンで聴いた。この作品と同じ時代の世界トップクラスのカートリッジは、聴くとサウンドの柔らかさが際立って、ゾクッとした。

アメリカの豪華な時代の、強い女の声でありながら、しかし、しみじみと憂いを保った歌声におじさんは痺れた。
これこそ、モノラルで聴くレコードだ。

うーん、これは自分で買いたい。
ほ、欲しい!

CAROLE KING
2012/01/25

CAROLE KING “TAPESTRY” A&M ODE SP 77009 USA
こんなレコードが入ってきたので、先日のロック繋がりから掲載。
このレコードは昔、大変ヒットした。昔と言っても70年代初頭なので、個人的にはそれほど古くは無い。
彼女の飼い猫が一緒に写った、素足の彼女の写真であまりパッとした感じはない。
だが内容は大したもので、当時の若者・学生に大人気となった。
キャロル・キングを知らないと文化的に恥じというほどの人気であった。
マニアックな私は、渦巻きの柄の内袋が嬉しかった記憶がある。
袋で喜んでどうする?

ところで、このアルバムはどのくらい売れたかというと、発売3ケ月間、本家アメリカでも大ヒットを継続し、ずうっと1位だったとかで、当時のグラミー賞も受賞した。ヒットチャートで継続した1位は凄い。
CDも含めると今までに2000万枚売れているらしい。

ヒットした人気曲は1曲目の「I FFEEL THE EARTH MOVE」や「IT’S TO LATE」更にB面1曲目の「YOU'VE GOT A FRIEND」なのだが、へそ曲がりで、かつブラック・ミュージック系の私は、B−3の「WILL YOU LOVE ME TOMORROW?」がここに収録されていることが何より嬉しかった。
それで購入したようなものである。
この曲は、最初「The Shirelles」という3人の女の子のグループが「Will You Still Love Me Tomorrow」と歌っていて、夜のラジオで、私と共に高校生活の苦しさも悲しさも味わってくれた歌なのであった。
それが10年後に作った本人が歌ったわけ。

だから「TAPESTRY」は私の思春期の思い出が、思い起こされた一枚であり、かつ今となっては、70年代の思い出の一枚なのである。
なんだか考えると、話が2重になってしまい、よけいに面倒になってきたので止めよう。

http://www.youtube.com/watch?v=eBFpOlUlH2g&feature=related

前ページTOPページ次ページHOMEページ

 Copyright 2025 HAL'S All right reserved. Initial up at 2001