HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

Clark Terry・Freddie Hubbard・Dizzy Gillespie "THE ALTERNATE BLUES"
2020/06/12

Clark Terry・Freddie Hubbard・Dizzy Gillespie "THE ALTERNATE BLUES" PABLO 2312-136 (USA)

クラーク・テリー、フレディ・ハバード、ガレスピーの新旧3人のトランペット名人が集結、ブルースを演ったアルバムである。
聴けば、確かに珍しいくらいブルースである。

ギターのジョー・パスがブルース中心的な役割を果たしている。
曲もAlternate Bluesとなっていて、Alternate1からAlternate4まで4曲、その後は有名曲とバラードという具合。
面白くて、最後まで聴き入ってしまった。
フレディ・ハバードという人のブルース感覚にも感心する。

ところで、このアルバムを取り上げたのは、裏ジャケの上部に書かれている宣伝文句。

「The surgeon general has determined that if you don't love the blues, this album is dangerous to your health.」
もし、あなたがブルースを好きでなかったら、このアルバムはあなたの健康に害を及ぼす、と外科医が言っている」

ジャケットを眺めていて、えっ!と目が行ってしまい。書かれているその強烈な宣伝文句に私はびっくりしてしまった。
面白いアルバムであった。

映画 風と共に去りぬ
2020/06/11

ニュースで、アメリカ南北戦争時代の南部を舞台にしたある女の生き方を描いた名作「風と共に去りぬ」の配信を行わないと、アメリカの動画配信サービス側が発表。

人種差別的な描写があるというのが理由。
警察官により黒人男性死亡事件の抗議デモの拡大を受け、自主的に決めたという。
理由「アメリカ社会の風潮になってきた人種的偏見を描いていて、こういう人種差別的な描写は当時も今も間違っていて、この作品を説明や避難なしに放置することは間違っている」というのだそうだ。

あの名作が人種差別の映画だったんだね。
私はあの映画を2・3回は見たと思うが、当時の南部社会の社会風俗が描かれていて、とても感心したのだが一度も差別といういやな感じを持った事がなかった。
言われて驚いた。

あのころの時代はあれはあれ、今の時代はこれはこれ、という風に作品として鑑賞できないものかね。
差別ではなくて。

水ナス
2020/06/10

ここの所 急に暑くなった。

当店の裏にあるイタリアンレストランは売上を少しでも上げようと店頭でワインやおかずや野菜を売っている。
ちょっと通りがけに見たら水ナスがあった しかも安い。
嬉しくなって3つ買った。
ス−パー等では仕入価格が高いからとまだ売られていない。
それなのにイタリアンの店先で売るとは何という嬉しさ。
家に帰り、水ナスとキウリとミョウガのポン酢和えを作った。
これで一杯やれば、ほかの肴は何も要らない。

急に夏になった気がした。

MILES DAVIS "CHRONICLE"
2020/06/09

MILES DAVIS "CHRONICLE" Prestige(FANTASY) P-012 (USA)
Box Set 12LP Limited Edition
5989番のプレス。

Prestige時代、1951年から56年までのコンプリート盤。
英文のブックレットもある、録音のマスター番号も記載されている。
年代順に収録されているので、繋がりを持って聴くことが出来る。


 


LEE KONITZの事でPARKER関係のレコード
2020/06/08


CHARLIE PARKER “3/27/65BCHARLIE PARKER 10th memorial concert” LIMELIGHT
LM 82017 (USA)

4月15日 リー・コニツが亡くなった、死因はコロナウイルスによる肺炎であった、年齢が92歳という長寿であった。
まさか、ここの近くの新宿の歌舞伎町に遊びに来たわけではあるまいに。

さて、レコードの値段を付けようと、当アルバムを取り上げた時、これは書かにゃなるまいと思った。コニッツの演奏の事を。誰もが知っているアルバムを取り上げても面白くないし、今まで、散々書いてしまったし。

