HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

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ウチの猫
2017/11/27

お客様からのメールで

猫の話は好きですよ。楽しみにしています。
というメッセージを頂いた。
なんともうれしい気持ちでいっぱいである。
しかし新宿遊歩道の猫に会いに行く散歩もしなくなり、その後の状況もわからない。

そうこうする内に、我が家の猫が骨折をし、猫の世話で大変になってしまい、どうなる事かと心配するも、なんと最近は階段を駆け下りるし、家の敷地の周りを2周に渡って走り回るは、怪我の事も忘れさせるほどになった。
それでも歩く時は後ろ脚を引き摺りとても不自由そうに歩くので、ならば走る時や階段など駆け下りられるのかと、一体猫の身体はどういう構造をしているのかと不思議でならない。

という事で、相当回復を見せたが、なぜか甘え癖は治らないようだ。
いつもぐったりとして寝ていると、可哀そうで可哀そうでつい甘やかす。
猫の方が我々の情を見切っていて、演技が上手いのか、人間よりは遥かに上手である。


岡田 ”森は生きている” 拓郎
2017/11/26

ちょっと前まで「森は生きている」というバンド名で活躍した岡田拓郎。
吉田拓郎ではなくて、岡田拓郎。

店に来てくれ「こんにちは!これ、新譜です」って、CDを持ってきてくれた。
ジャケット写真も素敵で、内ジャケの写真も素敵、聴けば岡田自身による写真だと。
さらにそこに、文字のちりばめ方もセンスあるなあ。

バンド名ではなく、個人名でのファースト・アルバム。
タイトルが「ノスタルジア」
確かに聴いていると、私の好きなPOPSな雰囲気もちゃんとあって、ヨーロッパ的な音楽の色合いもなんだか持っていて、恐ろしく日本的な風景にまとめ上げるという、不思議さを感じさせる。
スゲーよ。

自身の伝統である「森は生きている」の時の音楽と近いものはある。

私のようなオジサンが聴いてもすっと入れるから、タイトル通りにノスタルジアなのかなあ。
音楽好きが好きになれそうな、これはいいねえ。

感心しちゃった。

逆さ馬
2017/11/25

今朝、車の中でTBSラジオを聞いていたら「逆さ馬」の事を話していた。
番組の中でもどういう意味か分からないとか、リスナーからも縁起がいいからとか、そんな反応であった。
坂田三吉の話が出るかなと思っていたが、ついぞないまま終わった。
だが坂田三吉のは逆さ馬とは言わず、「左馬」という。
なんだかラジオの事といえ、もうちょっと突っ込んで欲しいなあ。

私が知っている話。
坂田三吉は丁稚奉公から始まったような、明治の初期の人だから字は書けない。
それが将棋が強くなるにしたがって己の名前は書けるようになったが、その他は馬の字くらいではなかったかと言われている。

ある時、客に色紙を頼まれた坂田は、筆を取っておもむろに書き自慢げに渡した。
それが左馬だったというわけ。
というわけで人々は、字も書けないと馬鹿にしたらしい。
という話。

しかし、私はその話を坂田の自伝か何かの本で読んだときに、思った。
ああ、やっぱり頭の良い人だったんだなあ、と。
数学的な地頭(あたま)の良さがあってこそ、鏡文字の逆向きの字が書ける。
それは子供が幼い頃、頭が柔軟な時には無意識に可能だが、大人になっては無理な話。
それが可能にしたのは、己からの方向と相手側の方向が同時に脳に書き込まれる、将棋でも一流である頭の良さがなせる業であろう。
と思ったのである。

数学の先生に確認したいなあ。



猫の骨折
2017/11/23

家の黒猫が2階のベランダから落ちて左後脚を骨折した。
レントゲンを撮ってもらうと骨頭と中央の二か所が折れている。手術しますかと言われたものの、16歳という年齢と麻酔のもしもの事態も考慮し、3本の足でも何とかなるだろうと考えた。
車仲間の獣医さんに電話で相談すると、完全復帰は別にしてどういう形であれ12日間で骨は付くと。
それで、家で看病2週間、飲まず食わずでジッと我慢している姿は立派である。やがて確かに骨がくっついた様子でもある。
左右の足がクロスしてしまう等、足の動きは誠におぼつかないものの、自分で水も食事も摂るようになり、少しづつだが歩くようになった。
それでも少し高い場所も上がろうとするし、小走りに走ることもある。

