HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| ご来店 | - 2013/03/01
- 須永さん、ニコラ・コンテさん来店
実は昨日、レコードの値段を付けていた時に、JULIAN PRIESTER “KEEP SWINGIN'”というレコードを聴いていた時に、二曲目の何とかいう曲がとてもカッコ良かった。 思わず聴き入って、こんな時に須永さんが居逢わせたら、「これどう?」「いいねぇ」なんて話になるかなぁ...。 とぼんやり思った。 そうしたら今日、イタリアの有名ジャズDJのニコラ・コンテさんと一緒に、ひょっこり入って来て、驚いてしまった。 私に良いバイブレーションが蘇ってきたのだろうか? ここ数日、身体の調子も良いし。
早速この話で大受け、レコードを聴いていただく。 勿論ウケた。 一方ニコラさんは、私が自分で「2週間、売れ残ったら買おうと」思っていたレコードをさっと取り上げて「私が買う」だって。 さすがの目利き、こういう美味しい所は外さない。 それはFRANK ROSOLINO “KENTON PRESENTS JAZZ”の10インチ盤。BESAME MUCHOの曲で、これもやはりトロンボーンがカッコいい。ジャケット裏の下方にほんの少々汚れがあったので安めにしたのだ。
こういう人達は物に対して、運とかツキが向いている人達なのだ、と感心した。 他のお買い上げのアルバム? 守秘義務だから....。
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| 午後5時過ぎ | - 2013/02/27
- 夕方の5時すぎ、新宿駅近くを歩いていると、駅に向かう人達が沢山いる。会社が終わって帰宅する人の群れ。
会社の仕事とは、この辺りは新宿区、都庁と役所も多いが、いずれにせよ仕事とはこれほど早い時間に終わるものかと考えてしまった。そんな事をいうと労基署に怒られそうだな。 5時に帰る事ができる会社とか仕事っていいなあ。羨ましいなあ。
以前の会社では皆、残業していた。 休まないで働いていると、有給休暇も買い上げてくれたので、アルバイトのつもりで休まない奴もいた。 会社の中にはタバコの煙と一緒に、帰れない雰囲気も充満していた。 そういう雰囲気もバブルが終わった時に、有給の買上げも、アルバイトのような無期限残業も、一緒に消えた。 それでも、まだ帰れないような雰囲気はあった。早く帰りたい人には苦痛であった。 あの頃の会社はなんでもみんな一緒でそれも苦痛だった。
そう言えば当時アメリカに行った時、終業時間が来ると全員いなくなるのがあまりに見事で驚いた。 いづれ日本もこうなるのかと感動した。
今は日本の会社が残業も何も一緒の行動かどうか知らない。 少しは良くなったに違いない。 ただ、私は一年中仕事・仕事で現役の時より労働時間は倍になっている。 残念
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| BETTY BENNETT "BLUE SUNDAY" | - 2013/02/25
- BETTY BENNETT - MARIA COLE “BLUE SUNDAY” KAPP KL-1052 (USA)
このレコードはなかなか珍しく、しかもソソられる。 BETTY BENNETTのいかにも白人の歌手らしい歌い方、長い間色々なビッグバンドの歌手を勤めた事もあるだけあって、丁寧な歌い方にも好感が持てる。 このレコードのようなちょっと沈んだり、悲しげな歌を唄う時には、情緒たっぷりで表現力に感心させられる。 それでいながらほんの少しクールなサウンドが残っていて、これ以上、情感を入れない所がちょうど良い加減である。 私はこういう歌が結構好きだ。古い人間だから。 いかにも50年代の良い時代のアメリカの良い女、良き妻が根底に垣間見えるのがいい。女が強くしていないのがいいね。ホントの所はわからないが。
写真で見ると彼女はとてもセクシーな美人で、それでありながら祈りを思わせるものがありそうな、敬虔な面持ちが余計に美しく見せている。 実際はどの程度だったのだろうかと、せっせとネットで映像を探してみた。 探している内に写真の事は忘れてもらって。 意外にも作品数の少ないマイナーな歌手だと思われている割には、彼女の記事が多いのでちょっと驚く。 彼女が結婚していた相手がAndre Previnそして75年からのご主人Mundell Loweとジャズの主要な音楽家だった事や、Claude Thornhill、Stan Kenton、 Woody Hermanと主要なバンドでも歌った事が大きな理由としてある。40年代後半からのジャズの良い時代の証人でもあるからであろう。 話のなかに、「41年にニューヨークへ付いた時、私は財布にたった25ドルしかなかった。それで仕事をさがしまわり、最初に会ったのがショーティー・ロジャーズで、そこで知り合った数人と一緒に仕事をする事になった。私たちは皆飢えていた......」 若い女の子ながら、貧乏など怖くない、歌を唄える場所だけが望みだったという当時の彼女の根性は見事で、彼女の美声で、一流のミュージシャンと知り合い、結婚もして行く姿は逞しい。飢えていたのは音楽であり、曲であり、お金であり、そのままの意味の食べ物だったのだろう。そして歌を続けていくのである。 これはこれで、やっぱりアメリカンドリームだったと思える。 ジャズが若かった頃の話である。
そうだ、このアルバムで両面とも真ん中の2曲で、美声を聴かせてくれているもう一人の女性。前者より声量としっかり感があり、しかも透明感もある歌手MARIA COLEはなんとNAT KING COLEの奥様。 妻がこんな歌の実力なら、彼も決して手抜きが出来なかったに違いない。 あとでレコードを聴かれて、注意されていてしまうと恥ずかしいからね。 それとも、さすが似たもの夫婦というのか?
