HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

8月6日は....
2016/08/09

8月6日は原爆慰霊祭。
その取材の事で話を訊いた。
未明に早起きして平和公園で慰霊碑などに参拝する遺族の「祈り」の映像を撮影する。
静かに悼む遺族をマスコミが邪魔してはいけないと心苦しい取材でもある。
なぜかというと、このシーンが、原爆の恐ろしさについて1万語語るよりも、見せる事の方が、なお消える事のない深い悲しみを持っている人々の心を物語る大切な映像として、どうしても写したい。
これぞという良い被写体を見つけるとつい近づいてしまう。
本当は、離れたところからそっと撮影する腹積もりではいるのだと。

実際の話、かつては普通の時間に祈りを捧げに被爆者や関係者が来ていた。
取材でそれらのシーンを撮影していた。
しかし、写される方がだんだんカメラを避けるために、少しづつ早い時間帯にお祈りに来てカメラに映らないようにするようになった。
所が取材する方も、早い時間に出かける。
また、更に早い時間にお祈りに行く、また取材も追いかける、という事でどんどん早まってしまったと言うことである。

だから、どちらがどうと言えない話である。
お祈りする人も自由であるし、また報道も自由である。
それも報道は日本中に映像を流して、哀しみを伝えるマスコミ本来の大きな仕事でもある。
話してくれた方は、被爆者の気持ちを、我々よりもずっと大切に考えておられた。
反対運動も騒がずに、静かにずっと広く伝わる事を願っていたのが、印象的だった。

という話に、私など、聞いていて何も言えなかった。

HORACE SILVER “THE STYLINGS OF SILVER”
2016/08/08

HORACE SILVER “THE STYLINGS OF SILVER” BLUE NOTE 1562 (USA)

久し振りに入荷があった。
なぜか、このアルバムは当時人気だったのでよく聴かれていたせいか、状態が甚だ悪いものが多い。
それが、今回のように状態の良いオリジナル盤が入荷すると、なんだかレコード屋冥利に尽きる。

ジャケットの作りもいかにも廃盤と言った雰囲気が伝わってくる。
コーティングの光り方と、その下から滲んで浮かび上がってくる、50年代の色合いには、もう脱帽である。
どうだ!

以前にも書いたかもしれないが、このアルバムのタイトルが素晴らしい。
シルバーという名前を、銀のシルバーと引っ掛け、純度の高い本当のシルバー、スターリング・シルバー(sterling silver)と掛けた。
スターリング・シルバーならぬ、己のシルバーとはこういう本物のジャズだと言ったところである。
スタイリング・シルバーとは素晴らしい。
ジャケットの写真の場所は国連のビルの前である。
世界に通用するシルバーである。

正に当時、順風万般のジャズの申し子、ハードバップの申し子。
ホレス・シルバーここにあり。

ハンク・モブレイとアート・ファーマーの親しみ易いサウンドの持ち主のハード・バッパーを引き連れた、当時の天才たちの音楽シーンが聴かれる。
これぞハードバップというアメリカン・サウンズの本物が聴ける。

家庭
2016/08/07

昨日のついでに。
いまの社会において「家庭」は相当崩壊している。
夫婦の浮気もそうであるが、家庭より愛を優先したり、また一生恋愛から逃れられない恋愛至上主義。
こういった時代になったのだとも言える。
スエーデンで聴いた話によると、シングルマザーが子供3人いて、その父親が全部違うなどという事が普通にあると聞いて、私も驚いたのだが、そういう人達が多いらしいとなれば、別に驚く事もないかと思えるようになった。
そんな社会なら子供達も親の面倒など見たくもないだろうし、親も独立してもらえば御の字だという様子を感じてしまう程、クールな国家だと言える。
従って個人主義でもあるし相続税も高い。
こんな国を理想にして税金などを設定している日本なのだから、結局は国家が率先して超個人主義に誘導しているわけで、家庭などと言うコミュニティーなど消えて行く運命にある。

