HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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日本で生まれたジャズは
2012/02/18

日本のジャズのこと。

戦前ともなると日本でも、本格的にジャズをやっていた人たちが沢山いて、曲造りでも素晴らしい物が出来たようだ。といっても、大したことが無いように思っていた。
ところがちょっと前に、あるライブのクラブに行った時のこと。
そのオーナーがギター弾き語りで歌を歌ってくれるのだが、「みなさん浜辺の歌って知ってますよね。あれって当初はジャズだったんです」と。びっくり。
オーナーの話によると、結構スイングした良い曲だったようで、日本のジャズの世界で生まれた会心作と仲間の間では評価が高まった。ところが戦争ムードが高まるとともに、敵性音楽とされジャズのノリを捨て去り、日本独自の音調になって、ああなった。
それでも広く国民に親しまれたのだから、今だに通用する相当なレベルの曲だったに違いない。
確かに良い歌であるが、この歌の良さは主に詩の素晴らしさが紹介されている。

そういわれて気になって仕方がなくて、あちこちYOUTUBEを探したのだが、演奏は一つ二つ見つかったものの、ジャズバンドといえ童謡を歌っているようで風情のない演奏ではちょっと聞きたくないだろうし、唯一子供のバンドが演奏していたが、紹介するには何だし。
是非、だれか素敵なスイングジャズで演奏して欲しいものである。
あれはモダンではなくて洒落たスイングが良いのだ、多分。
デキシーでもない。

喧嘩
2012/02/17

昨日今日と、二日連続で歌舞伎町の入口付近で喧嘩騒ぎを見た。
さすが新宿か?
昨日は、タバコ禁止条例の監視のおじさんが、初老の男性に間違って喫煙の注意をしてしまったらしい。
不愉快な気持ちは分かる。私とて同じ目にあった事があるから。あのおじさんたちは二本の指が口の周辺に行くと、即反応するらしい。
ところが、初老の人は、しつこい。係りの相方も加わって謝っているにも関わらず、ずーっと大声でわめき散らしていた。
途中で見物客が逃げ出すつまらなさ。プライドも高すぎると面白くないわな。

今日は、コンビニの前を掃除していたお兄さんの箒が足に当たったとか、当たらなかったとかで、朝まで飲んでいた酔っ払いのあんちゃんグループの一人が、因縁を付けた。
無視していたが余りのしつこさに、お兄さんが切れて怒鳴り返したあたりから、徐々にヒーットアップ。あんちゃんは酔っ払らっていたが、興奮で顔が真っ青になった。
顔面蒼白ではそこで勝負ありだな。喧嘩は冷静でないとな。

しかし、怒らなくとも良い所で怒っているようでは、人間は大成しないな。
みんな、おととい来やがれ!

カプチーノ
2012/02/16

今頃、ウチの従業員はイタリアで美味しいカプチーノのついた朝食を食べているのだろうか?
大変だけどちょっと羨ましい。

ところで、カプチーノの美味しさの見分け方を知っている人は少ないだろう、と思うので、ちょっと披露。
イタリアの知り合いに教えてもらったから。

カプチーノは、泡がカップよりやや盛り上がっているので、泡を少しすすって、カップと水平にする。
ついてきた小さじで、泡が絡みつくように上下に廻すような感じで、ゆっくりかき混ぜる。
それはコーヒーの面が見えるかどうかを確かめるため。もちろん見えない事が条件。
そういうカプチーノはやっぱり美味しいし、最後までクリーミーに飲むことが出来る。

ただ、いきなり店のカウンターでやらないように。
通だと思われることはなくて、ただ嫌われるから。
なぜなら、こういうやり方は入れてくれた人の腕を試す方法なので、結構失礼なことでもあるらしい。
ま、飲んでいれば、その人の腕は解るから。

人前で通ぶってはいけない、何事も。

こっくりさん
2012/02/14

オカルトの話か?

