HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| VA “2nd ESQUIRE CONCERT” | - 2019/02/10
- VA “2nd ESQUIRE CONCERT” FOR DISCRIMINATE COLLECTIOR FDC 1008/9 (ITALY)
ちょっとゲテモノ扱いされているか、海賊版として無視されているアルバムでもあるが、最近は、殆ど見ることも無くなった。 だが、内容は大したものである。
まず、当作品の概要から説明すると、遡る事70余年、1945年1月17日、第2次大戦は終わっていないが、サイパン・グアム・レイテ沖海戦は勝利、東条内閣総辞職とほぼ米国内では勝利が確信されていた時である。 この年、ロサンゼルスで批評家投票で金賞を獲得したエリントンを中心に、ビリー・ホリディ、アニタ・オデイ、ウイリー・スミス、アート・テイタム、等々豪華メンバーが共演した。 同時にルイ・アームストロング、バンク・ジョンソンがニューオリンズから、更にニューヨークではベニー・グットマン、ミルドレット・ベイリーが出演しているという、考えられぬ豪華なメンバーの大都市3か所からの、同時開催で、放送電波に乗り史上初の三元放送ジャム・セッションが行われたとある。 何と贅沢なジャズ・セッションで、ジャズの全盛期だけにワクワクする内容である。
そんなジャズ・セッションを2枚のレコードにプレスされたものが当作品である。 作られたのは、どうもラベルに貼られた収入印紙から察するとイタリアであろうか。 1枚目はJAMES P.JOHNSONの見事なピアノ・プレイ。 LOUIS ARMSTRONG、J.C.HIGGINBOTHAM、BUNK JOHNSON、BENNY GOODMAN等。 2枚目はDUKE ELLINGTONと関係者の好演奏。 若き日のANITA O’DAYの味の良い歌声も聴ける。
戦時中といえど豊かさを満喫していた米国の、ジャズという当時先端の音楽シーンが垣間見え、また気持ち良く聴くことが出来る重要な記録である。 音質の良さも加えておこう。
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| SANDY DENNY “SANDY” | - 2019/02/09
- SANDY DENNY “SANDY” ISLAND ILPS 9207 UK
値付けするレコードを漁っていて、ふと目に留まった。 これは懐かしいなあ、と思いながら手に取ると、おや!綺麗なオリジナル盤ではないか? ならば、さっそく聴いてみようと思ったのが午前中の話、それからもう4時すぎ、誰も客がいないとずっと聴いている。 これね、良いんだな。 私はジャズ派だからロックなどは極力避けている、という事にしている、だが、音楽好きとしては、心にひっかりのあるアルバムなどはどうしても聴いてしまう。 彼女の声は優しい、ブリティッシュ・フォークの歌手だからとは思うのだが、彼女の声は高い音でも優しさがふわっと迫る。 そこが堪らない、通常高音に行くと音が強くなって広げた両手を腰の辺りから地面を押すような仕草になってさ、「ありの〜ままで〜」みたいな。 あれじゃなくて、ふわっとした高音。 まあ、それがきっと彼女の歌声の素敵な所なのかな? そして、やっぱりフォークの歌なんだ。
私は ジャズ専門だから、わからないけど、彼女の歌はいいなあ。 苦しいとか悲しいとか思っている人達よ、皆わたしの元に来なさい、と言っているようだ、 それが31歳で若死にしてしまったそうだ。 悲しいけれど、彼女は何枚もアルバムを残したんだからまだ救われる。
我は70年も生きたが、何も残してない。生きる事の時間の長さは何の意味もない。 虎は死して皮を残し、と言うけれど、凡人はただ消える。 最後はどうでもいい話になるなあ。
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| CHET BAKER “BLODD CHET & TEARS” | - 2019/02/07
- CHET BAKER “BLODD CHET & TEARS” VERVE V6-8798 (USA)
1970年のこの作品は雑誌などのにほとんど取り上げられたことがない。 それは理由がはっきりしており、彼のもっとも恥ずべき作品と考えられているからで、それはもはや伝説的と言っても良いレベルのアルバムであり、そのジャケットデザインもまた貧相と言って、内外のマニアの誰も反論する事がありえないものである。
