HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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夏の鮨
2015/08/06

夏と言えば寿司。
私の場合は新子(コハダのこども)に限る。
青葉台の福助という馴染みの寿司屋に行く。

新子を食べると、ああ今年も生きたなあ、という感慨にひたる。
一年毎の儀式のようなものである。

スペース・シャトルのタイル
2015/08/05

先日、ロスで本物のシペース・シャトルを見た事で、機体に貼り付けてあるタイルの事を思い出したので、忘れない内に書いておこう。

以前、汝窯青瓷(じょようせいじ)の陶芸家島田幸一さんがなぜかスペース・シャトルのタイルの研究をしていて、窯に遊びに行った時、現物を見せて頂いた。
これだよと無造作にての平に乗せていただく。
もう一つ、アメリカのNASAで研究のために、特別に頂いたというコロンビア号のタイルの破片も見せていただいた。
ちょっと触って次の人に渡すと、手の平にぽろっと欠片が残る。それほど脆い物である。
兎に角軽い。大変軽い。
良く見るとスポンジのように穴が開いている。
しかしスポンジとも発泡チロールのような空洞でもなく、見た事のない極小さな空洞がある。
それは「体心立方格子構造」になっているとの事、分かりやすく説明を受けると、3つのビーズの玉がくっつくと中に空洞が出来るが、その構造の連続なのだそうだ。
しかもそれは繋がっていないとの事、繋がらないので温度コントロールが出来るという仕組みらしい。

原料は融点の高い無機物である。 
アメリカが考えて実際に使われた方式はアルミノシリケート繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維を固め1300℃で焼成し、急激に冷却したものらしい。
だが先生のは、原料がカリオナイトを主原料とする、それだと熱膨張があるので他の土を混ぜる。
極小の空洞の球体の原料は、ここで書けないが日本古来のある天然素材である。
通常は1200度で焼くが、タイルは更に1250℃ほどで焼成する。
そこは青瓷で磨いた窯業独特のノウハウと、更に独自の科学のセンスから来る。

ところで、脆いタイルはコーティングをしないといけない。
表面が黒い色をしているが原料は主にシリカである。
色が非常に重要な役割を果たしていて、表面は黒でその直下は白にしてある。
黒で熱を吸収して、その下部の被膜の白で跳ね返すのだそうだ。

見てごらんと、ガスバーナーでタイルを炙ると、真っ赤になった炭のようである。
しかし、その裏は触っても熱くないのが不思議だが、それこそがスペース・シャトルのタイルの所以である。
聞けば聞くほど、理解が遠くなって行く話である。

なぜ、先生が作っているかと言えば、日本でもスペース・シャトルを飛ばす計画があって、コストの高いアメリカ製ではなく、その半額程度でしかも、我が国独自開発のタイルが必要だとなったのだ。
数社の大手企業、食器のノリタケまでも研究して、いくつか特許の申請もしているが、最後まで製造に至ったのは先生だけである。
企業が何社もやってきて、情報交換会だと言うがそれは、陶芸家だと馬鹿にして大した事がないと考えているらしく、単に情報を取りに来ていただけだと。
しかし、どこの会社も成功に至らなかった。

結局、2社ほどがアメリカのタイル製造の機械を購入した。
それでタイルを日本で作ったから日本製としているだけのようだ。
所詮、体裁ばかり気にしている企業らしく、残念な事である。

しかし、今となってはスペース・シャトル計画自体が消滅した事で、こういう技術が不要になってしまった事がもっと残念な事である。

しかし、「体心立方格子構造」を説明する陶芸家とはどういう人なのだろう?

ポップコーン
2015/08/04

アメリカから持って帰って来た、ポップコーン。
美味しい。

ロスのコロセアム陸上競技場でも売っていたので、購入したら馬鹿でかい入れ物に入って来て、驚くと同時にうんざりしたが、観戦しながら口に運んでいる内に、結構止まらなくなってしまう。

もっとすごいのは、競技場の中で売り子が持って来るもので、これまた馬鹿でかく、1メートル以上も長いビニールに入っていて、それをけっこうの数の観客が買っていた。
アメリカ人の食欲は凄いと思うと同時に、どうりで早死にするはずだと確信もした。

ところでアメリカのポプコーンはなかなか美味しい。
甘さと、塩味とそこに絶妙のさっぱり感があって、そのバランスが上手いんだな。きっと。

仕事中にちょっとづつ摘まんでいたら、一袋あっという間。
おれも早死の仲間かな?

