HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| オークション | - 2012/12/11
- いつもやっていた外国の知り合いのレコード・オークション。
Eメールでやり取りする事になっている。 時々、途中経過を教えてくれて親切だと思っていたら、これがトンデもない戦略で、どんどん吊り上げる。
それがこの間、アイナー・アイバーソン というノルウェーのピアノ・トリオが出ていた。 内容はまあまあだが、珍しいので、ちょっと付けてみた。 それが、締め切りを過ぎても、誰それが2000ユーロだがお前はどうする、などと吊り上げられ、一か月もひっぱられ2600ユーロまでいった。 だけど、締め切りが終わって一ケ月はオカシイ。 おまけに、一人オークションの気配もするので、もういらないと断った。 そうしたらお前は、本当はいくらなら欲しいんだ? とメールが来た。競っている人がいるなら、そんな質問など来るはずで、私は怒った。 締切過ぎてから、上げ続けるオークションというのも卑怯な話。
ま、いやなら参加しなければいいだけの話。 あれ以来もう止めた。
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| ニコイチ | - 2012/12/10
- 自動車の「二個一(ニコイチ)」という単語。
事故で壊れた車を使える部分だけを取り出して、二つの車を一つに仕上げる事。 例えば前が壊れた車と、後ろが壊れた車を探して来て、問題の無い後部と前部をくっ付け、最後に塗装し直せば一台が完成。 よく売るものだとあきれたが、こういう話も最近はもう聞かれなくなった。 まあ、ある意味素晴らしい技術でもある。 スポーツカーなどに時々見られた。
それが、先日当店に入ったレコードのジャケット、パッと見てオリジナル。 それが、しばらく見ているとどうもおかしい。 内側を見ていて気が付いた、巧く剥がしたオリジナルの表側を、日本のジャケットの外に、貼っている。 オリジナルに見えるが、やっぱりヘン。
これも立派な「二個一」。 売れないので、仕方なく私が購入した。
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| グランド・ホテル | - 2012/12/9
- スエーデンで行われている、ノーベル賞の授賞式。
ストックホルムにあるグランドホテルという、ナンバーワンの格式のホテル。 一度、旅行会社に一部屋空いたから泊まらないかと誘われ、1週間泊まった事がある。 感想としては、重厚なインテリア、広い部屋、美味しい朝食、どれもがここにいる事を後悔させる立派さ。 従業員の分け隔てない親切さが、余計に委縮させてくれる。
他にも高級なホテルはいくつもある。それがなぜナンバーワンか? それは、街中でタクシーを拾いグランドホテルというと、正規の料金で行ってくれる事。 何度も乗ったが皆そうだった。 きっとグランドホテルという響きには、運転手にも心を正す威厳があるのだろう。
正統な料金は当たり前だって? 当たり前ではない。ヨーロッパ各国で料金を誤魔化されなかったことなど本当に稀で、運ちゃんのいかがわしさには辟易しているのだ。
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| 新宿の銀杏 | - 2012/12/8
- コーヒーを買いに行ったら、タリーズのお姉さんが窓の外の銀杏の紅葉が綺麗で、仕事していても心が洗われるといっていた。本当にそうだ。
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| 新宿街角情報 | - 2012/12/05
- 歌舞伎町のバーガーキング。
2階の客席に上がる階段。 最後の一段が若干高くなっているらしく、最後の段でつまずいてトレイを、ちゃぶ台ひっくり返し状態になって、ハンバーガーを落としたり、コーラをこぼしてしまった人を今まで3人程見た。
行かれた人は、注意されたい。 どうでも良いが、役立つ情報
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| シャンペン | - 2012/12/04
- 下のコンビニに数日前からこんな看板が。