しかしだ、現実を見ると。
私がスエーデンのストックホルムやヨーロッパ他国例えばアムステルダムやユトレヒトなどで見た光景。
私がいつも泊まっているようなホテルは街の中にある小さなホテルである。夕方6時頃、一人で食事を取ろうとホテルのレストランに降りて行くと、なんと大騒ぎの喧騒である、みると中年の女性たちが多いのだが、多くの人の群れで一席の隙もない。
ウエイトレスが7時過ぎにまた来いと言うが、まさかそうは言っても7時過ぎに席が空くとも思えないので、他のレストランを探して食事を済ませてホテルに帰ると、レストランは客がおらず、暇そうになっている。
入口にいた先程のウエイトレスさんが「あなたの為に席を空けたら入れ」と言う。「いや、もう済んだ」と言うと、せっかく席を空けたのにと冗談をいう。
次の日も同様な事があって、不思議に思っていたらウエイトレスさんが教えてくれた。
7時になった途端皆さんは家に帰るのだと。そして、夕食は家族と食べるのだと。
いやいや、これは人生の重要な事を聞いてしまったと思った。

それで、私も注意深く見ていたら、彼等彼女らが注文したのはビールたった一杯。
それも日本のジョッキーサイズの大きなグラス。おつまみなど無く、それが各人の前にドンと置かれている。
皆さんそれを飲みながらしゃべってから、7時の時刻になった途端すっ飛んで帰る。そして家族と夕食となるのだ。
夕食とは愛する人と取るのが夕食であり、それが愛なのだ。

それを考えると日本の主婦もよく飲みに行くし、行けば帰りたがらない人もいる。勿論男たちも同様である。
思えば愛する人と夕食を取らなくても平気な国民は日本人だけかもしれない。

家庭の愛も必要としない日本とは凄い。
日本ほど家庭が崩壊した国も他にあるまい、とつくづく考える。

保育園が充実し、赤ちゃんの頃から預けてしまえば、子育ても国家が行う。
その内に家庭は各人を相互監視する機関の一つになるのかもしれない。
もうすぐ完璧な共産国家の出現となるかもしれないな。

スマホで浮気
2016/08/06

奥さんの浮気の話は生々しくて、書くのは駄目だと言われてしまったので消した。
それで、携帯の話。

現在におけるスマホの出現は大変な革命だったと思う。
何しろ、若者だけが恩恵に預かると思っていたのだが、中年の不倫に、最も効果的であったとは。
何しろ、夫婦での食事中にも、スマホでチョイチョイと連絡を取り合えば、継続的に相手とつながっていられる。
こんな浮気ツールは他にない。奥さんたちも、家にいてもトイレに入る時やお風呂に入る時も、スマホを持ち込めば、ずっーと相手とつながる事が出来る。
素晴らしい通信社会の到来である。
いやはや、スマホの使い過ぎの問題は子供なんかではなく、家庭が崩壊寸前まで来てしまった夫や妻たちである。

一人一人が淋しいから誰にすがる気持ちは分かるけど、だからと言って、四六時中恋愛が可能とは、なんという恐ろしい世の中であろうか。


しかし、浮気をした人間は、相手から永遠に信用されない人間だという事を忘れてはならない。
例え何も言わなくても心の中に、絶対的に信用出来ない何かがあるのだ。

必殺仕事人
2016/08/05

私は店の開店時間により、朝は比較的ゆっくりである。
それで、昔のテレビ時代劇のリバイバルを見ている。
最近は、埼玉県のテレビ局「テレ玉」でやっている、藤田まことが出ていた「必殺仕事人」。
これが面白い。
なにしろ毎日やっているから話の流れがテンポよく変化して行くのが良い。
若い頃の、藤田まこと、伊吹吾郎、三田村邦彦、山田隆夫が生き生きしている。
そこに仕事人のまとめ役として、中村鴈治郎が出ていたのだが、役を山田五十鈴に譲った。
その山田五十鈴の三味線だの歌だの、全部が本人の芸だから驚く。

そこに、中村主水の家庭に、カミさんの白木万理、義母の菅井きん、とよくもまあ探したものだと感心する。
しかし、昔の時代劇はテレビでも悪くない。

今の世にも、あんな仕事人がいたらと思うのだが,,,,,。

そうそう、CMもローカル色があって面白い。銘菓「十万石万頭」。
「風が語りかけます、美味い、美味すぎる」というの。
https://www.youtube.com/watch?v=fMYQYO7bvrc