さて、そんなに悪いのかと思って聴いてみると、70年のポップスやロックを聴いた私からすると、他人のヒット曲をカバーすることはそれほど悪い事でもない。 まあ、当時大ヒットのブラット・スエット&ティアーズに便乗したタイトルは確かにちょっと寂しい感はぬぐえないものの。 演奏曲だって彼らのヒット曲を3曲もやらされている。時代が変わったと、とでも言われたのかと考えてしまう。
まあ、ともかく頭から聴いてみよう。 あらまあ、1曲目なんと当時人気のマリアッチでブラスに乗ったソロとして全編、チェットは溌溂としたトランペットを吹いていて、そのサウンドは立派なので、オジサン嬉しくなってしまった。 いいじゃん。 大したものだ、いや、マリアッチなどのトランペットは迫力がないと、仕事させてもらえないのだ。 2曲目だって、しっかりしたいい感じのトランペットで堂々としていて音楽テクニックも文句無い。 3曲目のSomethingはジョージ・ハリソンの曲なのだが、いきなりチェットの歌が流れてきて、思わず去年のポール・マッカートニーのコンサートで歌ったものかと驚いてしまった。 びっくりしたなあ。 ポールのそっくりさんみたいでいい感じ。
ミュージシャンは仕事を選んでいられる内はいいさ、その内、来た仕事はなんだってコナさないと。 ミュージシャンだけではない、誰でもそうなのだ。 選り好みして、晩節を汚すなとか言っているのは愚の骨頂。
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| スタットレス | - 2019/02/04
- 車の修理屋さんが「ここのところ、東京でも大雪が降ることが多くなったからタイヤをスノウに変えたらどうだい」と言われた。
私も不安に思っていたので、二つ返事でお願いした。 というわけで、12月にスタットレスにして、雪が降るのを今か今かと待っているのだが、なぜか一向に降る気配がない。 通常の年でも、1月の終わり頃には、5センチくらいは積もるのに。
外したな.... 残念
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| 春川ますみ | - 2019/01/30
- 色々時代劇はあれど、CSになった今でも「暴れん坊将軍」は今もって人気が高いそうだ。
私も年齢のせいか、スイッチを入れるとつい見てしまう。 それで、昨日も見ていたら家内が、め組の頭の女房を指して、「あれ、この人は春川ますみ、って言うんじゃなかった?」と訊いてくるから「そうだよ」と答えると 「この人は昔、H映画とか出て無かった?」というので「ああ、そうだよ、まさに裸一貫で出世した珍しい人だよ」と昔の大体の人間なら知っている話をすると、家内はその後もスマホで調べだした。
という事で、ネットによると彼女は最初浅草でストリップ、その後日劇と上がって行き、東映映画で出演するようになり、良い味の女優だったか愛想の良さが認められたか、出演作は数百というから恐れ入谷の鬼子母神。 テレビの時代劇でも結構役をこなし、八代将軍の松平健の時には、組頭の女房役として数多くの人気女優をしり目にレギュラー獲得。江戸っ子のキップの良さを出した太目の良い女房役であった。 丸い顔が良かったのかね。
しかし、暴れん坊将軍が面白かったのは、ハンサムかつ時代劇には打って付けの松平健だけではなく、ジイと呼ばれるちょっとトボケた有島一郎、頭(カシラ)の北島三郎、そうだ、女房の春川ますみと夫婦で二人とも鼻の穴が丸いのも良い相性というのか知らないが、よくぞメンツが揃ったものである。
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| 明石の市長 | - 2019/01/29
- 泉房穂という明石の市長の暴言がテレビで朝から大騒ぎ。
最初、単なるパワハラかと思っていたのだが、つい、目が留まってしまった。
すると、言葉の乱暴を除くと、どうも職員の方がオカシイ。 市長「7年間放置して、何を仕事してんねん!!」 公務員のだらだらと仕事している様子がまざまざと頭に浮かぶ。 このような働かない職員を7年間も給料を払っていたのかと、こういうのを給料泥棒という。 仕事に対する意見も市長は「しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。」 その通り。 働かざる者食うべからず。 仕事にたいする当たり前の姿勢である。
そもそも これって録音したのが2017年らしい。 えっ!なんで今。
