HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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震災
2012/03/11

あの日はここで営業中だった。
地震の最中にも中国人などがキャーキャー言いながら階段を伝わって外に飛び出して行った。
収まった後は、放心状態で道路の真ん中に立ったままの人、路面に座り込んだまま恐怖で動けなくなっている人々の群れ。
車はもう走れない状態だった。
やがてパトカーが出て整理が始まった。
こんな光景は見たことがなかった。

東北震災は地震、津波、原発メルトダウン、と大変な被害をもたらした。
水不足から始まった放射能の不安との戦い。
今だ復旧の見込みも立たない津波の跡。
あの日から今日で一年。
頻発する地震。

ここに来て、4年以内に70%の確率で東京にも地震が来るはずとの予想。
去年より大きな地震が東京に来る。

こうなったら。
いつ死んでもいいように覚悟を決めて置こうと思った。
でも、私のような年寄りはいいけど、若い人たちが可愛そう。

入口と出口
2012/03/10

昨日、オーディオの趣味の人と話をしていて、面白い話になった。

オーディオは入口と出口が肝心。
ふんふん、カートリッジとスピーカーかと想像して相槌を打っていると、「アンタね今、針とスピーカーだと思ったでしょ」
「うん」

ところが違うのだそうで、レコードとスピーカーなんだって。
入口としてオリジナル盤や良い音のレコードが一番大切だと。
そりゃそうだ、料理だって素材の悪いものはどうやってもダメ。

出口は直接耳に働き掛けるから良い物がいいと。

なるほどね。

みなさん、レコードを買ってね。
説得力なかったな。

JOHN COLTRANE INFINITY
2012/03/09

JOHN COLTRANE “INFINITY” IMPULSE AS9225

当時このレコードの発売に関して、レコード会社においてはコルトレーンのラスト・アルバムとしてであったと思う。それで購入した記憶がある。
私はこのアルバムを聴いて非常に感動した。コルトレーン・ファミリーの音楽センスに敬服して聴いた。

所がコルトレーン愛好家の間から、こんな作品を作りやがって。という意見が持ち上がって来る。
この作品は65年から66年に渉って録音された作品に、アリス・コルトレーンが彼女自身の演奏によるハープのパートとストリングスを重ねた事による。
もっというと、CHARLIE HADENのベースがJIMMY GARRISONのパートにリプレイスされている箇所もある。
それがコルトレーンの演奏のオリジナリティーを傷つけたという批判が相次ぎ、大きなというか、マニア間における論争になった。

ヘソ曲りの私は、賛成であった。それはコルトレーンの音楽の方向性が垣間見えるからである。
よくコルトレーンのファンの間において話がある。それはもし生きていたら音楽はどうなったであろうか?という疑問。
フリージャズに行ったと言う人。
いやアセンションの後はしばらくしてから、ハードバップに戻るという人。
それらの論争は、想像の中でしかないと思われるが、考えて見ると、それらの疑問を解くカギは2つある。
その理由は行動を共にしてきた人たちのその後の音楽。
ひとりはPharoah Sandersで、彼の音楽を聴いていくと、コルトレーンの先にあるのかなと思われる演奏に出会う時があって、時々ハッとすることがある。それは前衛的でもなくハードバップでもなく、自然な音の流れの中に見つけられる。ところがメモをしておく癖が無いのでどの曲と言えないのが情けない。
もう一つはアリスで、特にこのアルバムがそうなのではなかろうかと思えるからである。
彼女のハープはコルトレーンの望みでもあったらしく、その集大成してこの作品はあるのではなかろうかと、私は思うのである。
それが自然である。
そんな気になって聞くと、このアルバムはやっぱり彼のラスト・アルバムなのである。

このアルバムのデザインもそれほどハイセンスとは言えないが、宗教観などを重ねると、意外に納得させられるのである。

教育県
2012/03/08

受験の話から、出身地である長野県の高校の偏差値を調べて見た。ひまだな。
なんと最高峰と言われた、南部の松本深志高校と、北部のエリート長野高校の偏差値が66。
これって全国のレベルに合わせると、100位内には入っているといった程度。
いやはや、東京に来たら結構良いと言われる程度。
以前はかなりのレベルだったと思われるが、これはひょっとしたら長野県の教育レベルの凋落に関係していないか?