何とドンペリ2003年物が入荷したらしい。 21,000円 コンビニで買えと言われてもなあ。
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| HAROLD OUSLEY “HAROLD OUSLEY TENOR SAX” | - 2012/12/03
- HAROLD OUSLEY “HAROLD OUSLEY TENOR SAX” BETHLEHEM BCP6059
このサックス・プレイヤーこそ数少ない作品のプレイヤーであるが、以前COBBLESTONEで発売された”THE KID!”というレコード等を持っていた事がある。私もなかなか真面目に広くジャズを鑑賞していたものである。 感心、感心って自分で誉めてどうする。自分で誉めても許されるのは、有森裕子さんくらいの人間お話だ。 そんな話は置いといて。
私の印象ではソウルというかブルースのフィーリングを持ったテナーである。 その彼のレア盤かつ好演奏の一枚。 ベツレヘムという会社は、一枚こっきりのミュージシャンが多い。 本当にヘンな会社だ。 落着いてじっくりとミュージシャンの知名度を上げて行く気が無かったのかしらん。 女性ボーカルなども惚れ惚れする作品を出した人もいるが、その後はとんと消息を聞かない。 それにしては、出来の良い作品が多くてそれも不思議である。
このジャケット、パリの雰囲気を出そうとしていたのか、左側にチラシを張った広告塔を置き、上部から少し葉っぱが覘いている。右下奥には街角のカフェのイメージをこれでもかと演出して、赤と白のチェックのテーブルクロスを掛けた小さなテーブルと、細い鉄製のシンプルな椅子が二脚置いてある。 広告塔に寄りかかった彼がサックスを肩に粋な装いである。 着ている服はベージュのフラノのジャケットというシックな装いで、ベレー帽がパリ・ファッションのお洒落感を際立たせている。バック全体が青い色になっているのは、パリの空の下というイメージか? なぜこれほどパリにこだわったのだろうかと思いながら、レコードに針をそっと下せば、一曲目に「Paris sunday」。これが抜群に良い曲で、ゆったり感があり、心地よいメロディーが得も知れぬ味わい。 なるほどパリにこだわった訳も理解できる。CHARLIES DAVISのバリトンも良い、JULIAN PRIESTERのトロンボーンの出来も良い。これは大した3管編成だ。 所でこんな良い曲なのに、この曲は他に聞いた事が無い。それは私の勉強不足かとあちこち探したが、作曲者などの情報は見つからなかった。やっぱりライナーの情報通り彼の作曲なのか。 しかし、全編ゆったり感があって、ドライブ感があるアメリカン・ジャズの曲の良い所が出た作品だ。
情報が無いので英文のライナーを読んでいると、ヨーロッパにもいたようで、なるほどパリ帰りかと納得もする。かれは1959年にイリノイで生まれたとなっている。なんだいいきなりミスプリントか。1929年生まれなのに、彼の扱いが軽かったのだろうな、きっと。
ところで、このメンバー2・3を除き、あまり有名ではない。だがどうもSUN・RAやDINAH WASHINGTONのバックなどで知り合ったり同郷のシカゴの関係だったりして、普段セッションをやっていた可能性が高い。 立派な演奏である。
ベツレヘムに一枚こっきりと言うのが本当に惜しいアルバムである。
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| バッテリー上がり | - 2012/12/02
- 車のバッテリーが上がってしまったので、充電ついでに少し走ろうと思い、外苑の銀杏並木に行った。
充電のためには暖房も点けられない。 凍える手で運転しながら、到着すると案の定大渋滞、246から入った直線道路は通り抜けられないと係り員がいう。 大勢の人が写真を撮ったりはしゃいでいる。 私は孤独に、仕方なくそのままUターンして帰ってきた。
あちこち走って来たので少しは充電したであろうか。 そういえば、ちょうど去年の今頃もバッテリーが上がってしまって、買い替えをしたばかりだった事を思い出した。 寒くなったらバッテリーが上がってしまう事など解っているのだから、少しはエンジン掛けるとか、走るとかしないといけない。 一年ごとにバッテリーを買っているようでは大馬鹿野郎、これはまずい。