ところで、ポプコーンと似て非なるものに日本のポンがあるが、これはちょっと違う。
ポプコーンは専用のトウモロコシを加熱していると出来るのだが、ポンは米でもなんでも出来るこちらは大がかりの機械が必要なのである。
子供の頃にポンのオジサンがやって来て、子供たちの見守る中、大がかりな機械を広げて、ポーンとやっていた。
なつかしいなあ。



万頭屋
2015/08/03

デパートのよく行く万頭屋。
昼にデザートとして、どうしても食べたくて万頭一個だけ買いに行く。

ふとお姉さんに、お姉さんってけっこう年齢は上だけど、「こういう商売は、夏は売れ行きはどうなの」と聞いてみた。
案の上、「夏は売れません」だと。

「じゃあ、協力で一個だけ下さい」
「ありがとうございます」

お姉さんは一個じゃ嫌だと言わなかった。
申し訳ない。

STAN GETZ “CAPTAIN MARVEL”
2015/08/02

STAN GETZ “CAPTAIN MARVEL” COLUMBIA KC32706 (USA)

個人的に好きな作品である。
明るくて新しくて、前途洋洋な人生を感じさせる気持ちの良い作品である。
真夏の暑い日曜日の昼に、冷たいシャンペンを飲んだような、気持ち良さがある。

このアルバムは、ゲッツの人生の中でも、ジャズ界をあっと言わせたアルバムである。
1972年、ゲッツ45歳。
思えば67年のヒット作品、「スイートレイン(Sweet Rain、Verve V 8693)」以来、パッとした作品を残していない。
この辺りで、もう一つ世間をあっと言わせたいと思ったかもしれない。
奇しくも、スイートレインの時のメンバーであったチックコリアは、71年にECMからIMPROVISATIONを発売し、一挙にジャズシーンの前面に躍り出た。
明けて72年2月、チックたちはECMに後世に残る名作、「RETURN TO FOREVER」を吹き込む。
3月、遂にゲッツは、チックのメンバーにドラマーのTONY WILLIAMSを加えたメンバーを選び、録音する事にした。
エレクトリック・サウンド・プレイヤー達とのセッション、この作品である。

当時、どのくらい売れたかは解らないが、音楽家としてのゲッツの凄い所はここにある。
彼はズート・シムス等との大きな違いがここにある。
それはズートが職人芸だとすれば、ゲッツは音楽家。
それは、この作品にもっともよく表れていて、当時もっとも勢いのあるジャズメン達を集める事、そして彼らの音楽の上に自分の音楽を載せ、作品を世に問う。
マイルスもそうだったように、ゲッツもまたコンポーザーとしての音楽家ならではの生き方がある。
マイルスは自分自身もエレクトリックになったが、ゲッツ自身はアコースティックのテナーで演るんだと。
もうひとつの「RETURN TO FOREVER」と言われようが、しかし、ゲッツのサックスは見事に溶け込み、チックたちだけでは決してない、新しいサウンドを作り上げたのである。

思えば、63年の時にはJOAO GILBERTOたちとボサノバを取り込んで、世界中のジャズフアンを虜にした。
ヤク中だの何だのと言われようと、常にジャズの世界に君臨してきた彼の、音楽人生の真骨頂なのではないかと思うのである。

このアルバムを聴くと、時代の流れを見据えた彼の、決して衰えない音楽性をつくづくと眺めてしまう。

ジャケットの表にはキャプテン・マーベルのTシャツを着た、子供時代の写真があって、裏にはスパーマンたらんとしている45歳の彼の姿がある。
タイトル通り、正にスーパーヒーローだったのである。

斬新、いや違うな、「ナウイ」と言われながら、あれからすでに40数年、個人的に感慨深い物があるなぁ。

本「浮かれ三亀松」
2015/08/01

先日、友人が貸してくれた、浪曲師広沢虎造の一代記を面白いと言いながら返した所、そんなに面白れぇなら、こっちの本も読めと貸してくれた。
「浮かれ三亀松」吉川潮著 
著者は広沢虎造の本を書いた人。

話は、都都逸で昭和の粋な芸人だった、柳家三亀松の一代記。
面白かったけれど、広澤虎造は浪曲で私も馴染みはあったので非常に興味深かったのだが、こちらの三亀松の話は都都逸だの「さのさ」だのは、江戸の粋。
本は面白いが、芸者遊びや粋な都都逸はちょいとおいらには縁がねえ。

