| PHIL WOODS "WARM WOODS" | - 2020/10/02
- PHIL WOODS "WARM WOODS" EPIC LN 3436 (USA)
犬ジャケとしても有名な、57年彼の絶頂期のワンホーン・カルテット。 針を落とせば「EASY LIVING」「I LOVE YOU」と連続してムードたっぷりの、艶のある実に魅力あるサウンドの演奏が展開される。 外は真冬であろうか、火が燃えさかる暖炉の前に半分ウトウト寝ている犬を抱いて肘をついて寛いでいる白人の青年。さぞかしお金持ちの青年かと思うと、これがフィル・ウッズ。 タイトルがウォーム・ウッズだから、暖かいサウンドを強調した商品にしたかったに違いない。
さてPHIL WOODSと言えばPRESTIGEに名盤が何枚も残されているのだが、55−57年PRESTIGEに録音した直後、57年にEPICに2枚名盤を残した。 PHIL TALK WITH QUILL と 当アルバム。メンツはPRESTIGEの時とは全く異なり、Gene Quill, Bob Corwin(p), Sonny Dallas(b), Nick Stabulas(d),という気心のしれたGene Quill以外はあまり有名ではない組合せである。 当アルバムにはGene Quillが外されてPhilのワンホーンという訳である。 かと言って演奏が落ちると言う事はない。ピアノのボブ・コーインのきちっとしたプレイが光る。 言って見れば、当時のニューヨークにおける白人派の傑作ともいえる出来の良さ。またワンホーンだけに ブリリアントなトーンが協調されていて、得も知れぬ快感である。 ワンホーンはWoodlore以来なので楽しみである。 この当時、このメンツで暫く演奏活動を行ったらしいが、他に録音が無くはっきりした事は不明である。
我々が若い頃の学生運動家世代が好みである所のパーカーのように暗くて元気というサウンドではなく、明るいトーンが気持ち良い。 もちろんPHILはパーカー派でもあり、パーカー派として傑出した逸材であった事は言うまでもない。
ここの会社EPICはコロンビアでプレスをしており、見ればコロンビアのスタンパーである。 なんと1A/1Aであるところが大変にマニアの心をくすぐる。 まさにコレクター好みの良いレコードである。
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