何しろ、B面冒頭に コニッツのソロが取り上げられ、それが実に見事な演奏であるから。
曲はコニッツのオリジナルで、BLUES FOR BIRD、わずか4分ほどである。
一球入魂と言いたくなる魂の籠ったパーカーに祈りを捧げるような聴く人の心に響く演奏である。
私も黙って聴いた。
何も言うまい。

ところでアルバム・ジャケットはLIMELIGHT特有の凝った造りなのだが、当アルバムはブックレット7ページが挿入されているだけである。
中にはNat HentoffとIra Gitlerのライナーノーツが掲載されている。
アイラ・ギトラーの文章の中にこう書かれている。
「1940年代初頭は、分析的や実験の研究なんかではなく、フィールドにおける実技であって、つまりジャム・セッションの自由な交雑においてジャズがなされた時代であった。パーカーのような先駆者たちは、形式的な中に新鮮なアイデアを注入していった。云々と」
私の乏しい英語力で、自信はないが大体こんな所であろう。
読んでいて、大いに興奮した。
パーカーが死んで10年、既にきちんとした解釈がなされていたのである。
凄いなあ。

それから演奏に戻って、B面3曲目BIRD WATCHERという曲からメドレーらしいのだが、最初のソロのBilly Tylorのピアノが素晴らしい。正にモダンなピアニストたる現代的な音の運びに私は驚いてしまった。
いつもの楽しいビリー・テイラーと思えなくて、いやいや、あまりのすごい実力に何も言えなくなった。
いやいや......。

この日のカーネギーホールのコンサートは、実はパウエルなどもっと多くのジャズメンが演奏を行ったらしいのだが、このアルバムにはその一部が収録されただけで、その後の日本で発売されたMERCURY V.S.O.P. ALBUMに収録されているようだ。

DEE FELICE TRIO "NIGHTINGALE"
2020/06/06

DEE FELICE TRIO "NIGHTINGALE" TERRY 112 (USA)

今回のアルバムではなく7インチ盤である。
ちょっと聞かないトリオであるとは思うのであるが、なにしろ演奏がカッコ良いので書くことにした。

彼らはLPで一枚発売されている、IN HEATというタイトルでレーベルはBETHLEHEMである。なにゆえにベツレヘムなのかと言うと、意味がある。
R&Bの大御所ジェームス・ブラウンが彼らを一度バックに使ったところ、大いに気に入って以後仕事があった。
69年のジェームスブラウンのアルバムにも入っている。
そして、一枚トリオだけのアルバムを作ってもらったという話である、その時のレーベルがベツレヘムであるが、既に我々が親しんでいるところのレーベルは消滅した後のようで、名前だけで、ラベルにはJBの写真が印刷されているほどである。

という話で、元に戻る。
EPはオハイオ州で63年に発売されたものである。
レーベルはTERRYという。
勿論ジャケはない。

A面のNIGHTINGALEは良くぞ作ったと思われる良いノリである。
ちょっとボサノバで、曲調も悪くない。
ラムゼイ・ルイスや一時期のレイ・ブライアントというか、ソウル系のピアノである。
勿論B面もノリは良い。

当時レコードは、ほぼ売れなかったもので有るが、人の世は分からないもので、なんと何十年も経った頃、クラブ・ブームがやって来て、その時に注目を浴びたのである。
その結果イギリスのJAZZMANというレーベルから、良い曲と思われる2曲をカプリングして再発され、その再発盤でさえ今や幻の名盤とされているのである。

という訳で、珍品のEPの入荷であった。


BARNEY KESSEL “ON FIRE”
2020/06/05

BARNEY KESSEL “ON FIRE” EMERALD 1201 (USA)

