HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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JO STAFFORD “STARRING JO STAFFORD”
2014/08/21

JO STAFFORD “STARRING JO STAFFORD” CAPITOL T-435 (USA)

ジャケットは往年の大スターの貫禄を示している。
当時30歳ちょっと、ヒット曲連発の現役の大スター。
画面中央から右側に掛けてドンと顔の大写し、白人のこれ以上ない程の美しい女性と、その首には豪華なダイヤモンドと思われる首飾り。
バックをよく見渡すと、そこは楽屋で、鏡が並び、棚には香水の壜がいくつも置かれている。
左の手前にはピンクのバラの花束。
彼女の気品こそピンクのバラが相応しいと。
きっと新婚の旦那様か、それともファンからの贈り物。
スターであると、強調されたアルバムなのである。
ここまでスター性を強調したジャケット・デザインなど、他にはない。

入荷したものを、何となく聴いていたら、あっと驚くほど旨い人だなあ、と感心した。
そんな悠長な事を言っては失礼にあたるほどの大物だったわい。
彼女は、ついこの間、2008年に亡くなっているので、意外に長生きだったのだ。
その彼女の1953年のアルバム。
唄っている歌も、有名曲が多く50年代の豊かな良い感じが伝わって来て、ノスタルジアにしたってしまった。
大体の曲にジャズっぽさがあり、美しい声と魅力的な表現力に感心する。
「The gentleman is a dope」などスイング感抜群。
良い声だ。
ジャズボーカル好きも、カントリー好きも、ポップス好きも、それぞれ楽しめるアルバムである。

私が特に、おやっと思ったのは、「RED RIVER VALLEY(レッドリバー・バレー)」。
まあ、昔は月並みのカントリー&ウェスタンのスタンダード。
アメリカのみならず、日本でも幾多の歌手どころでなくアマチュア・バンドでも、歌いまくった曲。
弘田三枝子が「赤い川の谷間」という題名で、NHKの番組「みんあの歌」でも紹介されヒットしたのである。
西部劇ブームでもあった。
その話は置いといて。
まあその、このRED RIVER VALLEYを聴いていて、感心したわけだ。
彼女は、声楽もやっていただけあって、結構強い調子の歌い方が多いのだけれど。こういう歌になると郷愁を出して、見事。曲のアレンジも良い。
良いはずだ、旦那のPAUL WESTON(ポール・ウェストン)とのコンビで、彼女の良さをちゃんと出している。
この曲が持っている曲調がジャズではないので、ジャズっぽくはないのだが、そのかわりにカントリーの郷愁感が流石、アメリカ人。
このアルバムが1953年のリリースで、彼女たちが結婚したのが52年というから、それは充実しているはず。

そうだ、ついでだがこの曲は、映画「怒りの葡萄」にも使われた。
社会改革に燃えていたから、昔は何度も見た。
良い歌、良い映画、良い時代。
昔に戻って、一緒に歌ってしまった。


https://www.youtube.com/watch?v=NlCjIbdy2tQ

CHICK COREA "NOW HE SINGS,NOW HE SOBS"
2014/08/20

CHICK COREA "NOW HE SINGS,NOW HE SOBS" SOLID STATE SS 18039 (USA)

こんな素敵なピアノ・トリオのアルバムも入荷。
アメリカのオリジナル盤は、ダブル・ジャケットでもある。
日本では二つ折りのジャケットの事を通常、ダブル・ジャケットというが、アメリカ或いは欧州では「ゲートフォールド・カバー(GATEFOLD COVER)」という。
「折込」のカバー、二つ折りという意味なのだろか。
通常のシングル・カバーに比べ、ジャケットを広げた時の気分が良いので、ちょっと素敵である。
その話は置いといて。

このアルバムを見ると、ブルー・ノートから出てないのが不思議な気がする。
なぜなら、この時期、親会社はリバティーなので、他の作品は「SS」とマークを付けたまま、ブルーノートから発売されている。
しかし、なぜかこれだけソリッド・ステート。
だからと言って、どうでも良いが。

さて、ジャケットを見ていると、どこかのスタジオか、彼の家か?
壁にはピカソの絵も飾ってある。
ピアノの陰には、金属の彫刻も見え隠れする。
ピアノに向かった、彼の真摯な姿がある。
彼の後ろには、外を分断する重く分厚いカーテンがあるのみ。
この部屋には「芸術以外何もないぞ」と言い切ったのである。
チック・コリアは、今回の作品に、高い芸術性を示したぞ!と言いたかった。
その通り、非常に高い音楽性を示した作品になった。

