| 朝のドラマでVANのこと | - 2017/03/09
- NHKの朝のドラマに最近エースという男性ファッション・メーカーが登場してくるのだけれど、どう見てもあれはVANジャケット。
確かに昭和40年代前半における、VANのマークが付いたジャンパー、エンブレムが付いた紺のジャケットは日本中の若者のブランドであった。 今となってはダサイ姿の典型であるが、なぜか当時はカッコ良くみえた。 それまでの若者のファッションといえば、黒のズボンに白いワイシャツの腕まくり。 それがあっという間に、チェックのシャツやポロシャツに取って代わったのである。
従ってその宣伝も華々しく、例えば週刊誌の宣伝はまずVAN。思えば平凡パンチとVANは一対だったような気もする。 ノートなどグッズにもVANのマーク。 靴から帽子まで皆VANのマーク。 何かイベントでもあればまずVANのマーク。 銀座にみゆき族などが出現したのも、VANのファッションセンスがあったからこそである。 もっともそれはアメリカの当時の貧乏学生のファッションを真似したものであったが、日本の若者には知る由もない。 それが日本中に展開されると、過ぎたるは及ばざるが如し、東京の若者から順に嫌気がさし、私なども昭和43年頃にはVANから卒業するのだが、地方では圧倒的なブランド力だった。
だが、やがてアメリカの本物はこれだと、J. プレス、ポールスチュアート、ブルックスブラザース、など次々と上陸。 靴もリーガルなどは物真似だという話が飛び交い、本物はこれだとBASSのローファーも紹介されると、VANの威信も総崩れ。
強気の全国展開がアダとなったか、また飽きられる時期が来たのか、あっという間に倒産。 石津謙介の栄光もここまで。
みんな一斉に同じファッションをする時代もまた終焉を迎えたのである。 この世には 栄枯盛衰はかならずやってくる。 ただ春の夜の夢のごとし.....。
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