なぜなら、以前実家に帰った時に、県の子供の学力低下が著しく、県別ランクでは下から数えた方が早い所にいるのだと、会った数人が自嘲気味に話していたから。
昔は、教育県と言われていた事もあるが、今は昔の物語になったようだ。
淋しい限りである。

子供の頃、教師から何かにつけて聞かされた教育県としてのプライド高い話。
寺子屋から始まった熱心さ。
明治も早い時期から開校した小学校の数の多さ。
白樺派と呼ばれた自由と純心な教育運動。
など、どこに行っても山の中にありながら進学にも熱心で、教育県という自負を教えられて来た。
その代表として、全国的にも結構なレベルだと思っていたら、トップの高校の偏差値が66では、もう、県全体のレベルも押して知るべしかもしれない。出身者には昔のプライド今いずこ。
といっても、昔の故郷の事で心配してもどうしようもない。

じゃ、お前の高校はどうなんだと?
統廃合ですでに無い。
残念。

超ド級
2012/03/07

昨日の日記で「超ド級」などと古い単語を使ってしまった。

この「超ド級」はキーボードで打っても一発で出て来るから凄いが、本当は「超弩級」と昔の漢字で書く。

説明すると年寄りは話がくどくなっていけないが、分かっていて説明しよう。
明治38年(1904年)日露戦争で憎きロシアのバルチック艦隊を破った日本に対し、列国海軍は戦艦の力恐るべしと、日露戦争に学んだイギリスなど大型戦艦の幕開けとなった。その時の戦艦が「ドレットノート」という戦艦で、そのドを取って、超弩級と当時のマスコミが作ったらしい。
なーんだ?
そんなもんですマスコミは。

しつこいので話は続く。
日露戦争勝利の後、聯合艦隊は東郷長官の「勝って兜の緒を締めよ」の言葉を持って解散する。
このキリリとした言葉は戦国の時代からある言葉だが、これ以来日本中で流行った。
戦後には藤猛というハワイ生まれの英語ボクサーが日本に来て世界チャンピョンになった、その時の言葉が「勝ってもかぶってもオーシメよ」と言ってしまい「大和魂」と共に大流行したのである。
グレート東郷もガックリ。

そうそう、勝って兜の緒を締めよ、の後に海軍に流行った言葉は、月月火水木金金。本当にしつこい?
ウチの店の合言葉のようだが、ロンドン軍縮会議で煮え湯を飲まされた日本が軍備の不足を補うのには人の訓練あるのみとなった事による。
日本人の精神主義一本やりの無理を承知の猛訓練となったのである。
歌は軍歌だが、昭和40年代にはドリフが歌って子供に大流行した。

歌は世につれ、世は歌につれ。




スピーカー
2012/03/06

ユニット名 : KlangFilm KL-L307-11 10inch フルレンジ

知り合いのHさんという、オーディオのプロがいる。耳と腕がいいので色々と相談に乗っていただいている。
Audio-Fabさんにも面倒を見て頂いているが、こちらはカートリッジの入り口関係。Hさんは出口関係。このHさんは本職は本屋さんでプロではないが、レベルはプロ。アドバイスと物探しの能力が素晴らしく、アドバイザーとして、幾多の超マニアの為に機器の修理・選択・購入と助けになって来た。自分のお金で買って聴いて来た人だからこその説得力がある。ブランド品の説明を出来る方は多々おられるが、そうでない品々にも精通し、使い方をパッと閃く方は少ない。
本職になって欲しくない人、ナンバーワンである。失礼!

