| ジャズって | - 2018/07/19
- 私はジャズの演奏やレコードやジャズメンの事を書いていたりするのだが、その際、素人に対して気を使うことが無い。
ジャズというジャンルは非常に 狭い範囲の人たちすなわちマニアによる所が大きいので、素人がどう考えるかなどと心配をしていない。 故に 社会で「有名」などという言葉が,マニアにとってどれほど無意味であるか承知しているつもりである。 そういう意味においてジャズって良いなあ。
ジャズのリスナーとは、日本においては 戦後は不良たちの音楽だと思われていたし、そのあとは落ちこぼれ達・ドロップアウトした人達の趣味の音楽だと思われていたところがあって、それが社会からそう思われていることが、却って自慢になってしまった。 そういった「リスナーとかマニア」には、自分たちしか理解しえない音楽という、一つの価値観になった。 故に、好きなジャズメンなど、若干の好みは優先するものではあるが、実に仲間でしか通じない表現で、何ら不満を持つものではなかったのである。
現在はCDやらダウンロードの時代に到来し、ネット上であっという間に素人評論家が闊歩し始め若干価値感が変化したとはいえ、まだまだ、古い親父たちの価値観も負けるものではない。
と言い切った所で考え直すと、やっぱりマニアにしか分からない話だなあ。
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