HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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THELONIOUS MONK "SOLO" SWING
2013/09/16

THELONIOUS MONK "SOLO" SWING 33.342 10 inch (France)

これも入荷。
これほど、私のジャズ人生に大きな影響を与えてくれた作品が他にあろうか?

これは素晴らしいレコードである。
昔から、憧れのレコードで、本の写真でしか見たことがなく、一度レコード屋の壁に飾られた時に、コレクター仲間と見学に行ったほどである。
したがって、当初聴いていたのは勿論、フランスのVOGUEから出た12インチLPである。
よく聴いた。

ただし、モンクの音楽が最初から気に入ったわけではなかった。
メロディーが心地良くない。
私に向かって上から物を言っているかのよう。
訥々とした音が、時としてイライラさせられる。
前衛音楽とは面倒だな、と。
それなのに、何故聴いていたかというと、姉がこれまたエラそうに「あんたモンクとかコルトレーンとか知ってんの?知らないようじゃ駄目よ」ときつく言われていたから。
もう一つは、私もジャズを解りたいと考えていたのだが、底には「僕はみんなが理解できないジャズを聴いているのだ」という独りよがりの思いもあった。

そう、ジャズの野心に燃えていたから。
野心ってなんだ?

それで、仕方なくモンクを聴いていた。
それから暫くして、どこかの新宿だったかレコード屋でVOGUE盤を買って、聴いたところようやく安心して聴く事が出来たという、有り難い作品であった。
本当にほっとしたのだ。
「煙が目にしみる」の曲の演奏に出会っていなければ、今の私はないかもしれない。

さて、10インチのジャケットをよく見よう。
上下を反転させたデザインが良い。
通常の位置で見ると黒の写真と文字が読める。逆さにすると同一のデザインの、赤色の写真と文字が読める。
何気ないようでいて、実に素晴しいシュールなジャケットである。
10インチのサイズに収まった所がまた良い。これを見ると、12インチには12インチの良さがあるが、それ以前の10インチには、またそれなりの雰囲気があるものだとつくづく感じさせてくれる。

演奏はすべてモンクのソロで、まずラウンド・ミッドナイトから始まる。
無駄のない音の繋がりは当時でも既に完成している。
これで観客を納得させていたのだから、音楽性の高さは超一流だった。
今聴いても前衛である。
この作品の頂点は最初に言ってしまったが「Smoke gets in your eyes(煙が目にしみる)」である。
しっとりした曲であるが、彼が弾くと淡々としたなかに優しさがあふれ、それがまた人の心に響く。
淡々とした中にこそ人生の機微が出る。淡々と弾いてこそ、人生の哀愁が滲み出る。
それなのに、軽薄さがない。
この曲はモンクだけが行きついた世界があるのだ。
現代の音楽家のような、綺麗事、調子良さが無いのが素敵。
この一曲が、この作品全体に光を当てている。
これ一曲でこの作品すべてを納得させてくれる。

こんな素敵なアルバムが、1952年にフランスで作られた事がいかにもアメリカとしては情けないと思わないわけではないが、それはそれとして、彼に注目した当時のフランス人の音楽感覚が、また素晴らしい。

私は、これだけはもう一度、購入するつもりである。
悲しきにつけ、辛きにつけ、死ぬまで聴くのだ。

JUNE CHRISTY “SOMETHING COOL”
2013/09/15

JUNE CHRISTY “SOMETHING COOL” CAPITOL T516 (USA)

このアルバムが一度に3枚入荷したので、記しておこう。
早い話が個人的な備忘録でもある。

最初のアルバムは、モス・グリーンを基調としたモノクロの印刷である。
彼女は目を閉じて、頬杖をついて音楽を聴いて口元が微笑んでいる。
くつろいだ自然な雰囲気を出している。
手前のソーダ水の向こう側に彼女がいると、荒井由美の歌を連想させる。
(ソ〜ダ水のな〜かを....)。
クラシックな構図。
レコード盤のラベルは緑、ってダサいな、ターコイズで丸く銀の線がある。
これが一応オリジナル。

