HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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2012/04/14

今日は朝から雨が降ってしまい、暇そうなので伊勢丹で買ったピーナツを食べている。
最近、急に出回り始めた「千葉半立」という種類で、味・香が濃くて結構美味しい。
皮をむいて渋皮が付いたまま食べる。ピーナッツらしさが堪能できる。
デパートなどで見かける度に買っていたのだが、今日のが一番美味しかった。

今日もちょうどイベントをやっていたので買ったのだが、千葉県成田の宮野ピーナツという専門の会社らしい。

昔はこの辺りにも、都内のあちこちにも豆屋が結構あった。
どこのお婆ちゃんも贔屓の店があって、「あたしはね、どこそこの豆じゃないと買わないの」等と、お婆ちゃんなりに突っ張っていたものだ。
そんな勢いのある客が減ったのか、最近の家賃の上昇がそうしたのか、そういう小商いの商売が難しくなったのか知らないが、かなりの店が消えてしまった。
今はデパートに行くのが一番になってしまった。
小商いの店は街の大事な要素だと思うのだが、実に残念。
今は豆やカリントウなど食べないのかな?

「落花生 むけば双子や ザピーナツ」

下らねー。
  

JOANIE SOMMERS -POSITIVELY THE MOST
2012/04/13

JOANIE SOMMERS “POSITIVELY THE MOST” WARNER BROS W1346

ジョニー・ソマーズ。
私のとても好きなアメリカの60年代の歌手なので、出来たら彼女のレコードは全部集めたい。
集めるのは簡単であるが、一つ厄介な問題がある。このアルバムがジャズボーカルとしてとても人気がある一枚で今となっては入手しにくいこと。彼女がヒットする前の59年のアルバムであったことが稀少価値を高めたのである。
早い話がそんな貴重なアルバムを、お客様を差し置いて、私が買ってしまうわけには行かない。
じゃ他店で購入すれば良い話だろう、って。ま、そういう事。

この歌手は、なんといっても青春時代から、いや私が高校時代から知っている歌手だから。
おまけに当時のテレビドラマ「サンセット77」に出演していたというから、もうたまらない。
「サンセット77」というドラマは当時のアメリカの豊かさ洗練さを存分に出していて、男はカッコ良くて強く、女は美人。それは現代の貧乏くさいアメリカとは全く違う別世界。出勤してくるオープンカーには羽根が生えていたから。
ドラマが始まれば、テレビ画面の憧れの風景に一瞬にして取り込まれてしまうのだった。

その彼女は60年代に「内気なジョニー」「ワンボーイ」と立て続けに大ヒットし、遠く離れた我々日本の十代にもティーンエージャーという甘く切ない思い出を耳から教えてくれた。
アメリカは民主主義と同じように、人生にはティーンエイジャーという光輝くまばゆい青春時代があって、存分に楽しむが良い、と教えてくれたのである。真に受けた私の、阿保の10代誕生であった。 
綾小路きみまろ風に言うと、あれから40年、その結果が今も阿保な60代のまま。

それはさて置き、このアルバム。ちょっと見たら...良くないすか?
それでは話にならない、気を取り直して。
大きな木に寄りかかった彼女はまだ18歳。まだ化粧も薄い可愛い顔で写真に納まった。
観光の街としても有名なVenice Cityの女学生時代を楽しんだ彼女は怖い物なしのあどけなさを残したままだ。髪にはカリフォルニアの暖かい風が吹いていたのだろうか。
このアルバムは、MARTY PAICHのアレンジでよりジャズっぽくなっていて、所々にART PEPPERソロが入るのがまた嬉しい。 裏のライナーにはRosolinoなどの名前もある。
曲は「It might as well be spring」「What’s new」「That old devil moon」等スタンダードがたっぷりあって、特に「So in love」は、聴きながら読んでいた藤沢修平の文庫本をパタリと膝に落としてしまった可愛さ。
所がお客様の噂によると、このアルバムがあまり売れなくて、路線を変えてからヒットになったというから人生わからないものである。
いずれにせよ声が良いのは何を唄ってもヒットするということか。

