HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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BEVERLY KENNY “COME SWING WITH ME”
2019/03/16

BEVERLY KENNY “COME SWING WITH ME” ROOST LP2212 (USA)

美人ジャケのナイス・アルバム。
歌手本人が写っていて、これほどの素敵な美人のジャケットも珍しい。
美人というだけでなく、ちょっと憂いが出ている表情は、また何とも言えない。
綱にすがった所は、まるで「あたしを捨てないで」と迫ったような、
芸能人にしてはバサッと切った短い髪の毛がワイルドな、というか地味な感じにもなっている。
まあ、美人だから何でも、似合ってステキという所か。

彼女の歌を良く聴いていると、一瞬ブロッサム・ディアリーのような感じを受ける。
しかし、ブロッサムに通ずる可愛らしさがあるという事であって、歌は大変爽やかな歌い方である。
その声は、実に魅力的である。
何よりも彼女の歌はあまり知らない曲でも、彼女が歌うと、あたかも知っている曲のように思えてくるから不思議な才能を持っているものである。
であるから、レコードの棚のボーカル物を聴こうとすると、なんとなく無意識に手が伸びてしまうのである。

彼女は54・5年の頃に、トミードーシーに認められ、その後有名ミュージシャンのバンドで歌ったりしていたし、56年から60年頃までの間にROOSTに3枚DECCAに3枚合計6枚も吹き込んでいるのは、レコード会社の期待の大きさが読んで取れる。
彼女は鬱気質だったという事であるが、そんな鬱の感じが歌に影響して、更にいい感じになっていたのは凄い事でもある。
いつも言っているのだが、良いジャズ歌手にはアマチュア・ライクな感じも重要な点でもある。
それに、更に可愛らしさ、サラッとしたセクシーさ、しかも、しっかり感を持った珍しい歌手であった。

ジャケット写真のポートレイトの美しさ、声の良さが混ざっている良いアルバムである。
私も欲しい一枚である。

be-bop
2019/03/10

ある人が 「jazzが面白く無くなったのはディジー・ガレスピーのせいである」と息巻いていた。
それを聞いて以来、さて どうしたものかと私は考えてしまった。
確かに1945年頃 彼が始めたトランペット・スタイルはサックスやピアノにもすっかり影響を与え、世の中のジャズは、いやアメリカのジャズはほとんど、一挙に近代的で新しい音楽がスイングスタイルに取って代わり、大いに聴かれ 論じらる事になった。
更にBEBOPの影響はクールだの、なんだのと、次のスタイルの元にもなり、その変化のスピードは急激に早まった。
踊る音楽は、聴く音楽という芸術性を身につけてしまった。
楽しかったジャズは、しかめ面をした若者が通ぶった顔をして聴く音楽になった。
荒々しく、情熱的な音楽は一挙に時代遅れの音楽になったのである。

では、もしBEBOPが起こらなければスイングジャズは安泰であったのか?
というとそれも危うくて、きっとソウル・ミュージックやポップな音楽や、ロックンロールが取って変わったかもしれず、そもそもジャズ自体がどうなったかもわからなかったのである。

思うに、そもそもマニアは時と場合により 置いて行かれるものである。
しかし、それは 決して悲劇的なことでもない。
好きなミュージシャンが芸術家として認識される事は悪いことではない、マニアとしては自慢ではないか。
そう思えば 過ぎて行く時代は 決して無駄ではない。
記録と言う意味に置いて、残す事が出来るのは、「マニアにだけ許された」行為である。

さて、やっぱりBEBOPは気の利いた、一段と凄さを感じさせる音楽であり、評論家達も目を白黒させる音楽、黒人達の芸術性の高さに世界の人々が目を向ける音楽になったのだ。
白人たちが黒人のジャズを盗んで、成功者となったとしても。
1964年の公民権法の前に、黒人たちの音楽が世界を席巻した大きな運動ともいえる。
これは非常に大きな功績であった。

であるからして、あまりガレスピーを責めないでね。

免許
2019/03/07

クルマの免許。
受け取りに行ったら、何とゴールドになっていた。
いやいや、思えば免許を取って最初だけゴールドであったが、その後、ずっとゴールドとは縁がなく、このまま人生を終えるのかと思っていたのだが...
何となく嬉しいものである。