どうも、ここでは もうすぐ市長選挙があるらしい。 それまで録音した物を仕舞っておいて、市長選の近くでマスコミに流す、それで政敵の市長候補が当選、その市長派が美味しい役職に就く、ってか。 どっちの政党かしらないが、選挙ってこんなものである。
しかし マスコミを利用した方は頭がいい。 いやだね、田舎の選挙は、って日本中だな。
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| 寝る時は猫と別... | - 2019/01/27
- ここ1年ばかり、寝る時は猫と別々に寝ることにしている。
それは、猫が歳を取ってきたせいか、夜中に人を起こす回数が増えてきたからである。猫が一階で人が二階という分け方。
何しろ深夜だというのに「ニャオー!ガオー!」と断末魔のような声を上げて起こしに来るからで、こちらは睡眠不足で、身体的にもシンドイからである。 また、白黒の方の猫はドアというドアを全部開けて歩くので、夏は冷房の空気も逃げ、冬は寒くてかなわない。
家内の友人は20歳になった猫が深夜そっと起こしに来て、前足で頬の辺りを起きろとばかりに触るのだそうで、起きるまで触り続ける。 可愛いのだが、何とも疲れるといっていたのだが、そうこうしている内に猫が亡くなった。 以来、やっと安眠が出来るようになったという事である。
昨日は、黒猫の方が私が寝ようと階段を上がりかけた所、急にニャーと鳴いて走って付いてきた、寝室に入りベッドに飛び乗り、私の顔を見て寝ようというので一緒に寝た。 家内が「また夜中に起こされる」と渋っていたのだが、猫が一階に降りたいと鳴いたら今夜ばかりはボクが責任を持って連れて行くから許してやって、とそのままにした。 しかし彼は、私たちが寝入った30分後くらいに、部屋から出ると大騒ぎしたのである。 可愛いんだけどなあ....
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| 一応だが経営者として | - 2019/01/25
- 最近、わが社のような家族経営の有限会社でも実態は企業とは言えなくとも、名目上は企業は企業だからと、社会保険料の国家による取り立ても厳しくなった。
ボーナス月などは、大した金額を支給した訳でもないのに、あっと驚く保険料の請求が来る。 こんなに払っていたら店が潰れそうである。 会社の利益の全部が社会保険料に消えているのである。
こうして思うに、これも名前を変えて国民の目から分かりにくくした税金の一つである。 スエーデンが世界で一番の高額税金だというけれど、こういうものも含めれば恐らく日本が一番である。
しかし、日本の企業・大企業はこういう膨大な保険料を文句も言わずに国家に払っている。恐ろしいほど莫大な金額である。 国民年金は個人が払っているのだが、社会保険になると個人も払い、会社側も同等の金額を払っている。 要は、社会保障の国家による、企業への押しつけである。 それでも社員に安月給だと文句を言われながら個人の将来のために、払っている。 これってすごい事だと、日本の経営者は凄いと、感心してしまう。
考えるに、日本の国家は何だかんだとサラリーマンの社会保障を企業に押し付けている。 しかし、個人は自分の親の介護という仕事でもない事を、社会保障として国に押し付けていて、このあたりの、関係が実に面白い。 まあ、金目(カネメ)の話である事に変わりはない。
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| 仲良しがひとり.... | - 2019/01/24
- 先日の事、友人の携帯番号から電話が掛かってきた。
ここ一年、病気治療中なのでめったに電話など掛かって来るはずもないので、慌てて出ると、女性の声。 ああ、これは御嬢さんだ、きっとよくない知らせかと、耳に神経を集中させると、「昨日、父が亡くなりました」 「そうか....」 「生 前、仲の良かった方には連絡をと思いまして」 という話であった。
思えば、私がちょうど店を開いた頃からの、私にとって齢を取ってから、かけがえのない友人であった。
私の人生最後と考えたオーディオを組み立てる目的を付き合ってくれ、機材探しから組み立てと深夜でもいつでも駆けつけてくれて、一緒にやってきた。 二人でやっていると時間も経つのを忘れ、話も尽きず話す場所が無くなると、最後はファミレスで、明日は仕事だと言いながら、気が付くと3時4時というのも当たり前であった。オーディオありきから始まった友人関係ではあるが、毎日電話しあって、趣味、本、音楽、病気、人生と話が尽きることはなかった。