子供の頃、おやつとして母親が茶箪笥に仕舞ってあったお菓子の数が足らなくなった。
4人分必要なのに2人分しかない。
犯人が判らない。
犯人探しになり、学校から早く帰った時間的にみても、最も犯人に近いのは私という事になったが、私も頑固に自分とは言わない。
というよりその時は記憶に無くよく良く判らない。

結局、犯人探しのために、母親が言い出してなぜか「こっくりさん」をすることになった。
ウチの場合は竹の箸を3本使って、周囲を4人の子供たちと母親が囲むように座った。その時は炬燵に入った。
やる前が怖い。
「こっくりさん、こっくりさん、教えて下さい」と皆が声をそろえて祈る。
瞬きもしないで見つめる。
しばらくすると一本の箸の先が僅かに動いて、私の方に寄った。
その瞬間皆がにやっと笑い「やっぱり」となった。
それには私も猛烈に抗議。

頑強に違うと言い張り、その結果、母親が「こっくりさんも間違いがあるかもしれないので、もう一度聞いてみよう」と再度コックリさんを開始。
「こっくりさん、こっくりさん、教えて下さい」と皆で祈る。
所がなぜか。また、また、箸の先が僅かに動いたのは私の方角の一本。
みんなが頷く。
抗議も空しく犯人は私と特定され、姉たちから嫌味たらたら。
正直でないのは男らしくないとも。

本当に私が犯人だったのか割り切れないが、子供心に妙なインチキ感が残ったのを感じてはいたが、あれを年長者にやられては勝てないとも思った。
こっくりさんは、怖くてそれ以来参加しなかった。

こっくりさん われが犯人 外は雪

猫の続き
2012/02/13

しつこいのだが去年書いた、ガンになってしまった猫。
病気の猫を仕事で昼間、家に居ない人の所に置いておくわけには行かず、何とかならないかと考えた結果、私の親戚の動物好きのおばさんの所で預かってもらう事に。これも縁ということで。
所が既に拾ったネコが2匹もいて、後から来た病弱の猫ではいじめられる可能性が高いので、別に一部屋空けて貰い、そこで猫は闘病生活に入った。
調子の良い日もあれば、悪い日もある。悪い日はおばさんに抱かれたくて胸によじ登り、人間の赤ちゃんのように抱っこされ、おばさんの顎を甘噛みする。
ここ1週間ほど親戚のお姉さんが来てくれ、一緒に添い寝してもらう。
エサは魚でも缶詰でも食べてくれそうな好物を探して来ても、徐々に食欲は落ち、周囲の奮闘もむなしく、なにも受け付けなくなり、昨日朝4時に旅立った。

預かった猫ゆえ、なんとか元気になって頂きたかったが奮闘及ばず、猫は元の飼い主の元に旅立った。
本当に、呼んだに違いない。
数日したらペット霊園から、猫の足型が届く事になっているので、飼い主の遺骨のそばに置いといて貰うつもりだと話していた。

猫といえ さよならだけが 人生か....

2枚の、FARMER MET GRYCE
2012/02/11

ART FARMER - GIGI GRYCE “WHEN FARMER MET GRYCE” PRESTIGE USA

今回のWHEN FARMER MET GRYCEは12インチLPではなく、元ネタというか、元になった10インチ2枚。それが大変レア盤であるが、今回はその10インチが2枚一遍に登場と相成った。

まず、一枚目。
タイトルが、ART FARMER QUINTET PRESTIGE 181
タイトルにGIGI GRYCEと言う文字は何処にもない。
54年演奏のこのレコードのオリジナル盤は赤いラベルに銀の文字。
盤の材質があまり良いとは言えないが、それはそれ、仕方がない。
写真は手前に黒くつぶれてイメージだけでアルトを吹いているのがグライスで、何となくグライスを見ながらトランペットを吹いているのがファーマーと、演奏中のスタジオの様子は解る。
メンバーはHORACE SILVERトリオとの共演となっている。ジャケットの裏には$3.95と記載され、解説は無くカタログの羅列だけである。かといって別に困らない、番号順に書かれたタイトルを眺めているだけで楽しいのがマニアである。

次のPRESTIGE 209は、続きであると言ってしまったが、何のことはなくタイトルは”ART FARNER QUINTET”で、前回のまま。ちょっと芸が欲しい所だがまあ仕方ない。ラベルには”ART FARMER QUINTET VOL.2”と一応、前の続きだと言っている。
こちらは55年でラベルが黄色に変わり、一年違うだけで雰囲気がぐっとモダンである。
ジャケットは前回と同じシチュエ−ションの写真だが、前者より二人の顔をはっきりと見せるようにしている。グライスの表情から真面目そうな人間性が伺える。
裏ジャケは、解説が書かれていて、体裁が整ってきている。
こちらの演奏はこの二人に、FREDDIE RED トリオがリズム・セクションを勤める。

