HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| 新年 | - 2013/01/01
- 新年明けまして
おめでとうございます 本年もまた宜しくお願い申し上げます。
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| 良いお年を | - 2012/12/31
- 本年もお世話になりました。
ありがとう存じます。 レコードを買って下さった方々には改めて御礼申し上げます。 こんな恥さらしで、どうでも良い日記を読んで下さった方々にも御礼申し上げます。
来年も皆さまによい年になりますよう、お祈りしております。 良いお年をお迎え下さい。
へそ曲がりの私は、NHKの紅白や芸能人のテレビなど見たくないので、店にいます。 年越しもジャズが一番です。
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| ノロ・ウィルス | - 2012/12/30
- 一昨日病院に行ったら、先生が「ノロに罹っちゃったよ」と笑っていた。
最近はノロが流行っている。 先生の話では、毎日20人もノロ患者が来たと。 来てしまったものを追い返すわけにも行かない。 それで20人も診ていれば、さすがに感染したと。 自宅でじっとしていれば良いのにね、と私が言うと、そうだよと笑っていた。
そんな時に、日本の医療の在り方が、こういう際には裏目に出るのだろうと思う。 外国などでは具合が悪いからと言って、いきなり病院には行くこと出来ない場合が多い。 まず主治医に電話で症状を説明し、指示を受けてからが治療のスタートとなる。 風邪なら寝ていろと言われることもある。
それが日本では、何がなんでもすぐ病院。 その結果、患者が今回のノロ騒ぎのように、ウィルスを撒き散らかして歩いてしまう事態も起こる。 お客様の話では、奥様が看護師さんなのだが、2度もノロに罹ったという話も聞いた。 いくら病院関係者と言えども、これでは可哀想すぎる。
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| FRANCO TONANI ”NIGHT IN FONORAMA” | - 2012/12/29
- FRANCO TONANI ”NIGHT IN FONORAMA” JUKE BOX 330018 Italy
このレコードは凄い。 何が凄いかというと。まず音質が凄い。大迫力である。 私は思うに、このレコードはヨーロッパ・ナンバーワンの録音である。 昔の録音が良いレコードは、大体演奏も良い。 メンバーも良い。リーダーFRANCO TONANI(d)で、以下集まったのは、GATO BARBIERI(ts)、FRANCO AMBROSETTI(tp)、GIOBANNI TOMASO(b)、 FRANCO D’ANDREA(p)、と言う当時のイタリア最高の楽器の代表選手ばかりである。 オールイタリアンとでも言えるジャズメンを揃えた力作である。 A面がトリオで、B面がクインテットで、どちらの面も気合を入れて演ってきた人たちの好演奏ばかりである。
私は現役の時には、このレコードを入手した事は無かった。 というか諦めていないといけないアルバムだった。 レコード屋を始めてから、イタリアのレコード・フェアにも行くようになり、会場でちょっと顔見知りになった小レーベルの人がいて、彼からレア盤を買うようになった。それで2003年の春、話があるからちょっと来いと言うので着いて行き、車の中で見せられたのがこれ。初めて見たレア盤だった。 現地の関係者の、「買った事、売った事は勿論、見た事もない」とほとんどの人がいう所のアルバムである。 こんなレア盤が出て来て驚いたと同時に、金額の高さにもびっくりしたのだが、ここで引き下がっては男がすたると購入したのである。 以来イタリアに行くという事は、私の仕事とは、こういう物を入手して持ち帰る事だと心に決めてやって来た。 このレコードだけは、ウチの店で仕入れるのだという思いでやってきた。 それでも2年に一枚の確率でしか入荷しない。 といっても、自分で言うのも何だが、他店の事は興味もないし知らないが、これって凄い事だと思っている。 でも、ここのところ3年、間が空いた。 知り合いのイタリア人はとても顔が広く、どこからか探して来てくれた。 でも最近はもう当てがないという。 「ないか?」と聞くと「お前に売ってしまったから」というやり取りになる。 流石にもう無いかなという気持ちにさせられていたが、久しぶりに入って来ると、店の親父としては心が躍る。 これって店自慢?いかん、いかん。
