HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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出張
2012/11/20

従業員が買付で出張に行っている。
私は一人で何やかんやと忙しい。
そんな年齢になって、昔の会社の同僚たちはほとんど引退してしまった。
まだ働いているのは私だけ。

早く引退して家で遊んで暮らしたいと思うのだが、引退して仕事が無いのは、やっぱり嫌だ。
何たって私は仕事が好きだから。

働けるという事は本当に幸せだ。
家にいなくて良いし。

レコード洗浄の事
2012/11/19

最近、レコード洗浄について真剣に考えられるようになった最も大きな理由として、作られた物の中にはすでに60年も経ってしまった物があるという事である。

私もコレクターだったが、当初はそれほど真剣にならなくても良かった。
年数もあまり経っていなかったせいで、軽く拭くだけでも簡単に汚れが落ちたし、汚れてしまったレコードまで手を出さくても、まだ入手の可能性はあった。
しかし、1950年代当時のレコードに汚れが付いてしまったものは、時代も遠のき、簡単には落ちにくくなるほどの年数が経ってしまった、という事である。
高額の盤なら真剣にならざるを得ない。

付着した指紋がいくらやっても取れないので、顕微鏡でみた所、その部分がビニールを凹ませてしまっていた、という話も伺った。
指についた塩素が盤を腐食してしまったのである。触っても解らない程度コンマ1ミリ以下かも知れないが、わずかに腐食が進んでいるのである。
どう考えても真剣に洗浄せざるを得ない。

貴重盤を長く保存するためには、どうしても盤に優しい方法で洗浄をし、保存したいのである。
ジャケットもしかりで、必要以上にビニール・テープなど使用する事なく、カビの予防もし、自然な感じを保ちたいものである。
購入の際に、状態に神経質な方のレコードを買い取ったらカビだらけという事も多々ある。高温多湿な日本では古い物の保存には、注意を払っていくしかない。

これも時代のせいなのである。

レコードの洗浄について
2012/11/18

今日は真面目に、レコードの洗浄について
レコードの洗浄について、10年前の頃のような、やれA液だB液だという話や、超音波が凄いという話も聞かなくなった。その一方で洗浄方法がそれで良いのかという疑問も聞かれて、人それぞれに悩んでいるようだ。
私もA液の洗剤と思われる泡の出方、それを必ずB液でふき取れという使用方法とあの布には、どうも疑問視している。超音波の機械も実験した人もいて、レコード盤にアルミホイルを張り付けて掛けたところ、周波数の28ミリごとにホイルが破壊されていた。それではやっぱりあまり良くないのではないかと思った人もいる。かといってレコードの面も破壊されているかというと、そうでも無く、仕様説明書には「5秒/1周のみ」で洗えと書かれているのはそのためであろう。なるほど方法としてはアリなので、いけないとは言うつもりはない。
言わないが、個人的に神経質なので心配はある。高い廃盤を安易には出来ない。

つい先日お客様が、洗浄したあとの水の拭き取りにカー用品の人工セームクロスを使用した所、非常に良かったという話があった。その場にいた人達も納得されていて、私もこれは推奨できると思った。
洗浄方法に色々あれど、まずは盤に水を残さない事が肝心である。
水道水はレコード洗浄に適さないと良く言われることで、それは含まれるカルキが悪さをすると言われている通りである。という事から安全な水という事で、精製水や人工水を使用している。
それが本当に正しいのかと、個人的にも疑問があった。疑い深いので。

ちょうどそんな時、洗浄・メッキどの専門家だという方と知り合ったので早速訪ねてみた。メッキの基本は洗浄である。塩素でも残ってはいけない、これが出来るなら、ある意味レコードの洗浄など朝飯前という事になる。おまけに彼らの仕事でゴシゴシ洗うなど聞いた事もない。

まず水だが、カルキすなわち塩素から逃れられない。手で持っただけで手の平から汗線や付着した塩素が出ているので、どうしてもレコードには塩素が付く。したがって水を変える事より、扱う方法を変えた方が賢明である。
要は洗ったあとの水の拭き取りが重要で、完全に取り除けば水道水でも問題はないということであった。
拭き取れば顕微鏡で確認しても問題は無かった、それは最初にカー用品が良かったと言った人のいう通りであった。私もレコード用に売られている布はどうも吸水性が良くないと考えていたが、最初のお客様のアイディア通りカー用品の人工セームクロスが一番。ただカー用品売り場のクロスも種類はある。吸水性は抜群だが硬くて傷になりやすいもの、吸水性はまずまずで傷がつきにくいもの、色々あるがレコードは車と違って水の量が多くないので、取りあえず人工セームクロスでやってみたい。車の塗装面は少しでも水分が残ると汚れが再付着する、それを思い起こしながらやると良いかもしれない。
これでほとんどのレコードは綺麗になるはず。

さて、長年の汚れがこびり付いてしまった場合。
以前、どうしようもないポップスのEPを通販で購入した話を書いた。超音波で洗浄しても音に変化は無かった。
それでこの方に洗浄を依頼してみた。
それが2枚の写真