でも、売らなければ。

ROLF KUHN - SOLARIUS
2012/04/12

ROLF KUHN “SOLARIUS” AMIGA NR8 50 046 (DDR)

1964年旧東ドイツ(DDR)における次期時代を担う傑作ジャズ・アルバムの誕生である。
60年代のDDRは社会主義国の優等生と呼ばれ、ソ連の衛星国として最も社会主義に乗っていた時代である。そんな時に秘密警察がよくもまあ見逃したものである。日本だったら警察どころか、仲間だって放っては置かない事態だったろう。それとも政府が西側に負けたくなかったのであろうか。彼は西ドイツの生まれだから許されるのかと思いきや、メンバーには東側の人もいる
とても不思議な出来事である。

さて、昔のDDRの悪口は置いといて、この作品の事。
クラリネットのモダンな演奏として稀に見る出来が良い作品で、若々しいROLF KUHNの右手にクラリネットを持った立ち姿が、颯爽として写真に捉えられている。若々しくて、僅かな微笑みも育ちの良さを想像させてくれる。そうするとなんだか頭も良さそうに思えてくる彼は、おまけにハンサムである。羨ましい限りである。人生の教養に必要以上な音楽教育も十分だったに違いない。
勉強が足らなかったと反省しても遅いが、個人的には店を開くまでこのレコードの事を、迂闊にも知らなかった。10年ちょっと前にスエーデンの若いコレクターに奨められて購入して初めて知ったのである。聴いて驚くモダンクラリネットの傑作で大好きになり、それ以来、お客様に薦めて来た。
だがもう今後はすんなりとは入って来ないだろう。
旧社会主義国家からのレコードは崩壊後、随分と欧州各地に流出し現地の業者も持って歩いていて、綺麗な物を結構探してきたものであるが、ここ数年はもう出なくなった。あっても傷だらけの有難味の薄いレコードばかりになった。旧ソビエト崩壊ごロシアから流出した「イコン画」の例ほどは大きな事件では無いにしても、一応同じ時代の同じ様な運命の中にあった芸術作品であるわけだ。

このレコードはみなさんモードの影響とか、一曲目のMinor Impressionsという曲がCOLTRANEの影響とか、書かれているが、どうも個人的にはあまりそういう感じはしなくて、Minor Impressionsはハードバップの延長でやっている感じがして、あまりモードと言えない。きっとメロディーの美しさや外し方がモードっぽい印象をあたえるのだろう。
A-3の方がむしろCOLTRANEのMy favorite thingsの印象を重ねたような気がする。だが、そういう一曲づつの音楽の話は横に置いた方がこのアルバムの素晴らしさを語るにはよい。演奏の流れや大きく雰囲気をとらえた方が正しい聴き方かもしれない。いずれにしても、モダンなクラリネットとして大傑作で、Joachim kuhnのピアノやKlaus  Kochのベースも美しさを存分に引き出した好演奏である。

フリージャズ前夜の作品に駄作なし!

新宿地下街
2012/04/11

新宿の靖国通りの地下商店街「サブナード」結構広いというか東西に長い商店街。
歩いていたら「サブナードのコーヒー屋」という看板が目に付いた。
買い物で疲れたどうぞお休み下さいという優しい心遣い何だと、感心しながらその看板のコーヒー屋一覧を眺めると、結局は有名チェーン店だけ。
スターバックス、ドトール、ベローチェなど5軒ほど。

何だかな、個人店が一つもない。
コーヒーの味は、それぞれ店に入る前から既に分かってしまったチェーン店ばかり。
これでは結局どこのショッピング・センターとも同じ。
街のテイストがない。

こんなんだったら案内の看板なぞ要らねーぞ。

朝酒
2012/04/10

歌舞伎町の裏の方を歩いていると、向こうからやって来た、新中年のお兄さん。
飲み屋の前に立ち止まった。
そして「ちぇっ!まだ開いてねーのかよ」。
右足を蹴っ飛ばしたまま、クルッと回れ右して帰って行った。

朝から酒かよ。
幾ら働いたのかも知らないが、まだ10時半だから、ね。
せめて、あと1時間は待ちなさいよ。

あまり変わらないか?


