HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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新宿界隈
2012/08/05

読み方によっては問題ある話かもしれないが、成り行きで。
新宿に住んでいる人たちで、中国人や韓国人が増えてしまう事を面白くないと思っている人達は多いらしい。
頭では人を嫌ったりすることは良くない事だと解っている。それでも住んでみると実感する事ばかりで、だからこそ飲み会などで思わぬ本音が飛び出したりする事もある。だが、私だって両国の仲の良い人達はいる。要は人間性なのだが。
例えば、ゴミを出す日でもないのに生ごみを毎日出す。自転車で人にぶつかっても平気。交通マナーは悪い。深夜にうるさいので注意したらお前が出ていけと逆切れされる。ペットの飼い方を知らない。態度が横柄、等々挙げたら切りがない。
ただ、新宿界隈は韓国街でもあり益々中国、韓国化の傾向は避けられない。

暫く前、新宿の住宅街の一方通行の道を歩いていたら、走ってきた軽自動車に子供がぶつかるという事故に遭遇した。
軽自動車は何かの配達でもしているようで、20キロ制限の道に相応しくゆっくり走ってはいた。
そこにマンションの入り口から走り出た幼稚園から小学校低学年くらいの年の子供が走って来て、軽自動車にぶつかった。スピードが出ていなかったので、すぐに車は止まり、子供はぶつかって跳ね返され転んだものの、大したけがには見えなかった。
運転手も周りにいた人もオロオロして、警察を呼びますとか騒ぎになった。
その時の母親の言葉「いいえ結構です。こちらが悪いのですから。どうぞ行ってください。」
運転手はそれでも警察と救急車を呼んだ方がいいから、と勧めたが、強く「私の責任ですから」と言い切った。
とても上品そうで育ちの良さそうな奥様だったが、言葉の調子から韓国の女性で、そのあたりは韓国の一流企業の駐在員が多く住んでいると聞いた。

その時、私は、ふと思った。
これがもし日本の主婦だったらやれ救急車だ、やれ警察だと大騒ぎにしたはず。
保険金も取れるし。
だがその女性は、事態を飲み込めずきょとんとしていたがやがて泣き出した我が子を抱きしめながら、自分の責任だと言い切って、運転手に一切の責任を問わなかった。
私は深く感動し、その瞬間これからの時代、日本は韓国に勝てない、もう敵わないとなぜか私は確信したのである。

思えば私の子供頃の、日本の母親達は大体こんな感じであった。都会の事は知らないが。
母親自身も強かったが、子供にも自分の責任と強さを求めた。
子供達も逞しかったような気がする。
そういう風に育った人たちが、今の社会では嫌われているけれど、今日の豊かな日本を築いたのだと思う。
だが豊かになるにつれ、人々は平和とか優しさとか綺麗事が好ましいとされ、日本人としての芯の強さが失われた。

その女性の行動は、私にとって私の母親達の昔の姿を見るような気がした。何かあった時に母にすがって泣くと、母が「男がそんな事で泣いてどうする」と叱られた事が思い出された。
子供に何かが起きても、それは自分の責任という意志の強さ、女性としての強さは、忘れていた昔の人の心の強さを思い出させてくれた。感動を通り越して、負けたと思った。
韓国・中国と国境問題でいらいらさせられる事が多いが、とどのつまりは、日本人が弱くなった事が最大の原因で、両国から、日本政府も自衛隊も国民も皆一様に、弱くなったために最早、敵ではないと見切った結果なのかもしれない。
翻って地元の問題も、我々日本人住民の弱さゆえ、結局は己の弱さが鏡に映しだされたようで、それにイライラするのだ。問題があればその時に言うべき事を言わないから後から嫌悪感がでる。表面的なきれい事で片付けようとすればボロが出る。もっというと日本における仲良しとか平等と言われているのは、こちら側がへり下る事にしか見えない。

平和などという前に、自分が強くならないと平等などない。
今日も炎天下を歩きながら、日本は弱くなったと思った。

ジャズが好き
2012/08/04

朝仕事に行く前にジャズのレコードを2枚ほど聴く。調子が良ければストーンズなども一枚聴く。今朝はカルロス・クライバーのベートーベンの4番を聴いた。
満足して散歩がてらコーヒー屋に寄ったり、店員をからかったりして店に着く。

仕事に行けば当然一日中ジャズを聴く。
休憩時間も出来きればジャズが掛っている店か、ジャズ喫茶が良い。
閉店後のレジ〆などでも、壁に掛ったレコードや貴重盤を一人で聴きながら仕事をする。
家に帰るとホッとして、軽めのジャズを聴く。
なるべくテレビは見ないでレコードを聴くようにしているし、聴きながらオーディオ雑誌見たり、小説の続きを読んだりする。
寝る前には昔のポップスなども聴いたりする。

