HAL'S DIARY
オーナーのひとりごと。買付けの裏日記など。
きまぐれに更新しています。
  
| RUNE OFWERMAN “OLD SPICE” | - 2021/05/01
- RUNE OFWERMAN “OLD SPICE” GAZELL/SONET GP-9918 (SWEDEN)
ルネ・オファーマンのルネという発音が出来ないとルネの友人に何度も注意され直させられた。 私がまだ買付に行っていた10年以上も前の話である。 ルネとはずいぶん親しくして貰った。レコードの仕入も信頼が置けるディーラーと言う裏の顔も持っていて、ストックホルム滞在中はとても楽しかった。 勿論、本職はピアニストであるが、もう一つ顔を持っていて、ガゼル・レコードのディレクターでもあり時々仕事をしていたようだ。
前置きが長くなった。 日本で無名だったルネの名前が時々訊かれるようになったのはヨーロッパ・ジャズ・ブームやピアノ・トリオ・ブームが来てからであるから、2000年前後の頃からである。従って、既に入手も困難な廃盤の仲間入りをしていたので、結構な価格でも取引されていたようだ。 ルネの話によると、ファンキーという言葉をスエーデンで最初に持ち込んだのが彼であったし、そのファンキーなピアノ演奏のもルネが最初であった、という事である。 それは59年頃の話であって、同年にFunky Festivalというアルバムも吹き込んでいる。 スエーデン・ジャズにおける流行の先端を行っていた人だけに、アメリカの音楽の流行にも敏感でポップスの業界でもアレンジその他、非常に大きな力を発揮していたのである。60年代のスエーデンのポップス・アルバムのかなりの仕事を任せられていたようで、当時のアルバム等を見ると、多くのジャズメンの名前を発見することが出来るのも一例である。
それで、この作品。 トリオと謳っており、メンツもErik Moseholmなど立派なジャズメンの名前が見られる。 しかし、只のピアノ・トリオだけでなく、ファンキーもあれば、ロックンロール調もきかれ、コーラスが入って「Amen」という曲などDonald Byrd(Fuego)BLP4026のAmenを彷彿とさせる力作もある。 いずれも当初EPとして発売されていたものをLPにコンパイルしたものが当アルバムなのである。 というわけでファンキーな音楽である。 正に同国におけるファンキー・ブームの歴史的な大ヒットをしたという話であった。 面白い作品である。
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| コロナ・ワクチンの事 | - 2021/04/28
- 埼玉県在住の私の友人で、漢方の薬剤師として活躍しております。
今回、コロナ・ワクチンの是非について世の中で不安視している意見が沢山あり、そのワクチンの効果について調査結果をYOUTUBEにアップしております。
その他、ダイエットや糖尿や皮膚炎などについてもアップしています。 研究熱心な人柄で、一生懸命に取り組んでいます。 良かったら見て下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=L5nLeK6HFbQ
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| 漫画の「小さな恋のものがたり」 | - 2021/04/27
- 漫画の話
いまだ、ほぼ毎日早朝にベットの中で漫画を見ている。 この間は、1960年代からの漫画の「小さな恋のものがたり(みつはしちかこ)」。 4コマ漫画かと思えば、はなしは続く、ストーリー漫画で結構面白い。 我が家の子供達は男ばかりなのに、こんな少女漫画も見ていたのであろうか。
それで、漫画の間に、お口直しのようにショ−ト・ストーリ−というか詩が挿入されていて、なかなかロマンティックである。
それで。 「人生は嵐が通り過ぎるのを待つためだけにあるのではない。雨の中でもダンスを踊れ」という一文があった。 英語の読み人知らずの文句であるようだが、英文ではこんな感じらしい。 “Life isn’t about waiting for the storm to pass. It’s about leaning to dance in the rain.” 中々、よろしいようで.....
全巻 買って読むぞ、おれは!