WES MONTGOMERY A DAY IN THE LIFE
2012/04/09

WES MONTGOMERY “A DAY IN THE LIFE” A&M/CTI SP3001

このレコードは私が貧乏な学生時代に買った数少ないレコードの一枚で、友人に1000円借りて買った。三峰や高Qでズボンが一枚3000円で買える時である。その月は水と食パンだけの食うや食わずの生活になった。
WESの作品で持っているのはこれ一枚きりだった。
当時のビートルズのヒット曲をカバーしたにしては、アレンジもサウンドもとても洗練されている事と、ジャケットのタバコの写真が気に入り、安いステレオで朝夕掛けていた。

68年、まもなくWESが亡くなった。
当時、渋谷にDJ喫茶があり学校帰りに友人と行き、リクエストカードに「ウエスモンゴメリーが亡くなったので、ア デイ イン ザ ライフ」とリクエストした。
DJの綺麗なお姉さんが取り上げてくれて、「実はこんなカードが来ました。ウエスモンゴメリーが好きでしたので、亡くなって私もとても悲しいです。今日家を出る時によほどこのレコードを持って出ようかと思ったのですが、多分リクエストが来ないだろうなと思って、置いて来てしまいました。残念ですが掛ける事が出来ません。でも詳しいお客様もいらしゃるんですね」と。
周囲の客からも「ヘー詳しい人っているんだね」等とささやきが聞こえ、自慢に思った記憶がる。
別にだからどうという事もないのだが、WESの亡くなったニュースの私の記憶である。
画面を汚すなと言われそうだが日記だから許して。

この作品は写真が一番の売りである。
カメラマンのPETE TURNERの作品はCTIにたくさん使われ、レコードはあちこちのレコード屋の店頭を飾った「きれい事写真」の走りとなった記憶がある。あまり綺麗な写真が続くと食傷気味だが、だがこのタバコの写真だけは、灰皿の汚い場面をうまく撮った。

仕事に疲れた様子、商談がまとまらない様子、吸い殻が貯まっても動じない無神経さなど思わせる様子が連想される。
女が吸ったと思われる口紅が付着したたった一つだけ残った吸い殻は何とも意味ありげな男女関係が偲ばれる。見ると女はフィルター付きのタバコを吸い、男は男らしく両切りのタバコを吸っていたことになる。マッチ棒が斜めに突き刺さり緊張感を高めている。口に持っていくことなくタバコの形のまま残った灰の形からは非常に長い時間が経過した事が伝わる、彼等は一体何時間こうしていたのであろうか。とても疲れた人生の一日だったのであろう。灰皿というカスをアップにした迫力の勝利。
カスでもこれほどの訴える力があるのだと証明して見せ、これだけ沢山のイメージが湧いてくるジャケット写真を見せられると流石に一流と言わざるを得ない。
私などは、この「ジャケ買作戦」に見事にはまった単純な青年であった。
なんだかんだと言っても、アレンジは大事だと思わせる作品である。66年のVERVEの「Clifornia dreaming」と共に聴きたい傑作である。こういう作品群を侮ってはいけない。

当時付き合っていたガールフレンドもこのジャケット写真が気に入り、二人でせっせと煙草を吸った。
当時の彼女は今も吸い続けていて、廃盤じゃなくて、肺ガンになっていないだろうか?
今日はオチが駄目だった。

AL HIBBLER-ROLAND KIRK
2012/04/08

ROLAND KIRK -AL HIBBLER “A MEETING OF THE TIMES” ATLANTIC 1630

ROLAND KIRKは20代の頃から好きで、店頭で見つける度に買い続けてきた。KINGの初リーダー以外は全部持っていたと思う。
そのうちに誰かが、アメリカから来たビデオテープ見たら、サックスを何本も咥えていたぞという話をして、皆ぶっ飛んだ。それはカッコ良いという事になり益々好きになり、日本での不人気の割には発売枚数が多くて驚いた。
そのうちに中古でゴミの様な値段で見つけたのがこれ。
家で何気に聴いたところ、いきなりの迫力にこれまたぶっ飛んだのである。