管理者としては、なんとも申し訳けない話であるが、実に懸命で健気な姿に感心する。

BENNY BAILEY “THE BALKAN IN MY SOUL”
2017/11/22

BENNY BAILEY “THE BALKAN IN MY SOUL” SABA BS15176 (GERMANY)

久しぶりに入荷のピンク・ラベルのオリジナル、決して赤ラベルではない。

ローマ時代いや、マケドニア時代の砦の跡であろうか、アドレア海に浮かぶ小島を見渡すことができる崖の上、ぶどうの収穫をしていた家族が休憩で一服点けるもの、ぶどうを運ぶ箱の上にクロスを広げ、パンを切り始めた父親、籠にも溢れんばかりの収穫したぶどう。見守る母親と子供。切ない程にのどか過ぎる。
今日の舞台はバルカン半島である。

BENNY BAILEYは欧州に移住してからの活躍が目立つ。
欧州で大いに珍重されたプレイヤーである。その傾向は何故かと考えるに、このアルバムなどが答えになっているのではないか、即ち、稀に見る情緒を持ったミュージシャンであるという事に尽きる。
米国生まれであるにも関わらず、抒情的という意味においては、世界最高ともいうべき情緒を感じさせるバルカン半島の音楽を、見事に演じ切るのは、彼の中に負けずに持っていた「抒情性」に他ならない。
そして、最も大切なジャズの心を失わない事。

ドイツの評論家またMPS(SABA)の相談役のヨアヒム・ベーレントは、欧州ジャズの独自性も打ち出し、次いで、盛んにジャズ・インザ・ワールドを実践する。
アフリカ、中東、アジア諸国の音楽をピックアップしジャズとの融合を試みた。勿論日本も例外ではない。
それらの作品は当時必ずしも諸手を上げて賛同された訳ではないが、今聴くと違和感は無くむしろ成功だったと言える傑作揃いである。
その中の一枚がこの作品「バルカン・イン・マイ・ソウル」である。
であれば主役はあのダスコ・ゴイコビッチでも良かったと思うのであるが、なぜかベニー・ベイリーに賭けた。

メンバーは、DON MENZA(ts)、HORST JANKOWSKI(p)などのソリストに、MAX GREGER楽団を持って来た。
テクニックと微細な雰囲気作りにも定評があるビックバンドは文句ない布陣である。
但し、アレンジだけはベオグラード出身でドイツに在住の音楽家MEIDEN GUTESHAに依頼した。
微妙な風合いを大切にしたのだ。
その成果が、この作品である。聴いて頂こう。
曲のタイトルには「マケドニア」「サラエボ」「アドリア」「ベオグラード」「ジプシー」等と言う単語が使われている通り、曲の雰囲気にはバルカンの郷愁がふんだんに、これでもかと溢れ出る。
当時1968年、まだユーゴと呼ばれていた時期である。
1984年サラエボでオリンピックが開かれたりもしたが、あの天国のような美しい街も、ボスニア紛争で地獄のような街に変わってしまった映像を何度もニュースで見る度に心が痛んだ。
バルカン半島にも2000年になってやっと平和が訪れた。

こうして歴史を思い音楽を聴けば、心はサラエボやベオグラードに飛び、聴いているとダスコ・ゴイコビッチもここにいて一緒に演奏しているかのような錯覚にも陥る。
郷愁とエキゾチックさを持ったバラードが、ジャズのスイング感にうまく乗った。
さらにリズムが素晴らしい。
そのためか、この作品はクラブ・ジャズの名盤となってDJ達が探していた時期もあった。
だが今は、演奏の良さそのものが高く評価され、ヨーロッパのジャズ・マニアにとって大人気盤になった。

名盤は永遠である。
それにしても、私はいつも「ベオグラード・ブルース」のB面しか聴いてないなあ。

MOLLY RINGWALD "EXCEPT SOMETIMES"
2017/11/20

今日も暇、セブン・イレブンのコーヒーを飲みながらボヤーッとしてジョニー・ソマーズの歌を聴い。
それで青春って羨ましいなあ等と考えていたら、あっと急に思い出した映画があった。

多分、だれも知らないし、だれも気に留めていない映画。
であろうと確信しているのだが、なにしろ当時は日本でこれらの映画について書かれたものを見たことが無い。
といって実は私だけの思い込みかもしれない。
まあいいや。女優の名前が「MOLLY RINGWALD(モリー・リングウォルド)」。
それで、この名前を思い出そうとすると、いつもどうしても出て来なくて、なぜか「バーバラ・スプリングフィールド」という名前が浮かんでしまい余計に,自分でも分からなくなってしまう厄介な記憶と映画である。

