HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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ホッジスとエリントン
2012/06/24

Duke Ellington and Johnny Hodges “BACK TO BACK” VERVE MGV-8317
Duke Ellington and Johnny Hodges “SIDE BY SIDE”  VERVE MGV-8345

さて、ジャズの傑作が2枚。今回は2枚入荷したので一緒にまとめて登板だ。
これらは一対と思われる作品で、そのとおり58年と59年の録音で作風も似ているが、録音も同じ日の物が混じる。
タイトルの付け方も正に一対となった感じ。

SIDE BY SIDEのジャケットはグリーン地に二人の顔を互いにそっぽを向いた感じで並べてある。
HODGESの写真がやや若く、被ったハットが伊達男である。
BACK TO BACK はパイプ椅子を背中合わせに二人が座り、余裕しゃくしゃくの表情で二人は互いに左足を組んでいる。流石に着ているジャケットも高級そうで、靴も高級さが見て取れるオシャレさが憎い。さぞ売れていたのだろう。
写真の椅子がパイプいすというのが、ちょっと意外でプロレスのように乱闘が始まる勢いで、バトル合戦を連想してしまう。

両者のちょっとの違いは、SIDE BY SIDE は58年の録音で中に半分の演奏にBEN WEBSTERがおり、アルトだけの演奏に、WEBSTERの渋いテナーが加わったことで一層作品に深みを与えている。
WEBSTERは大物らしく貫禄があり、大らかで男らしいサウンドが聴事ができる。
最初に作られたBACCK TO BACK は59年の録音であるが発売の番号は早い。商売という物は面白いものである。

ところで音楽はHARRY” SWEETS”の甘く切ないトランペットが入っただけの少人数の編成で、これも大袈裟にならず、まとまった作品に仕上がった大きな理由であろうか。またELLINGTONが出しゃばらず、サイドメンとして徹した感じが、これも大いに貢献してHODGESの力が十分に出されたのであろう。
互いの長所を活かす様に、互いのサウンドをいたわる様に、陰になったり、支えたりという密着度の濃い所がサイド・バイ・サイドであり、バック・トウ・バックなのであろうか、とにかく演奏はスムーズであり、これでもかという情緒たっぷりで、何度聴いても飽きることがない。
これほど「たまらない」という表現がぴったりなレコードは他に無い。

VERVE永遠の名演奏として永遠に記憶に残る作品である。

DINAH WASHINGTON
2012/06/23

DINAH WASHINGTON "DINAH!" EMARCY MG36065

個人的に大好きなボーカル・レコード。
私は彼女の歌が大好きである。
特にこのレコードはジャズ・ボーカルとして非常に出来が良いと思っているし、また曲の選択が上手いのも好ましい。
ちょっと後にもう一枚あって、「What day different day makes」というアルバムも好きだが、どちらか決め難いが全体的にはこれが好きだ。
といっても、もちろん他の作品も皆好きである。

以前、フォノグラムだったか、セット物全集が5セット発売された。
それで5セットは高額だが決心して購入した。
通常、セット物などとても一箱続けて聴く事が出来ない、だがこのセット物は全部頑張って続けて聴いた。
途中で飽きることが無かった。エライ!
その中で彼女が駄目になったと、みんなが言うところの後期でさえ、類まれなる超絶なジャズボーカリストであることだった。
彼女の結婚歴の多さだの、酒癖の話ばかりが語れるが、彼女は曲に潜む情緒、作者の思い、聴いて欲しい核心、など全く完璧な声と技術は当たり前で、聴き手の胸に秘めた人生の思いにぐさっと入り込み、憂いや悲しみを唄に乗せて一緒に連想させてしまう能力は計り知れない物がある。

私は好きでない曲の時でさえ聴き進む内にいつも感心してしまう。
多くの歌手の、群を抜いて素晴らしい歌手である事は間違いない。

以前、あるレコード店の開店があって、私と今レコード製作会社をやっている友人と一緒に手伝いに行った時、じゃお礼に何でも好きなレコードを一枚持って帰ってと言われて、二人で同時に指差したのが、ブルーノートの1500番でもなく、彼女の一枚のレコードだったので、その場で大笑いになった。
それほど昔から彼女のレコードは入手困難だったのである。

この作品の曲は「LOOK TO RAINBOW」「ILL WIND」「ALL OF ME」「SMOKE GETS IN YOUR EYES」など全編聴き入ってしまう歌ばかりで、本当に良い作品である。A面の冒頭のルック・ルック・ルックトゥ・ザレインボーと聞くと、もう胸がそわそわしてくるのである。

