HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| 漫画 | - 2013/05/23
- 昨日、新宿の地下道サブナードをぶらっと歩いていたら、古本市が開かれていた。
そこで漫画「ブラックジャック」チャンピョンの本、全26巻が置いてあった。買おうかどうか迷ったが、26巻は重いので持って帰リたくないなと、止めてしまった。
だが今日は、やっぱり買うべきだったと思い直し、重くても持って帰ろうと、朝寄ってみたら、既に古本市の主催者が変わってしまったらしく、本が消えていた。 ブラックジャックの漫画など、自分が新宿の街中を持って歩いている所を想像すると、いい歳をして恥ずかしい気もする。
いや、正直に言わないと。 欲しかった。買う事に決めていた。 それが手が出なかったのは、いい歳をしてブラックジャックをもう一回読もうとしている自分が恥ずかしい。 それで本当に良いのか、自分に恥ずかしくないのか?と逡巡していたのだ。
やっぱり欲しかった。 今更だが、26巻をビニールヒモで結わえてドンと置いてあった、あの雄姿が、チラチラと脳裏に浮かぶ。
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| SONNY ROLLINS “SAXOPHONE COLOSSUS” | - 2013/05/22
- SONNY ROLLINS “SAXOPHONE COLOSSUS” MUSIC LPM-2048 (ITALY)
大変珍しいレコード・アルバムの入荷。 といっても、内容は例のPRESTIGEの有名盤である。 当時、世界中で大ヒットした。 日本でも何度もプレスされた大ヒット商品で、ジャズファンでなくとも口ずさむことができる。 であるからして、小さなマーケットのヨーロッパ各国でも、盛んにプレスされた。 イギリスのESQUIRE、フランスのBARCLAY、デンマークのMETRONOMEなどが有名で、オリジナル・スタンパーをアメリカから送ってもらい、各国でプレスされ販売された。
それらの中で断トツに数少ないものがこのイタリアのMUSIC盤である。 当店でもあまり入荷は無い。 よって、ここに掲載した。
盤はオリジナルのPRESTIGEのRVGスタンパーであるので、音質は問題ない。 ジャケットはイタリアで作られた独自のものである。 面白い事にサックスがアルトなのがちょっと残念ではあるが、デザイン的に面白いので良しとする、
さすがにイタリアのデザインはそそらせる。
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| トキワツユクサ | - 2013/05/21
- 今朝、新宿の住宅街を歩いていたらこんな花を見つけた。
「トキワツユクサ」 花が三角をしていて、大変可愛いらしい。 思わずパチリ。 新宿も一歩路地に入れば、意外に草花も多い。 と、のんびりした事を言っている場合ではない。
この草、「要注意外来生物」に指定されているのである。 かつては、可愛いらしいと輸入されたのだが、「可愛い顔をしてあの子、結構やるもんだね」と言われるようになる程、あっという間に日本全国に蔓延った。 こうなると邪魔者あつかい。 要らなくなったアイドルのように、上げられたり下げられたり大変だ。
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| 趣味の事 | - 2013/05/20
- 俳句の事で思い出したので。
私が子供の頃から、父は俳句に熱心だった。 母もその影響でちょっと俳句をやった事があるが、母が句会に出かけて行く事を父が好まなかったせいで、母は止めてしまった。子供の目からではあるものの、母は意外にセンスがあり、止めた事がちょっと勿体なかったと思えた。 父は句会で良い点を取ったり、先生に誉められた時の方が、商売で儲かった時より、はるかに嬉しそうだった。 商売に集中できないとは、子供とって、まことに頼りない父親だった。 だが、親の友人たちを見ていて、男は歳を取ったら、みな俳句を詠むモノかとボンヤリ思っていた。
父は俳句歴の長い大ベテランだった。 一方、私が結婚した相手方の父親は65歳すぎてから始めた晩生だったが、昔の東大を出ているだけの事はあり文学にも親しんでおり、親友が作家の臼井吉見で、さらに「俺が実業家で、お前が作家になれば良かった」と言われていた通り、文学センスが違っていて、それであっという間に上手くなってしまった。 いかに晩生であっても、文学・芸術・歴史・学問の知識があって、尚且つ勉強の仕方・量が違うと、成長はあっという間である。 人間の能力の差を、いやというほど知った。 そういってしまうと身も蓋もないが、スポーツでもそうだが、「練習の仕方や習い方を知っている」と言った方が正しい。 上達する人は才能もあるが、もう一つ違う何かを知っている。
それでも私の父は、その後の人生でも俳句があったお蔭で、友人もいて楽しく老後を過ごすことができた。 片や義父もまた句集を3冊ほども出し、地元の俳句仲間の指導、地域新聞の俳句の選者などもして、それなりの楽しい老後を送った。
それらを見たりして思ったこと。 趣味を持つという事は、実力だけがすべてではない。 それぞれのレベルあった範囲を楽しみ、友人をつくり、時々会っては楽しむ事が出来る事。 趣味というものは実力を超えて仲間意識ができて、人間関係も楽しくなる。 趣味の付き合いで、とんでもないエライ人や国境を越えて知り合いになってしまう話などいくらでもある。 それはジャズの仲間も同様である。