今回のアルバムはステレオ盤である。
ステレオ盤は低音部とドラムの音がくっきり出ていて良い音質である。

さて、ケッセルは戦時中から活躍しているギタリストで、VERVE系などに多数の録音、そしてCONTEMPORARYにも多数の録音に参加し、またリーダー作も残している。
ジャズ界にあって、ひときわ高い上手さが多くの仕事に繋がったのであろう。
50年代にはCONTEMPORARYレーベルでウエストコーストジャズの中心的な存在で、To swing or not to swing、Carmen、Some like it hot、Poll Winnersなどヒット作が多い。
その名作群の中にあって、この作品もまた 名作たる超が付く立派な作品なのである。
1965年、ロサンゼルスのクラズ「PJ‘S」でのライブ録音である。
この時のレコードを作ったのがフィル・スペクターである。
当時のアメリカにおけるポップス・ミュージックの象徴的な人物であり、当時ヒット作のかなりの部分に及んでいる時代の寵児である。
そのフィル・スペクターがスタジオの仕事に置いて相当気に入っていたのがケッセルであった。
当時、ジャズ・プレイヤーの多くはポップスの仕事にも関りがあった。
特に西海岸においてはかなりのジャズ・プレイヤーがポップスに行ってしまった事もある。
その後、ロックになってはっきりと分業になるのだが、ポップスとジャズと非常に近いものであったと言う事である。

さて、65年の夏、ロック系のベースJerry Scheff (bass)とFrankie Capp (ds)との顔合わせである。
それなのに、ケッセルのノリもスイングも文句無しで、上手くジャズになっている。
私はこれほどの良いギターの演奏があろうかと心が躍る。
70歳過ぎた今の時々聴く、聴けばたちまち青春に立ち戻る。
これほどの傑作にもかかわらず、それがはっきりとしてない録音日であるが、それはケッセルが多忙であり、またスペクターもまたポップスにおいて多忙であったという証拠でもある。

ただ、ケッセルとしては65年ころジャズのリーダー作は無く、従って、ライブ録音が特に楽しかったのではなかろうか。
嬉しくてたまらない様子が伝わってくる。
こんな良い作品がポップスのフィル・スペクターのところから出されているのも、私は本当に嬉しい。
昔のポップス漬けの10代の頃を思い出し、ジャズとポップスの関係に今更ながらとても不思議な気持ちにさせられる。

ブルーインパルス
2020/05/29

今回の新型ウイルス感染により医療関係者に感謝の気持ちを込めて、新宿の上空を1時頃ブルーインパルスが飛んだ。

飛ぶことは知っていたのだが、家内に言うのを忘れ、その時間は私はクルマの運転中であった。
家内が外に出たら、みんなが陸橋の上に居て 空を見上げているから どうしたのかと思ったらしいが、そのまま素通りしてしまったらしい。
後で、私にこの話を聞いて、何故教えてくれなかったと立腹している。

ついでに、ブルーインパルスを見に連れて行けと迫られてしまった。
こんな時だからショーは無い。
私も見たかった。

コロナ感染予防自粛解除
2020/05/27

新型ウイルス感染予防自粛が昨日から解除となっております。

当店におきまして、店内の販売体制が整っていないため、今週いっぱい5月31日まで休業といたします。

来週の日曜日、6月1日から開店となります。
なお、閉店時間は20時といたします。

よろしくお願い致します。
            店主

Louis Armstrong “ And His Friends”
2020/05/23

Louis Armstrong “ And His Friends” PHILIPS 63690401 (France)
オリジナルはFrying Dutchmanレーベルであるが、ほぼ同時期にヨーロッパ各国で発売されており、音質も良好なのでこれで良しとする。
このアルバムの良い所を上げると、特に2つの曲によるところが大である。
まず、冒頭に歌う「We Shall over come」そして「What A Wonderful World」。
We Shall over comeは何と言っても黒人の唄、60年からの公民権運動のプロテストソングである。
サッチモはあの当時、白人に媚びを売ったヤツと言われた事もあったが、そんな小さな男では無かった、という証のような気にさせて呉れる演奏である。
We Shall over comeは、ピート・シーガー、ジョーン・バエズなど多くの反戦運動家などによって歌われたが、こうしてサッチモの唄を聴くと、音楽の気合、心意気が違う。なによりサッチモが歌ったことに意味がある。