FRANK SINATRA “IN THE WEE SMALL HOURS”
2016/08/03

FRANK SINATRA “IN THE WEE SMALL HOURS” CAPITOL W581 (USA)

昨日の日記のシナトラのアルバムの事をやっぱり書いておこう。
霧に消えていきそうな夜の静寂の街角、街の灯りも青く沈む。
シナトラ本人が煙草を手にし、深い想いに心を痛め、彼の心もまた闇の中沈んでいるかのような絵である。
見ていて痛ましい気持ちになる。
分かるかって? 分かるさ、我々もまた辛い心の人々なのだから。

さて、アルバムの一曲目、「In the wee small hours of the morning」.
昨日書いた通り、午前1時から3時までの間のミッドナイトという時間。
一日の中で、もっとも静かで、みんなが昼間の疲れを癒し眠りについている時間、ある者には最も幸せな眠りの時間。その万人に与えられた「眠り」すら、私には与えられないと言うこの不幸。
明日の希望を育んでいるはずの深夜、それなのに、私にはその希望に託す何ものをも持てないと言う、なんという悲しさであろうか。

シナトラは男の愛の哀しさを歌うと本当に良い。
そういう意味でも、この作品はトップクラスである。
どの曲も訊いていて、頷ける作品ばかりだが、冒頭の「In the wee small hours of the morning」のあと、4曲目の「Deep in dream」などを聴くと、そのまま悲しさのイメージが繋がっていく。
見事とはこの事である。
ソファに沈み込んで動く事がない、火をつけては消すタバコの煙が空中に消えて行く情景が目の前に浮かぶようだ。

「上手い」と言える歌のアルバムは数あれど、本当に「良い」と言えるアルバムはそうそう、ある物ではない。


追加)
今回、シナトラ関連のアルバムが沢山入荷しています。
明日のリストにも掲載されます。

BILLY HOLIDAY “LADY IN SATIN”
2016/08/02

BILLY HOLIDAY “LADY IN SATIN” COLUMBIA CL1157 (USA)

先日、アディロンダック・カフェでシナトラの三具さんに会った。
その時に、店で掛かっていた、「In the wee small hours of the morning」を聴きながら、スモールアワーの時間は深夜1時・2時のことだと聞いた。
あなたの事を考えて眠れず、もんもんとしていても、羊が一匹、などと思わない。
という悲しい唄だと言う話を聞き、心に響くものがあり、私もここのところ毎日聴いている。

それでその後、なぜか私は、このビリー・ホリデイのLady in satin に手が伸びてしまう。
こちらもまた悲しい唄がそろったアルバムである。
冒頭の曲は「I'm a fool to want you」
深い哀しみに打ちひしがれた歌である。
I'm a fool to hold you....
Time and time again I said I'd leave you
(もう終わりにしようと、なんども自分に言い聞かせた.....。)
本当に切なく、胸に響く。
邦題が「恋は愚かというけれど」という正にそのまま。

その後も辛い孤独な唄が続く。

ところでシナトラのレコード「In the wee small hours」はシナトラの当時、愛し合いながら上手く行かないエバ・ガードナーとの別れの辛さ、想い、孤独な気持ちが出た歌なのだそうだ。きっと私小説なのだろう。

こちらのビリー・ホリデイは、若いのに人生の終焉に差しかかった時の、最後の力作。
唄えたことへの感謝と、喜びが溢れながらも、人生の哀しみと辛さがこぼれるばかりに溢れた、これほどの人の気持ちに語りかける作品はない。

故に、我々もまた哀しさがあって、この曲を聴くならば、神のような癒しを与えてくれる。
それは聴いているのにもかかわらず、私たちの気持ちを、歌い手のビリー・ホリデいが、聴いていてくれると思うのだ。
優しく私たちの心の言葉に耳を傾けて下さる。
私達は大人になり年を重ねる毎に、最早悲しい気持ちなど誰も聞いてくれる人などこの世にいない。
聴いてくれるのは、ビリー・ホリデイやシナトラだけかもしれない。
こんな歌があろうか。

