HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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PHILLY JOE JONES “THE ROTTERDAM SESSION”
2013/09/13

PHILLI JOE JONES-CLIFF JORDAN-JAMS LONG “THE ROTTERDAM SESSION” AUDIO DADDIO RS1013
(HOLLAND)

このレコードは久しぶりの入荷だ、
以前はアムステルダムに住んでいたディーラーのおじさんが、探し出して確保してくれていたので、順調に入荷した。しかし、彼が亡くなって途絶えた。
このレコードを見ると、どうしても彼の事を思い出して、切なくなる。

この作品はロッテルダムにあるオーディオ・ショップが作ったものである。
ここの店はオーディオ・ショップといえ、他にもアルバムを作っている。
モダンアート好みのオランダ人が好きそうなフリージャズなどの前衛作品が他に2枚ある。
それもそろって音も良く、芸術的なジャケット作りも心掛けている。
芸術志向のショップに違いない。

このレコードも確かに高音質である。
85年4月にこの作品を作る事になり、フィリージョーが地元ロッテルダムで活躍しているベーシストJAMES LONGを指名したという事になっている。
無名なベーシストなのだが、他でもないフィリー・ジョーが良いと言うのだから間違いない。
聴いてみると、なるほど立派なベースである。

私が、このアルバムを仕入れして店に持ち帰り、お客様が試聴する。
決まって言う事がある。
それは「ピアノが居ないね、ちょっとイヤだな」と言う。
それが次回に来られた時には「あのレコード好きになったよ」と変わるのが面白い。
たしかにピアノレスの作品は違和感が無い訳ではない。
だが、SONNY ROLLINSが昔言った通り、ピアノがいると、全てのサウンドがピアノに引っ張られる。
だから、ピアノが居ない方がそれぞれのサウンドが良く理解できる、と。
そういう事なのである。
オーディオ・ショップの親父が、レコードに良い音だけを考えていたのならば、ピアノは入れたと思う。
しかし、良い音楽のみを目指した結果は当アルバムであり、私もこれで良かったと思う。
ショップの親父は只物では無かった。

この作品の演奏が良かった点、
それはCLIFF JORDANという実にアーシーなテナーサックス・プレイヤがいた事。
フィリージョーというこれまたアーシーなドラマーがいた事。

よって、ここに実に、ブルースの味わいが底に残り、しかも洗練されたフレーズがふんだんに散りばめられたサウンドが聴ける、近年に珍しいアーシーな作品が仕上がった。
エラく落ち着き払った音の運びが、聴くほどに、聴く人の心に蓄積される。
なぜかそれが前衛的にも聴こえる。
フリージャズでなくとも前衛作品は生まれる。
こんな作品はちょっとない。

HAL SINGER “BLUES AND NEWS”
2013/09/12

HAL SINGER  “BLUES AND NEWS” FUTURA SWING-01 (FRANCE)

ジャケットもなかなかの出来で、好ましいアルバムである。
71年作であるから、この辺りのレコードは年齢的にも、私がレコードを集め始めた頃にフランスから輸入されていた。
但し、入荷の枚数が少なく、また当時はアメリカ盤を追いかけるのが精いっぱいで、ほとんど買っていなかった。
暫くして、同じレーベルのFREDDIE REDD「UNDER PARIS SKIES」がカッコ良いという事になり、皆で探した。

ちょうど、私がヨーロッパに出張があって、帰りにパリに寄る事になったので、当時一番大きかったレコード屋を見つけて行った。
そこで、店員さんにフレディーレッドと何度言っても通じず、そうかアクセントが違うのかと気づき、「フレ」に力を入れて、また苗字は「レ」に力を入れて言うとようやく、解ってもらえた記憶がある。
お兄さんは英語で「アイ シー、一枚だけ中に残っているから、ここで待っていろ」
暫くして何やら持って来たのが、「UNDER PARIS SKIES」を2枚と、このアルバム。
「UNDER PARIS SKIES」を2枚持って来たのは、オリジナル盤と、人気上昇で既に2度目のプレスが出ていたので、その説明と、それでも2枚買わないかという確認。
ついでに、HAL SINGERの方も買えと。
当時からオリジナル盤志向だったので、セカンド・プレスは断って、奨められた当アルバムの一枚ずつ購入した。
友人にお土産で、同じものをもう1セット欲しいと言うと、もうこれで最後だと。
この時のお兄さんもマニアックだったが、それでFUTURAの見分け方を覚えた。

今回の仕入も同時にこの組み合わせで2枚入荷の予定だったが、「UNDER PARIS SKIES」の方がなぜかセカンドプレスだったので、残念ながらこれ一枚のみ。
さて、長いどうでも良いイントロは置いといて。