ところで、このアルバムも再発された。 その再発ジャケットの作りは中々立派で、ちょっと見分けがつかない。 その内に古色を付けてオークションなどにオリジナルだと出てきそうが気がする。 だが、盤は違う。違うと言っても再発の音質も悪くは無い、元のマスターテープが良いから多分再発においても良かったのだろう。 再びだが、再発の音は良いには良いが軽い。後出しはどうしても軽くなる。 オリジナルの音質は重厚感がある。 たったこれだけで音楽は全く違ってくる。 解る人には解る。 音という物はそういう事である。
ところで、FONORAMAという意味はとても深い何かがあるに違いないと期待していた。 ある時、他のやっぱりイタリアのレア盤の裏の英語のライナーに書かれていたので分かったのだが、FONORAMA(フォノラマ)と言うのはスタジオの名前であった。 一度は必死に探した事があっただけに、分かった時えらくガッカリした。
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| 万引き | - 2012/12/28
- 今年も、もう終わり。
厳しい一年だった。 厳しいと言えば去年からだが、当店から大量に万引きがあった。
あの当時は解った分だけで30万円ほどの被害だったが、その後、棚卸の際に発覚しただけでも更に10万円分はあったが、それはもう後の祭り。 それをユニオンが買い取り、セール目玉として出されたのを全部ウチのじゃん、という事から次の時に捕まったのだが、犯人はお咎めもなく、弁護士が間に入って、初犯だから、初犯だからを繰り返し、無理やり不起訴にさせられた。 初犯といいながら他店でも犯罪を繰り返し、被害店3軒、わかっただけで被害総額何十万円。 これって初犯にしていいか? 件必ず返済させます、と言いながら、弁護士が付いていた時の最初の1万円だけ。 弁護士にも、あんたたちの正義って何?って言いたいくらい。
結局、儲かったのはユニオンだけで、やった者勝ちの世界だった。 実はその後も、ちょっとづつ、そういう事件はある。
万引きは止めて欲しい。 ウチの様に小さくて、客数の少ない店では、その時は解らなくても、「その人が帰ったあと、商品が無くなった事が分かる」。 とすれば、「犯人はその人しかいない」。 だけれども、現場を押さえてないので何も言わない、だが言わないが分かる。 この時の万引き犯もそうだったように、やっぱり分かる。 私もその人に会う度に、心の中であなたが犯人ですよね?と問いかける事になる。 それが私も嫌だ。
買ってくれている内は良いけれど....。
だから万引きはいけない。 どこで噂になるかもしれない。 死ぬまで、そのレッテルは取れない。 いや、死んでも取れない。 万引きは犯罪。 楽になりたかったら返すなり、払うなりしたら良い。
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| 年末年始の営業 | - 2012/12/27
- 年末年始の営業
12月31日まで通常営業 1月03日 営業(閉店早め) 1月04日より 通常営業 大晦日の31日はオールナイト・営業です。 良かったら来てください。 少しのお酒くらいは用意しております。
新宿西口のレコード屋街が元気だったころは、このあたりはどこもオールナイトでやっていたそうです。地方から、それが楽しみで来られたお客様もたくさんいたそうです。今はそういう店も無くなりましたが、当店くらいは、せめて新宿の伝統を守ってオールナイトに決めています。 飲みながら、話をしませんか?