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| WOLFGANG DAUNER “DREAM TALK” | - 2021/04/26
- WOLFGANG DAUNER “DREAM TALK” CBS S62 478 (GERMANY)
一体、私がこのアルバムを入手したのはいつの事だったのだろうか、それよりも家に持ち帰りジャケットを開けた時の衝撃の方が大きかった。 表のジャケの何かの彫刻から写し出されたような唇の形の美しさ、遠くからは見えないような印刷で写真では決して見えないDream Talkと書かれていた。 カバーは三つ折りで開けば、レコード・ホルダーがあり、ダウナーの坊主頭の顔の大写し、更に開けばライナーと同時期に発売されたシリーズのアルバムの写真がある、裏表紙には下手くそな字でDREAM TALK WOLFGANG DAUNERと印刷された凝った造りであった。いや、良いジャケットである。
しかし、当時、私がどうしても欲しかったレコードは、これではなく、Albert Mangelsdorff(アルバード・マンゲルスドルフ)のTenssionでありNow Jazz Ramwongの2枚であった。 当アルバムや、シリーズの中のもう一枚のJoki Freund(ヨキ・フロイント)のYogi Jazz(ヨギ・ジャズ)よりも高い評価であったのだが、今や価格的には全く逆転してしまった。 世の栄枯盛衰を感じるのみである。流行のみならず、こういう芸術作品にまで、ああ...........。
このウオルフガング・ダウナーという人は、あの当時なんとも捉えどころがない音楽家で確か80年前後、ドイツのMOODというレーベルからUnited Jazz + Rock Ensembleという団体を率い、いや誰がリーダーかは分からないが多分ダウナー辺りでは無かろうかと思うのであるが、それがジャズロックと言うにはフリージャズ、フリージャズと言うには現代音楽、という面倒くささ。それでも理解したくて全部レコードは購入したさ。 どれもメンツが凄くて、マンゲルスドルフ、フォルカー・クリーゲル、エバーハルト・ウェーバー、ケニー・ホイーラー等がいて更に、チャーリー・マリアーノもいたのにはぶったまげたのである。 いや、こちらの話は行きすぎじゃ、モトエ。
当アルバムの話。 それにしても良いアルバムである。 美しいメロディラインで音をキチッと決めて来る潔さ、センスの良さが光る。 ベースのウェーバーの知性的な音の運びも光る。70年代からの彼のサウンドはちょっと米国ジャズの伝統とは少し離れて独自の道を行くのだが、この辺りではジャズのベースの良さが存分に聴かれ感心する出来映えである。 ダウナーはエバハルトとは以前から組んでおり、練り上げた相性と構想でこの作品を作り上げていた事が伝わってくる。 静かなジャズを地で行っている知正派ドラムのFred Braceful (フレッド・ブライスフル)はあまり有名では無いが米国出身の退役軍人でそのまま欧州に残り、当時からマルウルドロンはじめ錚々たるメンツと録音もこなしているから、当時から起こり始めた米国とは一線を画す欧州ジャズにとって、相当な戦力であったのである。
しかし、オリジナルは良い音じゃ!
今、日記を書くために試聴していたら、仕入部長がちょっと通りかかり、「すごい良いレコードだねえ、こんなレコードも昔は作っていたんだね」と感心しながらトイレに消えた。
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| SAM COOKE (THE WONDERFUL WORLD) | - 2021/04/25
- SAM COOKE (THE WONDERFUL WORLD) KEEN LP 8-6106 (USA)
今日はジャズでは無い。 60年代リズム&ブルースの名盤である。 私など当時時々、小さなクラブに踊りに行った。男性陣としてはオーティス・レディング、ウイルソン・ピケット、サム&デイブそれにサム・クックの曲など何度も踊り、また愛聴盤としてよく聴いた。 貧乏の中でああ言うクラブやジャズ喫茶など、よく行けるお金があったものだと、我ながら感心するのであるが、勿論当時の高い入場料の赤坂などのディスコには及びもつかず、安い店にしか行けず、いつも注文はコーラ一杯であった。 きっと店から嫌われていたのであろうと思うと切ない。
それは置いといて、このアルバムは中々の名盤なのである。 なにより、代表的大ヒット曲Wonderful Worldが聴けるのが大きい。 学校の授業は分からないが、君を愛している事だけは理解しているという、10代の子供たちが喜びそうな歌詞は、ソウルで軽快なメロディに乗って流れると、身体が自然に動いてしまう良い曲である。 みんな好きな人と踊りたいと思っている曲であった。 こういうのを聴いて、最近の人たち特に評論家を目指しているような人達なのだが、やれ人種差別に対して戦ったとか理屈をつけるが、この歌は公民権運動の歌ではない事を強調して置く。 単にティンエージャーの歌の楽しさだと言う事を忘れないように。