ところで、彼女の全集を聴いていて思った事。
彼女の声が衰えて行く中間辺りに、なぜか美空ひばりによく似ている事があって、とても驚いた。
それで美空ひばりは素晴らしいのかと思って、こちらのジャズ作品を一生懸命に聴いたが、美空ひばりがDAINAHに似ている個所は一つもなかったのである。
変だが、共通点は見いだせない。
そういう事だったのだ。
ま、違う次元の歌手だったという事か。


この方はやっぱり
2012/06/22

ジャズDJの須永辰緒さん来店。
何枚も試聴をして、あれがどうだ、これがああだ、と話をした。

ある曲を聴きながら、須永さん。
始まりのシンバルの感じがちょうど良いと「リズムいいね」。
流れがいいところで「いいね」。ここまでは別に普通、だがこの後。
「このあたりから4ビートに変わってくれるといいね」
すると、すかざずレコードは本当に4ビートに変わった。
「このままで行って」
良い感じの4ビートのサウンドが心地よい。
「エンディングは8ビートに戻ってよ」
すかさずレコードの方も、8ビートに戻り、間もなくエンディング。

初めて聴く曲なの?と聞くと、そうだと。
当時の作った人達と同じ感覚で、先へ先へと予測するサウンドを要求している。
ぞーっとした。
やっぱりこの人って、一流のDJだけど、実は一流のプロデューサーだったんだ。
とにかく、よくレコードを聴いているし勉強している。
私も勉強になった。

私がこんな事を書いたら須永さんに失礼だが、まあいいか。

帰国
2012/06/21

ストックホルムのメインの空港アーランダ空港でチュックイン。
中に入って一安心、出発までまだ2時間もあるからちょっと休憩とカフェに座って、ワンビアー アンド サーモン アンド シュリンプと注文。

テーブルにシットダウン。その内に、アナウンスで「ミスター・ハウヒコ・イケア」と、どう考えても私の事を呼んでいるらしい。店員にSKがコールミーだからちょっと行って来るが、スーン・カムバックと、支払を心配している店員を諭して出掛ける。

以前はこういう時は必ず、オーバー・ブッキングしたのであなたはビジネスクラスにアップグレードされました。というグッドニュースであったが、今はゴールドでも無くシルバーでもなくなり、普通のマイレッジカードなので絶対に良い話などありはしない。
ならば悪い話なら尚更に確認でもしなければ、と急ぎSKのサービスカウンターに行く。

すると、本日のコペンハーゲンからナリタの983便がキャンセルになりました。付いては、グッドな話があって、これからブルーワン航空でヘルシンキに行き、そこでフィンエアーの成田行(AY073)が空いているから、ユウ キャンボーディング、それに乗れと。
そんなら有難いので、サンキュー・サンキューそうしてください。
OKと言いながら、優しそうなオバサンは私の目の前のキーボードを一杯叩いて、プリンターから新しい、ボーディングパスをプリント・アウトして出してくれる。
それで、あなたのラゲッジは一つですね、それも手続きをしたから安心しなさい。クレイムタッグは今までのままでOKだと、ペリっと剥がして渡された。
イージーな事。
ま、コペンに行こうが、ヘルシンキに行こうがどっちもどっち。エニーウェイかえって日本に近い分良かった良かった。

さて経由地ヘルシンキ。
北の国らしい良い街である、だが今はそんな余韻に浸っている場合ではない。
ここでの乗継は50分、一番後ろの席に座っていたので、機内に出た時はあと40分。
それも成田行きは36番ゲート、今降り立ったゲートは2番。端から端。
エリントンとホッジスのサイドバイサイドという訳にはいかない。
ヘルシンキといえど、さすがに空港は広いので必死に走って、途中イミグレも通り、お腹も痛くなってトイレにも駆け込み、運動会の借物競争のような状況でほうほうの体でやっと36番に着く。
もう汗はだらだら、息はぜいぜい、膝はがくがく。
汗を拭き拭き、呼吸を落ち着かせながら席に着く。
もちろんお土産も買わず仕舞。

色々あったが無事に乗り込み搭乗して12時間後、飛行機は無事に成田に到着。
だが現地のドサクサの為か、私のカバンは遂にロストバゲッジの申請をする事に相成った。
航空会社の係りのお姉さんから「カバンの中は何ですか?」
私「はぁ、着替えの洗濯物と、レコードです」
「レコード?」
「え、レコードです」
「レコードって、レコードですよね」とにっこり笑って、「大丈夫ですよ、ちゃんと探しますから」。