奇しくもシナトラもビリー・ホリディも同じ歳で、去年が生誕100年だった。
シナトラはビリー・ホリデイに、どうしたら感情を込めて歌えるのかと、訊いたという。
2人とも、淋しさ悲しさを歌わせたら、今も頂点である。

BLUE MITCHELL "BLUE"S MOODS"
2016/08/01

BLUE MITCHELL "BLUE"S MOODS" RIVERSIDE 9336 (USA)

こんなアルバムが入荷。
煙草を片手に、トランペットを吹き、楽器の穴から煙が出ていると言う、実にこれぞジャズというアルバム・デザインなのだ。
今回はそれが、モノラルではなくステレオ盤。

実は私、このアルバムのステレオ盤を聴くのが初めてなのである。
これは大変なレア盤だと思う。ただ、こういうものは人に因ってよく出会う人もいれば、全く出会う事がない人もいるので、したがって、本当にレアかどうかは断定するものではない。
がしかし、それでも私の経験上でいえばやっぱり珍しい。

ところで、その音がいったいどういう音なのかと気になってちょっと店で聴いてみたら悪くない。
悪くないならば、ちゃんと試聴しなくてはと思い立ち、自宅に持ち帰り、モノラル盤のオリジナルと真剣に聴き比べた。
うん、悪くない。
そもそもこの初期のステレオ盤というのは音のエネルギーが、従来のモノラルである片側+片側で、モノラル盤の2倍になっているから、音圧は十分に出ている。そんなところはプラスのアドバンテージとして持っているので、これだけでも良い感じである。

ピアノの音は左から、ベースの音は右から、トランペットの音は中央に定位して、なかなかモダンな音になっている。
ドラムの音はトランペットの後ろにいて、面白い事に、高音のシンバルの音は左のスピーカーから聞こえるのも、なかなか興味深い音の作りである。

音質はしゃきっとして、また低音もドスが効いて良好。
リバーサイドの音というものは時々非常に自然で好ましい時があるが、これも例に違わず、よい 音である。

多分、普通の方なら、ステレオの方が良いと大騒ぎするはずであろうと思う。
しかし、実際はどちらが上とも言えない。
ステレオのカートリッジでステレオのアンプしかなければステレオ盤に軍配は上がる。しかし、モノラル再生の環境がしっかり整っているならば、これまた素晴らしい音の迫力で感心してしまう。
ただ、ステレオ盤をあまり聴く機会がなかったので、今回とても感心したのだった。





東京都知事選挙
2016/07/31

小池百合子が圧勝。
そうかとは思っていたが、8時の開票即、当選確実とは恐れ入った。
左翼連合の候補や、自民公明連合の候補を抑えての浮動票だけの勝利はすごい出来事でもある。

自民公明の推薦を受けた候補は学会票75万票、自民100万票があると言われているのだが、結果は179万票。
すなわち自民党と学会の票そのままであり、一般の有権者がそっぽを向いた事がよくわかる。一般人の票が4万票しかなかった事になり、この責任を石原はどう取るのか見ものであるが、辞めるのがよかろう。
この候補に市民の支持が全くなかったことは、これまた驚きである。。
また、東京はサラリーマンが多いので左翼が強い、その多数を上回ったことも驚いた。

都民が左翼一辺倒でもなく、意外に状況を見ていたか、またネットの情報も見て、現在の状況、オリンピックの代表者としての知事に相応しいのが小池百合子だと意思表示したのだ。
なかなか、政治的にも市民がしたたかだった事が理解できる。

しかし、すごい女である。

野良猫
2016/07/29

出勤時によく通る、新宿ゴールデン街の近くの遊歩道。
先日、新宿区公園課主導の掃除やら草刈があったらしく、野良猫たちが消えた。

野良猫を可愛がっているオジサンの話によると、「区の公園課の連中が猫を殺しているんだ!あいつらはロクな死に方をしない」と怒っているほどの、のらちゃんの天敵でもあるらしい。

確かに、しばらく姿を見なかったが、ようやく2匹、3匹を姿を現す様になった。
耳の先をちょん切られた縞々の猫がいて、今日は、声を掛けても起きて来ないほどの爆睡。

良かったよかった。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

 Copyright 2025 HAL'S All right reserved. Initial up at 2001