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| 東京マラソン | - 2013/02/24
- 24日は東京マラソン。
38,000人のランナーが走ったそうだ。 ところで、前日の夜12時ころ、この近くの「大ガード」交差点の辺りにパイロンが何十個も置いてある。 私は車の練習をしていた事がある関係上、パイロンを見ると目が燃える。 重量もあるし不思議だなと思いながら触ったり持ったりしていたら、後ろにいたオジサンが声を掛けてきた。 「それはね明日の東京マラソンで使うものなんだよ」 今からコースに沿って、交差点ごとに、あるいは点々といくつものパイロンを置いて行き、それを早朝総出で並べるのだろうか? 仮設トイレも西武線新宿駅の前に12個ほども準備されていた。 それらはレースが遠ざかると、素早く撤去されて行く。 ガードマンが東京だけでは足りなくて、日本中から呼び集めているとの事。おじさんもそうしてバイトに来てコースをブラブラ歩きながら新橋まで行き、指定のホテルに泊まると話していた。 最近の市民マラソンは赤字だと聞くが、なるほど集めた資材、運送、働く人の数だけでも半端ではないから、お金は掛かるのだろうと、感心した。
マラソンの応援? 寒いから行かない。
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| 立体駐車場 | - 2013/02/23
- 新宿の立体駐車場の前で、外人のカップルが、とても珍しい物をみるような様子で立ち止まって眺めていた。
旦那の方は、ニコニコしてうれしそう。盛んに二人で何か話している。 パレットの上で車がぐるっと回って向きを変えると、おおっと声を上げる。 そのまま、中に入って行くと、また声を上げる。 外国に立体駐車場ってないのかな?
そう言えば、アメリカ等ではまず見ない、ヨーロッパでも見た事はない。 だが、都市部に行けばきっとあると思うのだが。
これが外人には珍しいものだという事が分かった。 しかし、こちらは当たり前でも、あちらには大受け。分からないものだと今日は感心してしまった。
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| 体罰 | - 2013/02/22
- 大阪の高校のコーチの体罰により生徒が自殺した問題で、日本中のテレビ、雑誌が沸き返っていた。
テレビや雑誌で解説を読むと、鬼の首を取ったかのように、体育の先生への憎悪、先輩後輩の人間関係、日本人の人間関係、そういう事に皆さんひどくご立腹の様子。 だがそういう立派な方々はどうも、全員「文化系」の方々のようで、反体育会ありきと言う気もする。
そもそも体育系と文化系は人間の出来が違う。 こういうと、反対しない変人と思われそうだが、そうではない。
運動部の指導者は、それこそ気を失ってもなお自然に体が最善の動きをするような子を育てたい。 ボクシングをやっていた友人は、試合で一発頭を打たれた後は、何も覚えていなかった。後でコーチに聞いたら、身体が自然に動いていたと言われて安心した。こういう話はよく聞く。 そういう選手に育てるという事は、ある意味兵隊さんを育てる事と同じである。 どんな逆境にあっても、何があっても怯まない、ハングリーな心を植え付けたいのだ、そういう育て方はある意味暴力的になる事は否定できない。 古今東西、エロスとタナトスに支配されて生きる人間の宿命である。
この事態に反対反対とここぞとばかりに声をあげるのはカッコいいかもしれない。 だが、親たちは少々の暴力に怯まない心を持った子供に育てて欲しい。 育てるのは親である。
もう一度ただ、今回の柔道のナショナルチームでの、オリンピックに出場するような女子選手を捕まえて暴力はいけない。 なぜなら彼女たちは、技術も根性も人間性も考え方も並々ならぬ能力を持っている人達で、練習するなと言われても練習してしまう人達なのである。 彼女たちが、試合や選手生活を続けるために必要としているのは、生活をはじめ精神や金銭的なアシストであり、適切なコーチであり、それこそ彼女たちの心の支えが必要なのだ。 それが理解できないコーチは止めた方が良い。
とオジサン考えた。そうしたら世間では、もうニュースネタとして終わっていた。 何が怖いって 流行遅れが一番こわいな 日本では!