このレコードはROLAND KIRKにAL HIBBLERが招かれての録音という感じで、濃いサングラスで、くしくも盲目の二人が演奏しようとした瞬間の様子を描いたジャケットである。KIRKの首にはサックスのストラップだかなんだかジャラジャラと掛けられ楽器の鬼と化そうとしたところの出で立ちには、これから一波乱も二波瀾もありそうな気配が漂う。
二人の姿に恐る恐る、盤に針を落とせば、いきなり奇をてらったRON CARTERのベースのブーンから始まり「Do nothing till you hear from me」いやエリントンの得意ナンバーだ。HIBBLERは何度この曲を唄ってきたのだろう。勝手知ったるエリントンナンバーのオンパレードに彼は気を良くしていたに違いない。2曲目の「Day break」ではKIRKのクラリネットはまるでエリントン楽団にいるかの様な錯覚に陥るほどの上品さ。次の「Lover come back to me」これはHIBBLERのヒット曲、全盛時を思い出しながら丁寧に歌う。年齢を重ねた渋さと人生の味が出ていて、KIRKもアルトサックスもシンプルに追随する。
次のエリントンヒット曲「Don’t get around much abymore」バスに乗りながらで全米を何周した事であろうか、そんな思いが伝わってきそうなエリントン楽団色の濃い歌をしっかり歌ってゆく。KIRKのテナーがまた見事に唄う。

この作品ではKIRKはHIBBLERを立て只管に雰囲気を作り、サウンドの陰を補い、空白を埋め、陰になり日向になり、作品の進行と建設に尽くす。こんな姿の作品は他に聞いた事がない。そういう意味でも、音楽でも人生でも先輩に対する並々ならぬKIRKの思いが伝わる作品で、リード楽器の一つ一つに一流のサウンドを持っている事が確認できる。更にB面の頭ではエンディングで循環奏法も聴かせてくれる。彼がこんなに上品で柔らかなトーンのプレイヤーだっとのかと驚くかもしれない。

人生の傍らに置いて頂きたい一枚である。

このレコード、1年前に入荷した時は小さいが深い傷があって針が飛んだ、2度目に入荷した時は盤がヒートダメージがあった、今回はジャケットにカットの切り込みがあった。3枚併せてようやく一枚にまとまった。レコード屋の商売は思ったより儲からない。解ってくれないだろうな。

HAWKINS! ALIVE!
2012/04/07

COLEMAN HAWKINS “HAWKINS! ALIVE!” VERVE V8509

楽しいレコードが入荷。

ジャズを代表する作品というと大袈裟になってしまうが、楽しくて感心させられるアルバムと言うと中々あるものではない。開き直ってジャズはエンターテイメントである、と言い切ってしまうと、この作品などナンバーワンに躍り出てしまう可能性が高い。
楽しさだけでなく本当に良く出来た作品なのである。

HAWKINSは1904年生まれで、ずっと一線で活躍してきた。いわばアメリカン・オールスターの一員であった。アメリカだけでなくヨーロッパでもそれは・それは人気のスターだった。
それが戦後あたりに現れたBE-BOPに注目をしたか、モダンジャズにも移行しようと努力した形跡があって、当時の若手のジャズメンと沢山演奏をしている。一流と言われる人たちは時代の流れに敏感だったとも言えるが、何より時代と共に、自分の芸術も変わって行こうとする意思の素晴らしさに私は感動する。

これは62年のニューヨークでのライブで、ピアノがトミフラで彼の巧く合わせるタッチも良いが、ここはMAJOR HOLLEYが特大ホームランを打ちあげ、この作品の聴き所の大きなポイントになっている。
A面の頭で「All the things you are」で快調な演奏を聴く、聴く人みな興奮してきて、次の「ジェリコの戦い」で興奮状態は頂点に達する、という仕組み。A面だけで十分というか、個人的にはA面しか覚えていない。それほどの衝撃で、思わずベースに合わせてハミングしている人もいるはず、いや嘘は付かせない。
それほどサックスの音色、メロディー、それに被さるドーンと弾いたベースの音色と独特のハミングが、一度聴けば病み付きになる程の、印象的な大作品でかつ世紀の一枚である。

