| STAN GETZ “AT THE SHRINE” | - 2014/03/14
- STAN GETZ “AT THE SHRINE” NORGRAN MGN-2000-6 BOX-SET (USA)
以前に一度、このアルバムセットの事を書いた気がしたが、探しても出て来なかったので、消えてしまったのかもしれない。 いいさ、何度でも書こう。
このボックスは、紙の箱ゆえに、今となってはほとんどが壊れている。 だが今回は、箱は無事である。良くぞ生き残った。 中にLPレコードが2枚入っている。 さらにオマケの写真ブックレットがあり、10枚組みの写真カード綴りである。 写真はLPボックスに一緒に入れるだけの事はあって、壁に飾ってもちょうど良い大きさで、例の子供との写真、タバコを咥えた横顔の写真など、見慣れたゲッツのプロマイド的な写真がある。という事は、この写真セット、今となっては10枚揃っている方が珍しい。 そう、かつて壁に貼っているうちに紛失してしまった方が多いから。大概2〜3枚は無い。 またボックスというのも大概ちょっと傷んでいたり、数が揃わなかったりするものだが、今回はパーフェクト。
内容は1954年のロサンゼルスの劇場SHRINE(シュライン)でのライブ。 まずJOHN WILLIAMS のピアノが開演の挨拶程度にソロを弾く、本当にさらっと。 やがて、なぜか御大DUKE ELLINGTON が出て来て、彼の紹介をする。 「こんな素晴らしい演奏家を紹介出来てうれしいです」と、「そして彼こそ、クールの中のクール・ミュージシャンである。COOL’S COOL!みなさん、スタン・ゲッツです」で演奏は始まる。 ノーマン・グランツはライナーの中で、COOOOLと中の「O」を4つも書いている。 DUKE ELLINGTONは、11月はちょうど西海岸の巡業中でサン・フランシスコから始まり、この辺りのバークレイ、ロサンゼルス、フレスノ等々厳しい演奏旅行の毎日の真っただ中。 エリントンの巡業の話は置いといて、まあ、当日の出演者でもあったわけで、当日は他にDAVE BRUBECK, GERRY MULLIGAN、等もいたようで、さぞ盛大なジャズフェスティバルになった事であろう。
こんな様子で始まったのであるから、それは素敵な演奏会であったであろう、と想像させるに値する素晴らしい内容である。 一曲目が終わると、観客の親父が何か言ったらしく、「OK、ダディ」と応え、観客も大受け。 聴いた人はさぞ幸せであったに違いない。 アルバムは1枚目A面が終わると、ひっくり返さずに2枚目に進んで頂きたい、そこでA/B面を聴き、1枚目に戻ってB面すなわちSIDE4という運行が正しい。 もちろん、かつてのオートチェンジャーとしての利用の仕方になっているのであるが、今回はそれだけではなく、それには理由があって、SIDE4は実は不足分として翌日にノーマン・グランツが招集したメンバーで片面分録音したのである。といってもドラマーが変わっただけなので、違和感はない。曲も演奏も問題なく素敵。 そうそう、昔私が購入した日本盤には、エリントンの司会などが消えていた。 オリジナル盤を聴いて、やられた、と思ったから。
こういう物こそが、「コレクターズ・アイテム」という。 行政の箱物偏重主義は政治家に反省してほしいが、音楽の箱物は何故かそそられるな。
|
|