そのHさんから「こんなスピーカーを見つけちゃったよ」と連絡があって行って見ると、スピーカーがユニットだけで転がっている。
「たった25センチ?箱も無いし、これだけじゃ試聴にならないでしょ」
「いや、いやそう言わずにまず聴いてよ」
で、近くあったCDで試聴。
それが、なんだかアタックが良い、低域も出る。コーン紙が薄く、パリッとした音でジャズにもイケル感じ。音から感じるミュージシャン・楽器の大きさがしっかり出る。
むき出しでこれだけ鳴れば上等だし、よくペアで揃ったものだ。
そこで初めて興味を覚え、改めて型番を伺う。
Klangfilm KL-L307-11 だと。私はマニアではないので聞いたことがない。
ドイツのSiemensの古い40年後半から50年始め製作ではなかろうかと思われる、25センチのフルレンジで15Ω、映画用のスピーカーである。15Ωという所がいい。
真ん中が薄いオレンジ色に塗ってあるのが愛嬌。
当時は持ち運びに便利なように手提げの箱入りも作られたようだが、音的には平面バッフルが良いらしい。
平面バッフルじゃ家の中に持ち込むと見栄えが悪いから嫌だなと我がままを言っていると。

ちょうど、他のスピーカー用に作ったエンクロージャーが実験失敗だったとかで、その余っていたバックロードホーンに入れて見るかと。
直感の一つにスピーカーの後ろ姿が綺麗だから。
なんでも試してガテン。
それが意外にも具合が良い。
バックロードは使える。
将来はツイターでも追加するかもしれないが、取りあえずこれで聴こう。

本当はD−130を購入しようかと思っていたが、こうなるとは。
恐るべきドイツの工業力。

ところで、オーディオは決してデカくなく、普段の生活の中に音楽がある事。これに尽きる。
オーディオルームはあったに越したことはないが、無くとも生活の中で家の人達も一緒に音楽を楽しむことが出来る装置が良い。
普遍性が重要だ。

解る人がいるはずだが、一人でオーディオルームで聴く音楽は決して楽しくはない。行き詰まるというか、修行のようになってしまう事がある。もちろんそういう芯の強い人はそれで結構。
だが音楽とは楽しめないといけない。このレコードはここが良いねとか、次は私の好きなレコードとか、そういう時が音楽は一番楽しい。
そういう環境が大切。
超ド級の装置でなくとも、人肌のぬくもりのある装置が、その人の感性を磨いてくれるし、長く趣味が続く方法でもある、音楽の趣味の人には。

雑誌
2012/03/05

最近の愛読書は、って雑誌だけど。
R25とBIG-ISSUEが多い。
週刊誌はあまりに記事が過激で攻撃的なので、草食系のボクにはきつ過ぎてちょっと購入をひかえ気味。

R25は街中に置いてあって0円。
只にしては取り上げた記事は、世の中の問題点の鋭く突いていたり、なかなかエライ。だが記事の内容はあまり鋭く書かないでサラッと肝心な点をスルーしてあったりする所の、処世術の感性に感心。
只だから当たり前。広告が無くなったら終わりだもんね。これはこれで良しと。

BIGISSUEは浮浪者が街角で売っていて、300円。
その売り上げの半分が売り子の収入だそうだ。アイディアが良い。
通りがかると買う事にしている、買ってもらった時の彼らの笑顔がうれしい。こちらもうれしくなる。応援したい気持ちをクスグった良い企画だ。
ただ、記事を書いている内容や書き手が左翼ばかりになってきていて、もう買うのを止めようかな。
なんだか、左翼独特の主張の仕方がチラホラ目につくようになって来た。
私達だけが正しいのだよって。
こういう雑誌に思想はいらんだろ。

だったら、売り子の横に募金箱でも置いといてくれた方がましかな。
いまのをBIGISSUE−LEFTにして、BIGISSUEーRIGHTって、右翼にも作らせるとか...。
中立の人にはCENTER版とか。
私のアイディアが悪いというか、古いな。
自分で言うのも何だが、古さが目立つようになって来た。

暗算
2012/03/04

ネットを見ていたら、数字に弱いと思っている人がかなりの割合になっているらしい。
男でも6割近い人達が弱いく、女性になるともっと増すと。

思えば、日本人は世界でもっとも数字に強いと言われた時代があったのに、近年のこの凋落ぶりはどうだろう。
ソロバンがあり、100年以上も昔からスラスラと暗算もしたので、外人が驚いた話などいくらでもある。