このアルバムは面白いレコードである。
それはピアノがSiegfried Kessler(ジークフリードケスラー)長い名前であるが、かれはフリージャズの世界に行って、FUTURAには沢山吹込みをしていて、ここのレーベルはケスラーの為にあるのかと思えるほどであった。
ちょっとHAL SINGERとは合わないと思えて、仕方がなかった。
それが、これはアメリカ代表のHAL SINGERにART TAYLORと、フランス陣営が巧く合致し、ちょっと不思議なサウンドの立派な作品となっていたのである。
といってもドラムはアートテイラーであるからジャズのベースはしっかり出ている。
ベースとピアノはヨーロッパなので、はっきりしたリズムとサウンドで、これが良かった。
クールとアーシーが斑になったところに、トロンボーンを入れたので、低音部がサウンドを支えて、アフリカンチックというか、ソウルというか、味が出た。
良い出来である。

この作品の成功が、次の74年JEF GILSONとの「SOUL OF AFRICA(LE CHNAT DU MONDE)」の布石になったのでは無いかと、私は思っている。
この71年の作品は、HAL SINGERにとっても画期的な演奏になった。
また、このレコードも一曲スピリチャルジャズとしてまた、クラブや若者達に人気になった演奏がある。

しかしだ、一曲と言わず、A面の頭からしっかり聴いて欲しい。

レコード求む
2013/09/10

先日、知り合いが来た。
久しぶりなので「最近は委託のレコードを持って来ないね、どうしたのですか?」と聞くと。
「某店の店員がね、ハルズに委託で持っていって、手数料3割も取られるんなら、それでいいからウチに置いて行けと言われるから、そうしようと思ってさ。何しろ委託のレコードがその場で現金になるからさ」
なるほど、ハルズに委託に持って行くと言えば、あそこの店は7掛けで買い取ってくれるのか、それならウチも価格表を持って売りに行こうかな、と思わず考え込んでしまった。

という訳だけではないが、仕入が大変になりました。

レコードを売って下さい。
買付に行っても、まだレコードが足りません。

特に名盤廃盤、人気盤、好演奏盤、通好み、ジャズ・ヴォーカル人気盤。
何処よりも高額で買い取ります。
また、ブルーノートの日本盤を番号順に揃えて沢山お持ち方で、処分をお考えでしたら、是非ご相談下さい。

迷惑メール
2013/09/09

以前、トヨタの86(ハチロク)の試乗に行った。
その後、どこかからメールが来て、「トヨタ86が当たります、登録を」
という内容であったので、てっきりこれはトヨタからのメールに違いない、と一人合点して登録。

すると、あにはからんや、来るわ来るや、迷惑メールのオンパレード。
日に20件以上も来る。
あれはトヨタではなかったようだ。

思い余ってAUショップに行き、相談したところ、取りあえずそのメール・アドレスだけ、受信拒否にしましょうと、やっていただいたのも効果があったのは一日だけ。
3日後には、アドレスの最後の文字がちょっとだけ変わったメールがじゃんじゃん来る。

困った時のネット。
調べたところ、迷惑メールを退治してくれるので、転送しろというのがある。
有難いと思い、転送したものの、一向に効き目無し。

相変わらず、困ったメールがじゃんじゃん。
と言って、自分のアドレスを代えるのは、いかにも悔しい。
さて、どうしたものか?

オジサン、怒るで!

昨日もラーメン
2013/09/08

仕事が終わって、従業員もまだ仕事をしているので、誘って向かいのラーメン屋。
思えば、今週はラーメン夕食が4回目。
そのうち3回は一人の孤独な夕食。
これは、本当にまずい。
人生を投げてしまったかのような食生活。
生活を変えないといけない事は明白。

と思いながら、新宿のラーメン事情。

この辺りで、さっぱりしたラーメンを食べようと思うと、それは叶わない。
なぜなら、すべてコッテリしたスープで、さらに塩っぱい。
若者に聞いても、さっぱり系が無いらしい。
この辺のラーメン屋は、味を競っているウチに、一様にドロっとしたスープになってしまった。
醤油とか塩などと書かれていても、だからどうだと言わんばかりの味わい。

やっぱりラーメンは、本当はさっぱりしていないといけない。
でも、ラーメン通にはこれが通じない。


WARNE MARSH "QUARTET"
2013/09/07

WARNE MARSH "QUARTET" MODE 125

片仮名で書くと「ウォーン・マーシュ」。
トリスターノ派のプレイヤーである。
初心者には人気がない。
商売的には惜しい。
惜しいが、内容となると群を抜いて出来の良いアルバムなのである。