1. 現状での溝の状況について、顕微鏡写真を見て頂きたい、まづ@溝の底部に削れたビニールカスが付着、A溝側面が変形してコブ状になっており、平滑さが失われている、B溝上部(表面に近い部分)に剥離が発生している、といった状況で、かなりのダメージを受けている。
おそらく摩耗した針を使用し、針圧が不適切できちんと溝をトレースされなかったために、このような状況に陥ったものと思われる
2.洗浄後に関しては、ある程度の削れカスは除去されてた。削れたビニールのカスも取れたが、実験なので再度参上はしなかったので、今回は、盤と繋がってしまったものまでは除去できなかった。

洗浄後、洗浄したまま放置すると、界面活性剤による帯電防止が不十分なため、冬場の乾燥時期にホコリが再付着してしまうため、NAGAOKAのSTAT-BANという帯電防止剤を塗布したが、観察した限り残留物は認められないので、悪影響はほとんど無いものと考えられる。
という事である。2枚の写真は同じ個所の写真で、まだ完全ではないといいながら洗浄効果の程が伺える。
底部の白い線は、磨滅した針が底を痛めた結果である。

因みに、音質のチェックも私と洗浄した本人と行ったが、実験前はノイズが音より大きく先に出ていたものが、洗浄後はノイズが音楽の音の後ろに引っ込んだ感じで、軽減した事を確認した。
洗浄方法はいたって簡単で洗剤に5%の浸透剤を加え、洗剤が隙間に入り込み易くして、軽く洗っただけである。ゴシゴシしない、コスらないのがミソである。
レコードの汚れとは、付着した油や埃や砂などの汚れと、剥がれ落ちたビニールが再付着したものと2種類ある事が判った。なので浸透剤があった方が良い事も判った。
浸透剤については1%でも行けそうだが、まだ実験中である。

この方法は非常に良いと思っているが、洗浄は水道水を使用するので、ラベルを「絶対に濡らさない事」と「完璧な水の拭き取り」2点につきる。
これさえ守れば実に簡単である。
今は、ラベルを保護する器具をネットでも売られているらしい。
レコード用の帯電防止剤も洗浄の後、さらっと塗布して乾燥すれば効果が期待できる。

今回の方法は、我々もまだ実験段階なので、完全に推奨するわけではないが、興味ある方は傷の多い不要なレコードからやって見て、結果を教えて欲しい。

2012/11/17

半月程前のこと。
朝ヒゲを剃るため、シェービング・フォームを手に取ったら、ゴルフボールの小ぶりながら、まん丸いのが出来た。
嬉しくてしばらく眺めて、写真に撮ろうかとも思ったが、こんなものでわざわざ写真撮るほどでもない。大人げなかった、と反省しながら、そのまま顔に塗ってしまった。
また出来たら考えれば良いと。

だが、その後急に惜しくなった。
惜しい被写体とブログネタを逸した気になった。

さて翌日から、その気でやっているものの、さっぱり丸いのが出来ない。
数日間から焦ってきて、どうして出来ないものかと、取っては流しで何度も挑戦するも空しい。

しかし、こんなつまらない事でも簡単ではない。

あの時に写真にとれば済んだものを。
アホくさ。

夢の中の父
2012/11/14

そうそう、姉の見た夢。
ちょうどお盆の頃、夢を見た。
亡くなった母を迎えに行って上げなくてはいけないと心配した所に、亡くなった父が薄地の半そでシャツと薄地のステテコ姿で出て来てた。
姉に向かって「私が迎えに行くから心配するな」と一言言って消えて行ったそうだ。
その後、母の夢を見なくなったそうだ。

父の薄地の白いシャツとこれまた薄地のステテコは私の夢にも時々出て来る。
生前は、余程この姿で、家でゴロゴロしていたのかと考えたが、意外にそういう風でもなかったから、変だな。
怖ッ。

白菜
2012/11/13

昨日の続きで。
姉の知り合いで白菜の葉っぱは何枚あるか興味を持った人がいるそうだ。
数えたら80枚あったと。

ヘンな人達。

じゃ私も、キャベツの葉っぱの数を数えてみようかな。
学問とか研究とかは、こうやって始まるのだろう。きっと。

食用菊の花
2012/11/12

長野の姉から食べ物が届いたので、電話を掛けた。
夜9時だったが「こんなに遅い時間に電話なぞして」と怒りながらも、なんだか嬉しそう。

姉も七十で一人きりの暮らしが長い。
これから寒い季節がやってくる。
そんな姉の事を思うと、訳もなく切ないが、姉は明るく屈託がない。

ふと話のはずみで、「今まで食用菊の花を毟っていたのだが、一つの花に幾つ花びらが付いているかふと疑問に思ったので、数えたら180枚あった」という。小さなものも数えたら130枚あったと。
菊の花びらの数などに、興味を持って良く数えたものだが、小さな花にこんなに沢山の花びらを付けたと、しきりに感心していた。

