You're the top | - 2024/08/07
- You’re the top Anita O’day
ラジオで聴いてしまったアニタ・オデイのYou’re the top. 本当に良いねえ。 作曲はジャズ・ファンおなじみのコールポーターで、人気曲になり色々なバージョンがあって、私はEllaFitzgeraldの歌なども好きで時々聴く。 それでもアニタ・オデイの歌は、格別な良さがある。
この演奏が収録されているアルバムは「Anita」Verve2000番、赤ラベルに黄色のTが初出であるが、すぐに青ラベルになり、その後は通常の黒ラベルで発売された。黒ラベルでも音質はそれほど落ちることはない。
さて、演奏はポール・スミスを含むバディ・グレグマン・クインテットで、そこにトロンボーン4本を並べた。これが功を奏したというのであろうか、彼女の歌に掛け合いするように進行するのである。そもそもこの歌は、男女で相手を称えあう形式なので、彼女の一人の部分の不足分をトロンボーンが補うという上手いアレンジにしびれてしまう。 それに後半ジャズメンが出て来ると、バックの演奏もグイグイ来て、シンバルのシャンシャンと鳴る所ももう最高。 歌を聴いていくと、彼女の歌はオリジナル版とちょっと、いや相当離れていて、中にジャズメンの有名人が次々出てきて非常に面白い。 それに、TopをBopにして歌ってもいる。そして私なんてダメよ、と。 ちょっと書き出す
You’re the top, you’re the Colosseum と、このように進むのだが。 後半文では You’re the Bop, you’re like Sarah singing(サラ・ボーンの事) You’re the bop, you’re like Yardbird swinging(パーカーの事) You’re the minor’s gong, you’re the greatest song that Eckstine ever sung You’re a Moscow Mule(カクテルのモスコミュール) you’re oh so cool, you’re Lester Young(レスター・ヤング) You’re the high in a Downbeat tally(ジャズ誌ダウンビートの得点) You’re the guy who owns Tin Pan Alley(ティンパン・アレー) You’re Tatum’s left hand(アートテイタムの左手), Goodman’s swing band(ベニーグッドマン・バンド), Lena Horne who won’t stop(レナホーン) But if baby I’m the bottom, you’re the bop (私なんか底辺だけど、あなたはバップよ)
ジャズって本当にいいですね。
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