そういえば、ゴールドになろうと思ったわけではなく、警察に捕まらないような運転をしようと心掛けていたのだが、そう思うと運転は相当慎重になるもので、運転中の携帯電話の使用、スピード違反、信号無視、一時停止など気を付けていたのでその賜物であろうか。

良かった良かった

ビルの玄関
2019/03/03

ここのビルの入り口。
壁も床も赤い石で作った、今となってはあまり見られない豪華な作りである。

それが年と共に艶も無くなったので、去年のビルの理事会の際、少し光る様にしてくれと申し上げておいた。
そうしたら、なんと、床に磨きをかけたらしく光っていた。

そういえば20年前には、こんな感じで光っていた。
石は光ると風格が出る。

福寿草
2019/03/01

庭に降りたら、福寿草が咲いていた。
春が来たという証拠である。

福寿草は花が終わり、その後葉がふわっと茂ると夏には姿が消える。
まさに「私はここには居ませんでした」と消え去る不思議な植物である。
秋などに、買って来た木でも植えようかと空いている場所にスコップを入れると、グサッと福寿草の根にあたり、ああ、ここにいたかと思い出すのだ。

そういう植物を「スプリング・エフェメラル」、春の妖精と呼ぶらしい。
カタクリの花も、消えてしまうのだが、そのうちにひょっこり花を見つけ「あれ、今年も咲いた」と嬉しくなる。

面白い花である。

寄席
2019/02/28

先日、家内と新宿末広亭に落語を聞きに行った。
昼の部であったが、私は伊勢丹に寄り「神田志乃多寿司」のお稲荷さんと巻寿司を食べることに決めているので、手にぶらさげて行った。

平日にも関わらず、結構、観客の入りは良い。
だが、ほぼ老人ばかりならば、やっている方も見事に老人ばかり。

なんだか老人ホームの慰安会かと思えた。
なんとなく迫力に欠けるわなぁ。

 

病院で
2019/02/27

大学病院に診察で行く。
受付機の前が珍しく5・6人並んでいたので、私もその後ろに並ぶ。

所が前が空いたのに、全く進まない。
私は先頭にいた初老の女性に
「前が空きましたよ」と声を掛けた。
すると「えっ!?」と怪訝な表情。

そのおばさん、単に 立ち止まって鼻をかんでいただけであった。
そこに勘違いした後続が並んでしまったという、なんとも長閑な話。


THE SWEDISH MODERN JAZZ GROUP “SAX APPEAL”
2019/02/24

THE SWEDISH MODERN JAZZ GROUP “SAX APPEAL” BARBEN BLP1004 (SWEDEN)

非常に珍しいアルバムである。
このアルバムはその後、英国のTEMPOレーベルからNILS LINDBERGのリーダーとして発売され、これもまた非常にレア盤でありマニアの垂涎盤である。
演奏はスエーデンの一流処が集まっただけに文句はない。
再発もされているわけでもあり内容について私がいう事はない。

さて話は、何よりジャケットの写真が素敵な事。
SAXとSEXYを掛けて、ジャケットにセクシーなお姉さんを持ってくるとは、なかなか良いんじゃない?!
でも今どきは こういう駄洒落はやらないかもしれないが、オジサンとして嬉しいのよ。

演奏はサックス4本なので、サックスを4本並べ、セクシーな美女がサックスに手を掛けているという構図である。では手を掛けた人は誰?バリトンだからLARS GULLINという事になる、まあ一番のハンサムだから仕方のない所でもある。

ところで、ジャズのアルバムにSAX APPEALというアルバムは結構あって、私がパッと思いついただけでも3・4枚ある。
まず。当アルバムの再発でNILS LINDBERG名義にしてTELESTARから出たもので、セクシーさは低い。
ベルギーではJACK SELS名義で RELAXレーベルから出たもので演奏もイケル、こちらは美女とサックス一本であるがセクシー度は高い。
イタリアにはGLAUCO MASETTIがFOXレーベルから“SAX & APPEAL”というEPを作っていて、ジャケットはちょっと不良っぽい女の子の写真がイカス。
日本においては今津雅仁先生が、同名のアルバムを自費出版したものがあり、内容は抜群であるが、大変なレア物である。
どれもアピールした物だけに内容も素晴らしいのは納得させられる。