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| BARBARA LEA “A WOMAN IN LOVE” | - 2012/12/26
- BARBARA LEA “A WOMAN IN LOVE” JAZZOLOGY RECORDS AP-86 USA
このレコードはRIVERSIDEレーベルの人気盤「A WOMAN IN LOVE」10インチ盤の再発である。 あるが、ああそうかでは終われない点がある。
それはジャケットをまずよく見て頂きたい。 彼女は首をちょっと左に傾けて笑っている。 ではオリジナルのジャケットはというと、左に傾けてはいるものの、表情は物憂げでやや深刻である。 再発するに当たってこれほど凝った造りにしなくても良かったと思うのであるが、それには訳がある。 いろいろと女にも訳がある通り、ジャケットにも訳があるのである。
本人の話によると、10インチの方は、1955年に初レコーディングとして発売されたものである。
時が流れ23年後の1978年、あの55年の名盤再発を12インチで出そうという話が持ち上がると同時に、同じメンバーを集めてもう一度演ろうという事になり、BILLY TAYLOR(p), JOHNNY WINDHURST(tp), JIMMY SHIRLEY(g), EARL MAY(b), PERCY BRICE(ds)がスタジオに入った。そして録音が行われたのであるが、通常の録音とちょっと違っていた。 それは10インチと12インチの差、すなわち4曲が録音され、それぞれの面に収録されたのだ。 短命なジャズメンだが、皆揃った。一人でも抜けていたらこの企画は成り立たなかった。 写真もただの再発ではないという所を見せたかったのか、ちょっとだけ変えてみた。
出来上がったら、単なる再発にしか見えないジャケットになってしまった。 だが、分かる人は、分かってくれるというアルバムになった。 凝った企画である。 粋な事をしてくれるのが嬉しい。
さて、レコードはAとBに録音が別れているが、聴いていれば、音が違うのですぐにどちらかが解る。 若い時の声の良さを確認し、78年の巧さを聞くのも良し。 20年間変わらずやってきた歌の道がわずかでものぞく事が出来る。 ありがたい事である。 名盤が更に重ねて、名盤になった。 軽視しがちではあるが、ちょっと面白い。
あっちも持ったら、こちらも欲しい。 あっちが買えなければ、これはこれで手元に置いておきたい良いボーカルである。
写真は参考の為、2枚並べた。
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| 無礼講 | - 2012/12/25
- 朝、ぼんやりテレビを見ていたら。
忘年会の無礼講は何処まで許されるか、という特集をやっていた。
例えば、上司に命令する。 上司にお説教する。 上司に御酌をさせる。 ため口をきく。 等々 若手の芸能人がなんだかんだ。
それを見ていて思わず、オジサンつぶやいた。
お前ら! 毎日無礼講だろうが。 宴会の時くらいは、常識に戻ってちゃんとしろ!
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| 猫ジャケ(THE JAZZ SCENE) | - 2012/12/24
- V.A. "THE JAZZ SCENE" CLEF MGC-674
今回の入荷でもう一つ嬉しかった物。 それは、このCLEFレコードの名盤。 なんといってもジャケットの写真が良い。 SPのセットでは裏の写真であるが、LPではドンと正面に来た。 できれば、SPセット、10インチ、これと3種類集めたい。いやいや、それにCDのボックスセットも欲しい。CDの作りがなかなか力作なのである。どれもコレクターズ・アイテムである。再発するのも面倒なほどの作りなので、再発は望めない気がする。あまりCDの事は褒めた事がないが、これは良い。
ところでこのジャケ写、私の好きな猫ジャケのもっとも上位に来る、最高のジャケット芸術作品である。 モノクロの俯瞰したアングルで右端に猫がうずくまっている。猫の視線はカメラを見ている。これが我々ジャケットを見ていると、猫と目が合い、ぐっと引き寄せられる。顔が切れそうなほど端にいるのも面白い。顔が半分切れている昔の広島の古葉監督のようだな。 まあ、それはおいといて、尻尾の長いところも良い。黒猫という所がまた、意味がありそうで、とても良い。 黒猫は写真にとると真っ黒くなってしまって、眼も写らない時さえあるから、このアルバムはよくできた写真だと思う。