そして一曲おいてWhat A Wonderful World。
他のレコードでもこの曲が発売されていたが、このレコードに入っているのはちょっとバージョンが違っていて、イントロに彼の語りが入っていて、それが私のお気に入り。
ゆったりストリングスが流れて来ると、子供たちに語りかけるかのような、ゆっくりと話し始める。
最初にヘイ・ポップ、と呼びかける所があるが、ポップスとはサッチモの事。
「若い人たちに、素晴しい世界って何?と聞かれるけど.....。」
何があっても、どういう世界でもそれでも世界は素晴らしい世界なんだと語り、そして歌が始まる。
このバージョンだけはいつ聴いても、私は胸の内がジーンとなる。

このレコードは彼の70歳の誕生日の為の企画であったようだが、話によると健康的にも衰えが目立ってきており、医師は賛成しなかったようだが決行された。
パーティー形式で多くのジャズメンが集まった。写真にはマイルスやオーネットコールマンなども写っている。健康上の心配といいながらタバコをくわえている所は、なぜか安心させられる。
サッチモはこのアルバムでは、トランペットはワンフレーズも吹いておらず、すべて歌である。
枯れた味わいがいかに素晴らしいかここで篤とお聴きいただきたい。最初から最後まで。
素晴らしい彼の人生と音楽が伝わり、耳を傾けた人々にも、己の人生の素晴らしさを思い起させるような、言い聞かせるような力がある。
特にこの「What A Wonderful World」は人生の集大成、もろ手を挙げて賛同し、ケチをつけるところなど一つもない。難しいジャズばかりが芸術じゃない、心に響くジャズが音楽としてもっとも大切なのだ。
サッチモは本当に音楽家であったし、本当にジャズマンであった。

健康上の問題があったといえ1970年のこの時のディスコグラフィーを調べてみた。
5月26日 フィラデルフィアのTVショー
      ニューヨークでこのアルバムの録音4曲
5月27日 フィラデルフィアのTVショー
      ニューヨークでこのアルバムの録音3曲
5月28日 フィラデルフィアのTVショー
5月29日 フィラデルフィアのTVショー
      ニューヨークでこのアルバムの録音4曲
録音はすべてこのアルバムの為だと思われるが、一体どういうタフな身体であろうか?
死ぬ71年の春まで、TV出演など非常にタフなハードスケジュールである。
本当に毎日ニューヨークとフィラデルフィアを移動していたのであろうか......。

一応、歌詞を下に載せた。
"Some of you young folks been saying to me," Hey Pops, what you mean 'What a wonderful world'?
How about all them wars all over the place? You call them wonderful?
And how about hunger and pollution? That ain't so wonderful either."
Well how about listening to old Pops for a minute. Seems to me, it aint the world that's so bad but what we're doin' to it.
And all I'm saying is, see, what a wonderful world it would be if only we'd give it a chance. Love baby, love. That's the secret, yeah. If lots more of us loved each other, we'd solve lots more problems. And then this world would be better.
That's wha' ol' Pops keeps saying."

I see trees of green, red roses too
I see them bloom, for me and you
And I think to myself
What a wonderful world

I see skies of blue, and clouds of white
The bright blessed day, dark sacred night
And I think to myself
What a wonderful world

The colors of the rainbow, so pretty in the sky
Are also on the faces, of people going by
I see friends shaking hands, sayin', "How do you do?"
They're really sayin', "I love you"

I hear babies cryin', I watch them grow
They'll learn much more, than I'll ever know
And I think to myself
What a wonderful world

Yes, I think to myself
What a wonderful world
Oh yeah!

詩を読みながら、youtube聴きながら。
(youtubeにちょっとコマーシャルが多くてイラっとしないわけではないが、そこは我慢ということで)

http://www.youtube.com/watch?v=2nGKqH26xlg

前ページTOPページ次ページHOMEページ

 Copyright 2025 HAL'S All right reserved. Initial up at 2001