映画はたしか「すてきな片想い」それと「ブレックファスト・クラブ」、それから忘れたがあと1つか2つほどあったと思われる、実にアメリカの青春映画。
力作でもなく、立派な映画でもない。
だが、この手の映画が好きでよく見た。
といっても映画館などでやったという話は聞かない。私はビデオ・ショップで借りて、暇があれば借りに行った。
80年代の映画だから私の子供達も一緒に見ていたと思うのだが、あまりウケは良くなかったようで、覚えているか訊いた所、一切彼らの記憶に無かった。
家の中で私一人ウケていた映画と女優である。

話の筋も他愛のない学園ドラマで、どうという事もなく、特別なうま味もあるわけ訳でもない。
特別美人という訳でもない。
ハリウッド映画のゴージャスな作りでもなければ、凝っている訳でもない。
しかし、個人的に言えば好きになってしまう顔の女優でもあり、映画もなんとなく好きになってしまう。
なんだろう。
どこかにビデオでもあれば見たいのだが。
もう30年間も見てないので、いま書くことは嘘だらけかもしれない。

嘘もいけないなあ、と思いネットを探っていたら、彼女がジャズ・ボーカルを歌ったCDがあると書かれていたので、オジサン居ても立っても居られなくて、CDを購入。
CDのタイトルは「EXCEPT SOMETIMES」という。
内容? 普通。

SONNY STITT “NEW SOUND IN MODERN MUSIC”
2017/11/19

SONNY STITT “NEW SOUND IN MODERN MUSIC” SAVOY MG 9006 (USA)
10インチ盤

ジャケットを眺めていると、古臭くさいというかあまり華やかなデザインではない。よってそれほど凄い作品とも思えぬ。だが非常に珍しい貴重盤なので、
以前、一度入荷したのだが、あまり評判も芳しくなかった。
ジャケットの見栄えは大事である。

それで、今回はしみじみ聴いてみた。
そうしたらBEBOPの素晴らしいアルバムであった。
メンバーはKenny Dorham, Fats Navaro, Bud Powell, Kenny Clarke,などそうそうたるメンツ。パウエルも元気なところを聴かせてくれる。
元気溌溂、さっそうとした若者らしいサウンドが聴けた。
なによりもディスコグラフィーを調べた所演奏は1946年と47年。
これってスティットの初リーダーである。
しかも、この10インチ盤の後発を見たらMG12011のトランペットの寄集めの作品が一枚あった。
この時の演奏が聴けるのはこれ一枚だとわかって、オジサン何となくうれしくなってしまった。

スティットもちょっとパーカーに似ているところもあり、46年にすでに似ていたところは面白い。
とにかくパーカーとスティットは同時期にこういうサウンドに到達し、お互いにその偶然性を認識していたらしいので、認め合っていたというところである。
物真似ではないが、パーカーのファンからすれば同じタイプの人間はすべて物真似で片付けることになる。
スティットにしてみたら堪らない所である。

という話はおいといて、このアルバムの戦後すぐの演奏であることを考えて聴くと、驚愕するしかない。
これは貴重な一枚だなあ。

先日のTV(YOUは何しに日本へ)
2017/11/18

YOUは何しに日本へ、のテレビ番組の反響はいまだに大きい。
いやいや、大貫妙子事務所ではLPの再発を決め、それも売れて更に再プレスも決定だという。
「ウチにも挨拶に来いよ」と思わず口に出しかけてしまう。
それは冗談にして。

それだけではない、もう何か月も経つのに、先週は上海の方がテレビを見たからと、「どうしてもハルズに来たかったからだ」と訪ねてくれた。
POPSのレコードではなく、ジャズそれもフリージャズのレコードをお買いになられて驚いてしまった。
オジサン感激!
テレビの反響は一週間というけれど、3か月たっても未だに影響があるのも珍しい。


長生きはするものだ。


https://www.youtube.com/watch?v=_YvEM_Aa_44

DUKE ELLINGTON “THE POPULAR ELLINGTON”
2017/11/17

DUKE ELLINGTON “THE POPULAR ELLINGTON” RCA VICTOR LPM-3576 (USA)

