HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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なす
2018/08/05

歳を取ったせいか、夏は茄子がいい。
味噌汁によし、煮て良し、塩もみも良し。
私はフライパンで焼き味噌を甘辛い味噌味でたべるのが好きだ。
最近は「しぎ焼き」というのかな?

また、網で焼いて皮をむき、しょうがと醤油で食べるのもイケル。
なんだか、親父になった気分である。


      なす焼いて この世の思い 断つが味噌



ドキュメント72時間
2018/08/04

昨夜のNHK、ドキュメント72時間。
名古屋 丸栄デパートの最終日の記録であった。
感動してしまった。
感動というか、悲しさが伝わって共に泣けた。

画面の中で「今日は泣かないよ、家に帰って泣く!」という言葉にぐっと来た。
私の田舎は名古屋が商圏であったし、叔母の連れ合いの出身が名古屋の人だったので、叔母は名古屋の丸栄デパートで買い物したことなど自慢であった。
田舎しか知らない私の家族は黙って聞くだけしか出来なかったものだ。
そういうデパートもビジネスの波に取り残される時代がきたのだ。

ところで、企業の閉鎖、リストラなどは、今どきの企業のどこにでもある話。
別に珍しくも無くなった。
かく言う私もリストラで旅行会社を辞めざるを得なかった一人である。
その時の仲間の言葉、「辞めるも地獄なら、残るのも地獄」。
それは多分、今でも途中で放り出されるサラリーマンの間違いない立場であり、いい歳をした立派な男であろうと、行き場の無い何とも言い難い立場である事を示している。
辛いなあ。

しかしNHKは時々、多局の及ばない ちょっと品のある、人間の心をえぐるような良い番組を作るなあ。





仲間とレコードを聴く
2018/08/03

昨日は、ジャズ・レコード仲間が見舞いに来てくれ、一緒にレコードを聴いた。
ウチのシステムも もうちょっとしっかりと鳴ると良いのだが。
まあ、今はこのままで。

帰りの電車が混むからと、早めに帰って行った。
東京の生活は常に電車の混み具合を念頭に置いて行動しないといけないから大変だ。
いつも家でぼーっとしている私にとっては、人が訪ねて下さる事が有難い。
嬉しいもんだね。

IRA KRIS  “JAZZANOVA”
2018/08/01

IRA KRIS  “JAZZANOVA” MPS 21 20907-5 (GERMANY)

今回の入荷アルバム。
私は店のオープンした当時を思い出す。
なぜなら一言で言うと、私のジャズ人生に全く縁のないアルバムであったから。
それが店を開いてみれば当時はまだクラブ・ブームだのDJブームだので、若いお客様が沢山来られていたのだが、ここ新宿小滝橋通り界隈は、まだ閑散とした通りでビジネスマンの影もなく、通行人と言えばレコードのビニール袋をブラ下げた若者だけが目立つ通りであった。
有難い事に、彼らはジャズ専門店の当店にまで来て「オジサン良いの無い?」と声を掛けてきたのだ。
それが、彼らが言う所の最高のジャズが、私の最高のジャズと全く一致しない。

それで止むを得ず、勉強してみると踊れるジャズであると。
ふーん!1930年に戻ってしまったのかと考え込む私。
ジャズと言う音楽が、せっかくダンス・ミュージックから 鑑賞に堪える高尚なジャズに位が上がってきたと思ったら、また下がるのかとオジサンは心配したのであるが、しかし、売れる物なら何でも売るのが商売の鉄則。
それで教わったのが、ブラジルのボサノバやこのような音楽であった。

前置きはさておき、何しろアメリカ出身と言えど、当リーダーIRA KRISはアルバム発売がこれ一枚、しかも、アメリカでの活躍は聞いた事がない。
ふーむ、と唸る私。
しかしだ、良く聴くとA面冒頭のCanto de Ossanhaの素晴らしいさ。
ジャズ・ボッサと言うか、ラテン・ジャズというか。ジャズ・フュージョンというか、なんとも現代的かつ電気楽器でもないのにエレクトリック・サウンドかと聞き違えるほどの、クールなサウンド。
アップテンプで もちろん踊れる音楽なのに、聴く人によってはバラードの雰囲気も出していて、そのどの方角から聴いても、ハッとさせられるメロディーの流れとサウンドにオジサンびっくり。
最高なる表現形態は、時代、時代において常に追及され、しかも、遠大なる計画であることは言うまでもなく、絶望なる作業の実現に他ならない。

