| BASSO-VARDAMBRINI SEXTET “EXCITING 6 “ | - 2019/11/09
- BASSO-VARDAMBRINI SEXTET “EXCITING 6 “ GTA JA603 (ITALY)
随分前に日記に書いたと思うが、まさか10年分遡って探すのもいかがと思い、書くことにした。 何年ぶりであろうか、久々に好きなアルバムの入荷である。 実は私、今のところクルマの中で聴く音楽がこのCDなのである。
かつて私にとって、このGTAレーベルは特別なもので、何しろSteve LacyのSORTIEとか,MalWoldronのアルバムが出されている会社であって、我々マニアには幻の名盤のレーベルで、かつフリージャズ専門のレーベルだと思っていたのだが、こんなイタリアン・ハード・バップのナイスな一枚が発売されていて驚いた。
イタリアにも買付に行くようになってから、クラブ・ジャズの名盤として教えられ聴いてみると、結構、軟弱そうな音楽でありながら、どこか洗練されていて心地良く、愛聴盤になってしまったのである。 米国西海岸と東海岸の中間という雰囲気で、適当に柔らかく、軽めのリズムが良い、耳当たりが良い。 今となってはイタリアン・ジャズの中でもトップクラスに好きな一枚である。 何よりメンバーが良くて、羅列するとGianni Basso(ts)、Oscar Valdambrini(tp)、Renato Sellani(p)、Giogio Azzolini(b)、そして、トロンボーンのDino Pianaいう当時のオール・イタリアン。 特にディノ・ピアーナが入った時は歯切れのよい低音のいい味が出る。 全曲 捨て曲なし、A面もB面もどちらもイケル珍しいアルバムである。
タイトルが「エキサイティング・シックス」だと、まるで日本の煙草の「マイルド・セブン」と同じようなネーミングである。 思えば70年代だったか朝日新聞の記事、当時私も正義に燃えたやや左寄りで朝日新聞の読者だったのだが、その朝日新聞に日本の英語はハチャメチャで煙草の「マイルド・セブン=柔らかな7」とは、そんな英語はありえないと外人がケチを付けて、それが日本人として恥ずかしいのだ、と記事になっていた。 そんなもんか?と思っていたら、今思えばイタリアもそうだったか。 朝日新聞的に言えば「興奮の6」というのは、やっぱりオカシイのか?いやいや、ネーミングなのだから別にオカシクナイのだ。なんでも日本にケチを付けた新聞がオカシかったのだ いや、今となっては素晴らしい英語である。
「興奮の6」はカッコ良い「6」だぜ。
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