HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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MILES DAVIS "IN BERLIN"
2012/07/17

MILES DAVIS “IN BERLIN” CBS S62976 (GERMANY)

さて、このアルバム。
ブラック・スーツに蝶ネクタイをしてタバコを咥え、視線を左前方に向けたマイルスをやや遠方から望遠レンズで捉えたかのような写真である。それともピントが甘かったのか?
いや、望遠にしておこう。近寄りがたい人だから。
遠方からでも自信に満ち溢れた顔の表情が見て取れる。
数ある彼の絶頂期の一コマ。

1964年、WAYNE SHORTER, HERBIE HANCOCK,RON CARTER,TONY WILLAMSという、当時の新時代を迎えたオール・アメリカン・リズムセクションに加えてショーターを足した世界トップクラスのクインテットでヨーロッパツアーはスタートした。
ベルリンでのジャズ・フェスティバルに参加したマイルスは最も充実した演奏を楽しんだに違いない。

ところでこの作品、ライブ演奏にしては恐ろしく音が良い。
よく聴くと、何しろA面冒頭からのスタート・ダッシュが良いのが効いている。
これで観客の心は彼の術中にハマった。
何が良いかと、レコードをもう一度聴こう。
まず1小節遅れでシンバルが入る、この小節遅れいきなりのチキチキと来て、シャン・シャーンと思いっきり響き渡る。多分会場にTONY WILLIAMSのシンバルの音が響き渡ったのであろう。
TONY WILLIAMSは得意の絶頂だ、幸せだ、ついでに観客も幸せだ。

これですべてが決まった。シャン・シャーンとシンバルは響きを止めることがない。
ずっと脳裏に残ったままA面を終える。
スタート時、この時の印象が結局、この作品の印象を決定づけたのである。

こんな作品滅多にない。
ぜひ音質の良いドイツ盤で聴いて頂きたい。
ラベルはオレンジ色の憎いヤツ、である。
A面だけでお腹がいっぱいになるはず。
あれ、TONY WILLIAMSのアルバムだったっけ?

暑い夏が来た
2012/07/16

今日は朝から暑い。
遂に暑い夏が来た。

日差しが強烈なので、その影響で日陰がとても暗く見える。
スペインとかイタリアに行ったような感じ。

「のら猫も 日陰も真っ黒 炎天下」

KFC
2012/07/15

お客様に教えられて、ケンタッキー・フライド・チキンの創始者の自伝を読んだ。
「世界でもっとも有名なシェフ カーネル・サンダースの自伝」。
本ではなくPDF。
同社のホームページにアップされているので、簡単に読むことが出来る。

彼が成功と失敗の繰り返しの中から、65歳を過ぎてからの大成功のはなしである。
どうせ外食産業のいかがわしい宣伝なんか、と斜に構えて読むと、いやはや大した話で申し訳ない気持ちにさせられ感動する。

その中での、「人生の良きことは働くことによってのみ手に入れられるのだ」という台詞や。
「最後の息を引き取るまで夕暮れは暗闇にはなりません」というあたりに思わず、昔人間の私など同感、同感と何度頷いたことであろうか。
働かないで金儲けをしようとしている人が多い今の世の中を、嘆いている私としては心強いお言葉。
ジーンと来て、さっそくケンターキーを買いに行ってしまった単純なオジサンである。

ついでに料理のレシピもある。
今度挑戦しよう。

そういえば、以前読んだエリントンの自伝にケンタッキーの話が出て来る。
彼のバンドは年中演奏旅行をしている。それでも時々は楽しみがあって、地方の食べ物は楽しみだった。
特に養鶏の盛んなケンタッキー州に入ると、街道沿いにフライドチキンのレストランがいっぱいあって、それぞれ味を競っていて、楽団員達が元気になってあっちだこっちだと騒ぐ話があった。
一度行かないといけないな。
レコードがあれば行くのだが。