彼のこの辺りの演奏は目を見張るものがあって、「CIRCLE」はじめ、ECMに移籍して「RETURN TO
FOREVER」、「SOLO CONCERT」と、当時のジャズに関する話題を独り占めした感がある。
目を離せない状況に会った事は間違いない。
それら一連の彼の中の、当作品が芸術の大爆発の点火であった。

いや、思えば楽しかった。
70年と言えど、ジャズはまだ前途洋々たるものはあった。
フリージャズはまだ到達点は見えず、どうなるか目を凝らして、見ている価値があったのである。
我々は、何処でどういうジャズがあり、こっちでこういうジャズが試されてと、ジャズの変化を楽しむ事が出来た。
過去のジャズと、今行われているジャズが、全く遜色なく楽しめたのである。
昔が良かったね、などと言っている場合ではなかった、のである。

ちょうど、来られたお客様が、このアルバムに使われシバルは、フラット ・トップ・ ライドというフラットな形状のシンバルで、響きを抑えている、という話になった。
ドラマーはロイ・ヘインズ(ROY HAYNES)、この作品の鍵はどうも、ロイ・ヘインズにありそう。
まず、フラットなシンバルは、音が小さく、繊細な音色、音の粒立ちがある、最近はECMの録音などに使われるらしい。
きっと、音の余韻が少なく、冷静なサウンドになるのだ。
ヘンな音色だね。

ジャズが例えば、アート・ブレイキーのように情緒たっぷりな実に生身の人間臭さがむんむんするリズムから、チック・コリアは決別しようとした。
その時のシンバルの音色に、情緒や豪華さと言った、音の刺激を排除したかったに違いない。
彼が言い出したか、またロイ・ヘインズがそれならばとこのシンバルをと選択したのか分からない。
しかし、彼等は選択した。
そして、見事に次世代のピアノトリオは出来上がった。
その後の演奏は、冷静さを追及する道に突き進む。
ジャズがオールド・スクールから、ニュー・スクールに移る時期の一つの現象
なのである。

冷静といっても、何故か心地良さがある、不思議なサウンドの傑作である。
しかし、兎にも角にも、ロイ・ヘインズがこのシンバルを使用したのは只の一度だという。
いいドラマーだよね。

寿司
2014/08/19

今年の夏は、寿司の「新子」は、まだ一度しか食べていない。
早く、もう一度食べないと、夏が終わってしまう。
夏の季節感も調子が出ない。

今年は、逆流性食道炎と診断され、兎に角、ゆっくり食べるように病院で指導された。
しかし、せっかちな江戸っ子の寿司こそ、ゆっくり噛んでなんかいられない。
魚がご飯に乗っているわけで、口に放り込んだら、二口、三口で喉に流し込むのが、実に良い。
それを30回も噛むと、どうなるかというと、口の中で寿司が残飯になってしまう。
そんな物は食えねぇ。

考えると、江戸前と言われる料理、寿司、蕎麦、うなぎ、天麩羅、どれをとっても噛んでいては、美味しいとは思えない。
蕎麦は、箸でつまんだ蕎麦の尻尾をちょいとタレに付けたら、口の中にたくし込む。
鰻だって、口の中に頬張ってさっさと食べる、残ったご飯は漬物とお汁で流し込む。
せっかく蒸して柔らかくなっているものを、わざわざご丁寧に噛んでしまったら、これまたグチャグチャした残飯をこさえているようなもので、美味しいとは言えない。

と言う訳で、今の私は、ちょうど夏だというのに、待ちに待った「新子」と「車エビ」の握りが食べられない。
何だかな。
大体、身体の事を気にするという事は、楽しくないということなのだ。

食い倒れ
2014/08/18

外人が書いた「英国一家、日本を食べる」という本を読んでいたところ、面白い表現に出会った。
大阪の食い倒れという意味は、お腹がいっぱいでも倒れるまで食べる、という意味だと説明していた。
誰が間違って教えたのか?
私が説明しても仕方がないが、この場なので言うと、こり過ぎて家が傾く、という例えである。

この○○倒れ、という言い方は各地にある。

食い倒れは大阪。
着倒れ、と言われるのは京都、
 京都こそ食い倒れなのかと思うのだが、きっと冷静に、腹八分目に抑える事を知っているのだな。
これらの2つは有名なので、どうと言う事もないが、このほかにある。