私は本当にジャズや音楽が好きなんだなぁ、と自分で思う。
最近は車にも乗っていないし、趣味がこれしか無くなったからだろう。
仕事柄スーツを着る事もなくなり、お洒落にも力が入らなくなったし、良い靴など穿いてきたしまうと、狭い店内故、あちこちにぶつかって靴が傷んでしまう。

だからジャズを聴くだけしか無くなったと言えるかもしれない。
でも音楽は本当にいいなあ。
愛情を持って聴けば、必ず何か良い所はある。

新入荷
2012/08/03

新入荷のお知らせ。

SONNY CLARK " TRIO" BLUE NOTE 1579
HANK MOBLEY "SOUL STATION" BLUE NOTE 4031
HANK MOBLEY "JAZZ MESSAGE NO.2" SAVOY 12092
KENNY DORHAM "QUIET KENNY" NEW JAZZ 8225

等々、入荷ありました。
土曜日には店頭に並びます。

ジャズ喫茶ナルシスで
2012/08/02

買付から戻って、ようやく二人体制になったので久々に休憩時間を取った。
それで念願のジャズ喫茶「ナルシス」に行った。
いつも開店時間を間違えて記憶しているので、大概は開店前に行ってしまい入れない。
今日は5時過ぎに行ったから開いていた。
ちょうどBARRE PHILLIPS “JOURNAL VIOLONE” OPUS ONEが掛かったところ。

暫くして、このレコードの中ごろに教会の鐘の音が入っている事に気が付いた。
今まで、何度も聞いたレコードにも関わらず、鐘の音に気が付いていなかった。
しかも、鳴った瞬間から、彼のベースのリズムを、鐘の音のカランカランというリズムに合わせて弾き、そこが私には好感が持てる演奏で、とても感動した。
大切なパートだったのに、解っているようなつもりで、実は何も解っていなかった。反省。

次にSONNY CLARKの「Sonny's Crib」が掛かった。
なぜ今まで、SONNY CLARKが日本人に大人気であったのか? 

外国の知り合いにも、何故とよく質問される。だがそれに対してちゃんと答えられた事がないし、私も不思議であった。
それが昨日、ハッと気が付いた。それはジャズ喫茶のオーディオの音が、実にSONNY CLARKのピアノの音に合った音なのだ、という事に。
自宅のステレオで聴いても、そこまでの音はしない。当店の店でも、家でも確かめたがもっと柔らかなサウンドであって、ジャズ喫茶で聴く「あの音」の雰囲気は出なかった。
ジャズ喫茶独特の音の、元気で、ゴリッとした、粘りがあり、力強くてしかもちょっと暗い音があって、その音で再生されると、ちょうど暗くて元気なサウンドがこれでもかと蘇るのである。
それが彼のサウンドなのである。
それが彼のピアノの音に正にぴったりハマったのではなかろうか。
こういう音を聴いてジャズ大人に育った我々は幸せだった。
そう思いながら、続くCOLTRANEのソロもついでに堪能させていただいた。

世界に類稀な、ジャズ喫茶がけん引した日本のジャズ文化。
何度も本に収録されるほどの沢山のジャズ喫茶の数と、我々の先輩世代から続いた伝承によって、あのサウンドが最良とされて来た結果であったに違いない。

日本のジャズ文化は、ジャズ喫茶あっての文化。
良い時代だったな、凄いな、とつくづく思う。
本当にスゴイ!

今日は収穫が二つ。

EP買ったが....
2012/08/01

友人が定年で会社を辞めるという。
彼が以前から欲しがっていたので、プレセント用に探していたEPレコード「MARCIE BLANE “BOBBY’S GIRL(邦題ボビーに首ったけ)”」が大阪の某ショップのネットに出ていたので購入してみた。
はじめての店だったが、安かったし、そのショップの基準によると状態が普通だと判断したから。
届いて見たら、なんだかもう白くなった部分が多く、触ってもわかる通りの相当の肌荒れ状態。
掛けてみたら案の定、音楽の音より、ザーザー・シャーシャーとノイズの方がデカいという、アバンギャルドなノイズ音楽そのもの。ノイズはノイズでも爽やかさが無いノイズ。安かったから仕方ないといえば仕方ない。

盤をみているうちに同じレコード屋として、ぞーっとしてきた。
これって「人の振り見てわが身を直せ」そのもの。
安いレコードはつい試聴も疎かになる。
中古だからとか、安いから悪くて当たり前と考えていては、店として姿勢が問れる。
鑑賞に堪えないレコードを売ってはいけない。