休日
2012/07/14

考えたら5月から、2回の買付の海外旅行も含めて一日も休んでいない事に気が付いた。
どうもここ2,3日疲れが溜まっているなと感じているはずだ。

休みたいが、どういう訳か何が理由がないと休めない。
仕事中毒と言えば中毒だが、そもそもジャズのレコード屋になった瞬間から、毎日がジャズを聴いているので、それこそ毎日が日曜日になった。
それ故に、毎日休んでいるので休みが要らなくなった。
それほど、ジャズのレコード屋は楽しい日々であった。
今までは。
最近は不景気なので、楽しさも中くらい。

こなったら、年齢的にもちょっとキツイし。
休まないといけない。
そう思ったら、ああ、動悸がしてきた。

通販リストの更新
2012/07/13

通販のリストを更新いたしました。
結構良いものがありますので、どうかご覧になって下さい。

今回のリストの後ろの方に、78回転SPが掲載されております。
MAILES DAVIS "DEAR OLD STOCKHOLM" BLUE NOTE などの珍しいものや、状態の良い物があります。
BILLIE HOLIDAY の3枚は内容・状態ともに素晴らしいです。
パーカーのCLEFの青ラベルのSPも素晴らしいものです。
興味のある方は、どうぞ

納豆キング
2012/07/13

知り合いがNATALIE COLE "UNFORGETTABLE"のレコードを探しているからあったら教えて、と言われていたことを思い出して、「ナットキングコールとのレコードが入荷しましたよ」とメールした。

間もなく返事が来て、「納豆が2000円?」高いね、と。
私が送ったメールを確認したところ「納豆キング・コール」となっていた。

「納豆キング」じゃ、まずい。

BILLY MITCHELL
2012/07/11

BILLY MITCHELL “THIS IS BILLY MITCHELL” SMASH MGS27027

ジャズの名盤のほとんどは有名人気プレイヤーの演奏や名門レーベルに限られている。
しかし、その範疇外に時として目を見張る作品が存在する。
その一枚がこの作品である。
ジャケットを見ると、演奏中の休憩時間であろうか、サックスストラップを首に掛けたまま、点けたタバコの煙を吐き出すと、燻らしたタバコの煙と共に彼の顔の周囲をめぐる。目を閉じて演奏での興奮を鎮めているのだろうか。
暗闇の中で、そこだけにスポットが当たる。
そしてジャケットの右の空白に「This is Billy Mitchell. The most exciting tenor sax in Jazz.」とサインペンを使ってカーシブ、いや気取り過ぎかな綺麗な筆記体で書かれている。
その下には本日の演奏曲が書かれている。
左下には端っこにSMASHとレーベル名が忘れないでよ、と記されて、これで夜のジャズの名盤の出来上がり。
早い話が、タバコ・ジャケに駄作無しと言いたかっただけ。

演奏は、柔らかくも太い音色を心地よく響かせた傑作である。
これでジャズ紳士は理解してくれているものと思う。
これ以上何も言う事はない。
あとは、男は黙って聴くのみである。
ここには男にしか解らないジャズの醍醐味がある。
もうひとつ、つけ加えるとシングル・モルトがあれば尚可である。

彼はCOUNT BASIE,WOODY HERMAN,DIZZY GILESPIEなど一流どころを渡り歩いてきた。
腕に覚えの職人芸を目の当たりにするよい機会とでも言おうか。
62年の傑作である。
これがもしブルーノートだったら10万は超えようというもの、SMASHレーベルではこれが上限とでも言おうか。いやマネートークは下品でいけない。せっかくの芸術の話だった。

このレコードはもう一つの楽しみがある。それはBOBY HUTCHERSONの極初期のソロも聴く事が出来る点で、将来を感じさせる演奏である。
暫く彼らはAL GREYも含めて一緒に演奏していたようだ。

スピーカー
2012/07/10

朝、仕事に出かける前にキースジャレットのケルンをきく。
ちょっと大きめにして。
理由はないが、なぜか夏はどうしてもボリュームが大きめになる。
ジャズフェスティバルのシーズンだからか?

