HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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開花宣言
2013/03/23

桜の花が満開宣言だって。
3月のうちに満開とは恐れ入った。
新宿でもお彼岸の前に、コブシとサクラが一緒に咲いていた。
寒い冬が一気に暖かくなると、あらゆる木の花が一斉に咲くのは、北国の風情と同じである。

そういえば、コブシとサクラの咲く時期は近い。
だが私はコブシが終わると、桜が咲くと記憶している。

以前は上野毛にある五島美術館のコブシをよく見に行った。
建物の裏側の、多摩川段丘の崖下を少し下ると木があって、そのコブシが見事な大木であった。
その鮮やかな白い花びらに茶色の色が出て来ると、コブシの花の命は終わる。
そうすると次は桜だなと思っていると、桜はあっという間に満開になる。
時期は4月の上旬という事であった。
それなのに、今年は卒業式に桜が咲くという事態になった。
いや、それならばお別れだから、桜散るというのか?

新宿再開発
2013/03/22

新宿区富久町。
新宿から靖国通りを進み昔栄えた厚生年金会館の少し先、坂の頂点から右に外苑西通りが始まる大きな信号辺りが富久町である。先日間、あの辺りを歩いていたら、相当広い範囲で再開発の工事が始まっていた。

新宿では再開発とは高層ビルを作る事で、相変わらず昭和の高層ビル絶頂期のままである。
大手建設会社にとってこんなに美味しい国はなかろう。

国民もそんな流れを苦々しく思っていると思えば、意外に歓迎ムード、今度のビルの50階に住めると、喜んでいる方々にも会った。彼等に取ってとてもラッキーな自慢話なのであろう。
綺麗になると喜んでいる人もいる。
だから他人の私が反対する理由はない。無いがオジサンは心配なのだ。

ああいう、高層ビルが出来ると街の景観は一遍に変わる。
妙に余裕のあるアプローチと人が入る事を禁止された芝生。
そこだけ広い道路。
申し訳程度に、チェーンのスーパーマーケットがポツンと入る。
とても清潔。

だが、大きな建物は特有な圧迫感がある。
そういう圧迫感を感じている周辺の住民や、大きなビルの日陰の寂しさは、ビルの周りを歩けば一目瞭然。
遠くまで見渡せていた人が住む家々の屋根が消え、生活の場として機能していた小さな商店や路地も消える。
そういうものが新宿区において、不要なものとして切り捨てられているのだが、本当に捨てる程ひどいものだったのか、考えてしまった。
高層ビルは綺麗で、小さな家屋はゴミか?
そういえば、一度頓挫したゴールデン街も、いよいよ新宿区の念願の再開発が始まるという噂も聞いた。
新宿が味気無い、つまらない街になる。

未来に残そうというキャッチコピーは高層ビルの事だったのか?

再開発をしたいのなら、バスターミナルの再構築はいかがだろう?
現在私が見ていて、新宿で最も問題なのは、地方とを結ぶ長距離バスやリムジンバスの乗り場の少なさ。
便数が増えたのだが、その乗場が不足しており、至るところに適当に駐停車している大型バスの多さ。
それらの解消に、昭和40年頃に完成した新宿駅のロータリーを再開発したらいかがかと思う。
2〜3階建てにして、甲州街道、青梅街道、小滝橋通り、高速道路へのアプローチ等の整備と併せて行えば、東京のバスのターミナルとして、都庁に接した玄関として大変な場所になれる可能性があるのだが。
これこそ新宿の未来に残せる一大事業。

結局は大手ゼネコンにくっ付いただけの開発は、所詮高層ビル建設だけなのだろう。
そんな事を考えながら、小田急百貨店の見晴らしの良い喫茶店で、外を眺めていて、新宿も魅力が無くなったと思った。

お供え
2013/03/21

昨日の日記の、「進ぜる」という言葉は、日本でどのくらい使われているのだろうか。
東京では「そなえる(供える)」という。
私は、よそ行きの「お供え」と、口の中でしか発しない「進ぜる」を使い分けている。