学校を出てしまい、大人になってからは、友達など出来る事はない。 会社の友達は、所詮会社の友情といわれる通りである。 だが趣味があるお蔭で友達が増える。 これは素晴らしい。
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| 俳句 | - 2013/05/19
- ここのところ、私の日記に俳句が多いが、好きで考えている訳ではない。
俳句を勉強した事もない。 むかし、親たちの俳句を見ていたので、こういう感じかな、とやっているだけ。
むしろ、書く事が無くなると俳句を入れて誤魔化している。 誤魔化し俳句一行で、まとめに掛かっているのだ。 自分でばらしてしまった。
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| CURTIS FULLER “JAZZ CONFERENCE ABROAD” | - 2013/05/18
- CURTIS FULLER “JAZZ CONFERENCE ABROAD” SMASH MGS27034
QUINCY JONES “THE GREAT WIDE WORLD OF QUINCY: VILE!” 日本マーキュリー 195J-32
いや、この瞬間を待っていた。 この瞬間を取ってしまおう、正にストールンモーメンツ。 2枚、そろって紹介するタイミングが得られたので、一遍に行こう。 まず、カーティス・フラーのアルバム。 タイトルが「海外でのジャズ会議」となっている。副題がJAZZ AMBASSADORS RECPRDRD LIVE AT SWISSとなっているから、「ジャズ大使」と大きく出た。 当時、アメリカの国威を見せつけるための海外演奏が多く行われたので、この演奏もそういう補助金の元にツアーが行われたかどうかは不明だが、タイトル的には十分そういう感じである。 ところで、61年3月のこの演奏、リーダーはカーティス・フラー本人になっている。であるが実際、この時の演奏のリーダーはクインシー・ジョーンズである。 それが、なぜか入れ替わってレコードになった。 それはそれで、よくある事で別に珍しいことでも何ともない。
何が面白いかというと、このアルバムのB面の頭の「STOLEN MOMENTS」(ストールン・モーメンツ)について。 針を落としてびっくり。な、なんといきなりサマータイムが聴こえて来るではないか? 所々ストールン・モーメンツらしいフレースもあるのだが、サマータイムに近い。 ひょっとして、曲の記載間違いではないか、と思いながらも音は良いし、演奏も素晴らしいので、そのままにしていた。
所が、日本人の某評論家がCLIFFORD BROWNなどマーキュリーレコードの未発表音源を発掘したとして、次々と本邦初公開盤が出されて、単純初心な私は雑誌の宣伝に踊らされ、最初は喜んでCLIFFORD BROWN、DINAH WASHINGTON、SARAH VAUGHAN等々せっせと購入し続けていたものの、次第に辟易し、もういいと飽きていた中に一枚、こんなアルバムも混じっていたわけ。 当然、買う気も起らない一枚。クインシーのレコードはもう沢山。
またまた所が、何かの雑誌か友人に教えて貰ったか忘れたが、ある情報を入手したわけ。 それが、こちらの日本盤、クインシーのLIVE!という一枚。 これにストールン・モーメンツがあって完全版があったと。 面倒だが買うしかないと購入した。 私はこうやってレコーど会社の陰謀にハマって、買わされ続けたのだ。
聴いてみると、冒頭FREDDIE HUBBARDの名前が呼ばれ大きくフィーチャーされて始まる曲は、まぎれもないストールン・モーメンツ、演奏時間は13分もある。 いやびっくり。なぜなら、先日の日記のオリバー・ネルソンのレコードの所で、カッコ良いと書いたばかり。 その録音は61年2月23日。 それからわずか、2週間あまり3月10日11日に、アメリカから飛んで、チューリッヒでこのレコードのライブ録音が行われた。 その全貌が、こちらの日本盤に収録と。
という事で、これらのアルバムのナンバーワンの曲を完全に聴くためには、両方のセットにするしかあるまい。一つの袋に2枚を入れていたのだ。 曲の感じを日本盤で聴いて、音はSMASH盤で聴こう。 FREDDIE HUBBARDの溌剌とした音が聴こえて来る、最高の音色だ。
いや、もう一枚。 先のOLIVER NELSON “THE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH”も一緒だぜ。
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| Tシャツ | - 2013/05/17
- 店の前の歩道ですれ違った若い女性。
ガイコツ柄の黒いTシャツを着ている。いいね。 だが、何かオカシイ。
胸が大きくて素敵なんだけど。 余りに堂々として、胸が大きいガイコツもなあ。 ガイコツにならない。
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| 葬式のCM | - 2013/05/16
- テレビで良く見るCM。
葬式のコマーシャル。 「君らしくていい葬式だった!」 思わず、ほろっとさせられる。
しかし、その後味の悪さはなんだ。 今更、葬儀屋が悪いとは言わない。 しかしだ、良い葬式だった!といって感動させようとするところが気に食わない。
人の感情という基本的な、どうしようもない所。 理屈でどうにもならない心の、ある場所。 まあ、それを感情の根源と言おうか。 そういう根源にある場所を揺さぶるというテクニックを、分かっていて使用する所が気に食わない。 葬式とかお墓とかCMなんかするな!