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| 冷え症 | - 2013/02/21
- 基本的に私は冷え症である。
冬の間は元気がない。であるから、寒い所には絶対行けない。
冷え症のメカニズムや、冷え症の対処方法はあちこちの本やネットに書かれているので、私が書く事など一つもない。 ただ冷えてしまった物は、比熱の法則の通り、温まりにくくどうしようもない。 ただ一つ、冷え症になって分かる事がある。自分が持っているエンジンは発熱の能力が低いという事。
自分で熱を作り出すことが出来なければ、外部から熱を持ってくることが良かろうとなる、当たり前の考えである。 本などには対処方として15分入浴とか、30分の半身浴等が良いと、書かれている。友人にも言われる。 だが冷え症になると、そういう事が出来ない。 そう、身体を温める場所にも長くいられないのである。 私が経験から思うに、冷えた身体が当たり前になってしまったので、それ以上冷える事も出来なければ、それ以上温める事も困難な状況にあるのが冷え症なのである。 温めるには体力も必要で、それなりの熱が必要となる。そう比熱の問題。ところが虚弱になってしまった身体というものは、長く風呂にいれば、身体がだるくなり耐えられないのである。かえって病気になりそうになるのである。
早い話が、「ぬるま湯に浸かったような駄目な人間」という表現が、ぴったり当てはまる特徴的な症状といえるのである。 身体が冷えてしまい不安定な状態のまま、安定しているのが冷え症なのである。 でも辛い。そういう訳の分からない寒い状態が冷え症。
関係者の方々、そこのところを、よろしく。
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| フランスの姉夫婦 | - 2013/02/20
- フランスに住んでいる姉から電話が掛かってきた。
何だろうと思っていると、あなたの日記を読んだので気になって電話をくれたとの事。 ついでに、よくもまあ毎日書けるものだと感心してくれる。
姉は昭和45年頃結婚した同じ美大出身で彫刻家の旦那と共にフランスに移った。ちょうど旦那の方が仏国の試験に受かり、国の支援のアトリエを手に入れる事が出来、それをきっかけにパリにいるようになった。 旦那の方は日本にいる時から、展覧会では好成績だったが、現代芸術だったので、日本では食えないという事もあったらしい。二人はそのまま帰ってくる気配はない。
その内に女の子が生まれた。 娘は見よう見まねで絵を書いていたが、小学生の時にフランス児童絵画コンクールで優勝した。エライことである。テレビの取材が来てインタビューで「将来、画家になりますか?」と聞かれ、娘は「ノン」と答えてしまい、大いに取材陣をガッカリさせた。 娘にすれば両親を観察した結果、芸術家になるという事は貧乏になる事であると思ったのではなかろうか、と姉達が言っていた。
芸術家にならなかった娘は頑張って勉強し、ついに、中国のかつての国家試験「科挙」のような難関といわれる国家試験「グランゼコール」に受かった。彼女はいきなりドクターになって国から研究室も給料も頂きながら、好きな生物の研究が出来た。 彼女の将来は、フランス大統領か、大臣かと思った。日本で昔風に言えば、末は博士か大臣かとう表現そのものであるが、なんと彼女は田舎に行って獣医になった。 獣医とはいかにも我が家の動物好きの血筋かも知れないと、私は思っている。 頭の良い子なので、きっとフランス一番の良い獣医になってくれるものと信じている。
良い話ばかり書いたようだが、全くそんな事はなく、娘が小さい頃、ある日学校から帰ってきて「みんながあたしの事をチネ、チネっていうの、チネってなあに」と言う。チネとは中国人という蔑みの意味である。それを聞いた姉は、ああこの子もそういう事を乗り越えなければいけない運命か、と悟った。それについては説明せずに「ただ一生懸命に勉強をする事だけが、あなたの人生に出来る事だ」と教えたそうだ。 現在の姿はその結果だと思う、と話していたから、人に言えない辛い事は沢山あった。でも乗り越えてきたのだ。
いつ会えるか分からない姉夫婦。 昔風に言えば、異人さんになってしまった。 だがこのまま、家族全員フランス人として、フランスの国家に貢献して欲しいと、私は思う。 私も日本で負けてはならないと、励みになる。
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| GEORGIA | - 2013/02/19
- 店に外国から郵便が来た。