だが、長野の田舎で育った私は仏様には「進ぜる」という言い方が好きだ。
風情が違う。
供えるは、ただそこに物を置くような、仕事というか義務感が付きまとったような感じ。
それに対して進ぜるは、差し出すという積極性・心の情景が出ているような気がして好きだ。

子供の頃、どこからか季節の物を頂いたりすると祖母に、まず仏様に進ぜて、とキツク言われた。
頂いた事の感謝の気持ちと、仏様への惧れを一緒くたに行動に移すと、そうしないといけなくなる。
だが私は子供心に、進ぜてしまうと、あれはきっとお婆ちゃんが食べてしまうに違いないと危惧していた。
確かにそういう事もあった。
それが好きな食べ物だったとしたら、お婆ちゃんに取られないように戦略を立てなければならない。
そこで姑と仲の悪い母親を味方に付けて、進ぜる前に食べてしまうか、進ぜた実績を作ったら即食べてしまう方向に持っていって、子供が食べてしまったものは仕方ないという、諦めさせる方向に持って行くように努力していた。
国境紛争とも、勢力争いとも言える、小さな小競り合いが家庭の中でも常にあった。
とは言ったものの、お婆ちゃんは分かっていて、そうしていたような気がする。
ただ躾の意味で、厳しくしたかったのだろうと今になって思う。

現在の家庭において孫は王様で、欲しい物がなんでも与えられるから、こんな話をしても理解は無理か。
では、こんな話は止めだ。



おはぎ消え 仏像に糺す 犯人像

お彼岸
2013/03/20

今日はお彼岸の中日。

「おはぎ」でも買おうかと、いや春だから「ぼた餅」か、新宿駅のデパートの地下食品売場に行ったところ、和菓子屋の前はお婆ちゃん達の人だかり。
爺様達も後ろに付いて「どこそこの家にも買って行かねえか?」などと口を挟み、その都度、お婆ちゃんに「これはいいの!」等と叱られている。

それでも私も負けずに2つ買って来た。こちらも爺だからな。
爺だって、いつまでも婆に負けていられない。

やっぱり和菓子屋のおはぎは見た目も綺麗で、美味しい。
日本人に生まれて良かった。


 
お彼岸は 男はみんな 役立たず

進ぜたい 仏壇は無し おはぎ食う

江戸の水
2013/03/19

急に思い出した。
藤沢周平の本「たそがれ清兵衛」か、何の本だったか忘れたが「江戸の水で顔を洗ってきただけの事があって....」
という表現が出て来て、思わず懐かしくなってしまった。
私の田舎でも、東京帰りのちょっと垢抜けた人、あるいは東京に行っていた事を「皮肉」った言い方で「東京の水で顔を洗って来た人」などと嫌味を言っていた。
田舎は、どこの地方もきっとそんな言い方をしたのだろう。
昔の人は巧い言い方をするものだと思う。
本当はちっとも変わらないのに。
そうかと思うと、お姉さんたちが「東京の水は肌が綺麗になる」と真面目に言っていたのを、子供の頃聞いた。
東京は軟水だから、水が良かったのかな....。
それならば、東京には美人しかいない事になってしまうが、贔屓目に見てもそうとも言いきれない場合もある。