もう一枚は目を見開いたジャケット。
絵は相当に書き直をした。
ブラウスはストライプになりお洒落なファッション。
髪はブロンドで、鼻筋は通り、口紅も着けて洗練された美人度を強調した。
頬杖のつき方は、前回とはっきり変えて、ポーズを作っている。
前方のグラスは中に赤いチェリーが見え、グラスの口にはいかにもカクテルだと言わんばかりにレモンが乗っている。
突き刺さったストローは縞柄が付いた。
前回の絵はやや淑やかさを大切にしていたが、こちらはアメリカ人好みに、明るくポジティブな人間性を出した、なかなかの良い絵である。
引っ込み思案の人間性より、明るい性格にみえた方が受けると判断したのだろう。
もう一つ、こちらのグラスは前者に比べ右に傾けてある、前者はジャケットの上の部分がクローズになっているが、こちらは上に向かってグッと開いていて、オープンな感じが伝わる。
二重三重に、見る者に明るさを伝える努力がされているのだ。
音楽産業って凄くないか?
ところで、このジャケットに入っているヴァイナル(盤)、レーベルはこれも緑で銀の丸い線がある。
スタンパーはオリジナルと変わらない時期である。
両方ともジャケットの裏は同じ作りである。
一応これがセカンド・プレスと言われる。

もう一つEMIのマークがジャケ裏に着く時代。
前者を再度、青っぽくしそれだけでは淋しいと思ったか、グラスの中のチェリーと彼女の口紅だけピンクにした。
ラベルはもちろん、後発のそれである。
裏ジャケは配置が変わってきており、説明書きが増えている。

どれが良いとか、悪いとかの話でもなかろう。
歌はどれも同じなので、好きな彼女を選んでみよう。
面白い趣向を楽しみにできたら幸せである。

NATHAN DAVIS “PEACE TREATY”
2013/09/14

NATHAN DAVIS “PEACE TREATY” SFP STANDARD 10.003 (FRANCE)

私の大すきなアルバムである。
購入した当時は74年位のことだったであろうか、店頭で見つけ持って帰って聴いた。
65年の演奏であるから、今になって思えば、レーベルの倉庫に残っていたものが、新入荷と一緒に入荷したのか、または65年の演奏を70年になって作ったのかは、解らない。
ジャケットの作りがフルップ・バックになっているから、やっぱり60年代に作られたものであろうか?
ともかく私は幸運にも入手できた。
その時思った、レコード屋は毎日行くものだと。
犬も歩けば棒に当たる、という例えの通りである。

なによりもゴリゴリとした重厚感のあるサウンドに打たれた、昔風に言えばノックアウトされた。
それで、友人二人に電話をして購入を勧めた記憶がある。
私にとって衝撃のハードバップであった。
アメリカ盤のブルーノートなども日本盤ではなく、オリジナル盤でも聴いていたのだが、これほどの衝撃は無かった。
サウンドが真っ黒という所の、これぞ黒人音楽だと思い至ったのである。
かといって演奏は全員黒人ではない。RENE URTREGER(ルネ・ウルトルジュ)もいて、上品なピアノを弾いてみせる。
しかし、私は黒人ジャズにハマった。NATHAN DAVISとWOODY SHAWが断トツであった。
そういう自分史においては重要な作品となったのである。

しかしレコード屋の悲しさ、今は持っていない。
そうだ、売れるものは何でも売ってしまうのだ。

ところで、まずこのアルバム。
NATHAN DAVIS
リーダーのネーザン・デイビスはアメリカ国籍であるが、ヨーロッパなどインターナショナルな活躍をしている。
その音楽も国籍を感じさせないグローバルな音楽であり、聴けば聴くほど不思議なプレイヤーである。
しかし、我々はアフリカ出身であると、アフリカは多くの事柄の元であると、演奏の中で常に語っているような気がするのだ。
すいう彼はとてもインテリで、大学の先生等もしていたようだ。

WOODY SHAW
彼もまた、国籍不明な感じが漂う不思議なミュージシャンである。国籍はアメリカである事は間違いない、だが音楽から感じられるのは、実に大きくて、ジャズの枠に当てはまらない凄さがある。
演奏していて、こういうのは誰もやっていなかったよね、といつも彼が言っている気がして仕方がないのである。
ここでの演奏は65年であるから、彼は20才ちょい。
ここまでの圧倒的な天才ぶりを示すトランペッターいやジャズミュージシャンはいなかった。
彼もまた、私も、私たちの音楽もアフリカ出身だと、言っていることが常に音楽から漂って来る。

この二人が影響を受けたのは、ERIC DOPPHYで、両者ともにドルフィーと演奏した事があるそうだ。音楽への哲学がきっとその時に出来上がったのであろうか?
また、二人に共通するのは、非常なインテリであるという事。
わたしには聴く事が出来ないが、大きな大きな言葉があって、それを音楽に託している気がするが、これ以上の事は、私には無理だ。
考えている頭脳が違い過ぎて、残念ながら圧倒されるだけである。
なんたって、アルバムのタイトイルが「和平条約」という。
きっとNATOに引っ掛けた事なのであろうか?
だが、彼らのこの作品は優しい言葉で語りかけてくれてはいるのだが....。