ここでテレビ業界に文句を言っても仕方ないか。 オジサン、無力。
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| 五月病 | - 2013/05/15
- 知合いが、社員が五月病だといっていたので「あなたは3年目でしょ」と言って上げたとの事だった。
笑った。
五月病とは、新人がゴールデウィークの長い休みを取った後、急に大学や職場に行けなくなってしまう精神状態に陥った人の事である。 新人に限った所が面白い。 ただ、私の経験では、早い話が、元々そういう人だった事が多いような気がする。 むしろ、4月いっぱいよく頑張った、と誉めて上げたい所である。
いいのだ、行きたくないものは行かなくたって。 最近は、最初から覇気の無い人もいるようで、こちらを4月病と言うのかどうか知らないが。
それでも、私も何十年も仕事人生をやっているのにも関わらず、ゴールデンウィークの後は、仕事をやる気にならないのはなぜだろう。 全く休んでいないのに、なぜか怠けたくなるのだ。 私は本当の怠け者だったのか?
ところで、五月病を直すには、休みが終わった後はちょっと精神力を入れる事。 忙しければすぐにペースは戻る事になっているが、それでペースは戻ったかというと、戻るはずがない。 という事で、ちょっとコヒーブレイクに出かけよう。
お茶入れて オレは年中 五月病
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| OLIVER NELSON “THE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH" | - 2013/05/14
- OLIVER NELSON “THE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH” IMPULSE A-5
このアルバムのオリジナル盤を聴き、見る度に、私は思う。 みんなはこのレコードを持っているだろうか? そして好きなレコードの一枚に入っているだろうか?
私は、このアルバムほどカッコよくて出来の良い音楽・ジャズという物が他にあろうかと常々思っている。 インパルス・レーベルを代表するアルバムとして、レ−ベル責任者であるボブ・シールの頭上に燦然と輝く偉業である。 特に一曲目の「STOLEN MOMENTS」が、モダン・ジャズ最高の決定的な一番バッターである。 ジャズに感じる様々な要素の内、これこそジャズの原点であると、彼はブルースを引っ張り出し、光を当て、それを見事にモダン・ジャズとして解釈して見せた。 見事である。 このアルバムの内側の最後にミュージシャンの名前がある。 そこを書き写して見る。
Oliver Nelson and Eric Dolphy appear by arrangement with Prestige Reocrds. Freddie Habbard appears by arrangement with Blue Note Records. Bill Evans appears by arrangement with Riverside Records. Produced by Creed Taylor
このアルバムを作るメンバーは、今日スタジオに集まっている人でもいいから、やろうかと言った様子ではなく、相当吟味して人選した結果のメンバーである。 リーダーでアレンジのオリバー・ネルソンと、エリック・ドルフィーはプレステイジから借りた。 フレディー・ハバードはブルーノートから、ピアノのビル・エバンスはリバーサイドの各社から借りたのである。 当時の各社の将来性を期待された花形スターばかりである。 いかに、このメンバ−でなければ出来ないとクリード・テイラーとオリバー・ネルソンは考えた。 一家言持つ音楽家が集まれば、録音は喧々諤々の連続だったに違いない。
そして、ライナーの終わりにはオリバー・ネルソンの言葉で、こんな事が書かれている。
1959年にニューヨークに出て来たとき、既にコルトレーンやソニーロリンズが居て、新しい音楽が始まっていた。しかし、自分はそうではなく、今までの音楽のアイデンティティーの中で何かが出来るはずだと、感じていたと。 その答えがこれだったという訳。 ブルースこそアメリカのジャズメンのアイデンティティーで、そこからジャズの斬新さが生まれると言い、音楽にして見せたのである。
素晴しい考えを延べているだけの音楽センスがここにある。 私は今も、40年前に聴いた時の感動と、全く同じ感動を、身体の中に感じてしまうのである。 今まで、それが変わることなく、続いてきたのである。 時は移り変わり、人生は変わり、私の好みも変わった。 しかし、聴く度に今も新鮮なサウンドに、カッコいいなあと思うのはこれが一番である。 誉めているのではない。好きなのだ。 この作品こそ、私の内の、音楽の感情の核となっているのである。
これこそ、 「オリジナルを聴け!」
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