こんな場所に書いてしまってそのショップには気の毒だが、これはそのショップの事だけでもない、ウチも他山の石として、注意しないといけない。
レコードの販売が落ち込んでいる今、どのショップもお客様が安心して通販で購入できるように、お互いに質を保ち、イメージ・アップに努めたいものである。


足の長さ
2012/07/31

最近は日本人も足が長くなったと言われる。

暑いので足を出している女性が多い。さっきも、すれ違った中国人の女の子は、遠くから見ても足が体の半分より上まで来ていて、すれ違った後、思わず振り返って観てしまった。
それに比べ、日本の子は長いなと思って後姿を見ると、そういう子は大概ヒールの高さが相当ある、それから思わず10センチ引いて足の長さを想像して、ガッカリする。
と言って、私がガッカリする理由もない。


「美女が来る 見とれる夏の 尻の位置」

何を言いたいのだろう?
自分でも分からぬ。

暑いときに聴くレコード
2012/07/30

暑いときに聴くレコード
最近はこんな感じ。
ELSIE BIANCHI “THE SWEETEST SOUND”SABA SB15069
PAT METHENY “TRAVELS” ECM 1252
PAT METHENY “AMERICAN GARAGE” ECM1155
STAN GETZ&GILBERTO “GETZ/GILBERTO” VERVE V8545
暑い外の景色を見ながら、冷たい物を飲んで聴く。
まあその、軟弱と言えば言える。

私だって、もうちょっと若かった頃は、汗を流しながらJOHN COLTRANEから始まって、FMPのMACHINE GUNをガンガン掛けて、SHEPPの LIFE AT THE DONAUESCHINGENを両面行き、最後はASCENSION両面で〆るというジャズ青春を満喫していたものだが、最近は、そういう元気がなくなった。
疲れが貯まっているのだろう。
疲れでは無くて単なる歳のせいだな。

ガンガン聴く事が出来ないのは寂しいと言えば寂しい。
だが、ボサノバを聴いたり、ヨーロッパのピアノトリオを聴いたりすると、とても幸せな気分になる。それはつまり若い頃に、ジャズを分け隔てなくスイングからハードバップ、ヨーロッパジャズ、フリージャズと懸命にガンガン聴いた、たま物だと思っている。
この年齢になってようやく、ウエストコーストのサラッとしたサウンドの良さが心に浸みるようになり、ボサノバの音楽性に感心するようになったのだと思っている。
音楽は心で聴く物だと思うようになった。
どこか面白くない所がないか?とか、どこで間違ったのかとか、そういう意地悪な聴き方をしなくなり、演奏者から出る音がその人の言葉だと思えて、静かに、いや心が静かに聴く事が出来るようになった。もう一つ、これはオーディオの特性かもしれないがレコードのちょっとした傷音も気にならなくなった。

そういう事はすべて、ある意味、長い年数を経てそうなったのだろうと思う。
他人には解らないだろうが、時の長さは大切だ。
一言でいうと結局歳なんだけど。

尖閣列島
2012/07/29

尖閣列島の購入の寄付金が13億を超えたらしい。
日本の国土の事でこれほど盛り上がった事はかつてない。

餃子と辣油が美味しいので仕事帰りに時々行く、新宿の中華料理屋がある。
壁に大きな中国の地図が貼ってある。
その地図は中国で企画され、中国で印刷されたようだ。
いわば中国公認であろう。
前々から気になっていた国境線。
今日は客がいなかったから、地図の前に進んで、しみじみと見た。
おじさんは見た。

そうしたら、ちゃんと台湾と尖閣列島の間に赤くて太い国境線が。
なんと中国政府が自ら日本にしているではないか。
それを今更、なんという不謹慎な。

人の物を何でも欲しがるジャイアンのようになっちゃ駄目よ。
昔の欧米人のようになっちゃ駄目よ。
いや、欧米は今もだ。

CHARLIE PARKER “COLLCTORS’JAZZ”
2012/07/28

CHARLIE PARKER “COLLCTORS’JAZZ” DIAL 904

世の中に「良い物」と言う、言い方がある。
ジャズのレコードでそういう表現を当てはめて恥ずかしくない逸品とは、こういうレーベルの一枚である。

今までの私の日記にCHARLIE PARKERのレコードの事を書いた事が無い。
それは、こういう貴重な物で、尚かつ美品がほとんど入って来ない事に加え、もし入荷したとしても飾った瞬間に売れていってしまうからである。
であるから今回は壁に飾る前に、日記に掲載する事にした。