きっと真剣に探さないだろうな。

クインシーの風景
2012/06/20

ストックホルムの景色。
レコードのジャケットの撮影場所。
今でも健在。
携帯のカメラだけど、パチリ。

日本食
2012/06/19

前回の出張の時、泊まったホテルの近くで偶然、日本の本を売ってる店を見つけた。
今回も近くを通る予定があったので、ちょっと歩いて寄って2・3冊本を購入。
一旦店を出たが思い直して戻り、ここで日本人がやっている日本料理屋とかすし屋はないかと尋ねると店の主人が快く、斜向かいにあるよと教えてくれる。

さっそく伺ってみると。
本当に、日本人の女性がやっていた。
寿司を頼んで食べた。

ここ数年のうち、久しぶりに食事らしい食事を食べた。
みそ汁も美味しかった。
ちょうど、こちらに住んでいる日本人の方々も親切にしてくれ、話が弾んだ。
次回からはここで夕食が取れると思うと、ひとりでレストランに入れない私としては大変ありがたい。
日本語が話せて、思わず石川啄木の「故郷のなまり懐かし停車場に・・・」を思い出してしまった。



車ネタ
2012/06/18

こちらのニュースのネタで連想してしまった。

日本ではディーゼルエンジンの製造が著しく衰退した。
ディーゼルエンジンはトラックのエンジンとして君臨していたが、空気を汚す悪者として、また騒音もあり、東京都などでは進入禁止となった厄介者である。

ところがどっこい、最近のヨーロッパではディーゼルエンジンが大人気だという。
それどころではなく、ルマン24時間耐久レースでもディーゼルエンジン搭載車が優勝してしまう事態にもなっており、その騒音とクリーンなイメージが大幅に改善されているのだ。
そもそもディーゼルエンジンはトルクが強いのでレースには良いはずだとされていたのだが、こういう所の開発を地道にやっていたのが、日本ではなく欧州だったというのが、ちょっと残念である。

日本では石油の輸入国だとだれでも思っているはずが、ディーゼル用の軽油が余っていて、なんと他国に輸出しているらしいのだ。
石油不足の国が石油を輸出とは変な話。
ガソリンエンジン一辺倒から脱出して、なんとか軽油を活用し、燃料不足も補いたいものである。
ディーゼルとモーターの組み合わせならもっと燃費が安くなるかもしれない。

ニュース
2012/06/17

毎日毎日、テレビのニュースでエリザベス女王が出てくるから何かあったのかと真剣に見ていたら、即位60周年だったのか。
なんだ。
朝早くから延々とやっているからこっちの国民も皇室ネタは好きなのだろう。
BBCニュースだからか?

私も毎日5時に起きて、朝食一番乗り。
だって朝食以外はバーガーキングだけだから、早朝からお腹が空いて目が覚める。
なんたって朝食が唯一のメインの食事だから。

観光地
2012/06/16

ヨーロッパのどの街にも観光の場所がある。
旅行会社出身の私だからそのくらいは判る。
でもレコード探ししか、しなくなった今は観光地を知らない。

10年以上通った今でも、ストックホルムでもオスロでもレコード屋と、知り合いの家しか知らない。
というより行く気がない。
仕事以外に興味が行かない。

なので祝日や日曜日が間にあると何もする事がないので一日中、ホテルの部屋で、持っていった本を読んで過ごす。
夕方、街に出てハンバーガーを食べに出て、水を買って帰るだけである。

淋しいかって?
それが全然。

北欧の旅
2012/06/14

ずっと以前にこんな旅行のコースを書いた記憶がある。

オスロ・イエテボリ・ストックホルム・ヘルシンキ・コペンハーゲンと北欧をよく回った。
電車あり、船ありの楽しい旅行のコースでもあった。
今でも思う。
店を止める前に、一度はこのコースで旅行をするつもり。

コースのイメージはこんな感じ。
オスロからイエテボリはバスに乗る。
ECMのような感傷的な風景の中をバスが走る。
イエテボリからストックホルムは特急電車。
これがまた楽しい。
ストックホルムからヘルシンキはバイキングかシリアラインというフェリーに乗る。バイキングはスエーデン国籍、シリアラインはフィンランド国籍。
これがフェリーかと思えない地上6階地下3階建ての立派な豪華客船で、夕食なども十分に楽しめる。個室を取っても価格も安く仲良しのグループで行って見てほしい。
夕方6時に出発して朝9時に到着する。そのままリターンの予約をしてあれば、同じ部屋が確保できる。
静かな波の中を滑るように船が行く。良いものだ。
ヘルシンキからは飛行機でコペンハーゲン。ストックホルムだったら特急電車で。

良かったら夫婦で行って下さいな。
私は今日もレコードの段ボール箱と一緒だぜ。

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