彼の音楽の好みはオーディオ趣味の人らしくクラシックで、私はジャズであったが、音の好みは私と近い所があって、それで馬が合った。 時々、自慢げに「これ聴いてよ、シンバルの音がいい音になったろう」 「違うよ、ここはチンじゃなくて、カン」 「そうか、いい音なんだけどな、また、明日直してくるよ」
という会話を通して、相当ジャズの音質にも馴染んで来ていたのが面白い。 彼が持ってくるスピーカーのユニットは同じ型番でも初期型が多く、良いものばかりで、一般的に言われている音質とは異なるものが多く、驚いたものだ。 それらを深夜までかかりセットし、聴き比べして、オーディオの楽しさを分かち合った。 いちいち面倒なケーブルの繋ぎ替えも何度でもやっていて、私の方が飽きてしまいもう終わりにしようといっても、彼は淡々と取り替えていた。 本当にオーディオ好きなんだね、と私が言うと、そうだねと笑っていた。
今回ばかりは、私も気が抜けてしまった。 齢を取ってから友人がこの世からいなくなるのは淋しい。 病気療養中でもいいから、電話もなくてもいいから、仲良しは生きていて欲しい。
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| 宮沢 昭 “AKIRA MIYAZAWA (山女魚)” | - 2019/01/23
- 宮沢 昭 “AKIRA MIYAZAWA (山女魚)” キング・レコード SKJ1001 (日本)
さても珍しい一枚。原盤は非常に珍しい。 当時、このようなアルバムを買った日本人が一体どれほどいたのであろうか? 宮沢、本人が川で釣りをしている、ジャズとしては大変変わったジャズ写である。 まあ、これがこのアルバムの本筋である。
この時宮沢は35歳、人生の悩ましい時期でもあったろう。 彼は陸軍軍楽隊出身で終戦後すぐにジャズを演奏し、米軍関連の仕事は多く、また日本においてもジャズは人気で仕事には事欠かなかった。 なにしろアメリカの兵隊さんが驚いたというのである、なぜなら戦争で5年以上も他国の文化が入ることが無かった日本人が、戦争が終わった途端いきなり流暢なジャズを演奏したのが不思議だと。 そういえば、ある有名なジャズの関係者が戦時中パイロットだったのだが、その飛行訓練で飛ぶ時に太平洋の方向へ、方向へ、と行ってしまう、そしてダイヤルをアメリカ軍の放送に合わせると、そこからジャズが流れて来てしばらく聞いていた。教官は何も言わなかったと。そういうものだから日本人のジャズ好きは、って。 (イヤ、モトエ) それが60年代に入ると若干流れが変わる、61年アートブレイキー来日、私も夜テレビの前に正座してモーニンを聴いた。日本中がファンキーという単語も知ることになった音楽史に輝くまさに事件。 そのころから観客もちょっとハードバップのジャズを求めるようになる。 演奏者もまた、分かってはいても、それなりに悩んだに違いない。
そんな時にキング・レコードは日本のジャズの凄い所を見せようと頑張ったのがこの作品。 ライナーに書かれている「わが国のジャズ界にあって、最も誇りを得るミュージシャンを主役とした、ジャズLPを発表してきた。今回のこのLPはその我が国のジャズ歴史の上で、もっとも偉大な存在と言われるテナーサックスの宮沢昭を主人公した。今回のLPは一人の音楽家として宮沢のすべてを紹介するという意味で企画が立てられ制作された。」という事で製作者側の気合が違うのである。 従って、10人編成とし、トロンボーンは4本とし、音の厚みがぐっと加わった。 一曲目は宮沢が好きな山女魚を題材にしたオリジナル曲で、渓流の光の中におどる山女魚を謳ったものである。大変美しい曲である。 二曲目はメモリーズ・スルー・シック・グラセス(MEMORIES THROUGH THICK GLASSES)という変なタイトルである。自殺してしまった友人の守安祥太郎は相当強い近視だったようで、その思い出だという、これもまた心に響く非常に美しい曲である。 これらA面の4曲は宮沢、佐藤 允彦、などクアルテットで演奏して宮沢の良さをうまく出している。それにしても佐藤はこの時21歳、既に完成した演奏をしているのが感心する。 B面は10人編成である、ぐっと厚みのある胸が躍る演奏が聴かれる。
佐藤21歳、修行で渡米前のナベサダは29歳、猪俣は26歳、みな若い、宮沢だって35歳これからまだまだ良い作品を残そうという勢いである。 かれら日本のジャズを背負って立つ人たちが集まった素晴らしい演奏で、こんなサウンドが聴けてオジサン幸せである。
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