晴れた日曜日の午後、気合が漲った時間に、是非お聴きいただきたい。
こちらも心を大きく構えて聴いて頂きたい。
出来るだけ大きな音量で。

PHILLY JOE JONES “THE ROTTERDAM SESSION”
2013/09/13

PHILLI JOE JONES-CLIFF JORDAN-JAMS LONG “THE ROTTERDAM SESSION” AUDIO DADDIO RS1013
(HOLLAND)

このレコードは久しぶりの入荷だ、
以前はアムステルダムに住んでいたディーラーのおじさんが、探し出して確保してくれていたので、順調に入荷した。しかし、彼が亡くなって途絶えた。
このレコードを見ると、どうしても彼の事を思い出して、切なくなる。

この作品はロッテルダムにあるオーディオ・ショップが作ったものである。
ここの店はオーディオ・ショップといえ、他にもアルバムを作っている。
モダンアート好みのオランダ人が好きそうなフリージャズなどの前衛作品が他に2枚ある。
それもそろって音も良く、芸術的なジャケット作りも心掛けている。
芸術志向のショップに違いない。

このレコードも確かに高音質である。
85年4月にこの作品を作る事になり、フィリージョーが地元ロッテルダムで活躍しているベーシストJAMES LONGを指名したという事になっている。
無名なベーシストなのだが、他でもないフィリー・ジョーが良いと言うのだから間違いない。
聴いてみると、なるほど立派なベースである。

私が、このアルバムを仕入れして店に持ち帰り、お客様が試聴する。
決まって言う事がある。
それは「ピアノが居ないね、ちょっとイヤだな」と言う。
それが次回に来られた時には「あのレコード好きになったよ」と変わるのが面白い。
たしかにピアノレスの作品は違和感が無い訳ではない。
だが、SONNY ROLLINSが昔言った通り、ピアノがいると、全てのサウンドがピアノに引っ張られる。
だから、ピアノが居ない方がそれぞれのサウンドが良く理解できる、と。
そういう事なのである。
オーディオ・ショップの親父が、レコードに良い音だけを考えていたのならば、ピアノは入れたと思う。
しかし、良い音楽のみを目指した結果は当アルバムであり、私もこれで良かったと思う。
ショップの親父は只物では無かった。

この作品の演奏が良かった点、
それはCLIFF JORDANという実にアーシーなテナーサックス・プレイヤがいた事。
フィリージョーというこれまたアーシーなドラマーがいた事。

よって、ここに実に、ブルースの味わいが底に残り、しかも洗練されたフレーズがふんだんに散りばめられたサウンドが聴ける、近年に珍しいアーシーな作品が仕上がった。
エラく落ち着き払った音の運びが、聴くほどに、聴く人の心に蓄積される。
なぜかそれが前衛的にも聴こえる。
フリージャズでなくとも前衛作品は生まれる。
こんな作品はちょっとない。

HAL SINGER “BLUES AND NEWS”
2013/09/12

HAL SINGER  “BLUES AND NEWS” FUTURA SWING-01 (FRANCE)

ジャケットもなかなかの出来で、好ましいアルバムである。
71年作であるから、この辺りのレコードは年齢的にも、私がレコードを集め始めた頃にフランスから輸入されていた。
但し、入荷の枚数が少なく、また当時はアメリカ盤を追いかけるのが精いっぱいで、ほとんど買っていなかった。
暫くして、同じレーベルのFREDDIE REDD「UNDER PARIS SKIES」がカッコ良いという事になり、皆で探した。

ちょうど、私がヨーロッパに出張があって、帰りにパリに寄る事になったので、当時一番大きかったレコード屋を見つけて行った。
そこで、店員さんにフレディーレッドと何度言っても通じず、そうかアクセントが違うのかと気づき、「フレ」に力を入れて、また苗字は「レ」に力を入れて言うとようやく、解ってもらえた記憶がある。
お兄さんは英語で「アイ シー、一枚だけ中に残っているから、ここで待っていろ」
暫くして何やら持って来たのが、「UNDER PARIS SKIES」を2枚と、このアルバム。
「UNDER PARIS SKIES」を2枚持って来たのは、オリジナル盤と、人気上昇で既に2度目のプレスが出ていたので、その説明と、それでも2枚買わないかという確認。
ついでに、HAL SINGERの方も買えと。
当時からオリジナル盤志向だったので、セカンド・プレスは断って、奨められた当アルバムの一枚ずつ購入した。
友人にお土産で、同じものをもう1セット欲しいと言うと、もうこれで最後だと。
この時のお兄さんもマニアックだったが、それでFUTURAの見分け方を覚えた。