こうして思うに、SAXとSEXYは掛け易いのであろう。
ま、結構な話であった

SONNY ROLLINS “TENOR MADNESS”
2019/02/23

SONNY ROLLINS “TENOR MADNESS” PRESTIGE 7047 (USA)

実に素晴らしい写真で、顔が写っていないにも関わらず、いかにもジャズマンという雰囲気が出た素晴らしい、これぞジャズの中のジャズ・ジャケットである。

演奏はRollinsのクァルテットに一曲だけColtraneが参加した珍盤であるが、昨今はロリンズの出来より、二人の共演ばかりが取り上げられる、というへんなアルバムである。
かつては、60〜70年代頃の話であるが、このアルバムの良い所はB−2My Reverie と、ついでA−2When your lover has goneのロリンズのバラードが良しとされていたので、コルトレーンとの共演はあまり重要視されていなかった。
それが 時代が進み、研究も進んで先生方は書くことが無くなったか、只管に共演の話ばかりを書くようになったのだが、その後に続くネットのブログなどもこの話の焦点、どちらが上手かったかという点においてのみ終始している。
あたかも、どちらかが上手くないかを書かないと、書き手として己の「格」が落ちると考えているかのように。
たった一曲のみの共演で、しかも急遽作られたセッションなのに。
何だろうね、どうでも良いのに。

さて、私が注目したのはこの写真。
勿論モデルはロリンズである。テナーの口をこちら側に向けているのはテナーを上に持ち上げているという事で、上手いショットであるが、しかし、見るほどに見事な写真である。
撮ったのはWeinstockとジャケに書かれているからにはワインストックなのであろう。
その時の同じ時のショットが無いかと調べたら出て来た。
正面から撮った写真である。なるほどと思える写真である。
こういうのがあると嬉しいねえ。ネットの利点でもある。

という事で、この作品は写真だけ取っても意味があるのである。
バラードは良いし、コルトレーンとの共演も聴けるし、コルトレーンの中にロリンズの影響も感ずることが出来るし、文句のない作品である。

LESTER YOUNG “THE JAZZ GIANTS ‘56”
2019/02/20

LESTER YOUNG “THE JAZZ GIANTS ‘56” NORGRAN MGN-1056 (USA)

黄色のラベルの盤に、やや黄土色っぽさを残した、くすんだ茶色のジャケットのオリジナル盤。
私は見ていると胸が熱くなる。
ブルーノート盤などとは違った、ある種の悲しみを伴った、胸に迫るレスターヤングの名盤である。

以前のスイングジャーナルには50年代のレスターヤングを、あの大和先生や粟村先生をして聴くべきものはない、と言わしめた作品群であるが、「Press & Teddy」そして当アルバムの「Jazz Giants 56」は別格としていたのだから、厳しい耳を持った当時の先生方にも心揺さぶられるものがあったのであろう。

確かに、Press & Teddyは誰の耳においても大傑作であるのだが、当アルバムもまた傑作あると私は断言する。
Press & Teddyは1956年1月13日 Lester, Teddy Wilson, Gene Ramey, Jo Jonesのワンホーンである。
一方、当アルバムはその前日1月12日 Lester, Teddy Wilson, Gene Ramey, Jo Jones,と同様のメンツにRoy Eldridge(tp)とVic Dickenson(tb)が加わっただけである。
やはり時期的にもたった一日違いでもあり、内容も充実していると断言できるものである。

聴けば、正にPress & Teddyの続編とでも言いたくなるTeddy Wilsonとの、目と目を合わせて演奏したからこそ出てくるような、聴く人の心にぐっと迫る哀愁が素晴らしい内容である。
続くトランペットとトロンボーンの演奏も期待を裏切ることはない。
B面などもかつての彼の腕前を彷彿とさせる音の運びで、誠に元気いっぱい、これほど充実していようとは。
親分が元気なら皆も元気、Jo Jonesのドラムも他の演奏に無い程元気で、嬉しくなってしまう。
Press & Teddyが気に入った方なら、必ず満足されるに違いない。

ところで、50年代のLesterの作品は毛嫌いするほど悪いのかと思うと、全くそんな事はなくて、LP時代の演奏としては、どれも満足できる内容であると、私は言いたい。
かつてのAladdinなどの78回転SPが入手出来て聴く装置がある方々は、かつての先生方と同様な発言になるとは思うのであるが、時代が進んでしまった現在それは殆ど不可能な話でもある。

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