モトエ。彼は言って見れば、ヒット曲も複数ある才能に恵まれ歌手でもあり、また33歳で、拳銃で撃たれ死んでしまった悲しい運命の人でもある。 しかし、数多くの作品やヒット曲にも恵まれたスターでもある。人生は生きた年数ではない! 50年代のヒット作、You Send Me、Twistin' The Night Away。 64年のヒット曲は最もディスコ的なShake、そして理性的なA Change Is Gonna Comeまあこれが差別に対して気持ちを歌ったものであるが決して強い口調では無くてむしろ悲しさ。 そして、60年のヒット作が当アルバムのWonderful Worldという有名曲がいっぱい。
私はオールド・スクール出身だから、こういう音楽をリズム&ブルースとよぶのだが、最近の人はソウル・ミュージックと呼ぶらしいね。 だけど、私から見るとリズム&ブルースの曲調はソウル・ミュージックに含まれるかもしれないが、でもそれとは違う。やっぱりリズム&ブルースと言うしかないのである。
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| コロナ蔓延防止 | - 2021/04/12
- 東京都では、ついこの間自主規制が解けたばかりなのに、早くも今日からは自主規制ではなく、蔓延防止措置の発令。
「8時からは飲食店にみだりに出入りしないこと」と決められた事など厳しさが増した。 コロナ感染を巡っては、ネットでは、罹っても若者は大した事はない、死ぬのは老人だけ、いちいち気にするなと言った書き込みが多々見られる。 そんな書き込みを鵜呑みにした若者たちが、昨日までここ新宿では歌舞伎町ではないのだが、9時ちょっと前だが飲食店店内にひしめいていて、10分前になのに、入って行って二人だけどなどと店員に頼んでいるのだから、見ている私が驚いた。 あの店、この店いったいコロナが収束したのかと思われるような事態。 店の外でも、18時以降閉鎖された公園の外側で飲み会が始まっている。 コロナ規制疲れが出たのであろうか、確かに我慢我慢が続き元気な若者にはまことに気の毒ではある。 だけれど、私が調べてみた結果、歴史的にパンデミックの収束には3年を要する事は間違いなく、しかも、第三波まで押し寄せるのだそうだ。 という事は、まだまだ続く。
歴史的にみてパンデミックは何度もやって来ている。 SARS,MERS、インフルエンザ、香港風邪、スペイン風邪、と近代の中でも定期的にあって、いつか必ず新たなウイルスが覇権を競って攻撃してくる。 我が国の政府も分かっていたのであろうが、SARS,MERSの際にほとんど影響を受けなかったので、軽く見ていたのであろう。
またはイギリス式に放っておけばそのうちに集団免疫を獲得すると楽観視をしていた節もある。何しろあのイギリスがそれで大失敗したのだから。 幸いにイギリスは底力を見せ早急にワクチンを作り出し打ちまくって小康状態を保っている、薬害の有無は別にして、我が国は できれば弱い体質の日本人用のワクチンが望ましいが、いまだその先も見えない、開発が大手任せで、専門家の研究者の力をアメリカのように名指しで引き抜くという事も無いらしい。 だが、急ぎ開発に成功して欲しいものだ。
ウイルス感染は、かならず何十年に一度やってくる、その対策は政府の腕の見せ所、今回のコロナ台湾が成功したのだが、中国べったりの日本政府はお金に目が眩んだのか、入国をだらだらと許しこの様である。安部政権もだらしなかったが、菅政権もGOTOキャンペーンなど経済を優先したのであるから、政府としては問題がある人物を総理にしたものである。 今度はオリンピック開催が決められているのも大きな不安でもある。
今の政府の仕事はお金の心配だけしているようだが、政府は国土、国民を守る事、何十年ごと或るいは何時かやってくる災害から守ることもでもある。 津波、地震、火山、台風、パンデミック、これらの対策のどれが欠けてもいけない。 民主党時代の蓮舫のように、いつ役に立つか分からぬ堤防を作るより社会保障と言って人気取りをして国民が喜んでいたら、津波が来てしまったのである。天はそういう天災を舐めた者を許さない。
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| MEL TORME “AT THE RED HILL” | - 2021/04/03
- MEL TORME “AT THE RED HILL” ATLANTIC 8066 (USA)
メル・トーメは名盤がいくつもあって、どれも甲乙つけ難い一枚ばかりであるが、今日は当作品を聴いていて、すっかり乗せられてしまって、楽しくなって立ち上がって体を揺すって、店主もノリノリ!