今回の仕入も同時にこの組み合わせで2枚入荷の予定だったが、「UNDER PARIS SKIES」の方がなぜかセカンドプレスだったので、残念ながらこれ一枚のみ。
さて、長いどうでも良いイントロは置いといて。

このアルバムは面白いレコードである。
それはピアノがSiegfried Kessler(ジークフリードケスラー)長い名前であるが、かれはフリージャズの世界に行って、FUTURAには沢山吹込みをしていて、ここのレーベルはケスラーの為にあるのかと思えるほどであった。
ちょっとHAL SINGERとは合わないと思えて、仕方がなかった。
それが、これはアメリカ代表のHAL SINGERにART TAYLORと、フランス陣営が巧く合致し、ちょっと不思議なサウンドの立派な作品となっていたのである。
といってもドラムはアートテイラーであるからジャズのベースはしっかり出ている。
ベースとピアノはヨーロッパなので、はっきりしたリズムとサウンドで、これが良かった。
クールとアーシーが斑になったところに、トロンボーンを入れたので、低音部がサウンドを支えて、アフリカンチックというか、ソウルというか、味が出た。
良い出来である。

この作品の成功が、次の74年JEF GILSONとの「SOUL OF AFRICA(LE CHNAT DU MONDE)」の布石になったのでは無いかと、私は思っている。
この71年の作品は、HAL SINGERにとっても画期的な演奏になった。
また、このレコードも一曲スピリチャルジャズとしてまた、クラブや若者達に人気になった演奏がある。

しかしだ、一曲と言わず、A面の頭からしっかり聴いて欲しい。

レコード求む
2013/09/10

先日、知り合いが来た。
久しぶりなので「最近は委託のレコードを持って来ないね、どうしたのですか?」と聞くと。
「某店の店員がね、ハルズに委託で持っていって、手数料3割も取られるんなら、それでいいからウチに置いて行けと言われるから、そうしようと思ってさ。何しろ委託のレコードがその場で現金になるからさ」
なるほど、ハルズに委託に持って行くと言えば、あそこの店は7掛けで買い取ってくれるのか、それならウチも価格表を持って売りに行こうかな、と思わず考え込んでしまった。

という訳だけではないが、仕入が大変になりました。

レコードを売って下さい。
買付に行っても、まだレコードが足りません。

特に名盤廃盤、人気盤、好演奏盤、通好み、ジャズ・ヴォーカル人気盤。
何処よりも高額で買い取ります。
また、ブルーノートの日本盤を番号順に揃えて沢山お持ち方で、処分をお考えでしたら、是非ご相談下さい。

迷惑メール
2013/09/09

以前、トヨタの86(ハチロク)の試乗に行った。
その後、どこかからメールが来て、「トヨタ86が当たります、登録を」
という内容であったので、てっきりこれはトヨタからのメールに違いない、と一人合点して登録。

すると、あにはからんや、来るわ来るや、迷惑メールのオンパレード。
日に20件以上も来る。
あれはトヨタではなかったようだ。

思い余ってAUショップに行き、相談したところ、取りあえずそのメール・アドレスだけ、受信拒否にしましょうと、やっていただいたのも効果があったのは一日だけ。
3日後には、アドレスの最後の文字がちょっとだけ変わったメールがじゃんじゃん来る。

困った時のネット。
調べたところ、迷惑メールを退治してくれるので、転送しろというのがある。
有難いと思い、転送したものの、一向に効き目無し。

相変わらず、困ったメールがじゃんじゃん。
と言って、自分のアドレスを代えるのは、いかにも悔しい。
さて、どうしたものか?

オジサン、怒るで!

昨日もラーメン
2013/09/08

仕事が終わって、従業員もまだ仕事をしているので、誘って向かいのラーメン屋。
思えば、今週はラーメン夕食が4回目。
そのうち3回は一人の孤独な夕食。
これは、本当にまずい。
人生を投げてしまったかのような食生活。
生活を変えないといけない事は明白。

と思いながら、新宿のラーメン事情。

この辺りで、さっぱりしたラーメンを食べようと思うと、それは叶わない。
なぜなら、すべてコッテリしたスープで、さらに塩っぱい。
若者に聞いても、さっぱり系が無いらしい。
この辺のラーメン屋は、味を競っているウチに、一様にドロっとしたスープになってしまった。
醤油とか塩などと書かれていても、だからどうだと言わんばかりの味わい。