MPS/SABAのアルバムには、こうした一曲がジャンルを超えた凄い力を見せる作品が潜んでいることが多くて、実に痛快なレーベルであるのである。
ドイツのMPSレーベルの底力。ちょうどジャズ・ミーツ・ワールドの運動の流れの延長で、当アルバムも作られたのであろう。いや、いや見事なアレンジぶりと、構成に驚くのである。
そしてまた、ジャケットのデザインのエキゾチックな事。
こうして今も、聴いていると、なんども針を載せてしまい、既に4度目。
ドイツの某DJ達が、この名前を自分たちのグループ名にしたのは、ちょっとずるいが、よく理解できる。

まあ、名盤である。たった一曲で!
踊らなくてもね。

2018/07/31

私のオーディオ、特にスピーカーなのだが、これが古いものなので、ちょっと臭い。
と言っても、かび臭いわけではないが、骨董の匂いというか、古い匂いとでもいうか。
まさにこれを「古臭い」というのであろう。
あえて骨董好きなら好む匂いかもしれない。

しかし家庭の中においてはどうもなんとも...
それで、香を焚く事にした。
香を焚くための小さな専用の炭を買ってきて、やったのだが、なんだかあまり匂わないというか火が消えてしまうというか、家にあった香が古かったのかうまく行かない。

それで、鳩居堂に行き線香を購入。
毎日火をつけることにしている。
香の通の中には煙が立つことを嫌い人もいるらしいが、私は煙がスーッと立ち上る。長い一筋が、ふっと崩れたりするのを見るのも好きだ。
心も落ち着くし、良いものだ。

しかし、種類が多くて、何をどう買っていいものやら。



  香焚いて 満ちる悲しみ 満足す


今年も咲いた...
2018/07/30

今年も無事に咲いた。
我が家の自慢の百日紅(サルスベリ)。

季節外れの思わぬ台風の雨と風でちょっと枝が折れたりもしたが、なんとか咲いた。
我が家のサルスベリは枝垂れるのが珍しい。
近所の人からも、「咲きましたね」と声を掛けられる。
家族からも、人様からも褒められることが何一つない私であるが、これだけは、なんだか嬉しい。

犬の....
2018/07/29

読売新聞に韓国の「犬」を食べる事が紹介されていた。
韓国では、いまもって犬は人間のペットではなく、食べるためでもあるのか。

どの程度食べられているかというと、最近一年以内に食べたことがある人は、60歳以上で半数近く、50代は60%ちかく、40代は40%ちかく、30代、20代は20%を超える。
しかも、犬を食べることをよく思うかという世論調査では37%が良いと思っていると。
新聞を読んでいて非常に驚いた。
先進国にはいま一歩かな。

日本では、犬の肉を食べる事は戦後、食料不足からあったと聞くが、江戸時代にすでに綱吉の「生類憐みの令」で意識はしていた。
しかし、安心できない。

世界においては日本人の鯨の肉を食べる事において、野蛮人扱いされている事も事実である。
今後更に、馬の肉を食べる事が攻撃される事が予想される。
かといって、フランスなどでは馬は家族であるとの認識から、食べないのが通常であるが、ある地方においては食することが知られており、すでに、それらが攻撃目標にされているらしい。

徐々に 家族と友に存在する動物などの肉食において、世界的にモラルが高められる事は間違いない。


木鶏
2018/07/28

2・3日前の読売新聞スポーツ欄にほぼ一ページで双葉山の事が書かれていた。
あの69連勝の横綱の双葉山。
私の亡くなった母などは69連勝よりも、璽光尊(ジコウソン)事件の新聞報道を覚えていて、あんな人はマトモな人間では無いと言っていた。
まあ、人というものは、見る人により、色々な考え方がされるものである。

私は「我いまだ木鶏たりえず」の言葉が好きである。

69連勝を安芸ノ海に敗れた際、恩師に打ったとされる電文である。

「木鶏」(モッケイ)とは中国の故事である。
昔、闘鶏が趣味の王様が調教の名人に鶏を預けた。
少したって見にゆくと、鶏はコッコッココッコ・コケーと元気が良い。
これならイケるかと聞くと調教師は、空威張りしており駄目ですと答える。
また少しして行くと闘争心が溢れている、どうだと聞くと、まだまだです。
また少しして行くと、目がランランとして強そうなのでどうだと聞くと、いえいえ、まだでございます、
そのあとしばらく経って行くと、仕上がりました。他の闘鶏に動じません、まるで木鶏のように泰然自若としております。
他人から見たら木で作った鶏のようだと。
かような徳の高い闘鶏はいないでしょう、 と答えた。という話。