名古屋の「貯め倒れ」。
 そこまで、ケチとはおもえないが、貯めすぎて家が傾く事はないので、ちょっと想像出来なかった。
大阪の堺は、「建て倒れ」というらしいが、建て倒れといわれた場所がまだ他にある。
愛媛県 は、 伊予の「建て倒れ」と言われるらしい。
私の経験だが、行ってみると、菊間瓦という立派な瓦の生産地もバックボーンにあるせいなのか、大きな屋根の立派な家が多かく、なるほどと感心した。
それに対して、四国の中では、高知の「飲み倒れ」と言うんがあって、これも納得させられる。
もう一つ、讃岐の「賭け倒れ」というのだそうだが、それはあまり、解らないがきっとギャンブル好きが多いだろうか。
最近は、「今治倒れ」というのが....、違った「今治タオル」だった。

関東の方では、あまり○○倒れという、言い方をしない。
それは関西圏の言い回しなのであろう。
なかなか、ユーモアのある言い方で、よくぞ言ったと思えて、好きだ

今日は休み
2014/08/17

風邪っぽいので、休む。
私などいない方が店は活気があるし。
いない方が良いさ。

ヒューマン・ビート・ボックス
2014/08/16

ヒューマンビートボックスの演奏家のAFRAさん来店。
神宮球場の花火大会のステージがあって、その間に来てくれた。
AFRAさんは、10代の頃、外人のを見て、それにハマり、独学で初め、そのままプロになり、すでに10数年。

ところで、ヒューマン・ビート・ボックス(human beat box)とは、マイクを使い、人間の口だけで、DJの物真似をするあれ。

当店の従業員や吉田ヨウヘイも間接的に知り合いで、話は盛り上がった。
ついでに、一曲やってよというと、気安く、ドンドン・チー、ドンドン・チー、とやってくれた。
マイクを使ってやるのだが、マイクなしでも聴かせてくれるところは流石である。
カッコ良かった。

今度、聴きに行くね。
最高だった。
と言っても、現物でないと分からないよね。




https://www.youtube.com/watch?v=E7K7xG-npVA

JOHNNY GRIFFIN “THE KERRY DANCERS”
2014/08/15

JOHNNY GRIFFIN “THE KERRY DANCERS” RIVERSIDE RLP 420

こんな良い作品のオリジナル盤、入荷。
私はジャズを聴き始めた頃、多くのジャズファンと同じく、何と言ってもジャズの醍醐味はテナーサックスだと、ソニー・ロリンズ、コルトレーン、デクスター・ゴードン、そしてこの人ジョニー・グリフィンをよく聴いた。
グリフィンは豪快さの中に哀愁が感じられて、我が日本人の音楽心にも響いてくれた。
ブルーノートには彼の名盤は数あり、しっかりしたハード・バップで、サウンドも文句ない。
コレクターだったので、オリジナルで揃えていた。
だが実際、当時何故か良く聴いたアルバムは、The Little Giant(リトル・ジャイアント)や、この辺りのリバーサイドの作品が多かった。
それは聴き易さであった、と思う。
または、このレーベルによる、ゴリゴリしすぎないサウンド故かも知れない。

ところで、この人は、1956年 Introducing (Blue Note BLP 1533)でレコード・デビュー飾ったのだが、その後、トントン拍子。
なによりも57年にアート・ブレイキー楽団に迎え入れられた事が大きい。
勢いを継続し、ブルーノートにも傑作を残し、58年リバーサイドに移籍し人生益々絶好調、作品の出来も絶好調、リリースの数もこなし順調に進む。
59年には彼の代表作 The Little Giant (Riverside RLP 12-304)を発表。
それに落ち着く事もなくEddie "Lockjaw" Davis とタッグを組み、豪快さを売りにしたテナー・バトルで更に人気も上げた。
その後の61年、ちょっと一息着いた時の、この作品。それだけに、柔軟性があって精神的にも心が落着いたサウンドが聴ける。
要は柔らかい。
そんな作品が、悪いはずがないのである。
「Hush-A-Bye」など、ハード・バップと適当な柔らかさが混ざり合った雰囲気で、いつ聴いても惚れ惚れする。