このレコード、入荷した時に、ジャケットの表面が点々と白くなっていて、スレがあって嫌だなあ、と思った。 外れたなと思いながら、良く見ていると、それはスレではなく、写真に写っているのは床に一面に散らばった、落ちたタバコの箱やら吸い殻や、紙屑。 いやはや、演奏が終わって引き上げたスタジオがこんな状態なのであろうかと、びっくりするような写真になった。 きっと、ここはこう吹け、ここはああ弾けと、喧々諤々、さぞ力作が取れたのであろう。
因みにこの猫はスタジオに居ついていた猫だということである。 DAVID STONE MARTINの絵で、JAM SESSION #8(CLEF)のジャケットでも登場する。人気の猫だ。 毎晩、好演奏をきいていたのであろうか。 羨ましい猫である。
今日は猫ジャケの話。 音楽の事? 買って聴いてくれい。
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| PAUL GOLSALVES “COOKIN'” | - 2012/12/23
- Paul Gonsalves “ Cookin’” Argo LP626
ここの所、なぜか良いのが次々と入ってくる。
これまた名盤である。 名盤だと、レコード屋の親父に言われたくないとズバリ言ってくれたお客様もいらっしゃる。 それでも私は、自分がこれだと、感じたレコードはやっぱり良いなあと思うから、人にも奨めたい。 音楽は宗教だから。それを残念ながら教祖様として人が認めてくれないだけの事、これも人望か?うーん仕方ない。
最初からズレてどうする。 ところでこの名盤の主人ゴンザルバス、日本のジャズ鑑賞の場においては、エリントンの一員としてのみの認識しかなかった。だが昨今のヨーロッパ・ブームとクラブジャズ・ブームがやって来て、Boom-Jackie-Boom-Chick(64年)、Just Friends(65年)、Humming Bird(69年)、等がクラブ・シーンでも使えるという事になり、俄かDJにも引っ張りだけになって、彼の名前も大いに売れた。 こういう所はクラブ・ジャズ・ブームの良かった点として大いに褒められる所である。
その彼が本国アメリカで作った最初のリーダー作である。 裏のライナーによると57年エリントン・バンドがシカゴのブルーノートに出演した時、3人の同胞すなわちCLARK TERRY,JIMMY WOODE,SAM WOODYARDを連れていった。行き先は地元シカゴのレーベルARGOである。 十分の人選で、全く問題が無い。 エリントンは懐が深い人だから大いに励まされて出かけたに違いない。だが、ピアノにまさか御大を頼むわけには行かないので、地元のピアニストを連れてきた。それがWILLIE JONESで、シカゴのローカル・ミュージシャンである。ライナーによるとシカゴでトリオを引き連れていて、そのスタイルはMILT BUCKNERのようだと書かれているが、A面3曲目のプレイはちょっと凄くないかと思い、調べて見るとSUNRAやANDREW HILLが絶賛しているとあったので、なるほどシカゴの人たちは違うわいと、私も納得したのである。地元のあだ名が「ピアノ・トレイラー」と言われたそうで、きっと凄まじいプレイだったのだろう。
ゴンザルバスのサックスはちょっと詰まったような感じに、だらしなさを加味したスタイルである。 その「だらしなさ」と言うのがただの、だらしなさではなく、その極致とも言うべき、男の素敵さがある。 頑張って、頑張って、サウンドを作り上げた苦労がちびりとも出ない、カッコ良さがある。 それは、その後のGettin' Together!(Jazzland)にも言えて、これ以上だらしないと、カッコ悪くなってしまうというギリギリの際にいる事の素晴らしさとも言える。 良い作品はいつも「際」に立っているものだ。
男の粋と言うものもそういう点では近いが、こちらは芸術だから、もっとシビアである。 エリントン楽団のサウンドを一身に背負った男の、サウンドの凄さがある。 昔の男の、男たる所以である。
話が長くなっていけないが、このアルバムのできの良さにもう一つ理由があって、それはCLARK TERRYの存在である。 彼のアレンジの良さはやっぱり一流である。これもあまり言われないのが不思議である。
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