| Lee Wileyを聴く | - 2022/08/22
- 今日は、ちょっと気分が優れなかったので、何を聴こうかと散々考えた挙句やっと取り出したアルバムは、Lee Wiley(リー・ワイリー)のDuologue(Storyville STLP 911)。
タイトルがデュオローグというくらいだから「二人の対話劇」と言う事になる。 相手は Ellis Larkins(エリス・ラーキンス)である.。 だが、二入で演奏しているわけではない、彼女の歌とアンサンブルが8曲で、エリス・ラーキンスのピアノ・ソロが4曲となっている12インチLPである。 彼女のメンバーはRuby Braff(ルビー・ブラフ)とJimmy Jones(ジミー・ジョーンズ)による。 このアルバムは10インチ盤2枚のカプリングなのである。彼女の10インチは名盤の誉れ高いSings Rodger and hartという。エリス・ラーキンスの10インチはPerfume and rainという、こちらからは4曲のみのピックアップに留まる。 しかし、聴いていると実にうまい具合に、歌とピアノと互い違いに、心が和むように進行するのである。
ライナーノーツに書かれているとおり、「椅子に座って聴いている音楽マニアにとって心温まる機会になるであろう」となるはずである。 彼女の声は、セクシーであってそっけなく、悲しみがあって暖かく、ジャズボーカルでもなくてジャズっぽくて、矛盾した不思議な雰囲気を備えた震える声の、実に天才的な歌手である。 あえて言えば、往年の黒人歌手ではビリー・ホリデーに対して白人ではリー・ワイリーである、と言いたいのであるが、彼女は亡くなった時にインディアン居住地に埋葬されたというから白人歌手と言ってよいかどうかは、私は言及しない。 そもそも近年は白人だの黒人だのと書けない時代に入って来ている。
しかし、今の時代も変わることはない心に沁みるアルバムである。
|
|