アルバムの副題に「HERE IS THE ESSENCE OF ELLINGTON..」と有るのだから、ここには1966年彼が行きついたアメリカ音楽・アメリカのジャズの集大成でもありかつ自信作なのだ。
本人だけでなく、RCAビクターにおいても余程の自信作だったに違いない。

アルバムを聴こう、冒頭のお馴染みの「Take the A train」を。
イントロのピアノが長い。
コレが延々と引っ張る、観客はワクワクしながら待つ、いつかいつかと待つ。エリントンのA列車の中で、最もイントロが長いのではないか。
これでもかと待たせた挙句に、ドカンとテーマに入った瞬間に観衆の心も爆発。
ジャケットの本人ではないが、踊りだしたい気分。
誰もが、ステレオの前に行って、ボリュウムのメモリを、1つまた2つと大きくする。
これぞ、環境が許す限り大きくして聴きたいアルバムである。
曲は軽快に進行し、エリントンのエリントンたる一曲を聴いただけで、もうお腹一杯だが、次の曲「I GOT IT BAD」に進むと、いきなり我らがホッジスが大きくフィーチャーされた曲で、とろけるようなクリーミーな良い音色にしびれてしまう。
どの曲もちゃんと誰かがフィーチャーされて、それに応え最高のサウンドを聴かせるメンバーがいる。

この作品は、かつてはエリントンの入門的一枚だった。
しかし、入門者だけのためのジャズでどころか、ジャズを聴いてきた人達にも、もう一度初心者に戻り真摯に聴いて頂きたい。
この作品の良さや、エリントンが言いたかったジャズ、そして黒人が築いたジャズがやっと解るのではなかろうか。
今日聴いてつくづく思う。

改めてエリントンさんはエライ!
こういうのを名盤という

NAT ADDERLEY “THAT’S NAT
2017/11/15

NAT ADDERLEY “THAT’S NAT” SAVOY MG-12021 (USA)

珍しくないような気がしているアルバムだが、なにが何がオリジナル盤はかなりのレア度である。
こういうオリジナルの赤ラベルに、コーティング・ジャケットの物は非常にレアである。
風格のある写真も見るだけでうれしいものだ。

このアルバムはなかなかの実力と味わいを発揮した盤なのでじっくりと聴かれたい。
しかも彼の初リーダー。
1955年7月26日の録音である。
SAVOYでは彼は同じく55年の7月14日に兄のCANNONBALLの録音に参加した。
作品名PRESENTING CANNONBALL(MG-12018)
また,KENNY CLAERKEのグループで55年6月28日にも参加した。
作品名BOHEMIA AFTER DARK(MG-12017)
しかも、この時の一曲がレーベルの記録ではWE’LL BE TOGETHER AGAINという曲がNATの当アルバムに入っていることになっているのだが、どうも裏ジャケを見ても、曲を聴いてもそれは外れているようである。
しかし、当時のSAVOYの企業としての躍進ぶりも伺える。
モダンジャズの到来に合わせ一挙に良いアルバムを世に出したものだ。

ところで、このジャケットの裏のライナーを読んでいたら、DIZのテクニック、ROYのドライブ、SHAVERの熱気、HACKETTのトーン、PREZとBIRDのソウルを感じさせないか?と訴えている。
なるほど期待に違わない素晴らしさである。
ジャケットの写真にも触れ、あなたの目にはミュージシャンズ・ミュージシャンに映らないかと問いかけているところにも、オジサンは大いに共感したい。
この頃はすでにジャズ界にはコルネットを吹く人は激減していたのだが、わざわざ、そうしていたのであるからきっと期するものがあったに違いない。
これだけでも立派である、人間斜陽の方には近づかないものだからね。

この後兄弟で一緒にグループを組んでいたのだが、あまり大成功とは行かず、一度解散し、その後再びファンキー路線で復活してからは順風満帆、ついにMERCY MERCYという世紀のヒット曲も生まれるのだから、凄いものである。

作品は、ハードバップなのだが、ピアノのHANK JONESも曲によっては決してガンガンという訳でもなく、最後の曲の「You better go now」などフルートのJEROME RICHERDSONもしっとりして実に快適な演奏である。
サックスのJEROME RICHARDSONもゴリゴリのナイスプレイである。
55年当時のジャズらしいジャズを味わうことが出来る好演奏である。

豈図らんや、弟なお 図らんや。
とダジャレでも言いたい気分になる凄い兄弟である。

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