SPレコードの事 | - 2024/06/21
- ちょっと面白い話を見つけた。
戦時中40年〜46年の間、レコードの主要原料であるシェラックの供給源を日本が握っていた。 そのために世界的にシェラックが不足していて、アメリカでも混ぜ物が増えボール紙等も使用され、非常に品質が悪くなった。 従って非常に壊れやすくなった。 混ぜ物が表面に現れるレコードにも遭遇した、という事である。
こう考えると、シェラックの原産はインドや南アジアと聞いていたので、成程と言う感じになる。 だがシェラックは日本軍が確保したのであろうが、国内の物資が少ない故にレコード盤以外に使用されてしまったようだ。 或いは、現地で敵国に横流しされたかもしれない。
アメリカが戦時中、シェラック・レコードが壊れやすいので、ビニール・レコードの製造に切り替えて行ったのには、こういう理由も一つあったのであろうか。 腑に落ちる話でもある。
それで、注意があって、こういうシェラック・レコードは軽く掃除する以外は決して濡らさないようにしよう。という事である。 また、SPレコードは最後までRIAAカーブにはならなかったという事である。
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