特に1枚目の方がレアで有名だが、こういうのが2枚揃って出るのは極めて珍しい。それもそれなりのコンディションと言うのが良い。
“WHEN FARMER MET GRYCE”の二人が大きな木のある公園で手を握り合う素敵な写真ももちろん良いが、こうやって、2枚で一組の10インチもまた、風情がある。
レコード・マニアで良かったと思える瞬間である。

ジャズの店をやっていて良かった。

HELEN MERRILL
2012/02/09

HELEN MERRILL "WITH CLIFFORD BROWN" EMARCY USA
例の人気盤なのだが、今回は「いつもと違うのボク!」と威張りたい。
7インチ盤3枚セットである。

やっと揃ったEP3枚。
まず順番に並べる。

まず1番バッター "HUSH" featuring HELEN MERRIL EmArcy EP-1-6103
ジャケットには筆記体で「HUSH」と記載され、盤には「HUSH featuring HELEN MERRILL」と記載されている。
写真は腕を組んで上から降りてきたマイクに向かい、やや顔を斜めにして口を開け、歌っている。
良い図柄である。素晴らしい!
曲は人気のの「You'd be so nice to come home to」。
一番に相応しい。

2番手は、"Helen Merrill" EmArcy EP-1-6104
裏ジャケは大文字でHELEN MERRILLとなっている。
曲は「Yesterday」「Falling in love with love」
これも歌に文句はない。
写真はLPと同じ写真が使われている。
三枚の内これが最も激しい表情の写真で、眉間に皺を寄せているショットである。最も接近して撮った所が迫力のある写真となったのであろう。
へそ曲がりの私でも、写真の凄さに素直に頷くことが出来る。

どん尻3番目の最後の一枚は、"Helen Merrill"EmArcy EP-1-6105
なぜか盤のアルバム・タイトルは"SOUL feat.HELEN MERRILL"とされているが、ジャケットにはどこにもソウルという記載がない。
曲はムードいっぱいの「What's new」。
写真は最もサラッとしている雰囲気のショットである。

3枚の写真はそれぞれ、出来が良く、彼女の美しさ、ブロンドの髪の美しさ、ムードある歌の雰囲気がそのまま耳の奥で鳴って聴こえそうなほど、写真としても完璧で非常にそそられる。

このEP3枚が揃うのは実に珍しい。

開店してすぐの頃、アメリカに買付に行った時。
地下の倉庫に入れてもらった。
一生懸命に探したが、良いLPが見つからなかったが、このEP3枚とSARAH VAUGHANのこのシリーズのEP3枚と、JULIE LONDONの有名盤のEP3枚をセットで見つけ、意気揚々とカウンターに行き、ハイッと差し出すと、店の意地悪な親父が「これはどこにあった?」
「どこそこの箱の中に」
「3枚揃っているから、これは高そうだ、今は売れない」
「.....」
ということで、引込められた事があって、私にして見れば恨みのEPなのである。
そういえば、レコード探しで同じ経験として、STAN GETZのSPで某レコード店では探してくれてありがとうといわれ、引込められた事もあるから、本当はセットにして見せないで、一枚づつ購入しようと誓った物の、そんな状況にはあれ以来、出会った事がない。
それ故、とても嬉しい。
嬉しいな!

人生色々
2012/02/08

歌舞伎町の入口で久しぶりにある人を見かけた。
といっても知人ではない。
だが、一度だけ声を掛けられた事がある。

20年も昔の事、勤務先のオフィスが渋谷にあった頃、昼休みでセンター街の辺りを歩いていると、後ろから声を掛けられた。
振り返ると中年の女性「どこかでお目に掛かりましたよね」と。
もちろん知らない人なので「いいえ」と返事すると、あっさり「あ、そうでしたね」。
オカシイと思いながらよく見ると、可愛らしい普通の奥様風で幼稚園くらいの、女の子の手を引いている。
1週間ほど経った時、その女性は私に接したように、通りがかった中年男性に声を掛けていた。
その時そういう仕事をしているのだと確信した。