しかし、このアルバムの録音の後もガンガン行くかと思いきや、ちょっと一休み状態、まったりした様子。
63年にリバーサイド後期名盤と言われる、「 Do Nothing 'Til You Hear From Me RLP 462」を残すと、そのままヨーロッパに移動。
心機一転、という気持ちもあったに違いない。
64年にドイツで、これも名盤「Night Lady」を録音、芸術性にも文句の無い所を見せた。
そのまま、クラーク・ボランド楽団にも参加して、バンドの中で仕事をする。
67年、後期の大名盤「 The Man I Love − Polydor 583 734」をリリース。
これが「THE KERRY DANCERS」の延長線上にありそうな気がする。
曲の「Hush-A-Bye」は更に洗練さを増している。

というわけで、「THE KERRY DANCERS」は、前期の終わり、後期の始まりといえる、キッカケのところにある作品。
ゴリゴリ・サウンドとソフトのミックス。
ハード・バップとモダン・ジャズのミックス。
強さと優しさも中くらい。
アメリカで頑張って、そのごヨーロッパへ移行する時期。
実に興味深い作品なのである。
33歳と若いながら、早熟でもあった彼が、ある意味到達したジャズ。
そういう到達点の作品て、どうしたって気になる何かがある。

ところで、このアルバム、廃盤マニアの間で、盤のラベルの「深ミゾ」有り・無しが気になるらしく、なかなかウルサイ。
しかし音質的には、どちらも大して変わりはない。
この辺りは「溝」云々は問わないというのが正しい道のような気もする。
気がするのだが、「溝有り」の盤が出ると、やっぱり嬉しい。
悲しいサガである。

テレビで
2014/08/14

戦争の話をテレビでやっている。
8月ならでは。

沖縄戦、東京大空襲、原爆投下、終戦後のソ連の宣戦布告と、一般人の様々な被害・苦労をやっていたのだが、最後にコメンテータがこう言った。
「ただね、被害の話も沢山あって、それはそれで良いけれど、加害者としての戦争を決して忘れないようにしないといけない」と。
赤ちゃん、子供、女、老人と一般市民が無残に亡くなって行った人達の話があった後で、よくも、しゃあしゃあと言えるものだと感心。
そう言う話は8月以外の時には、散々している。
日本人は常に周辺国特に中国と韓国か? に加害者として謝っていかにといけない。
何があっても、両国には謝るんだ。
そういう気になってしまったよ。
ところで、テレビに出てそういう事を扇動しているあんた達は一体、どこの国の人なの?
まさか日本のパスポートなど持っていないよね。

近所の旅行会社が詐欺で
2014/08/13

当店の前の交差点辺りに、なぜかハイヤーが10台ほど。
近頃にしては珍しい、黒塗りのハイヤー。
この辺りには料亭は無いし、まだ昼間だし、それなら葬式でもあったのかと思いながら見てもそれらしいのはない。
ただ、撮影隊が沢山いたので、ドラマの撮影でもして居たのか、それなら俳優さんが乗ったハイヤーなのかと考えた。
夏は暑いから俳優さん達はハイヤーか、と。

その夜、ニュースを見ていたら、ここの交差点辺りが映し出されていて、ビルの5階だか6階だかに入っていた旅行会社、レックスなんとか、という会社が、客から参加費を集めて置いて、チケットを渡していないらしい。
まあ、詐欺であった。

それで、なるほど、あの撮影隊はニュースの張り込みだったのか、と納得。
しかし、NHKもテレビ朝日も画面に映し出されているのは、外観のみ。
それなら、あの、どうでも良いビルの外観を写すためだけのために、ハイヤーが10台。
あの道路にあふれた取材陣の数。

確かに、4時間以上はいたはずで、張り込みも大変だったのかもしれない。
しかし、移った映像はビルの外観。
たったそのために、マスコミ各社の記者は、ハイヤーを停めて、張り込んでいたのだ。
なんとも贅沢な張り込み。

テレビのドラマの張り込みのシーン等と、エライ違いの豪華さに、ちょっと引いた。
画面の報道に迫力がないのは、そのせいかな?

そんなんだったら、ビルの外観だって、いつものように、ボカしてしまえば、どこか分からないから、わざわざ現地に行く必要もなさそうだけどね。

2014/08/12

最近の夏は、本当に店が暇になる。
暑すぎるせいかと思うが、どうもネット販売が定着したせいであろう。

昔は、今頃になると日本中から一杯お客様が来て、にぎやかだった。
子供連れで来て「お父さん、おしっこ」なんて騒いだり。
支払の時には、女房にちょっとあっちに行っててね、なんて声を掛けたり。

お盆だというのに毎日、暇。
今後は夏休みも検討した方が良いのかもしれないな、などと思う今日この頃。


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