クラングフィルムのスピーカーが良い音で鳴る。
じっと音に向かって座っていて、特に高音域のとき、高い方の付近で指先が左右に動くのが判る。これは気のせいだろうと思って、何度も聴いたがやはり微妙な指の動きが感じられる。
そんな事はあるはずがないので、気のせいという事で。

ところで、このスピーカーを使っている人が周囲に4人もいたので驚いた。
皆、サイズの大きさと箱が異なっているものの、話を聞くと同じような音の印象を持たれている。
一人は15センチのフルレンジ、一人は私と同じ25センチだが、元箱入り。
もう一人は平面バッフル、など。鳴らしやすいと言っていた。
もう一人は手放してしまったが30センチのウーファーに大きなホーンが付いていたそうで、聴いた印象ではどのスピーカーより素晴らしかったそうだ。
ぜひ聴きたいな。

会社
2012/07/09

以前、会社の社長が言っていた。
会社の利益は私が働いた分だけが利益になるんだと。
社員の働いた分は社員の給料になるだけだと。

よく考えれば、まさにその通りで、利益を出してくれる社員など極わずかしかいないもので、働きの悪い社員の給料と均してしまえば、とどのつまりそういう事である。

結局は社長がやらない事には、どうにもなっていかない。
もし、駄目だとしたら社長の考え方が時代に即していないのかもしれない。

この沈んでしまった国民の心が反映された不景気で、お金を使わない事が当たり前になって来つつある世の中で、社長には大変な時代になった。
エライ時代だ。

カプチーノ
2012/07/08

朝、カプチーノが飲みたくなって近くのセガフレード。
入れてもらったお兄さんに「今日はカラッとしているせいか美味しいかった」というと。
「そうですね、雨の日はどうしても負けますね」という。
それから話し込んでいると、カプチーノは人によってどうしても違いが出ると。
ちょっと前には、毎年5回程イタリアに行った、その時に泊まったホテルが安くも無いが、部屋の真ん中に出張りがあるし狭いし、それでもちょっと割高。で次回は泊まるのを止めようと思いながら何年か続けてしまった事があって、それは、そのホテルの朝食時にコーヒー番をしていたおばさんのカプチーノとエスプレッソが非常に美味しくて、本人も自慢するほどの腕前だった。
朝、朝食の場所に行くと、こちらが何も言う前から「カプッチョ?」と聞いてくる。たまに普通のコーヒーにしようものなら、お代りに「カプッチョ」を飲めと迫る。午後はホテルに帰ってエレベーターの前でおばさんに見つかるとエスプレッソいるか?と親切だ。おかねはいらないと。でもチップは倍だ。
それでつい、まあいいかという事になってしまったのだ。

その次のホテルはちょっと良いホテルで、朝のカプチーノを入れてくれる人が何人もいるが、気に入った味のウェイトレスを褒めたら、滞在中毎日顔が合うと寄ってきて、彼女が作ってくれてどうだ、と言われるようになって、通ってしまった。
たった一杯のコーヒーの味でも、泊まりたいホテルもあるし、また行きたいカフェもある。本当に一日が嬉しい事もある。

それで、さきほどの話しの続きの、入れてくれる人、バリスタというのだけれど、それぞれの味わいが、エスプレッソの味をしっかり残す人。クリーミーさを重視する人。ミルクっぽさを強調する人と様々。
といっても、企業だから大まかには同じで、注意しないと出ない程度なのだが、それでも、でも企業の中にあっても人は、同じにはならないのだな、と思った。

客によっては好みが一致する店員さんを指名する人もいるとか。

私は指名料がもったいないからしない。
だが指名しないとちょっとづつ顔をだす人が増えて余計に高くなっていたりする。
いけねえ。それはちょっと違う店の指名だ。
なんで、こうなるの?




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