双葉山は、きっと横綱の徳について深く考えていたに違いない。
それが負けた時にこの言葉が出るとは。
すごいね。

私のコレクション
2018/07/27

死刑台のエレベーター(Ascenseur pour l'échafaud) Fontana 660,213MR.
Miles Davis, Barney Wilen, Rene Urtreger,  Pierre Michelot, Kenny Clarke.
フランス 10インチ版 57年録音 オリジナル

今回は入荷で話ではなく、私の宝物の紹介。 
レコードとして珍しい方ではあるが、すごい珍盤というわけではない。
マイルスが映画フィルムを何度も何度も見ながら即興で録音したと言われる力作である。
フランス国とマイルスに置ける歴史的名盤という点においてトップクラスである。
しかし、よく見ていただくとサインがある。
このレコードは仕入部長がフランス人のコレクターから買ってきたものである。
ちょっとこれ見てよと、ジャケットを見せられた瞬間、私の中に旋律が走った。
なぜなら、主演女優のジャンヌ・モロー、主演男優のモーリス・ルネ、そしてなんと監督のルイ・マルのサインが一枚のジャケットに書かれていたからである。
私は仕入れしたものを、客よりも先に自分が入手する事を戒めていたし、仕入部長もまた渋った。しかし、これだけは我慢ならず、定価で購入させていただいた。
仕入部長の話によると、なんでもその方は、ジャンヌ・モローとルイ・マルのサインがあるからといったものの、もう一人はわからないと言ったらしい。
だが、映画好きなら、モーリス・ルネの名前くらいすぐに出てこない手はないが、しかし、時代が変わったのである、1983年に亡くなった俳優の名前など、フランス人でも知らなくとも不思議ではない。ルイ・マルは歴史的監督でもありジャンヌ・モローは今でもタバコを吸っていながら テレビの画面では健在なのだから知らぬ人はいない。

というわけで、私の一番好きな映画の関係者のサインが3人いちどに揃ったアルバムが手に入るとは思いもよらなかったのである。
ジャズのレコード・コレクターを長年続けていてよかった。
3つのサインの一番上が“Maurice Ronet”(モーリス・ルネ)、左側がJeanne Moreau(ジャンヌ・モロー)、下が“Louis Malle”当時弱冠25歳の監督である。

映画の封切は 1958年1月、サントラ盤のこのレコードも同時期に発売されているので、きっとオープニング・パーティーか何かの時にサインをいただいたものであろうか?
そうでもなければ三人は揃うものではない。

奇跡のアルバムである。
時々、棚から出しては眺めている。
映画のラストの、暗室の中で印画紙に二人の姿が浮かび上がってくるシーンを思い出しながら。

しかし、私もやっぱりコレクターだね。

光線治療器
2018/07/26

先日、テレビ番組の「家について行っていいですか?」を見ていたら、電位治療器がおいてあって、主人がよく機械に掛かっていると話していた。
我が家にも同様な機械があって妻はほぼ毎日やっている。電子治療器とか電気治療器で、ヘルストロンと言えばかなりの方々が「ああ、あれね」というに違いない。
説明書にもある通り、即効性はなく、なんとなく不調の人が掛かる機械である。私も掛かっているが、これは、つくづく健康な人が掛かると良いのだろうと思っている。

しかし、私が良いというのは、それではなく、「コウケントウ」と言う光線治療器である。
これは、かなり広範囲の病気に効果があるとされ、ガンにも効果があると作った会社も勿論、私もまた信じている。
光線とは太陽光線の力を利用したもので、それを2本のカーボンを電球のフィラメントのように接触させ、光を発生する。
戦前にドイツで発明されたものだが、新興の宗教とは関係がない。
しかし、私は「お光様」と言っている、実に原始宗教的でもある。(笑)
使用方法は、自分ではカーボンの選択はできず治療院で選んでもらう事になり、病気によって各種のカーボンの組合せが必要になる。

抗がん剤、放射線治療で痛めつけられた副作用に悩む方々には、良いのではなかろうかと思うのである。
私は暇にまかせて、この光線を当てているのだが、足の裏に当てると とても気持ち良くスーと寝てしまう。

中々、良い治療器である。

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