この後、彼は数枚のアルバムを残し、あまり演奏することもなく69年に他界する。
考えると、この作品が最も輝いた最後の作品になったのだろう。燃え尽きたのかも知れないと思ってしまうのであるが、この作品はそんな事でシンミリさせてくれず、乗れ乗れと観客がけしかけられてしまう凄さがある。
こうして考えるとタイトルの「ホーキンス!生きてるぜ!」という付け方も正にその通りで、あまりのピッタリさに納得してしまうのである。

当店も開店当時は値札に、この作品を聴いて感じる所が無かったらあなたの聴き方が間違っている、等と生意気な事を書いていたのだが、恐縮だが本当にそんな気がするのである。

70年代のスイングジャーナルを開くと、彼の必聴盤として「High and Mighty Hawk」などの他は、とても聴く気になれない日本プレスの古い作品ばかりでうんざりしてしまうのに 、我々の世代は真面目にあんな二度と聞かないレコードを買って、ばか真面目に勉強したと思うと本当に自分を褒めてあげたい気持ちになった。
その時分には、こういう作品は推薦盤にもなっていなかった。

今回の写真はステレオ盤で。

桜咲きそう
2012/04/06

今年は寒くて3月の終わりになってもまだ梅が咲かず、湯島の梅見も楽しくなかったと嘆いていた人もいた。
それでは桜の開花も遅いと思っていたのだが、今朝散歩してみるとあちこちの桜が咲き始めていた。
やっぱり年度初め、入学式の頃にさくらは咲くんだなと嬉しくなる。
日本って良い国だ。

それにしても一昨日の嵐が桜の咲く前で良かった。
今日は週末で天気も良いから花見客が繰り出すかもしれない。
タクシーの運ちゃんたちが儲かるといいな。

そういえば新宿の庭園、新宿御苑の桜もまた見事なのだが、ここは酒の持ち込みは禁止で閉園が4時半頃、花見には情け容赦のない公園だな。

「お花見は 桜も咲けや 酒も咲け」

シンコ
2012/04/05

私は魚があまり得意ではない。と言って食べられない訳ではない。
だが魚ばかり続くとあの生臭さがどうしても越えられない時があって、自分では牛肉が一番のご馳走となってしまう。
それでも時々は寿司屋に行きたい。
何がそうさせるのかとずーっと考えていてふと思った。
それは「シンコ」が食べたくて行くようなものなのだ。
シンコ(新子)はコハダ(小肌)の稚魚。
コハダは江戸前寿司に無くてはならない魚で、酢で〆て握ってもらう。ところが酸味と生臭さが一緒になってしまうと私はこれもまた苦手である。

新子の場合は、小さいので臭みも少なく酢でさっと〆るだけで良い。決して味が一番というわけではないが、夏の季節に、今年も食べられることが出来たかという喜びと気合が感じられて良い。
昔の年寄のように、夏はこうでなくては、と言いながらニコッと笑って食べているような年齢に、自分もなったのが嬉しい。
新子のシーズンは夏だけで、それこそ今年も夏が来たかという熱気と夏のウキウキ感に加え今年も生きて来たという己に対する感慨が一緒くたになって、新子の味わいと共に満喫できる。
身が小さい分一貫を握るのに2・3枚付になる。そこもまた良い。
こんなに小さいのを食べて可哀想と言いながら、口に放り込む。
「思わず、お口がパラダイス。」

所が最近は九州で取れただの何だのと早い内から出回ったりする。そうすると有難味も薄れる。
東京の夏の風物詩では無くなるのが嬉しくもないが、商売はお互い様だから仕方ない。

いずれにせよ、今年も新子が食べられると思うと嬉しくなるのである。
まだ、初夏には間があり過ぎだった。
イカン イカン

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