そういう事態になると、喜んで女性と一緒に歩き始めた中年男性もいるが、中には「なにか困った事があるなら、一緒に区役所にも行って上げますよ」と、とても真面目に説得する初老の男性もいたが、そういう事には笑いながら「いえいえ、困っていませんから」とあっさり引き下がる。

私もよほど渋谷の街をブラブラしていたと見えて、度々そんな光景を目にしたのだが、会社の同僚も目撃していて、話題になったのは、いつも手を引かれて大人しそうに歩いている女の子の事。何しろ雨が降ってもそういう事をしていたから。

その人は数年おきに新宿でも見かけた。
もちろん、もう子供は連れていない。
今日は歌舞伎町のバス亭のベンチに一人でポツンと座っていた。
服装も相当荒んでいて、精神的に病んでいる様子。

私はその女性がよくここまで生きて来たと、ある意味安心しながらも、もう30歳近くになっているはずのあの子供が、今はどうしているのかと気になって仕方がない。
それは当時、その母親は女の子をとても大切そうにしていて、雨の日は子供の方に傘を傾け、寒い日は寒くないかとコートのボタンを留めてあげたり、もうすぐだからねと声を掛けたりして、常に寄り添ったとても仲の良い親子だったから。
手をつないだ二人の後ろ姿が忘れられないからである。

食事はどうしていたかとか、学校はどうしたとか、気になって仕方が無い。
あの子供だけには「あなただけは幸せになる権利があるんだよ」と、言ってあげたい衝動にいつも駆られるのである。
だからと言って子供の消息を聞くわけにもいかない。

私は同情しながら、どうしようもなく、ただ人生色々だと つくづく思う。

ギャラの話
2012/02/07

読んでいた本に面白い事が書いてあった。「黒人ばかりのアポロ劇場」。

黒人ばかりだが60年頃の、アポロ劇場でのミュージシャンの出演料を書いてあったので、写して置いた。

マービン・ゲイは、63年900ドルだったのが、69年には22,500ドルになった。
ナンシー・ウィルソンは60年に500ドルだったのが、62年に1,500ドル、69年には10,000ドルに達した。
レイチャールズは57年に12名の団員込みで4,500ドルだったのが、70年に30,000ドルになっていた。
ジェームス・ブラウンは59年は2,500ドルだったが、すでにちょっと大物扱いだったのだが、その後の数字が書かれていななったがトップクラスの価格になったと、ようするにもうアポロなど出演していないと言う事か。

その稼いだお金の使い方も豪快で、男は皆ギャンブルと酒と薬で使い果たしたそうだが、面白かったのはサラ・ヴォーンで、彼女は自分用のと、夫兼マネージャーのと、メイド用の3台のキャディラックを運転手つきで保有していたという。更に出演の時は美容師を乗せた4台目のキャディラックが続いたという。
アメリカのバブリーで楽しい時代だ。
70年に入るとスターたちは賢くなり投機に回すようになり生活もしっかりしたそうだ。
カネがあれば使い切ってしまう面白い時代、狂乱の時代は終わったのだった。
音楽もジャズも昔は良かった。

そういえば、日本のジャズメンのギャラ。
ちょうど15年ほど前に聞いた話。
某サックスプレイヤーはワンステージ300万だと言われたのだが、その後にプラスがあり、どこそこに寄付金を50万程加算してくれと。
某歌手はワンステージ400万、その前にニューオーリンズの大洪水があった時で、そこへの50万程を寄付金として加算してくれと言われたという事であった。
寄付は自身でする事であり、客に請求するのは筋違いとカチンときて、出演交渉は打ち切ったそうだ。
これも日本がバブルの後とは言えまだ、良かった時代の話である。
今はミュージシャンも大変だろう。

畳化
2012/02/06

「畳化」という言い方があるらしい。
何と読むのか見当がつかなかった。
フローリングの床に畳を敷くのかと、しばらく考えたがどうもしっくり来ない。
結局ネットで調べたら「タタミカ」とそのままの読みで、畳化とは、日本の習慣などに同化した外国人やその行動の様子を指す単語で、外国人による造語だとか。
それも日本人が使うのではなく、外国人の間で理解される単語だとか。
日本人には「日本人の知らない日本語」という漫画だかドラマなどで広まった言葉らしい。

日本語もインターナショナルになったものだ。
造語といえば女子高生だけだと思ったら外人もかと感心した。面白いものだ。

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