やっぱりラーメンは、本当はさっぱりしていないといけない。
でも、ラーメン通にはこれが通じない。


WARNE MARSH "QUARTET"
2013/09/07

WARNE MARSH "QUARTET" MODE 125

片仮名で書くと「ウォーン・マーシュ」。
トリスターノ派のプレイヤーである。
初心者には人気がない。
商売的には惜しい。
惜しいが、内容となると群を抜いて出来の良いアルバムなのである。

私のネガティブなイントロは止めて、ジャケットを見て頂きたい。
ヘンテコな髭ダンスの絵。
まさか志村けんと加藤茶の髭ダンスの原型と言うつもりはないが、正に髭ダンス。
ジャケットの副題が「MUSIC FOR PRANCING」と言う。
「跳ねて歩くための音楽」となるのだから、やはりこれは髭ダンスの為の音楽だったのか。
所がそれほど軽い音楽ではない。
ま、ゆっくりと聞いて頂きたい。

と言いながら音楽に行く前に、このモード盤はジャケットがチャチであるとか、右上の値札の剥がし跡がなければ買ってやるよと、上から目線で言われるレコードである。
このレーベルは当時アメリカではレコード店のサービス・コーナーや果てはスーパーでも売られていたという悲しい伝説のチープ・レーベルなのである。
もちろんビニール・コーティングなどされているはずはない。
ジャケット右上には値札が貼ってあり、レジのおばさんが、言ってみればコレクターの気持ちを知らない人が、1ドル98セントの値札を軽くペリッと剥がすと、ジャケットの表面が剥がれてしまうという仕組みである。(写真参照)
それが悲しくもあり、現代のコレクターに取ってはストーリーのある一枚になったコレクターズ・アイテム。
更に欠点は他にもう一つあって、必ずサーというサーフェスノイズが入る。
弱小レーベルの常というか、材質があまりよろしく無かったらしい。
だからと言って、剥がし跡の痕跡の無い物を探そうと言う者も出てきておかしくない、いや、それはもうコレクターの病気である。
そこまでは、私もお奨めしない。
それより出会った物を買って聴け!と言いたい。

そこで演奏。
この人はトリスターノ派としての話ばかりで、肝心の彼の音楽性についてはあまり語られる事はない。
だが、聴けば聴くほど、この人の音の流れは興味深い。
私はこの人を一言で言うと、ファッションを気にしなかった人のように思える。
というとおかしな言い方で悪いが、音色とか、耳当たりの良さ、人の耳に直接的働きかける音色よりも、哲学的であり、内面的というか、言葉の流れや単語の繋がりのような即ち音の繋がり。
この音の後にどういう音が来たら良いか、という事に興味が強かった人なのではないかと思うのである。
であるからして、キラビやかな感じは無いが、聴けば聴くほど語りかけるものがあって、面白くなってしまうのである。
勿論、素人に云々されるような軟弱な音ではない。
ジャズ・プレイヤーの中にこれほど、音の繋がりに人生を掛けた人がいたであろうか。
そして、音楽は紛れもないスイング感いっぱいで歯切れの良いジャズ。
そういう意味で、個人的にはこのレコードが一押し。
ぜひ聴いて頂きたい!
きっと彼の語る「言葉」が見つかるはずである。

またも視聴率
2013/09/06

今日も暇。
やる気も無し。
それで、昨日の続きの視聴率の事。
一生懸命に視聴率をチェック。
こんなにチェックして、どうするのだ!と自問自答。

我々、音楽関係はと思って見ると、1966年ビートルズ日本公演、これが56.5%。
なるほど。
当時の音楽評論家がこぞってこき下ろしたビートルズだが、数字は嘘をつかない。

お笑い番組はどうだったかというと、1973年の「八時だよ、全員集合」50.5%。
土曜日になると8時になると、家族全員集合してしまったのだな。
とするとお父様方も子供に交じって見ていたという事になる。
お母様方はその中に入らないよ、食事の方付で見られないから。
あはは。

海外のテレビドラマでは、1963年の「ベンケーシー」。
なるほど、医者物は面白いからな。
当時のもう一つのドラマ「逃亡者」が気になったが、これは30%くらいだったそうだ、本国米国では50%を超えたらしいが、日本では、もう一つだったか。
個人的には一押しだったが。 少々残念。

社会のニュースに移って。
気になるのがある、それは「あさま山荘事件」1972年の冬。犯人が捕まった時の報道である。
これは、凄かった。
左翼は悪くないと思っていた国民の頭の中が、残虐な殺人が次々と明るみに出て、もう真逆に向いてしまい、左翼もヤクザも一緒になった瞬間、50.8%。
革命とは粛清であると認識された事件だった。

うーむ感心。
こんな事に感心している場合ではない、仕事、仕事。

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