それで、とにかく、最初東京に来たときの驚いた事。
江戸っ子と言われる割には、地味で垢抜けない人達が沢山いたことである。
こんな程度かとガッカリした。

しかし、逆に洗練された人たちもまた、想像以上の洗練度だった事。
東京はあらゆる意味で幅が広いということで。

暖かい
2013/03/18

今朝、コーヒー屋に行く。
着いたのは9時ちょっと前。
来られたお客様は通常のホットコーヒーを注文されていた。

9時半頃から、来る人は、来る人、なぜかアイスコーヒーの注文ばかり。
不思議に思っていて気が付いた。
外気温がちょっと上がってきていたのだ。

なるほど、こうして春の到来が判るのか。
なんだかウキウキした気分になる。




アイスコーヒー 手に美人OL すっと立ち

年齢差
2013/03/17

「どこも不景気そうだが、ここはどうだい?」
と元気に店に入って来たのは、あるご年配のお客様。
暇だからと時々来られる。

この方もうすぐ80歳だが、元気にハードバップも聴いていて、オーディオにも興味津々。
あ中域がどうの、低域がこうのと、うるさい。
話をしながら、ふと私は思った。
私は60歳台だが、もうハードバップもあまり聴かなくなった。音がガンガン鳴るレコードは聴かなくなった。チェット・べイカーのシングスなどを毎日聴いていて、元気なジャズを聴くのは稀である。
それが70歳を過ぎても、耳が元気でいられるとは、一体どういう身体というか耳をしているのだろうか。
羨ましい。だが私など、彼の足元にも及ばない。

そういえば、一昨日だったかNHKTVにスキーヤーの三浦雄一郎さんが出ていて、食事の話になった。
なんとステーキをたべる時は500gも食べるのだとか、それもしょっちゅうで、それでも量が足りない事があると。
あの方は80歳を超えている。

方や、油っこい食事は止めましょう、と言っている60歳台もいる。
この個人差と言うのは何だろう。
神様は不公平なものだ。

交渉(続)
2013/03/17

以前にあった話。
レコードを売りに来られたお客様。
古いフランス盤で、人気も無く、演奏もどっち付かずで、せいぜい数千円かと思いきや。
本人の話によると大阪にて10万程で購入したという。
それならば私の勘違いか、是非、試聴して確認をと思い「聴いてみても良いですか?」と質問すると。
お客様から意外な答え。
「そんな安い針で聴かんといて。そんな安もんのレコードと違うから」と超強気。
「当店では、オーディオ・ファブさんに定期的なメンテナイスを依頼しているオルトフォンです」
「そんな店は知らんな。まあ、そうかも知れんけど。レコード屋なら見ただけで傷音を知ってもらわんと、ワシのレコードはその辺のと違うから、安もんで掛けられたらかなわん」プライドは高い。富士山のようだ。
それに比べ、富士の裾野にそっと咲く月見草の様な私でも、ちょっとカチン。
まあそれも譲るとしても、だが!カートリッジ屋さんをコケにされては私も許せない。
今回はハイそれまで。
見て判断しろと言われたからには、そのまま見て「傷音が凄そうですね、傷の多いのはウチでは不要です」。

ウチのは決して安い針ではない。

交渉
2013/03/16

時々お客様から、接客で頭に来たことは無いか? と聞かれる。
お客様の事で基本的に怒った事は、ほとんどない。
ただし、面白い話ならある。ちょうど今日一件あったので思い出話として、書いておこう。

来店されたお客様が、10インチ盤を手に取って、中を見たいと。
袋から出して手渡すと「綺麗ですね」と言いながら丁寧に、丁寧に時間をかけて見ておられる。
一つだけあった小さなスリ傷を気にしていたので、試聴しますか?と。
試聴では問題が無かった。
すると今度は「頭からお願い」。
綺麗な盤で音も良い。
最初から掛け、B面の最後まで掛ける。全部聴かれる試聴も珍しい。
途中一回だけプツンという。
綺麗でも一度くらいはプツと言うものである。
「そこ出たな」と、そこを気にしているので、再度試聴すると、そこで一回プツン。
「残念やな、傷か?プレスか?」とても強い反応。

でも、私にはもはや売る気はない。たった一度のプツンの音が気に入らなければそれまでで、私も反応のしようも無いし、お客様も買いたい様子が見えないので、「残念でしたね」と、仕舞おうとすると、急に強く「これいくらになるの?」。
うーん、そう来たか。
たった一度のプツンという音で、傷だ、傷だ、安くしろとは、旦那さま、そんなご無体な。
にっこり笑って「すみません」。

マスク(続)
2013/03/15

コーヒー屋にいたらマスクをした人が入って来て、一杯注文して持ち帰っていった。
花粉症らしい。
きっとコーヒーの薫りも薫ってこないだろうな。
可哀想に。



コーヒーの 薫り拒否する 白マスク

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