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| ELSIE BIANCHI “THE SWEETEST SOUND” | - 2012/12/01
- ELSIE BIANCHI “THE SWEETEST SOUND” SABA SB15069ST (GERMANY)
これは本当に良いジャズである。 良いと言う意味は色々あるが、この作品にとっては、エンターテイメント、芸術、心の慰め、イメージ、更にジャズらしさといえばスイング感、声、そして選曲、更に最も大切な事それはレコードの音! そういうジャズのアルバムとして必要な音楽の要素を全て包み込んでいるという意味である。 これほど見事に出来上がったアルバム作品は類を見ない。 実は私もしょっちゅう聴いている大好きなレコードである。 A面の冒頭から最後まで無駄がない。 普通はA面を聴けばB面は省略するものだが、これだけは両面聴きたくなる。最後まで気持ち良く聴く事が出来る。 コストパフォーマンスも最高である。
ジャケットは暗めのバックに浮き上がったケバケバしい蘭の花と葉っぱの写真である。なるほど気合の入ったジャケットで、毒々しい音楽かと思いきや、サラッとした淡白で耳に降りかかるような上品なジャズである。 だがジャケットは物好きにはたまらない雰囲気があって、面に軽く触れると、タイトルや社名の文字の印刷が盛り上がっている、お金のかかったジャケットである。左下の社名SABAの文字が眩しい。当時はまだMPSになっていなかった。こういうジャケットはコレクター心がくすぐられる。
発売当時、入荷したこのアルバムを購入した人がいた。聴いた瞬間これはイケると確信した。レコード店にとって返し、何枚入荷したか聞いた。10枚ですというと、じゃ全部くれと言ったところが、店の親父も良いアルバムであるから全部は困るというので、7枚買い〆たと言う話があるほど、コレクター心をくすぐった作品なのである。その後は10年寝かしてまず3万で売り、翌年から1万円づつ上げて売ったそうだ。 お金の話は置いといて。
アルバムの話に戻る。 1曲目の「TEACH ME TONIGHT」。 ABCからXYZまで、解りやすく...、今夜教えて...。 こんな曲を一体誰が巧く歌えるのか。可愛い声の彼女にそんな事を耳元で言われて、純情なおじさんの私もその気になってしまう。 2曲目の「FALLIN’ IN LOVE WITH LOVE」ムードいっぱいに、恋に恋して、夢を見たけど...。と歌は、やや弱そうに歌うものの、ピアノはちゃんとスイングして見事。 3曲目の「LITTLE BIRD」これがまた素晴しい。ジャズボッサのリズム感とスイング感の見事な調和。このアルバムの一つの山場でもある。この曲は62年にPETE JOLLYがLITTLE BIRD(AVA A-22)というレコードを出しているが、多分彼女もこれを聴いたのであろう。同じように、いやそれ以上に気持ち良く弾き切った作品になった。レーベルの録音の良さが更にこの曲を盛り上げた。ノリも素晴らしく、クラブ映えがする曲である。ちょっと有名になり過ぎたが。
B面の冒頭の「SWEETEST SOUND」はこれも見せ場。 ディズニーの曲をさらっと大人っぽく歌う。しかしディズニーからちょっと卒業した感じが良く、耳が曲から離れられない。 次の長いタイトルの「SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST」は、どうやって歌って聴かせてくれるのかなと思って構えていると、意に反して唄わず、ピアノだけでしっとりと聴かせる。男の気持ちをスルリとカワシ方も上手い。 次の「MEDITATION」はボサノバで、こちらは思った通りに歌ってくれる。さっきはゴメンにと笑いながら、今度は歌ってあげるとばかりに、彼女の軽いノリがぴったりで、眩しい。 という訳で、一々全部に注釈を付けても仕方ない。 とにかく全編うまい構成で、サンバかと思うと、これが上品なピアノトリオだったり、歌とピアノトリオ、スイングありボサノバありと、バランスを取っていて飽きさせない構成である。 こうやって聴いて行くと、毎晩両面聴いてしまうので、時間が無い時は日によって片面づつ。
こんないいアルバムの女性、惚れてまうがな。
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