なんだかヘンだが、まあいいか。
私より元気だ。


ソニックユースの
2012/11/11

2・3日前の夜、サーストン・ムーアさんが久しぶりの来店。
相変わらず、レコードが好きだ。
これは初めて見たとか、日本盤が再発されたのかと、大したコレクターである。

9時半も過ぎた頃、はじめて買ったという英語版の東京ガイドブックを広げて、夕食を食べたいので、どこそこの豆腐屋に行きたいとか、うなぎ屋とか、てんぷら屋とか言うのだが、みな遠く、閉店時間だから無理。本当は近くの天ぷら屋さんに案内しようと思ったが、そこも閉店時間。

すると彼が、以前に行ったことがあると言う新宿の回転すしに行こうという事になった。
場所を忘れたというので、ウチの従業員に案内させて行かせた所、いつまでも帰って来ない。私は待てないので帰った。
そしたら1時過ぎにメールが来て、どうせだから一緒に食べろと食事もおごってもらって、付き合えと二次会にも連れて行ってもらったそうだ。
金はウチで払えと言っておいたのだが、聞かなかったようだ。
ノリのいい人だ。

サーストンさんは何処となく育ちが良さそうで、背も高くて、頭も良さそうで、なんだかそばにいると気後れしてしまいそうだ。

ジントニック
2012/11/10

夜、遅くなった食事ついでに、ちょっとやろうかと向かった店が、末広亭の近くのロック・ソウルなどの音楽が掛かっているバー。 なかなか感じも良い。注文したジントニックが美味しい。感心。

ちょっとだけいて店を出て気分が良くなったところで、ふと見ると、ちょうど近くの看板にJAZZと書かれていたので、そこにも寄って見る。
それが大失敗。
店内に入ったら臭い。トイレの臭いや魚を焼いた臭いが立ち込めて、思わず帰ろうかと思ったのだが、もう店の中に立ってしまっているし、「いらっしゃいませ」の声を聞いてしまったあと。
仕方なく入口近くの席に座って、ここもジントニックを注文。
JAZZの看板も空しくジャズの音よりもテレビの音の方が大きい。
ジントニックも薄い、味気ない。
一杯を急いで途中まで飲んで、早々に退散。

只のジントニックでも作り手によって味が違う事を実感。

JAZZの単語に騙された、今日のオレは勘悪し。

FREDDIE HUBBARD THE NIGHT OF THE COOKERS VOL.1/2
2012/11/09

FREDDIE HUBBARD “THE NIGHT OF THE COOKERS VOL.1 ” BLUE NOTE 4207
FREDDIE HUBBARD “THE NIGHT OF THE COOKERS VOL.2 ” BLUE NOTE 4208

今回は2枚一遍に。
一応続き番号で、演奏も二日間に及ぶライブの記録だから、セットということで。
私は一遍と言う言葉が好きだ、一緒、一度、一回のことなど同時に全部という感じが端的に表れていてその勢いが良い。時間的な全てを含んだ感じも、さらっとクールな感じも良い。
例えば「百年の恋の一遍」という使い方が本当に粋だ。
昔の言葉は良い。

何の話だったか?モトイ。
このレコードは言いたくは無いが、たった一つ大きな欠点がある。
それはレコード番号が4200番になってしまっている事。
演奏内容は抜群なのに、どうしたってマニア的言えば、その金銭価値の低い事。
65年だから仕方のない事と言え、マニアとして私は本当に残念でならない。
今日はどうでも良い話ばかりで音楽の話がない。

ジャケットはブルーノート得意の、例によって大きな文字に小さな写真を散りばめて、第1集は赤紫の地にオレンジの文字、第2集は青地に黄緑の文字抜きというデザイン。
それでもブルーノートらしさは存分に出ていて、文句の付け所は無い。

昔、まだ私も若かったのだが、その頃友人が、何とかいう音楽スクールにジャズを習いに通っていて、先生にどういうレコードを聴いたら良いのかと尋ねたら、これを聴けと教えられた。
これには演奏者がするべきことが全て含まれていて、その一緒に演奏する意味、楽しさなどが全て教科書のようにあると。ライブとしてリズム、管楽器、ベースなどほぼ完璧な演奏で、更に元気な演奏があると。
リー・モーガン、フレディ・ハバードの競演もスリリングで見事、ピート・ラロッカのドラムも良い。
これぞ教科書!という訳で、友人からその有り難いお言葉を、伝え聞かされた私も一生けん命に聴いたのである。
一曲目からラテンのリズムで客を乗せるのもサービス精神のあらわれか。当時のライブ演奏の教科書といっても良い作品である。

フリージャズやモンクのレコードのように暫く我慢する事もなく、即楽しさは伝わり、私もジャズ・ファンになったのである。それからはブルーノートのサウンドにも親しみ、ジャズ青年になって、レコード代が家3軒分と嫌味を言われるようなマニアになった。
そういう私の20歳を過ぎた、ちょっと遅れた青春の一コマとしてなくてはならないレコードなのである。
だから他人に関係ない話をするなと言われそうなのだが、ほら、信者としては他人にも奨めたくなるのがこの世の常。
どうかご理解の上、一票を。
レコード屋の一票とはお買い上げって意味になるな。

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