それが、今は外人が暗算で計算しているのに、日本人が計算機を出してしまう。
これは、本当に拙いかもしれない。
日本人の良い特徴が無くなりそう。

息子の受験
2012/03/03

ここの所受験シーズンで生徒、子供の受験、先生方いろいろな話を聞く事が多い。
そんな時、私は次男の大学受験を思い出し、毎年、色々な人に話してきた。しかし、何度も話して相手も疲れただろうし、話すのはやめよう。

もう15年も前の事。
彼は国学院高校に通っていたが卒業間近に学校から呼び出しが来た。
先生から「お宅のお子さんは成績が60人中58盤全体でも下から10番くらいで卒業の可能性が低い」と告げられた母親は悲しがっていたが、結局は再試験を受けたりして無事卒業できた。

そんな状況下、どう間違ったか彼はやっぱり大学に行きたいと。どうせ駄目元で好きにさせたが結果は6校、桜散る。同様に入試に失敗した近所の悪友が集まり、皆で都心の予備校に通う相談をして、浮かれていた。
いよいよ予備校の受験になった時、何か思う所があったらしく、彼はひとり横浜の予備校に申し込んだ。
仲間から色々批判があったらしいが、孤独になってこそやり遂げられる、と告げたらしい。

それからの彼は、予備校を含め一日10時間の勉強、日曜祭日は地区センターの勉強部屋で、食事のあとは近所のモスバーガーで。
モスに悪いので、私が店長さんに迷惑かと聴きに行くと、店長さんが優しい人で、いつもいてくれるので認めていますから気にしないで下さいと。優しい人だった、いまでも感謝している。
正月くらい休んで一杯やるかと言ったが、断って勉強していた。

そして大学の発表。
まず専修大学は合格。「もうこれで良いだろ、入学金払ってやるぞ」と私。親の本心。
続けて中央大学合格。「もう結構、入学金いくらだ」と私。出来過ぎな気持ち。
さらになんと上智大学合格。「もうこれ以上はないから、入学金の支払い、支払」と大喜び。
一応、他校の発表の前にここが締切りだったので入学金を支払う。もう夢のよう。
ところが彼は「もう1校手手応えがある」と、冗談は顔だけにしろよと言いながら発表を待つと、何と本当に慶応大学合格。なにかの間違いではないかと通知が郵送されるまで信用しなかったが、通知の封筒が来たときには大変に驚いた。

彼をたった一つ認める所があるとすると、あの時の勉強に没頭していた一年だったのかもしれない。
映画、好きな音楽、遊びなど一切を忘れ、正に一年間、一日も休むことなく10時間の勉強をした事だけは認める。だから今も信用しているとも言える。

おい、あの時のつもりで仕事しろよ!
仕事は1日10時間が一生だから。

2012/03/02

昼前から雨が降った。
ちょうどランチに行く時だったので、下のコンビニで399円のビニール傘を購入。 
和食屋には私の他、定年間近の親父2名。
親父2人組の方が早く席を立った。入口で傘立ての傘をごちゃどちゃといじっている。
しばらくして私も食べ終わって、店を出ようとしたら、案の定、同じようなビニール傘だが、先端には錆びが出ていて見るからに使い古した傘が一本。
またやられた。

こういう事は、ここのところ3回目。
ビニ傘は好きではないので、取られてもどうでもいいが、根性が気に食わない。
いずれも同じような年齢の親父。

3回目ではっきりと思ったが、どうも確信犯。
判らないと思っているかもしれないが、ちゃんと判っているんだよ。
社会の大先輩が、こんな小さな事で、得しようとしていては、後輩から尊敬されるはずもない。

399円の傘で、ちょい悪親父とは正にこの事。
ちょい悪では、ほめ過ぎだ。
馬鹿親父か。
同じような年齢として淋しいかぎりだ。


コンビニの ビニ傘軽し みぞれ降る 

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