私のネガティブなイントロは止めて、ジャケットを見て頂きたい。
ヘンテコな髭ダンスの絵。
まさか志村けんと加藤茶の髭ダンスの原型と言うつもりはないが、正に髭ダンス。
ジャケットの副題が「MUSIC FOR PRANCING」と言う。
「跳ねて歩くための音楽」となるのだから、やはりこれは髭ダンスの為の音楽だったのか。
所がそれほど軽い音楽ではない。
ま、ゆっくりと聞いて頂きたい。

と言いながら音楽に行く前に、このモード盤はジャケットがチャチであるとか、右上の値札の剥がし跡がなければ買ってやるよと、上から目線で言われるレコードである。
このレーベルは当時アメリカではレコード店のサービス・コーナーや果てはスーパーでも売られていたという悲しい伝説のチープ・レーベルなのである。
もちろんビニール・コーティングなどされているはずはない。
ジャケット右上には値札が貼ってあり、レジのおばさんが、言ってみればコレクターの気持ちを知らない人が、1ドル98セントの値札を軽くペリッと剥がすと、ジャケットの表面が剥がれてしまうという仕組みである。(写真参照)
それが悲しくもあり、現代のコレクターに取ってはストーリーのある一枚になったコレクターズ・アイテム。
更に欠点は他にもう一つあって、必ずサーというサーフェスノイズが入る。
弱小レーベルの常というか、材質があまりよろしく無かったらしい。
だからと言って、剥がし跡の痕跡の無い物を探そうと言う者も出てきておかしくない、いや、それはもうコレクターの病気である。
そこまでは、私もお奨めしない。
それより出会った物を買って聴け!と言いたい。

そこで演奏。
この人はトリスターノ派としての話ばかりで、肝心の彼の音楽性についてはあまり語られる事はない。
だが、聴けば聴くほど、この人の音の流れは興味深い。
私はこの人を一言で言うと、ファッションを気にしなかった人のように思える。
というとおかしな言い方で悪いが、音色とか、耳当たりの良さ、人の耳に直接的働きかける音色よりも、哲学的であり、内面的というか、言葉の流れや単語の繋がりのような即ち音の繋がり。
この音の後にどういう音が来たら良いか、という事に興味が強かった人なのではないかと思うのである。
であるからして、キラビやかな感じは無いが、聴けば聴くほど語りかけるものがあって、面白くなってしまうのである。
勿論、素人に云々されるような軟弱な音ではない。
ジャズ・プレイヤーの中にこれほど、音の繋がりに人生を掛けた人がいたであろうか。
そして、音楽は紛れもないスイング感いっぱいで歯切れの良いジャズ。
そういう意味で、個人的にはこのレコードが一押し。
ぜひ聴いて頂きたい!
きっと彼の語る「言葉」が見つかるはずである。

またも視聴率
2013/09/06

今日も暇。
やる気も無し。
それで、昨日の続きの視聴率の事。
一生懸命に視聴率をチェック。
こんなにチェックして、どうするのだ!と自問自答。

我々、音楽関係はと思って見ると、1966年ビートルズ日本公演、これが56.5%。
なるほど。
当時の音楽評論家がこぞってこき下ろしたビートルズだが、数字は嘘をつかない。

お笑い番組はどうだったかというと、1973年の「八時だよ、全員集合」50.5%。
土曜日になると8時になると、家族全員集合してしまったのだな。
とするとお父様方も子供に交じって見ていたという事になる。
お母様方はその中に入らないよ、食事の方付で見られないから。
あはは。

海外のテレビドラマでは、1963年の「ベンケーシー」。
なるほど、医者物は面白いからな。
当時のもう一つのドラマ「逃亡者」が気になったが、これは30%くらいだったそうだ、本国米国では50%を超えたらしいが、日本では、もう一つだったか。
個人的には一押しだったが。 少々残念。

社会のニュースに移って。
気になるのがある、それは「あさま山荘事件」1972年の冬。犯人が捕まった時の報道である。
これは、凄かった。
左翼は悪くないと思っていた国民の頭の中が、残虐な殺人が次々と明るみに出て、もう真逆に向いてしまい、左翼もヤクザも一緒になった瞬間、50.8%。
革命とは粛清であると認識された事件だった。