このジャケットは何の変哲もない、文字だけのジャケットである。
ただし、左上に大きく書かれた「DIAL」の金色の文字は、やや緑青が出ているものの、十分な風格である。
右上に「COLLECTORS’ JAZZ」とタイトルがこれまた金色に印刷されている。
下のほうに赤い紙が貼られ、その中に904の番号とパーカーの名前、タイトルがもう一度書かれ、その下に
「PREVIOUSLY UNRELEASED」と記載されている事が、重要な点で、これがオリジナルであることの印である。一応、53年に発売された事になる。

DIAL盤はパーカーの絶頂期の作品が10インチも含めて数枚存在する。
どれも会心の出来で音楽は今尚ジャズの頂点であり、レコードは今尚コレクターにとって頂点である。
これもオリジナルだけあって、またパーカーの絶頂期で音楽はもちろん、生々しいサウンドが目の前に聴こえてくるので、マニア垂涎の逸品である。日本だけでなく世界のジャズのマニアが欲しがる、世界の宝物である。
コレクターでこういう物をほしがらない人などいない。
もちろん私だってチャンスがあればもう一度手に入れるつもりである。


私がコレクターになった70年には、すでに見ることがないレーベルというか、誰も見た事などないレコードだった。
レコード屋さんだってほとんど見たことがない。
どうやって日本に入って来たかというと、アメリカのオークション屋からエアメールの郵便でビットして購入したから、今こうして出回ってくるのである。
そのオークション屋を、我々素人がどうやって知るかというと。今のようにebayもない時代だが、大概は口の軽いレコード屋が教えてくれる。
だが日本人同士競合して面白くないから、次は日本人の競合しないオークション屋を探さないといけない。それは洋書屋に行き、雑誌「ダウンビート」を買う。ここでピンと来る人は相当なマニアだ。雑誌の音楽批評など見もしないで、売ります買います、のコーナーで「レコード売りたし」という人を見つけて手紙を書くのだ。
そういう人達は大概はオークション屋である。たまに本当の一度だけの売り切りもいるが、ほとんどは誰かがすでにやっている。
情報とはそういうもの。
間もなくリストが送られてくるので、それを見てビットするだけである。
ただ、大概は再発盤もオリジナルも一緒くたのリストなので、再発の有無を記憶していないととんでもない物が送られてくる。そこで怒っても意味はない、知識が無い事を相手に笑われるだけである。 勉強代である。
僅かな2レターコードや3レターコードから、オリジナル度を読み取る癖はここで身に着いた。これが通販オークションの醍醐味である。
失ったお金は、その分働けばまた入ると考えて、燃えていた。
オークション屋で一人だけ物凄い高額で商売熱心な人がLAにいて、彼のはすべてオリジナルとか深ミゾとか書かれていた。後に自宅に尋ねていったが、その残骸すなわち傷盤が体育館のように広い倉庫に眠っていた。ゴミの倉庫であった。

そうやって買い集めた超レア盤のレコードのほとんどが日本に来たのであろう。
きっとこういうレコードなどは発売された枚数のほとんどが、中古になって日本に来たのではなかろうかと、私は推測する。
それほど我々は燃えていた。
私の家にも、毎週アメリカ・ヨーロッパから荷物が届いた。今思えば、現在のウチの店の入荷より多かったかもしれない。
家が3軒建ったと家族に言われた所以である。

そうそう、パーカーのDIAL盤の話が、とんでもないコレクションの話になってしまった。
今日も飛ぶ飛ぶ。

暑い、暑い
2012/07/27

1週間ほど前、しょぼしょぼ雨で少し涼しくて今年は意外に過ごしやすい夏になるのかと、一瞬思ったものの気温と湿度がぐんぐん上がって猛暑日の毎日。

昨日も、乗ったタクシーの運転手と「20年前はこんなに暑くなかった。30度を超す日は年に2・3回しかなかった」という話になった。
私の家だってエアコンは無かったが、それでも過ごせた。
あの頃は夏が大好きだった。
それは今ほど暑くなかったからだ。

TVで、熱中症で今日は何人死んだというニュースが放送されるが、これはエライ事態だ。
かといってどうしようもない。
日本もグアム島と同じような気候になって、初夏のうちから台風も来る。雨の量が半端ではない。
昔は、これほどの湿気と温度は、真夏の台湾南部や香港辺りに行かないと経験できなかったものだが、今は東京の毎日がそんな感じ。

その癖に日本の冬は寒い。
変な国だ。


「炎天に ぐったり長く 猫鳴かず」

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