差出人の住所がGEORGIAとなっている。 ジョージアと言えばジャズのスタンダード「GEOGIA ON MY MIND」と自動的になってしまうので、アメリカのジョージア州かと思い、嬉しくて暫く眺めていると、ちょっとヘンだぞ。 切手に見慣れない文字があるし、相手の名前の文字の様子や、街の名前から想像すると、どうもこれはアメリカではない。 ならば、いったいどこの町だという事になり、ネットで住所を追いかけると、なんとGEORGIAというのは「グルジア」という国であった。びっくりした。
そういえば、グルジアという国はジョージアという国に名称が変わっているのに、日本だけが古い名称のグルジアのままだと、テレビだか本で見た記憶がある。 そんな国同士の大きな話は、私にはどうでもいいとして。
昔の話に遡る。 私がジョージ・○○○○さんという名前をタイプライターで打とうとした場合の話。 ジョージと言うのは英語で書くとGEORGEという字である。 私はこの名前を巧く口の発音と、手の動きが一致しないので、タイプに打つ時は工夫を凝らしていた。パソコンでも同様である。 それは口で「ゲオルグ」と言いながら、打つと「GE O R GE」となって間違わない。 グッド・アイディア!と自分で誉めてあげたい。 それを横で聞き耳を立てながら見ていた後輩の女性がいた。 こちらをキッと向いて、かつガッカリした顔でこう言った。 「池田さんの英語も、大した事がないですね。」 ちょっとカッコ悪い所を見られたなと思いながら。これしか出来ないんだよと逆切れした記憶がある。 人生は駄目な物は、駄目で仕方ない。 可愛い子なのにいう事がきつい。ああ。
ところで、私のゲオルグという言い方は、あながち間違いでもない。 GEORGEという名前の語源は、キリスト教の聖人に因んだ名前でゲオルグであり、スエーデンなどヨーロッパの北の国では、ジョージではなく、ゲオルグという読み方なのである。 それが解って以来、私は安心してゲオルグとキーボードを打っている。
ジャズ・ミュージシャンの名前をパソコンに入力している人で、上手く行かない人は、こうやってみたらいかが? 本当にどうでもいい話 しかないな、オレの日記は。
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| JAMES MOODY "FLUTE ‘N THE BLUES" | - 2013/02/18
- JAMES MOODY “FLUTE ‘N THE BLUES” ARGO No.603 (USA)
このレコードを手に取って思った事。 さっさと値段を付けて、店頭の棚に突っ込んで終わりにしよう。 どうせ、ジェームス・ムーディーのレコード、しかもフルート云々と銘打ってしまったものなど、誰が買うか? という気持ちである。 だが、仕入の関係上2,000円という訳にも行かない。これが私のお米や味噌を買うお金が捻出されるのである。 ウケルところを探さないと。 それで面白い事があったのか?って。 まあ、急がないで。
ARGOのロゴが「CREATIVE」となっている。これではインパクトは無い事は私にも分かる。 まず、サラッと聴くと、面白くもないレコードだと思っていたのに、更に半分がEDDIE JEFFERSONの歌。 シカゴはこれだもの。いや、彼の歌は良い。良いが売れるかと言うと、問題が無い訳ではない。販売上、影響はある、少なくとも良い影響ではない。 それで、何とか長所はないかと思って裏のライナーを読むと、なんと「JOHNNY COLES」が参加していると。 ダミ声の立派な曲をちょっと避けて聴き進むと。 出てきた、出て来た、遂に発見、B面の3曲目「EASY LIVING」。 いや、しっとりしたトランペットが聴けるのである。 ジョニー・コールズの柔らかくそして優しいサウンドが好きな方は是非聴かれたい。 ガッカリする事はないと保障させて頂く。 他に3曲も彼のサウンドを聴く事が出来るので、これはお買得かもしれない。レコードは1曲でも買えといわれる通りである。
更にラベルがいつものARGOのではなく、もっと古いタイプの「シルバーに船の絵」のラベルで、ちょっとそそられる。 更にもう一つ、裏ジャケを眺めていると、下の方にどこかで見た事のあるジャケ写がある。良く見たらPINKY WINTERの、例の超レア盤のジャケットの紹介で、「NEW ALBUMS -NEWSTYLING」とあったので、何となく嬉しくなってしまった。 営業で肩が凝った。 だが、こうして聴いているとなんだか楽しくなってしまって、コーヒーを入れて、オジサン休憩だ。
そう、レコ−ドには良い所は必ずある。 気が付かないだけ、それは人も同じ!
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