うーむ感心。
こんな事に感心している場合ではない、仕事、仕事。

視聴率
2013/09/05

そうそう、子連れ狼の視聴率がどれほどだったのか、ネットでちょっと調べて見た。
20%を超えたらしい。
なかなか立派である。

眺めている内に面白くなってしまい、過去の視聴率のランキングに目がいってしまった。
それで驚いたのは81%超えという嘘のような数字がある事。
それは1963年のNHK紅白歌合戦で、勿論断トツの歴史的一位。
なるほど、当時は楽しみが無かったし、テレビを見ること自体が楽しみだったから。
第2位は、もう一度感動が味わう事が出来るかどうかの瀬戸際であるオリンピック、その1964年の東京オリンピック開会式。
HNKが61%少々。
意外に大した事がない?
いやいや軽く考えることなかれ、あの時のテレビ中継は民放全局も放送したはず。
なんとかリサーチという会社のデータを見ると、確かにNHKは 61.2%。
だがNHK嫌いな人がいるので、他局をチェックする事が肝要。
真剣になってチェックするとあるある、こういうデータはネットを見ればいくらでも出て来るわい。
日本テレビ 6.0%  
TBS 7.5  
フジテレビ 3.1  
テレビ朝日 3.4  
東京    1.4  
NHK・民放を全部足すとなんと82.6%の高視聴率。
NHK嫌いが結構いるものだ。ウヒヒ。
昼間の放送なので、仕事の都合でテレビを見られない人が居る訳で、それにも関わらず 82.6%は、ほぼ日本人全員が見たに等しい話である。
思い出すな。
ぜひ、オリンピックをもう一度。
だが、もうその時には私はこの世にいない。

ところで、たった一人で50%以上の視聴率を5・6回も稼いだ人がいる。
それはファイティング原田(ボクサー)。65年から68年まで世界戦を戦った時の記録で最高は63%、最低で53%もある。
現在の紅白歌合戦も真っ青。
そう言えば、我が家でも、ボクシングの世界選手権ともなると、普段家に居る事がない父もそそくさと帰って来て、早めに風呂に入り、テレビの前にどっかと腰を下ろし観戦したのだ。
日本人全員が、ファイティング原田と共に外人と戦ったのだった。

そうそう話は続いて、ドラマの視聴率はどうかと見ると、思い出すのが「君の名は」。って昭和30年の話しだ、おまけにラジオ。それは除けて。
83年の朝の連続ドラマのあの「おしん」で、62.9%の高視聴率があったと。
お父さんも見入ってしまい、会社に遅刻した事になる。
今尚、中東、アジア諸国で大人気だという。
この間、そば屋の女将と話した。
「最近の朝の連ドラが面白くないのは、主人公に苦労が無い事だね」
「そう、そう」
その点、おしんは断トツだった。

こうなると、you tubeでまた探して観てしまう事になるな。
止まらなくなるので、イカン。

コーヒー屋
2013/09/04

午後、ふらっと入ってきた知合い。
ウチも暇なので、では一緒にコーヒーでも行こうという事になり、小田急百貨店の7階にあるコーヒー屋に行った。

外が良く見える窓に向かって並んで座わると、外には新宿高層ビル群と夕日が当たって金色に輝く積乱雲。
新宿も良い景色が見られる場所もあるものだと、二人で感心。
美味しいコーヒーと話で楽しかった。

コーヒー屋の事になると以前、当店の裏にあったコーヒー屋が懐かしい。
といっても、私が思うのは、当店が開店当時にいたマスターのイメージではある。

コーヒーでも飲みに行こう考える時、私の選択肢には、今なお、あの時のコーヒー屋が思い浮かぶのである。
別に親戚でも何でもない、好かれていた客でもない、むしろ場違いで嫌われる事の方が多かった。
それでも、今もって、私の中ではあれは惜しかったと思うのである。

きっと、近所だったせいだな。

子連れ狼
2013/09/03

今朝、身体がだるく何となくダラダラしていて、ついテレビを付けると、あら、懐かしや「子連れ狼」。
テレビ朝日であるから、北大路欣也が主演の方。
最近のイクメン・ブームの教材?として、一躍脚光を浴びた、「拝一刀」と、その子「大五郎」。
深い愛情を持って厳しき生死の境を彷徨う。
そこには本音の死生観。

思わず応援、それがラッキーな事に、丁度最終回。
にっくき敵「柳生烈堂」との最終決戦の話を見られるとは、オジサン感激。

漫画ではたしか、最後の決戦で拝一刀の愛刀「同田貫」が折れてしまい、柳生烈堂に破れる、それを目の当たりにした大五郎が、折れた刀を握り、烈堂に必死に向かい突き進む、烈堂はかわすことなく、そのまま腹に折れた刀を受ける。
そして、そこで烈堂が彼ら3人が血がつながっていた事をほのめかしながら「悲しい定め」と息絶える。
という話であった。

テレビはちょっと話が違っていて、血筋の事は出て来ない。
残念じゃ。

どうか、親子ふたりの「冥府魔道」の道に、安らからんことを願い、テレビのスイッチを切った。
南無阿弥陀仏

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