彼は本当にエンターテイナーである。 途中でソロを取るピアノなど紹介する。At the cresend(Bethlehem)のIt’s Only A Paper MoonでもParty Peichと紹介しレコードのリスナーを楽しませるが、ここでもA2 I’m beginning to see the lightの途中、ジミー・ウイスナーとピアノを紹介し、ソロを取らせる。 ジミー・ワイズナーと読み方を習った私などにはウイズナーと言うじゃんと、面白くて仕方がない。 B1のMountain greeneryの途中ではCount Basie(カウント・ベイシー)と声を掛けると、Wisnerがベイシーの物真似をして見せる。 大いに客を楽しませる所など感心してしまう。
彼の良さとは何かといえば、たった一つ、聴いていてホッとする声を持っているという事に尽きる。 こんな素晴らしい才能を天から授かった類稀な男性ボーカルでもある。 いや、楽しませてくれる。
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| NICK TRAVIS “THE PANIC IS ON” | - 2021/04/02
- NICK TRAVIS “THE PANIC IS ON” RCA VICTOR LJM-1010 (USA)
私はこの漫画が描かれたジャケット・デザインが好きで見ていてクスッと笑いたくなってしまう。 ニック・トラビスと看板が掲げられた3階建ての家に向かって、5人の男が飛んだり走ったり目指している、口は大きく開け、手の平も大きく開いていて興奮した様子である。カバンにはそれぞれの楽器が描かれたり、ピアノなどクルマを付けて押している。 大きく書かれている、パニックはオン! 空には花火が上がり、ロケット花火もあがる。 これは聴かにゃなるまいという気になる。 書いた人はJim Flora というイラストレーターで、この作品の他に沢山書いていて、有名なところでは、DukeEllingtonのリベリアン組曲、Shorty Roger(RCA)等、それからMambo for catという猫ジャケも書いている。なんでも興奮を表現するのだそうだ。 正にジャズのジャケットに合っている。 その他には児童書が沢山あるようだ、いやそちらが本職か。
で、本題。ニック・トラビス(1925-1964)のレコードをディスコグラフィーで探すと、たった一枚、当アルバムが1954年3月録音で見られるのみで寂しい限りである。 短い人生だったので、まあやむを得ないところでもある。だが、彼は多くの有名楽団で活躍しており、ベニー・グッドマン、ウッディ・ハーマン、ジェリー・マリガンなど楽団で仕事をこなしていた。 非常に個性的というか印象に残るトランペッターで、明瞭なサウンドが素敵な音楽家である。 楽団でも信頼を置かれていて仕事に困る事は無かったようだ。 それにしても作品が一枚とはちと寂しいものの、テナーAl Cohn,ベースのTeddy Kotick,ピアノのJohnny Williamsなど好メンツである。 一般的には中間派のセッションと捉えられているらしいが、実はかなりモダンな作品であり、アルとの息のあったプレイは楽しく鑑賞できる。
この作品を、時々訪ねて来られるマニアもいる、通好みのアルバムである。
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| QUINCY JONES “QUINTESSENCE” | - 2021/04/01
- QUINCY JONES “QUINTESSENCE” IMPULSE AS-11 (USA)
61年録音の興味深いアルバム 当アルバムが入荷するのを待っていた、やっと書くことが出来る。 クインシーは類稀なる才能に恵まれ、ジャズのみならず、映画音楽、ポップスの世界においてもヒット曲を連発するという非常な困難をもいとも簡単に打ち破った珍しい音楽家・製作者・経営者、という人である。 だが、我らが愛するジャズに限れば60年代に限る。ポピュラー音楽の栄光についての物語は他の人に譲る。
という中で、ジャズ・バンドの傑作と言うと、当アルバムに尽きる。 と言いながら一つとするのも決め難く 聴けば次々と傑作が出て来て、例えば、Home Again(Metronome), Walking in space(CTI)など多々ある。 しかし、当アルバムはジャズとして抜群の雰囲気を持つ。
クインシーは正にジャズ絶頂期のオールスターバンドを持っていて欧州ツアーなど高評価を受けた、だが時として芸術表現と経営は結びつき難く、バンドは短命であり59年から61年という僅かな期間であった。 しかし、61年秋にバンド解散、失意のクインシーにインパルスのボブ・シールが励ましの意味も込めて急遽当時ニューヨークにいた最高のメンツを集めてレコーディグに漕ぎつけた作品である。 従って、解散後の直後ほぼ12月中、息のあったオールスターを3つのグループに分け、ハードバップ色とアンサンブル豊かな演奏と聴く人を堪能させる。 当アルバムはクインシーの洗練されたジャズ、ファンキーさも失わないジャズ!をふんだんに聴かせた名作である。
ジャケットに掲載されたLena Horneのコメント。 The quintessence との言葉はQuincyssenceに変更されるべきであると大絶賛していて、これぞホントの真髄と言いたかったのであろう。 冒頭のクイントエッセンスなどPhil Woodsにはセクシーという褒め方。 大いに賛成したいところである。 堪能させて頂いた。
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