ただ、その後の藤山寛美や勝新太郎の金使いの粗さは、この人を模倣した人生感だと知って、芸人とはそういうものかと恐れ入った。

一つ思ったのは、広澤虎造の本でも思ったのだが、日本人は、かつての芸も含めて、文化をことごとく否定して、消し去って行く世界に珍しい国民だと思った。





報道
2015/07/31

たった一週間であるがアメリカから帰って来てテレビを付けたら、まだ安保法制の話をやっていた。
徴兵制復活だとか、騒いでいた。

ところで、反対するのは大いに結構だが、今回の法案の全文でなくても、変更点だけでも、しっかりと読んでいる人が何人いるのだろうか。

どうもテレビの報道を真に受けて騒いでいるだけにしか思えない。
どれほどの変更点か把握している人がいないから、テレビにインタビューなどにもちゃんと答えていない。

今回の法案は、実は大した変更がないのだが、これでいきなり徴兵制だと騒ぐ人の気が知れない。何処にも書いてないのだが、いきなり徴兵制だと、どうやって飛躍しているのか、さっぱりわからない。

ただ、政府の説明の仕方がおかしかったのだろう。
肝心な事は、刻々と変わる国際情勢に対して、機敏な対応が求められている事を、大きな問題だとして法の整備の必要性を訴えるべきであった。
だが、川向うの国に不利な事は絶対に許さない反日の人達には、何を言っても無駄である事は間違いない。

憲法学者が日本の方向性を決める人達でも無く、リーダーでもない。
また民主主義を決定する人でもない。
只の勉強している人なのだ。

一般人を学者で簡単に説得出来ると踏んだ政府の愚かさもあるが、学者を持ち上げたマスコミもオカシイ。
そう言えば、何か事件がある度に、どこかの教授などを連れて来て、正悪の判断をさせ報道し、「私は自分の局の意見を一切発していません、中立です」的なマスコミの無責任さは、狡さ以外何も伝わってこない。

しかし、日本人の虚弱さにオジサンなんだか心配になってしまった。


帰国
2015/07/30

シンガポール航空で帰る。
空港のチェックインの際、客が時々揉めている光景に出くわす事があるが、今回も何やら揉めている。
中国系のご婦人らしき方が、大きな旅行カバンを3個並べている。
15分ほども大騒ぎが続いている。
どうも、3個が全て20キロを超えていて、一つは良いけれど、もう二つはエクセス・バゲッジの料金を払うという事には同意をしているようだ。

何が不満で大騒ぎをしているかと思えば、一つは25キロ、残りは20キロくらい。
航空会社は20キロの荷物預かり、残りの25キロと20キロの合計45キロにエクセスバゲッジチャージを掛けようとしているらしい。
所が本人は、25キロのをサービスで預かってくれても良いのではないかと、エクセスは40キロ分にしてくれと、騒いでいるのだった。
ずうずうしいと言うか逞しい。

こういうの光景は、日本人がやっているのを見たことがない。
しかし、彼等がこういう状況にあるのをよく見かける。
何だかなーと思うのだが、しかし、こういう強引とも思える交渉力がある事も確かで、これから大人しい日本人は、きっと世界から置いて行かれるかもしれないと思ってしまうのである。

日本人は聞分けが良すぎるんだな。

競技観戦
2015/07/29

ロサンゼルスの街は、兎に角クルマを持っていないと、どうにもならない。
競技場が、UCLA、USC、各競技場と結構離れているし、交通機関は無いし、参加者のファミリーでもないのでシャトルバスにも載る事が出来ないし、単なる観光客扱いの我々は、如何ともしがたく、地下鉄やら乗り馴れない交通機関に閉口して、遂にタクシーを呼ぶことになる。
すると、またどのタクシーもインチキ臭くて、高額な料金を吹っ掛ける。
メーターの料金は引っ切り無しに上昇を続ける。
ヨーロッパもそうだが、海外の国のタクシーのインチキさは何とかならないものか。

バスケットボールを見に行ったのだが、身長差のあまりの違いに、唖然として帰って来た。
バスケットは身長のハンデを付けるか、階級制にしないとイカン。



スペースシャトル「エンデバー」
2015/07/27

競技場の近くに、スペース・シャトルのエンデバー号が展示してあると言うのを聞いて、急いで見に行った。
本物だけに大迫力。
ロサンゼルスの空軍基地から、ロサンゼルス・オリンピックを開催したコロセアム競技場の隣にある科学技術館の格納庫まで、市内をローダーで運んでくる時の様子を7分間の映像で見せる。
道路幅ぎりぎりの街の中を引っ張って行く様子が面白くて見入ってしまう。

本物のエンデバー号は思ったよりすーっと大きく、大気圏突入で黒いタイルに出来た、白い縞模様の痕跡を感慨深く眺めた。
知合いの青瓷の陶芸家島田幸一先生が以前、日本でもとタイルの制作にいそしんでいただけに、宇宙タイルの製造の概念に詳しい私としては、感慨ひとしおだった。
しかし今は、スペースシャトル計画は費用的な問題で中止になってしまい、宇宙開発がロシアに譲ってしまった感があるのが悔しい。

カッコは断然こちらの方が上なんだけど。


(写真はエンデバーの本物エンジン)

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