| HANK MOBLEY “SOUL STATION” | - 2015/04/13
- HANK MOBLEY “SOUL STATION” BLUE NOTE 4031 (USA)
壁に飾ってあるこのアルバム、私の大好きなアルバムである。 ジャケット全体がいかにもこれぞと言わんばかりに、ブルーノートらしい青い色に染まっている。 4000番台に入って使いはじめた同社の楕円と長方形の例のマークも青い。 SOUL STAIONというタイトルだけは白抜きで、それ以外の文字も皆青い。 しかし、青でも所々で青い色は異なる。 彼の白いはずのシャツのカラーも又青い色の中にある。 徹底的に青い色に拘った。 これぞブルーノートであり、これぞ黒人のカラーすなわち俺たちの色だと。
モブレー本人は口をちょっと開き気味に半笑いで、テナー・サックスを右手で差し上げている。 オレのサックスはどうだと。 おもいっきり下から撮った写真は躍動的である。 しかし、ブルーノートの印刷の色合いは別格である。 再発盤がいくら頑張っても、頑張れば頑張るほど、違いは明確になるのだ。
私の中で、このアルバムは好きなブルーノート・レコードのベスト10に入れる。 何とも言えないジャズの完成された雰囲気がある。 かつて、一生懸命コレクションをしていた頃、仲間ももちろんモブレイが大好きで、先を競ってコレクションにいそしんでいたのだが、友人達と集まった時、何が好きかというと、なんと揃ってこのソウル・ステーションが一番に挙げる人が多くて、なるほど大好きなジャズメンのアルバムとはこういうのを言うのかと納得した。 それは1500番台に名盤は数あれど、聴き詰めた先はこれかと感心した。 勿論、ロールコールという人もいたが、何故か4000番台に入っていた時のアルバムである。 最もブルーノートらしさが完成された時期の作品である。 ちょっと肩の力を抜いた柔らかなサウンドはこれに尽きるのである。 このアルバムは珍しくワンホーンで、邪魔が無いのが良い。 バックはWYNTON KELLY(ウイントン・ケリー)というのも、柔らかさを引き出すことに成功している。
1960年当時、黒人ジャズの中で、彼のサウンドはアーシーな中に非常に洗練された物があって、その洗練さが良くてマイルスなども使ったのではないかと思う。 ビ・パップが出来てから、続いて起きたハードバップに移行し、より洗練さが求められる中、黒人らしさをけっして失わない上に、さらに抜群のセンスだったのだと思う。
ウイントン・ケリーのピアノもまたアーシーかつ洗練さがあり、まさに時代に打って付けの逸材であった。 今、聴いて私はウイントン・ケリーのピアノに改めて尊敬の念を抱く、彼こそジャズの完成されたピアノニストだったと思う。 ジャズはやっぱり黒人だという意見に、ハードバップである限り反論はない。
私もいつか、店を辞める時に、こういうのを買うのだ。 最近の私のオーディオなら相当良い感じで鳴ってくれそうだから、家で聴きたいじゃん。 絶対。
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